孤独な冒険者の始まりの物語   作:狐男

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前回の話からだいぶ日が経ちましたね〜、僕は空いた期間ずっとゲームをやってたりして忙しかったです。今回から新章開幕です!お楽しみに!


第14話 マイホーム購入と謎の少女

ラナフィ王国のラジェルタという街に俺たちは身を置いていた、ただパーティメンバーが増えたのと、ニートがいることによって宿生活ではお金が掛かってしまう、その為俺は皆にマイホームの購入の為の会議を行っていた。

 

「なるほど、マイホーム…即ち自分達の家が必要だと言うんだね?フォックスさん。」

 

シリウスは話が分かる奴で助かる。

 

「そうだよ、この1年で蓄えはかなり出来ているから家を買うことぐらいできるんだ、ただ問題なのが立地とかなんだよ〜」

 

俺は悲しげにそういう。立地がいい物件が中々見つからないのだ。

 

「あぁ、だからここ数日フォックスはどこかに出かけてたんだ〜」

 

「そう、物件探しでね、ちゃんと皆の事も考えてあれやこれや条件を付け加えてたら、中々好条件の物件が無くて…」

 

俺はひとまず皆の前に家の間取り図などの書類を出す。

 

「おぉ?ここなんかいいんじゃねぇ〜のか?」

 

ガレスが指さす方の書類に目をやる。

 

「…ガレス、ここ事故物件だよ?」

 

メアリーはガレスが見せた書類に記載されている値段を確認するとかなりの格安だったので事故物件だと判断する。

 

「えぇ、そうなのか?幽霊がいる家には住みたくねぇ〜」

 

ガレスは怯えた顔で震えていた。どうやら幽霊は苦手らしい。

 

「まぁ、いい幽霊だったら使役できるからいいだろうな、この物件…」

 

俺はその事を皆に言うと皆は驚きの顔を見せる。

 

「まじで?流石は妖狐族、幽霊すら使役できると豪語するか〜」

 

ニートの炎竜にそう言われるとムカってするな〜。

 

「ニートにだけは言われたくない!」

 

俺がそう言うと炎竜は否定をする。

 

「誰がニートだ!俺だってちゃんと働いているんだぞ!」

 

炎竜がそう言うが皆は首を横に振る。

 

「炎竜、あのなぁ〜昼間っからダラダラ生活してて女性をナンパしているヤツの何処が働いてるって言うんだ?」

 

俺が再度同じような事を言うと流石に炎竜に刺さったのか言葉の針が炎竜に刺さっているように見える。

 

「ハァハァ、心のダメージが辛辣すぎる。」

 

俺は物件の書類の他に炎竜に求人募集の書類を見せる。

 

「なにこれ…」

 

「おぉ、騎士団の求人募集か〜、炎竜先生は入団希望するのか?」

 

ポーラが炎竜にそう聞くと…

 

「ええっと、これはその〜」

 

俺たちは目を逸らす。教え子に入団希望するのかと聞かれればニートの炎竜でも仕事をするようになるだろうと思ったからである。俺の予想通り炎竜は…

 

「もちろん!入団希望だよ〜あはははは」

 

目が笑っていない、どんだけ働きたくなかったのか。

 

「まぁ、とりあえず、書類だけ見ていても仕方ないから内見に行くか。」

 

俺たちは物件の内見に行くために街へと出る。

 

「皆〜、こちら今回色々な物件に案内してくれるハルジオン不動産のカケラさん。」

 

俺は不動産のカケラさんを皆に紹介する。不動産の制服をきちんと着ており、髪は茶色の女性だ。

 

「カケラ・ハルジオンです。皆様が悩んでいるとの事でこの街の様々な物件へと案内させていただきます。」

 

カケラさんは綺麗な笑顔で自己紹介を済ます。

 

「あれ?ハルジオン?」

 

アンナは意外な所で引っかかる。

 

「はい、父の代を継いで今は私がハルジオン不動産の経営者です。」

 

