孤独な冒険者の始まりの物語   作:狐男

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今回投稿させていただくのは仲間たちとの日常ですね〜。一体どんな日常が待ち受けているのか!楽しみですね〜、僕も頑張って書いていくのでよろしくお願いします!


第3話 仲間たちとの日常

俺たちは大森林から街に帰るために帰路についていた、さすがに長い道のりなので野宿は致し方ないと思う。

 

「あのな〜フォックス、お前さんの作る料理は美味いが、3日連続で魚料理はないだろ!」

 

ガレスは俺の作る魚料理に文句を言ってくる。

 

「仕方ないだろ?ここら辺は川しかないんだから、魚取ってくるだけありがたいと思え。」

 

俺はため息をつきつつそう言う。

 

「でも〜フォックスの作る料理って〜美味しいよね〜」

 

メアリーは俺の料理を褒めつつ魚料理を食べてくれている。

いい子だと思う、ちょっと涙出てきた。

 

「フォックスさんは以前は料理店で働いていたのか?」

 

シリウスはそう聞いてくる。

 

「俺のはほぼ姉と母さんに仕込まれたものだ、まぁ無理やりだが」

 

あの頃のことを思い出すと身震いしてしまう。

 

「ほへぇ〜フォックスは姉貴もいるのか〜」

 

ポーラはモグモグと食べつつそう言ってくる。食べながら喋べるのはよくないと思うが。

 

「そういえば皆の両親はどんな人達なんだ?」

 

俺はそう皆に聞いてみるが…

 

「俺たちには親はいねぇ〜んだ、俺たち全員孤児院出身なんだよ。」

 

ガレスはそう答えてくる。両親に捨てられたのか…失礼なことを言ってしまった。そう思い落ち込んでしまう。

 

「まぁそう落ち込まないで?ボク達は5人で今まで頑張ってきたんだから。」

 

アンナはそう言ってくる。

 

「でも、先に失礼なことを言ったのは俺の方だし」

 

皆の顔を見てみるが誰も気にやまない様子だ。

 

「気にしてないのか?俺が言ったこと」

 

皆に聞いてみるが誰1人気にしないと言ってくる。皆優しいんだなと思う。

 

その後何気ない会話を楽しみ、皆は眠りにつく。

 

「さてと俺は…」

 

俺は街道のすぐそこにある平原に行き、日課の訓練を行う。

 

「はっ、ふっ」

 

自分がイメージした相手と戦うと言うシュミレーションだ。

こうすることで俺は日々強くなっていく。

 

「誰だ?」

 

後ろから気配がしたので問いかけてみる。

 

「俺だって!いつも背後から気配したら殺気飛ばすもんなの。!?」

 

「なんだガレスか、何か用か?違う料理の発案なら却下するぞ?」

 

ガレスはそんな俺の問いかけに欠伸をしながら。

 

「ちげぇって、フォックスが何してるのか気になって目を覚ましたんだ。」

 

俺のことが気になって?まさかガレス俺のことを?

 

「気になってってお前…気持ち悪いな?」

 

そんな問いにガレスは落ち込み

 

「フォックス、お前さん俺のことをなんだと思ってるんだ?」

 

「変に勧誘してくるパーティリーダー?」

 

俺はそう答える。

 

「そんな風に思われてたのかよ!まぁいいやフォックスは寝らねぇ〜のか?」

 

睡眠か…それなら俺が5歳の頃に卒業したからな〜。

 

「俺は寝る必要はないからな問題ない」

 

俺は仮面越しに自信満々に言う

 

「マジかよ…」

 

って何こいつ人外みたいな目線送ってんだよ。確かに人間じゃないけど!

 

「はぁ〜、ガレスはいい子だから寝ような?」

 

俺はガレスに寝るように促す

 

「わかったよ!おやすみな。」

 

ガレスはそう言い眠りにつく。

 

それから俺は水浴びをして、木の上に登り当たりを警戒することに専念した。それから明朝、早起きはシリウスだった。

 

「なんだシリウス早起きじゃないか」

 

シリウスの背後から俺はそう問いかける。

 

「っっびっくりした〜、フォックスさんか、まぁ俺は早起きだよ」

 

俺ってそんなに気配ない?まぁ仕方ないかいつも気配切断(・・・・)使ってるからな。

 

「そういえば、女子3人は?」

 

当たりを見渡すが女子3人が見当たらない。

 

「水浴びだよ、朝はあの3人は水浴びしないと落ち着かないってさ。」

 

イケメン顔でそう言われたら納得だ、ガレスがこんなこと言ったら引いてしまう。

 

「そういえばガレスも見当たらないが?」

 

ガレスも早起きなのはいいが見当たらない…まさかな?

