孤独な冒険者の始まりの物語   作:狐男

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前回はなんと七つの大罪という組織が出てきましたね〜、一体ニコロ・ライゼンスは何を目的としてこの組織を作り出したのか気になりますね、おっと?前回の話に出てきた謎の少女、目を覚まそうとしていますね、ん?でもなんだか上空が騒がしいような?ではでは本編をどうぞ!


第15話 嫉妬vs破壊と少女の力

これは少女が目覚める数十分前〜

 

「おぉ〜良かった良かった〜、あの子が救助されなきゃ始まらないからね?」

 

フォックス達が住むラナフィ王国冒険者の町ラジェルタ上空で何処か見覚えのある狐仮面を着けた少女が銀と金の入り交じった髪色の少女を見てホッとしていた。

 

「これで一通りの歴史は変えずにできたかな?」

 

少女はやれやれと言わんばかりに肩を鳴らしていた。

 

「これで歴史を変えようとしている奴が現れればいいけど…」

 

少女が独り言を言いつつその場を去ろうとした時何者かが背後に迫る。

 

「この魔力は…」

 

少女は見知った魔力である事を確認するとその場に立ち止まる。

 

「お前か、不用意に時空間をこじ開けする者は!」

 

銀色のパーカーに黒の半ズボン、足には黒のタイツ、そして特徴的なのはパーカーの背に時という文字が刻まれている事、少年の髪色は銀色であり、左眼には時間を表すような瞳孔がなされていた。

 

「そう、かっかしないでくれないかな?クロノスノヴァネオンさん?」

 

クロノスノヴァネオンと言われた少年はなぜ少女が自身の名を知っているのかを問いただす。

 

「お前、なぜ俺の名前を?どこかであったか?」

 

クロノスノヴァネオンは自身の記憶を辿るが少女の姿は記憶にない。

 

「ッ!お前まさか未来から?」

 

クロノスノヴァネオンの問に少女は…

 

「正解!流石は時空神、よく分かったね?でも生憎私は自身の名前をこの時代では明かせない、偽名にはなるんだけどリンネって呼んでね?」

 

明らかに偽名のリンネは時空神に対して軽い態度を取っていた。

 

「なるほどな、だが時間旅行は危険だ!それも歴史を変えるなんて…何があってからでは遅いんだぞ!」

 

クロノスノヴァネオン…略称でノヴァネオンは時間を変えることに関して激怒していた。

 

「あ〜あ、自分から過去の俺が何か言ったら力でねじ伏せていいぞ〜って言ってた癖に

 

「何か言ったか?」

 

まじ激怒のノヴァネオンは戦闘態勢に移行する。

 

「結局は力でねじ伏せないといけないのか〜、なら遠慮なくいかせてもらうよ!」

 

狐仮面の少女はどこからか取り出した剣でノヴァネオンと交戦するのであった。

 

時は現在、フォックスが記憶を探ろうと必死になっている時に少女は目を覚ます。

 

「んっ、ここは…」

 

少女は目を覚ますと同時に俺の方を見る。

 

「あのぉ〜、ここは…それに私は…」

 

少女は自分がなぜここにいるかが分からないようであった。

 

「君は動けないところをあの子達が救ってくれたんだ。」

 

俺は少女にエス達の方を見るように指を指す。

 

「わぁ、えっと、ありがとうございます、お姉ちゃん達と妹ちゃん?」

 

どうやら少女はエスとサージャが姉のクルスを妹だと思ってるらしい、まぁ実際見てくれはそうだが、考えればサージャが真面目で一生懸命の長女、エスがおっちょこちょいのめんどくさがり屋の次女、そしてクルスが2人を姉として慕ってるめちゃくちゃ可愛い末の妹、中々いい響きだ〜

 

「って、それはそうと君は誰?名前は?」

 

俺は少女に名前を問うすると少女は…

 

「名前はえっと…混血か、銀と金と言われていました。」

 

言われてたね(・・・・・・)何かあるな。

 

「なるほど、名前が無いのは不便だ、それじゃあ」

 