だという。当初物件案内へは別の人が担当してくれていたのだが、何せ不動産の方々は元々基礎的な訓練を積んだ魔法使い達らしい、まぁ不動産なんてやっていると色々な人が来るらしいからその対応策だという。ただ俺達みたいな強大な魔力を持つ者たちなんかは社長であるカケラさんが出向くとか。

 

「まぁ、物件案内お願いします!」

 

俺達はそうお願いし、カケラさんの案内で色々な物件を見て回る。

 

「ここが最初の1軒です。どうですか?」

 

俺は家の中へと入り込む。

 

「ふむ、住宅街で何より、市場も近い、そしてギルドへは徒歩5分むむむ。」

 

日当たりもよく、庭も小さいながらある。だが肝心の…

 

「部屋数が少ない…」

 

いい物件なのだが、俺達の人数だと手狭になってしまう。

 

「いい物件だけど、僕達の人数的に部屋は少ないね。」

 

クルスがそう言った瞬間隣の家から爆音が流れ込む。

 

「うぎゃぁぁぁぁああああ」

 

クルスはびっくりしすぎて変な声を出していた。

 

「近所迷惑だね〜」

 

メアリーはクルスの元へ行き防音用の魔法を付与する。

 

「うう、めちゃくちゃうるさい〜」

 

クルスは耳を抑え涙を流していた。

 

「カケラさん、お隣って何か音楽とかやってんの?」

 

「確かお隣は1ヶ月前に契約した方でして、バンドをやっているとか」

 

なるほど〜バンドか〜

 

「ふぅ、まぁこれで身をもって体験するだろうな。自分がどれだけ下手なギターを弾いているのかが!」

 

俺は指を鳴らしある魔法をお隣に付与する。音が外に漏れず中に反響するというものだ。

 

「じゃあ、次の物件行ってみよう!」

 

俺達は次の物件へと向かうのだった。

 

〜ローゼンベルク帝国〜

 

ローゼンベルク帝国は三大帝国の1つであり、その国力はエクレシオン帝国を上回る程の大国である。今その帝国の帝都ローゼンベルクではある組織の会議が行われようとしていた。

 

「まったくよ〜、グランドマスターの仕事も忙しいのに、こっちでの仕事も盛りだくさんかよ。」

 

冒険者ギルドグランドマスターのニコロ・ライゼンスは仕事量の多さに腹が立っていたが、それも仕方がないある事がきっかけでやることが増えてしまったからである。

 

「あの混血、まんまと逃げやがって、どこに逃げたんだ!」

 

今まで言うことを聞いていたはずのモノが突然逃げ出したのだという。その事がきっかけで幹部達を集めた会議を行おうとしていたのだ。

 

「まぁまぁそんなに怒んないでよ、ボス、それに今混血はこの状況に必須では無いよね?」

 

神父用の服を着ている銀髪の青年はニヤリと笑いながらニコロに言う。

 

「ちっ、おめぇも席につけ強欲!」

 

強欲と呼ばれる青年は静かに席につく。

 

「まぁ僕は律儀だと思うんだよね〜、こうやって時間内に来てるのは僕だけじゃないか。」

 

周りを見渡すと後六席、席が空いているのだ。

 

「アイツら遅すぎだろ、なんのために会議の時間を言ったと思ってんだよ。」

 

ニコロはイライラしながらも残りの幹部の到着を待ち続ける。

 

「久しぶり!ボスぅ〜」

 

1人の女性が会議室に入ってくる。露出度の高い服に紫の髪色をしていて髪は淫らになっている状態。

 

「色欲、ようやく来たのか!席に座れ席に!」

 

ニコロがそういうと色欲は渋々席へと座る。

 

「後来てねぇ〜のは怠惰、嫉妬、憤怒、傲慢、暴食だけか。なんで時間通りに来ねぇ〜んだよ。」

 

そして数十分後、すべての幹部が会議室に到着する。

 

「それで〜、会議ってなんの会議〜ふわぁ〜」

 