 

ドゴォーン

 

誰かが魔法を使った気配だな、メアリーか…

上空からガレスが降ってくる。

 

「ガレス?もしかして覗きか?」

 

「ぶへぇ、死ぬかと思ったぜ!」

 

覗きか…これがこいつらにとっていつも通りの日常か…

 

「ガレスはいつも覗きばっかりするからね、あまり俺たちを困らすなよ?」

 

シリウスが怖いな、さすが紳士的イケメン!

 

「仕方ねぇ〜だろ?覗きは男のロマンだ!」

 

かっこよく言ってるみたいだけど、全然かっこよくないからね?

 

「ガレス〜?覗きはやめろと私は言ったよね〜?」

 

メアリーはガチガチのガチでキレてるみたいだな。20mぐらい離れてよう。

 

「おい?フォックス?シリウスなんでそんなに離れてるんだよ?なぁ!」

 

ガレスは涙目になるが時すでに遅し、後から来たポーラとアンナもキレてる。頑張れガレス☆

 

「3人とも、俺とシリウスはちょっと朝ごはん見繕って来るから頑張ってくれ」

 

俺とシリウスは3人の味方だ、残念だなガレス。俺たちは颯爽とその場を去る。

 

「ガレス〜オレたちの水浴び覗いて今まで逃げきれたことねぇ〜だろ〜?」

 

拳鳴らしてるポーラはちょっと怖い。

 

「ガレス、ボクも覗きはよくないと思う」

 

アンナはメガネをキラリと光らせて…

 

その後ガレスは3人からめちゃくちゃにボコボコにされていたのだがそれはまた別の話

 

俺達はその後ガランの街に戻り、冒険者ギルドで依頼達成の報告をしてそのまま解散という訳ではなくそれぞれ買いたいものを買いに商店などを巡ることに…

 

「俺は1人行動か…まぁいいや」

 

俺は街をひたすらブラブラすることに、特に買うものないしな

 

はて?こんなところに服屋なんてあったかな?特にすることもないので店の中に入ることに

 

「いらっしゃいませ〜」

 

店員の対応はかなりいいな

 

「なら服を見させてもらおう」

 

俺はそういうと服を見続ける。中々いいデザインの服があるじゃないか。俺のはオーダーメイド品だからこういった私服も欲しいと思っていた。仮面付けたままだけど

 

「こういった服もありだな、買おうかな?」

 

俺は悩みつつ服を取ろうとしたその時

 

「あらぁ〜久々にいいお客さんじゃない〜」

 

咄嗟に話しかけられたので振り向くと、そこにはガタイのいいオネェがいた

 

「…誰?てかガタイいいな?」

 

ちょっと疑問形になってしまった、そりゃそうだこんなガタイのいいオネェがいたらびっくりだもん。

 

「あらぁ褒めてくれるのね?それにしてもあなたいいオ・ト・コ♡」

 

まじかよ、仮面つけてんのに一発で性別当てられたのは初めてだ。

 

「なんで俺の性別がわかった?」

 

俺はこのオネェ店長に聞いてみる。

 

「ただのカ・ン・よ♡」

 

いちいち♡を飛ばしてくるなと思う。

 

「さぁ皆今日はとっても素材のいいお客様がいらっしゃったからとことんお着替えさせていくわよ〜」

 

ってまさかこのまま着せ替え人形みたいに?

 

「えっちょ待っ」

 

俺はそのまま店の奥に連れていかれるのだった。

 

一方その頃ガレスはというと

 

「はぁ〜どうしたもんか、武器を買ったのはいいが後は何をすれば…」

 

俺は悩みに悩んだ末、銀貨30枚する大剣を買ったのだった。それについては文句はねぇ〜その後が問題だった。暇になっちまったんだ。

 

「とりあえず修行でもするか」

 

俺は大剣を背から抜き両手でしっかり握る。そのまま素振りを始める。

 

「ふっんっ」

 

素振りを始めて2時間が経ち俺の腕はヘトヘトになっちまった。

 

「はぁ〜今日の修行は終わりだ〜」

 

あの頃の(・・・・)修行に比べればなんてことのないものだ。

 

「さてと宿に戻るか」

 

俺は宿に戻ることにした。道中シリウスと会い一緒に帰ることに。

 

「あぁ〜二人とも〜遅いよ〜」

 

メアリーにそう言われ足早に席へと座らされてしまう。

 

「それじゃ〜親睦会も含めてフォックスの歓迎会を始めま〜す。」

 

全員で酒を掲げて乾杯、ここのお店は料理が美味しいからな。

 

「どうだ?フォックスここの料理はうめぇ〜だろ?」

 

ガレスは暑苦しくそう言ってくる。確かに美味しいが…

 

「それで?俺がご飯食べようとしたら仮面外すとでも思ってたのか?」

 

皆ギクッとした、そりゃ常識的に仮面つけて食べるやつはいない、俺みたいに器用にできなきゃね。

 

「おかしいだろ!なんでフォックスは仮面付けたまま料理食えるんだよ!」

 

ポーラが理由を求めるみたいに聞いてきたけどやっぱり俺の素顔見るためにね

 

「俺は器用だからな、仮面を付けたまま料理も食える。」

 

凄いだろう?そう器用に食べれるやつあんまいないんじゃないかな?