俺が少女の名前を決める時炎竜が…

 

「セクメト、これがいい、癒しの女神から取った名前だ?これでいいだろ?」

 

珍しく炎竜が働いたので思わずびっくりしてしまう。

 

「セクメトか、いい名前だ、今日から君の名前はセクメト、よろしくね?」

 

俺は仮面を外し少女の手を取る。少女はにこやかに笑いこう言う。

 

「よろしくお願いします!」

 

これがこの子との最初の出会いである。

 

その夜、セクメトが寝付いたあと俺は改めて大人(・・)だけを集めた会議を行っていた。

 

「まぁ、ここに集めたのは今日あの子を保護して気付いた事を話すためだ。」

 

俺はこの場にいる皆に言う、すると…

 

「サージャやクルスはともかくエスはこの会議に参加しても良かったんじゃないかな?」

 

シリウスがそう言うが

 

「ダメだ、エスは歳は取っていても精神年齢ではまだ子供、とてもこの会議の内容を把握できない、それに俺が今から言うのは確実なものだからな」

 

そう言った後炎竜が口を挟む。

 

「俺もそのことについては同意見だ、どう見てもあの子には虐待とは言わずもがな殴られた後などがあった、それにあの子の気配、あれは神の気配だ」

 

珍しく真剣な顔の炎竜に驚きを隠せない俺達。

 

「珍しく真剣だね、炎竜先生、それだけあの子は何か特別な子なのかな?」

 

「アンナ様、それだけではないようですよ?炎竜様はかつて世界を統治していた●●の1人ですから。」

 

メイビスが俺達が聞けない言語である単語だけ話していた。

 

「その言葉は特殊なものなのか?」

 

俺が炎竜に問うと炎竜は…

 

「神の言語の一つだ、フォックス達は普通に神と呼ぶことができるが元神の俺と天使と悪魔はある一定以上の特異な言葉は話せない、神という言葉は使えるけど、それに基づくモノは言えない理なんだ、俺がなんの神なんかも教えることはできない。」

 

「…炎竜、神だったんだ…」

 

俺はちょっと困惑した、なんせ自分から神だって打ち明けたんだもん困惑するよ〜

 

「正直に言うぜ、炎竜先生神だったのかよ!」

 

ガレスは何故か大声で炎竜にそう言う。

 

「確かに、炎竜先生は見た目は若いし、全然老けないなとは思ってたけど、神だったとはね。」

 

「でもおじさんっぽい事も言ってたからおじいちゃんクラスかもね」

 

「そうそう、炎竜先生は老けないからなんでかな〜って思ってたけど、神っていう利点があったからなのかな〜」

 

「でもよぉ〜神様って言えば何百年か前に突然と世界から消えたって話なんだよな?」

 

各々が疑問を解消していく中炎竜は…

 

「まぁ〜、神々にも色々あるんだよ〜、でも今回のあの子については俺の知り合いにああいうことをする奴はいない、絶対に…」

 

炎竜のその瞳は確かにそのかつての仲間達を信じているそんな目だった。

 

「それは分かったが、だとしたらあの子は一体…」

 

俺は考えていたが、何一つ分からなかった、結局会議による話し合いはセクメトの保護という結果になった。

 

翌朝、俺は朝からバタバタと全員分の朝ごはんを作っていた。

 

「ふわぁ〜、おはよ〜なのだ〜」

 

1番最初に起きてきたのはエスであった、寝癖が凄く髪のあちこちに寝癖が付いていた。

 

「おい、エス!寝癖直してこい、それと顔もちゃんと洗うんだぞ?」

 

ちょっと親父っぽいかな?