眠たそうにしているのはパジャマ姿の黒と白のハーフの髪色をしている女の子である。目は眠っているかのように閉じていた。

 

「そんなの決まってんっしょ、例の混血が逃げ出したからそれを捕らえろって事だろ?」

 

ポケットから常にお菓子を出し続けて食べている金髪の青年はそう言う。

 

「あぁ、あのガキね、いつもいつも、反抗的な目をしていた。逃げ出したのなら捕らえて逆らえないようにするだけよ。」

 

白髪の女はそう言うと足を組み捕らえる方法を考える。

 

「俺は探し出してやるゼ、ボスの夢の為によ〜それにソイツを仮に保護するモンが現れりゃ保護した奴は強ぇかもな〜」

 

黒髪の青年は言い表せないような下劣な顔をしていた。

 

「ならば私が探し出しましょう。これも皆さんの為…」

 

傲慢と思われる黄金に等しい髪色を持つ長身の女性はそう言う。

 

「まぁ、今回探してきてもらうのはセイラ・クロード、そしてセレネお前だ。」

 

名指しされたのは白髪の女とパジャマ姿の女の子である。どちらも嫉妬と怠惰の名に関する何かを持っている。

 

「わかったわ、クロード家の名にかけて、必ずや混血を探し出す。セレネ、行くわよ。」

 

「ふわぁ〜わかった〜」

 

セレネは立ったまま寝つつセイラ・クロードに着いて行く。

 

「ガキが手に入りゃ俺達の計画は大いに進む、そして俺は神をも超えてみせる!」

 

ニコロはそう言うと何かに対する怒りを見せるのだった。

 

一方その頃、フォックス達は物件への内見をしていた。

 

「中々いい家がないね。」

 

アンナがそう言うのも無理はない、もうかれこれ12件は見ているからな。

 

「…」

 

カケラさんが何やら下を向いて考えている。

 

「カケラさん?どうしました?」

 

俺はカケラさんに話しかける。

 

「いえ、実はその、最後の物件になっているんですが…」

 

確か、次で最後の物件への内見だったような、これで見つからなかったらどうしようかと考えているぐらいだ。

 

「もしかして超格安の物件だったり?」

 

シリウスはどことなく質問してみる、するとカケラさんは…

 

「皆さんの要望通りの物件になっていて、その格安ではあるんですがこの街を少し出た丘の辺りに位置する家なのですが…」

 

「もしかして、幽霊が出たり?」

 

ガレスは足をガクガクさせながらカケラさんに質問する。

 

「えぇ、出るんです。幽霊が〜」

 

「ぎょええええええーーーーー」

 

ガレスが聞いた事のない声で叫び出す。

 

「なぁ、シリウス…もしかしてガレスって幽霊苦手?」

 

「そうだね、子供の頃から怖い話とか苦手だったしね」

 

なるほど〜、だがたかが幽霊なら…

 

「カケラさん、最後の物件案内してくれる?」

 

俺はカケラさんにお願いする。

 

「えぇ、ですが…」

 

「あははは、大丈夫ですよ、幽霊なんて俺かメイビスが浄化できるんで」

 

無論、常に幽霊が見えている俺と悪魔族のメイビスは幽霊を浄化することが可能である。

 

「わかりました、最後の物件に案内致します。」

 

そう言われ着いたのは、まぁパッと見普通の貴族の屋敷みたいなものだった。

 

「よし、それじゃあ入るぞ〜ってあれ?カケラさんは入らないの?」

 

俺が幽霊屋敷に入ろうとした時ふとカケラさんが屋敷の外で待機しようとしている所を見てしまう。

 

「いえ、私も正直に言いますと入りたくないので…、皆様ご武運を…」

 

あっはい、女の人って何考えているかわかんないな〜と思った瞬間である。

 

「おぉ、中は結構広いね、それに傘立てまでちゃんと…」

 

炎竜は傘立てに炎獄刀を置こうとしていた。

 

「傘立てだろ?やめろよ」

 

俺がそう言うと炎竜は渋々承諾する。

 

「わかった…」

 