 

続々と起きていく中、サージャはセクメトと一緒に降りてくる。

 

「おはよう、2人とも、朝ごはんできてるから食べて」

 

今日は和食で、鯖と味噌汁と白ご飯にたくあんである。

 

「いただきます。」

 

そして朝ごはんを食べ終わった後、パーティでの依頼などではなく、各々何組かに分かれて依頼に赴くことに、炎竜はと言うと騎士団での仕事をするために騎士団支部へ行くことに。

 

「さてと、全部やるか」

 

俺は肩を鳴らし、家中の家事を行う、ちなみに今日の俺は依頼を受ける気は無いので家事全般を行うことに、今家にいるのは俺とメイビスとセクメトだけである。

 

「あの、私も何か手伝います。」

 

セクメトがそう言ってきたので俺は掃除をお願いすることに。

 

「あそこの隅とか掃除してきてくれる?」

 

俺は目線を合わせセクメトにそうお願いする。

 

「わかりました!」

 

セクメトはそう言うと一生懸命掃除をしてくれる。

 

「メイビス〜、買い出しよろしくな〜」

 

俺はメイビスを呼びつけ買い出しのお願いをする。

 

「えぇ、お任せ下さい」

 

メイビスは軽くお辞儀すると家を出て買い出しに街へと向かう。

 

「さてと、大体の洗濯はやってあるし、掃除もしてある。よしいつもの日課をするか」

 

俺は庭へ出て目をつぶりいつものイメージトレーニングを行う。

 

「ハッ、フッ」

 

拳を前へ出し、蹴りも繰り出す。

 

「イメージトレーニングは大事だけど、やっぱり戦わないと強くなってるか実感できないんだよな〜、ガレス達が帰ってきたら手合わせお願いしようかな〜」

 

俺がそんな風に考えていると、ある違和感が俺を襲う。

 

「ッ!?なんだ?急に体に力が…」

 

俺は体が少し重くなる違和感を覚えるそれと同時に眠気が襲ってくる。

 

「まずいな、このままじゃ眠ってしまう。」

 

俺はデコに人差し指を添え、以前使っていた暗示を掛ける。

 

「ふぅ、何とか眠気は治まったが、体は以前として重い…」

 

俺はセクメトの様子を見に家へと入るとセクメトは寝息をたて眠っていた。

 

「セクメト?セクメト!」

 

俺はセクメトの体を揺さぶってみるが一向に起きる気配がしない、街の方へ魔力を感知してみると街の住人の約9割が眠っているようだ。

 

「一体何が…」

 

ガレス達は現在依頼の為に遠出をしている、その為この街には現在、サージャ、エス、メイビス、俺と炎竜ぐらいしかいない、この街のギルドマスターのガイアスの魔力を辿ってみるが案の定、眠っているようだ。

 

「何が起こってるんだ?」

 

俺が疑問に思いながらも街へと赴くと、1人の白髪の女がこの状況に目もくれず何かを探す素振りを見せていた。

 

「お前、この街の住人じゃないな?それにこの異質な魔力…」

 

俺が問いかけると白髪の女は振り向き心底驚いてる顔を見せる。

 

「あの子のスキルに掛からない子も居るのね。」

 

そう言う白髪の女は俺の方をじっと見つめてくる。

 

「フフッ、貴方、妖狐族ね?それもかなり高位の…」

 

「馬鹿な…俺は耳や尻尾を隠してるんだぞ?まさか見破った?」

 

俺は驚きを隠せないでいた、今まで俺の種族が割れた事はなかった、高位の魔法使いでも俺が妖狐族だと見抜くことは出来なかったというのに、この女は平然と見抜くという行為を行っていた。

 

「んぅ?あぁ、貴方1年前に日ノ国を救った英雄、面白い巡り合わせね、ねぇ、聞きたいのだけどここに銀と金の入り交じった髪の色の子を知らないかしら?あの子私の子なの」

 

この女、平然と嘘をつく、自分の子でも無いくせによくとぬけぬけと言えるものだ。

 

「お前、嘘つきってよく人に言われないか?」

 

俺がそう言うと、白髪の女はこう言う。

 

「あら、私の言葉が嘘だって見抜いたのね、凄いわ、それと貴方…フォックスは私の事を知ってるみたいね?」

 

俺はこの女を知っている、以前、マーリンが教えてくれたことがある。1000年以上生きているクロード家という勇者の血筋の者がいると、確かその女の名前は…

 

「お前、セイラ・クロードだな?」

 

俺がその名を言うと、セイラは答える。

 

「えぇ、正解ね、だけど、あの混血を知っているって素振りは見せてはいけなかったわね」

 

セイラがそう言った瞬間、俺の足元に魔法陣が展開される。

 

「全てを灼け!炎の風吹(ファイヤ・ブロウ)!」

 

俺は炎に焼かれてしまう。

 

「妖狐族と言えど、ただでは済まないわよ?」

 

確かにこの魔法を喰らえば、普通の妖狐族は効くだろう、ただ…

 

「俺に炎の魔法は通用しないぞ、耐性が高いのでな?」

 

俺はそう言いつつ魔法を使用する。

 

水の槍(アクア・ジャベリング)土の槍(アース・ジャベリング)!」

 

俺は2種の同系統の魔法を使用しつつ、セイラに近づく、流石のセイラでも接近戦は苦手らしい

 

「どうした?その程度か?」

 

俺は一つ一つ、拳を命中させていく、セイラは打撃の威力に耐えきれないのか吹き飛ばされる。

 

「プッ、この私を舐めないで貰えないかしら?」

 

セイラは口に溜まった血を吐きつつ、上級回復魔法を使用する。

 

「流石に耐久力はあるか…」

 

俺が独り言を言うとセイラはニヤける。

 

「耐久力はあるけど、貴方の方こそダメージが多そうよ?」

 

俺はセイラに言われて初めて(・・・)気付く、既に俺にもダメージが入っていた。

 

「ガハッ、なんだ?何故俺にもダメージが?」

 

「さぁ〜、何故かしらね?もしかしたらダメージを受けなかった貴方に対する私の嫉妬なのかしら?」

 

嫉妬…そういう事か!

 

「なるほど、それがお前の固有スキル…大罪系固有スキルか!」

 

嫉妬の固有スキル、その名の通り、その固有スキルの保持者は対象に嫉妬し、何かしらに嫉妬することを条件に発動するということ、現在では俺がダメージを受けなかった事に嫉妬し、それが発動することによって俺に自身が受けた何倍のダメージを返したのだろう。

 

「なるほどな、俺に対して何倍の仕返しをしたというわけか。」

 

「正解!以前使用した時はお金持ちが羨ましいと思っただけで、そいつの財産が私の元へやってきたわ、これが嫉妬…ローゼンベルク帝国、精鋭騎士団七つの大罪幹部嫉妬のセイラ」

 

ローゼンベルクだと?確かあそこは今…

 

「あの帝国は今内戦中だろ?何故…」

 

俺がそう言うとセイラは…

 

「内戦なんてもう数年前に終わってるわよ、まぁ世界ではローゼンベルクは今も内戦中ってデマ情報が流れてるのでしょうね…」

 

まさか、今の今までローゼンベルクが動かなかったのは…

 

「あの子の研究が大事だったから?」

 

だとしたら、あの子の力がもし、神にさえなることができるのならこの世界は…

 

「根本的に覆る。」

 

俺は最悪の結果を思い浮かべてしまう。それと同時に自由のないセクメトを利用しようとする者に対して怒りが湧き上がる。

 

「今、ここでセイラ・クロード!お前を破壊する!」

 

俺は破壊状態(デストロイ・モード)へ移行する。

 

「はぁぁぁぁ」

 

俺の拳の魔力を感じ取ったのか、セイラは避ける仕草を見せる。

 

「逃がさない!」

 

俺が拳を振りかざすと、地面は抉れ、少しのクレーターができる。

 

「街を破壊していいのかしら?」

 

セイラは避けつつ俺にそう言う。

 

「関係ない!」

 

俺はそう答える。俺は怒りでどうにかなりそうだった、いつもの正常な判断ができない状態である。

 

「禍々しい魔力…これはオロチの力だとでも言うの?」

 

その禍々しい魔力にセイラは圧倒されていた。

 

「フフッ、だけど今の貴方じゃ私に勝てない、正常な判断能力を失っている貴方ではね?」

 