部屋数よし、大きい風呂もある、庭も広い、キッチンの設備もちゃんとしてある。好物件じゃないか、これで幽霊が出なかったら金貨2000枚はくだらないだろう。そう考えていた矢先ふと気配を感じる。

 

「何かいるな〜」

 

俺がそう言うとガレスはすぐさま俺の後ろでしゃがみながら怯え出す。

 

「わわわ、まじで幽霊がいんのか?」

 

ガレスが怯えていると…

 

「わっ」

 

「うぎゃぁぁぁぁああああ」

 

ポーラがガレスを怯えさせる。

 

「こら!ポーラ!ガレスを怯えさせない。」

 

俺はポーラに軽く注意をする。すると突然物が浮かんでいく。

 

「んっ?これは…」

 

ポルターガイスト現象だな、本当にいるとはまぁ軽く退治という名の浄化をするか。

 

「デテイケ〜デテイケ〜」

 

どこからか声が聞こえてくる。

 

創作者(オリジナル)あそこ…」

 

クルスが指さす方に目をやると血だらけの少女の顔が浮かび上がる。

 

「…この匂い、ケチャップだな」

 

俺がそう言うと幽霊はギクッとした声で言い始める。

 

「デテイケ〜デテイケ〜」

 

俺は幽霊の近くまで行き首を掴む

 

「ぐへぇ、なんなのだ!なぜ掴めるのだ!」

 

おぉ、語尾がのだ系の奴に出会ったのは初めてだ、それが幽霊だと…いや?幽霊じゃないな。

 

「お前、幽鬼(ユウキ)族だろ?」

 

俺がそう言うとその少女は驚きの顔になる。

 

「なぜわかったのだ!?エスの種族が分かるなんてどうかしているのだ!」

 

「エスねそれがお前の名前?」

 

俺は首を掴んでいた手を離してやる。

 

「なぜエスの名前がわかるのだ!?もしや何か細工を…」

 

どうやら一人称が自分の名前を使っているって自覚がないらしい。

 

「幽鬼族ですか、これはまた珍しい…」

 

メイビスがエスに近づくと…

 

「うわぁぁぁ、悪魔族なのだ!?食べられちゃうのだ!」

 

エスは幽体から実体へと体を変換し奥へと逃げ込む。

 

「とりあえず、怯えさせて悪いな、俺はフォックス、こっちは俺の仲間達だ、それでお前…」

 

俺はふと鼻を少し抑える。

 

「お前風呂に入ったのはいつ頃だ?」

 

俺がエスに質問するとエスは…

 

「ふふ〜んもうかれこれ2年は入ってないのだ!」

 

エスがそう言うと全員引いていた。

 

「お前、亜人だとしても2年も風呂に入ってなきゃ臭うぞ」

 

俺がそう言うとエスは…

 

「なんだってーーーーーー」

 

驚きを隠せない顔だったのだ。

 

それから数時間後、無事にこの屋敷の契約を格安で済まし、家具等を一括で俺が転移魔法で運びそれぞれの荷物を各部屋へと持っていき、それから1番臭うエスを先に風呂に入れていた。

 

「ふぅ〜、久々のお風呂でさっぱりしたのだ〜」

 

俺と皆はびっくりしていた、先程まで炭で顔を汚し、髪も黒かったので風呂から上がったエスは黄金の髪に整った顔立ちをしていた。

 

「お前、黒髪じゃなかったのか。」

 

俺はエスと目線が合うため同じ目線でモノを言える。

 

「ぷっははは、お前もエスと身長が一緒なのだ〜」

 

うるせぇ〜ガキだな。

 

「匂いもマシになったな、それで?なんでお前この屋敷に住んでたんだ?」

 

俺はエスに質問する。

 

「聞いてくれるのだな?そうあれは数ヶ月前、エスは魔女の森で〜」

 

長く語られそうなので俺はストップを掛けた。

 

「話しが長くなりそうだから簡潔に!」

 

俺がそう言うとエスはガッカリした顔になる。

 

「わわかったのだ!そうエスはマーリンの弟子になった後ちょっと魔女の森でやらかしてマーリンに出禁を食らった上に転移までさせられたのだ!」

 

んっ?ちょっと待てよ?