セイラが魔法を使用している所に俺は気付かなかった。

 

竜の息吹(ドラゴン・ブレス)

 

「うわぁぁぁ」

 

気付くと破壊状態(デストロイ・モード)は解けていた。

 

「ハァハァ」

 

状態(モード)は体力の消費が激しく、俺でさえ1日1回の使用である。

 

「息が上がってるみたいだけど、それで終わりかしら?」

 

未だにセイラは全力を出し切っていないみたいだった。

 

「お前、わざと俺に状態(モード)を使わせたな?ハァハァ」

 

セイラ・クロード…油断ならない女だ、ここまで考えて動いていたのか、先を読まれていた。

 

「フォックスこそ、そこまで戦闘技術が高いとは思わなかったわ、でも私の策略に気付かないなんてまだまだね?」

 

まずいな、先程の戦いで、俺の魔力は尽きかけていた。

 

「さぁ、あの混血のいる場所を教えて貰えないかしら?」

 

「誰が教えるもんか」

 

俺がそう言うと、セイラは眠っている住民の首を掴み持ち上げる。

 

「これでも言えないのかしら?」

 

もう、詰みか、そう考えていた矢先、奇跡は起こる。

 

「きゃ、何?一体」

 

住民の首を掴んでいたセイラの手が何かに弾かれる。

 

「この街の住人に手を上げるのはやめてもらえませんか?」

 

そこにいたのはセクメトである…だが雰囲気があの子のそれではなくなっていた。

 

「混血?なぜ今になって現れ…まぁいいわ、貴方を連れ帰る、容赦はしないわよ?」

 

セイラはセクメトの変化に何一つ気付いていない。

 

「弾けろ」

 

セクメトがそう言った瞬間、セイラは後方へと弾かれる。その状況に思考が追いついていないようだ。

 

「どういうこと?その力は言霊(・・)…なぜお前に!?」

 

セイラはどうやら先程の攻撃がなんなのか理解しているようだった。

 

「そうねぇ〜、そうだわ、セイラ・クロードはこの場にいなかったってのはどう?」

 

そう言った瞬間、セイラの姿はこの場になかった。

 

「お前、一体何者だ?」

 

俺はセクメトの姿をした者に問いかける。

 

「あらぁ、貴方達が名付けたんじゃない、セクメトと、でもね?その名前は癒しの女神から基づいて付けられているけどもう1つ意味があるのよ、そう破壊神って意味をね?」

 

そう言った瞬間、俺はセクメトが二重人格じゃないのかと疑う。

 

「まさか。1つの肉体に2つの魂が?」

 

だとしたら、前世の俺とアイツ(・・・)の逆じゃないか、光のセクメトと闇のセクメト…闇の方の魂を破壊すれば…いやそれだと光の方の魂にもダメージを与えてしまう。まさに人質状態か…

 

「お前の望むものはなんだ?」

 

俺は闇のセクメトに問う。

 

「私が願うは破壊、そしてこの世界の頂点に立つこと、その願いが叶うまでは貴方達に付いててあ・げ・る♡」

 

セクメトを保護する名目にはなるだが1つ条件を加えさせてもらう。

 

「1つだけ条件を飲んでもらうぞ、お前が二重人格だと言うことは他の者には言うなよ?もし言ったら何がなんでももう片方のセクメトを救う為にお前の魂を破壊する!」

 

俺はそう闇のセクメトに言う。

 

「いいわよ、その方が楽しめるから、私の方も人格が2つに分かれているなんてあまり知られたくないから。それに…もう時間ね」

 

そう言うと闇のセクメトは瞳を閉じ始める。

 

「でも用心する事ね、この子を狙っているのはローゼンベルクだけではない事ね…」

 

そう言い闇のセクメトは眠りにつく。

 

気付くと雰囲気は元のセクメトに戻っていた。

 

「あれ?ここは…」

 

静かに目を開けるセクメトに俺は内心ホッとする。

 

「敵が現れた、お前を狙う奴がな、だけど安心しろ、敵は俺が追い払ったから。」

 

「…ありがとうございます、フォックスさん…やっぱり狙われているんですね、私…」

 

セクメトは落ち込んでいるが俺は慰める。

 

「安心しろ、この街には強い奴がたくさんいるからな?」

 

俺はセクメトにそう言いつつ、自身の力不足に拳を握りしめるのだった。

 

同刻、ラジェルタの西側に広がる森でセイラは目覚める。

 

「まさか、あの子が言霊を使えるようになっているなんて…」

 

悔しそうにするセイラにセレネは…

 

「そんなにあの子の力は強くなってた?」

 

「セレネは実際に戦っていないから分からないのよ、それに…」

 

セイラは自身の左腕を見る。フォックスとの交戦でオロチの力を使ったフォックスの攻撃を少しかすってしまっていた。それなら回復魔法で治せるのだが、オロチの力を帯びた攻撃を受けた腕は酷く腐食していた。

 

「呪いの類だね、1回帝国に戻って聖職者に治してもらお?それにそんな呪い受けてたらお腹の子(・・・・)にも悪いよ?」

 

セイラにそう言い聞かせるセレネの言葉にセイラはびっくりする。

 

「貴方、私が妊娠していることに気付いていたの?」

 

「うん、魔力の雰囲気が違う気がしてね?」

 

だがセイラが妊娠したのは今から120年も前であり、お腹の子供はセイラの禁術で時間を止められていた。

 

「安心して頂戴、私の禁術でお腹の子は事が過ぎるまで産まれないようにしているから」

 

「そうなんだ、でも家族は大事にしてね?」

 

セレネはセイラにそう言いつつもどこか悲しげな顔になっていた。その事にセイラは気付いていたが気付かないフリをしていたのだった。

 

〜ラジェルタ上空〜

 

「くそっ、何故時間を止めても動ける!?」

 

激しい攻防は既に12時間を超えていた。ノヴァネオンはダメージを酷く負っていたがリンネはここまでダメージ無しでノヴァネオンの攻撃を全ていなしていた。

 

「もぅ、だから言ってるのに〜私には時間停止は通用しないよって!」

 

リンネはそう言いつつノヴァネオンに重い蹴りを入れる。

 

「でも凄いよ?私相手にここまで粘るなんてそうそうできない事だから。」

 

リンネはそう言うがノヴァネオンは舌打ちをし

 

「嘘つけ、お前は初めから全力じゃない、何がしたい?」

 

「単に時間稼ぎ」

 

リンネがそう言うとノヴァネオンの背後に巨大な魔法陣が展開されていた。

 

「封印魔法 月の女神 (セレネ)

 

リンネがそう言うとノヴァネオンは鎖で繋がれる。

 

「くっ、封印魔法か!それにこの強度…神をも封印できる魔法だと?お前は一体…」

 

ノヴァネオンは封印の中眠ってしまうのであった。

 

第15話 ENーーー

 

異次元空間の中 ある男が呟く

 

「この気配、アイツが俺を追ってやってきたのか?この時代に、中々厄介な…だがニコロ・ライゼンスを使えば俺の計画も…」

 

魂だけどなっていたこの男は計画が徐々に進行していることに喜びをおぼえていたのだった。

 

フォックス達は未だかつて無い戦いへと呑み込まれていってしまうのであるのだろうか…

 

第15話 END

 

次回 第16話 新たなる課題とフォックスの姉

 

 

 

 

 

 




今回も中々厳しい話でしたね〜、時空神の登場に未来からやってきた少女ことリンネ(偽名)そして、人と神の間に生まれた存在セクメト…一体この先どうなってしまうのか!?そしてフォックスさんはオロチの力である破壊の力をコントロール出来るようになるのか!?作者である僕自身もワクワクしちゃいますね、次回はフォックスさんのお姉さん、レアさんの登場です!一体どんな修行が待ち構えているのか、そしてローゼンベルク帝国以外のセクメトちゃんを狙う勢力とは?次回に続きます!ではさらば
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