 

「お前、2年も風呂に入ってないって言ってたじゃん、あれって…」

 

「ふふ〜ん、エスは超ド級のめんどくさがり屋なのだ!」

 

「それを自分で言うかな?」

 

クルスがツッコミを入れる。

 

「だから、このままここに住まわせて欲しいのだ〜、お願いなのだ〜なんでもするのだ〜」

 

なんでもか〜だったら

 

「俺たちの冒険者家業の手伝いをしてもらうか。」

 

一応、ここにいる全員(1人例外)は冒険者ギルドに登録している。ならエスにも登録してもらうか。

 

「わかったのだ!冒険者として頑張るのだ!」

 

こうしてエスが仲間に加わったのである。

 

夕食時、エスが俺に質問してくる。

 

「なんで幽体のエスに触れたのだ?」

 

あぁ、その質問か〜

 

「俺は妖狐族だからな、幽霊には触れるよう訓練された。」

 

「フォックスは妖狐族なのか!驚きなのだ。」

 

「ちなみに、メイビスは悪魔族なのは知っているだろ?」

 

「うむ、この執事が悪魔族なのは分かる、もしやここにいる全員亜人なのだ?」

 

エスはガレス達の方を見るが当然ガレス達は人間なので首を横に振る。

 

「エスちゃんは可愛いね〜、妹枠みたい。」

 

メアリーがそう言うとクルスはムスッとする。

 

「冗談だよ〜、クルスは私達全員の妹だよ〜」

 

「だとすればサージャとクルスは亜人なのだ?」

 

エスがサージャとクルスに質問する。

 

「そうだね、私は魔族でクルスは妖狐族だよ」

 

サージャがそう返すとエスは理解したという顔で頷く。

 

「しかしよぉ〜、こうしてみると俺たちのパーティ女性率高くねぇ〜か?」

 

ガレスがそう言うとシリウスとメイビスは共に頷く。

 

「確かに女の子の比率は高い、でも悪くない!」

 

炎竜はどこか満足した顔になっていたのだった。

 

それから数日後、マイホームを購入したお陰で宿代が掛からなくなり、だいぶ楽にはなったと思う。しかし相も変わらず食費は掛かる。

 

「今日の買い出し手伝ってくれて助かるよ、メイビス、アンナ」

 

「いえいえ、これでも私はフォックス様に使える完璧な執事当然の事です。」

 

「ボクも暇だったからね、それにフォックスとお出かけしたかったから

 

「何か言ったか?アンナ?」

 

俺は振り返りアンナの事を見る。

 

「大丈夫か?顔赤いぞ?熱でもあるのか?」

 

俺がそう言うとアンナは…

 

「大丈夫だよ、全然…フォックスだけ先帰ってて、ボクちょっと買い忘れた物があるから…」

 

アンナがそう言うと俺はそそくさと帰らされた。

 

鈍感ですね、フォックス様は…

 

メイビスはアンナに小さい声で耳打ちする。

 

そうだね、ボクも頑張らないと

 

アンナがそう言うとメイビスは密かに心でアンナの事を応援するのだった。

 

俺が家に帰るとエスとクルスとサージャが外から走ってくる音が聞こえた。

 

「たたた大変なのだーーー」

 

エスが何やら慌てふためいているので俺は外へ出ることに。

 

「3人とも!何慌ててるんだよって、えぇぇぇぇ」

 

俺は驚いた、エスの背中にはまだ8歳ぐらいの銀と金の色が入り交じった髪色の女の子がいたのだった。

 

「どこで拾ってきたんだよ!」

 

俺がそう言うとエスは淡々と答える。

 

「実はエスとクルスとサージャで依頼をこなしていたのだ、薬草採取の依頼だからすぐに終わったのだ、そして帰り道にこの子が倒れていたのだ!」

 

なるほど簡潔に答えてくれた、いい教育を受けたねってそうじゃない。

 

「お前ら3人とも気配でこの子が亜人?いや人間か?」

 

訳が分からない、亜人なら気配でわかるし、人間だとしても気配でなんとなくわかる。しかしエスの背中にいる子は亜人でも人間でもない子なのだ、いや正確には気配が読み取れない。

 

「エス、その子を俺に預けてくれないか?」

 

「わかったのだ」

 

俺はエスの背中にいる子を俺の方に持ってくる。顔と肌に触れ、魔力を辿る。

 

「なんだこの気配…」

 

「神の子だね」

 

炎竜が背後からそう言う。

 

「神の子?」

 

俺が不思議そうに聞くと炎竜はこう答える。

 

「その子は神と人間との間に生まれた子供だよ、ただ生憎その子の親がどんな奴かはわかんないけど。」

 

「ならこの子には負担はデカイけど、記憶を覗かせてもらう。」

 

俺はそう言うと記憶探知(メモリー・サーチ)を使用する。

 

「イテッ、弾かれた、記憶にロックが掛かって見れなくされている。」

 

俺があれやこれやで記憶を覗こうとしていた時、その子は目覚める。

 

「んぅ、ここは」

 

その子の瞳は黄金に輝いていた。

 

第14話Eーーーー

 

神聖王国ルイス国では今ある襲撃を受けていた。

 

「これがかの有名な七つの大罪 怠惰 眠り姫の力…」

 

ルイス国の聖騎士達を眠らせていたのは七つの大罪が1人 怠惰のセレネだった、依然パジャマ姿ではあるが、その力は国を滅ぼす事も可能らしい。ただ1人ルイス国最強の男を除いて…

 

「なるほど怠惰の力か、少々厄介だ。」

 

アレス・グンヒルドは手をグーパーしながら力の入り方を確かめる。

 

「して七つの大罪 怠惰のセレネよ何用で我が国に?」

 

アレスがセレネに質問するがセレネは今は休息期であり眠りについている。

 

「セレネの代わりに私が説明するわ、アレス・グンヒルド」

 

セレネの代わりに説明をするのが七つの大罪 嫉妬 セイラ・クロードである。

 

クロード家の創始者(・・・・・・・・・)か、何故我が国を?」

 

アレスは質問する。

 

「そうね、私達はある大切な探し物をしているの、もしかしたらこの国にあるんじゃないかと思ったけど、大ハズレ、まさかラナフィ王国にあるとは思わないわ。」

 

セイラは先程探し物の魔力をラナフィ王国に検知したのだ。

 

「なるほど、ラナフィ王国か、かの国には亜人が居すぎている。どうにかならないものか…」

 

「まぁ、今は攻め込むのはやめた方がいいんじゃないかしら?協定(・・)ではあと4年半の手出しはできないらしいから今攻め込めばこの国は連合によって滅ぼされるわよ?」

 

セイラはアレスに忠告する。

 

「それぐらい私でも分かる。だが4年半か、それを待てば世界の亜人は滅ぼせるはず。」

 

アレスは独り言で呟くがセイラは、やれやれと言わんばかりにセレネを連れラナフィ王国へと向かうのだった。

 

次回 第15話 嫉妬vs破壊と少女の力

 

 




本当に 最近やること多くて書くことができませんでした。さて今回の話で出てきた幽鬼族ですが、亜人の1つであり、魔法を得意とする種でもあります。幽鬼と漢字に鬼が付いていますが角は生えていません。何より幽鬼族は実体と幽体を自由に切り替え可能であり、幽体状態では普通の人には姿は見えず攻撃も通さないのですが妖狐族には弱いようですね。改めてフォックスさんの凄さに驚きです。今回の話では新たに神と人間の子が登場し、七つの大罪をモチーフにされた大罪系の固有スキルの保持者が出ていましたね。強欲の人に関しては完全にリゼロのあの人みたいになってますけど。という事なので次回の話をお楽しみに!またね〜
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