 

「「「「「はぁ〜」」」」」

 

皆一斉にため息をついた、そんなに素顔が気になるのかな?

 

「まぁそう落ち込むな、素顔はいずれな?」

 

俺は皆の落ち込み具合を見て答える。いつかはわからないが素顔は見せることにしよう。そう心に決めた。その後は食事を楽しみガレスが酒に酔ってめちゃくちゃ音痴な歌を歌ってきたので全員ノックダウン、俺は各々の部屋に運び寝かした。

 

「ふぅ、今日は楽しかった〜、師匠が干渉(・・)してこなかっただけマシかな。」

 

俺は月を見ながら夜を過ごすのであった。

翌日、皆元気よく起きてきたので依頼をこなす事に。

 

「うぅ、頭痛い、あまり酒は飲むものじゃないね」

 

アンナは酒に弱いのか、かなり頭が痛いらしい。

 

「アンナ、少しいいか?」

 

俺はアンナにこっちに来るよう促す。

 

「なんだい?」

 

アンナは不思議そうに俺を見つめてくる。俺はそんなアンナの頭を掴み

 

「ヒール」

 

回復魔法をかけることに。

 

「んっ?おぉ、頭の痛みが消えた?フォックスまさか回復魔法?」

 

「単純な初級魔法さ、ヒールは誰でも扱えるだろ?」

 

そんな俺の質問にアンナは

 

「初級魔法だとしても酒による頭の痛み消せるってそれは回復じゃなくて解毒、メアリーでもできないことだよ?」

 

えっそうなの?俺はてっきり初級のヒールで頭の痛みは消せるって思ってたのに、まさかこれって常識知らないの俺の方?

 

「いやいやアンナの仮説が正しいとして、メアリーでもヒールによる解毒はできるだろ?」

 

俺はアンナにそう答えメアリーの方を見る。

 

「できないよ〜そんなこと、ヒールでなんて」

 

えぇ....(困惑)、マジかよ。ガレスやシリウス、ポーラに聞いてもわからないか

 

「まぁいいや、この話は依頼が終わってからするとして」

 

今回の依頼はあら簡単、行商人の護衛だ、盗賊や魔物なんか出るから護衛無しじゃ行商なんてできないからね。

 

「こんちわ」

 

初めの挨拶はガレスか、こんちわってなんか可愛いな

 

「なぁなぁシリウス、ガレスって初対面だと緊張するタイプか?」

 

俺はシリウスに質問する。

 

「そうだね、ガレスは初対面の人にめっぽう弱いよ、フォックスさんは初対面の人でも平行だね。」

 

俺を誰だと思ってる?コミュニケーション能力なんて一流だぞ?

 

「コミュニケーション能力は大事だからな、日々鍛えてるのさ。」

 

俺はシリウスにそう答える。

 

「では、冒険者の皆さん。行きますよ〜」

 

行商人のおじさんが出発しようとするので慌てて馬車に乗り込む、以外に狭いね。それにしてもなんかあのおじさん胡散臭い、まさかね

 

「なぁ、皆この依頼なんか胡散臭いと思わないか?」

 

俺は皆に聞いてみる。

 

「胡散臭い?何がだ?」

 

脳筋のガレスは質問の意味に気付いてない、はぁ〜ここまで脳筋だったとは

 

「俺もフォックスさんと同意見、なんか行商人の人の動き方がソワソワしてたりする。」

 

シリウスはよくわかってる。点数をあげたいくらいだな

 

「う〜〜ん、魔力探知には何も引っかかってないよ〜?」

 

魔力探知に引っかからない、だとすると相手は…

 

「「盗賊だ」」

 

俺とアンナはほぼ同時に答える。

 

「アンナもわかったか、今回の相手は盗賊だということに」

 

「そうだね、ボクが思うに行商人のおじさんは盗賊と手を組んでる。」

 

ふむ?行商人は脅されているではなく協力…だとすると目的は…

 

「冒険者の装備品か…」

 

俺は皆の装備を見る、まぁここ最近羽振りがいいから装備も整ってる。そしてもう一つは

 

「メアリーとアンナ、ポーラも狙われているな。」

 

俺の答えに皆頷く、女子三人冷静だなおい、狙われているからね?

 

「あぁん?だとすると俺たちは?」

 

脳筋は少し黙っててくれないかな?うるさいんだけど

 

「俺たち男達はその場で処分か奴隷だろ?」

 

まぁ最悪処分だろうな。

 

「いいか?あくまで自然に護衛するんだ。盗賊や行商人に気付かれたくない、いいな?後ガレスとポーラは特に注意すること」

 

ある程度まで行商人を泳がせて盗賊のアジトまで突き止めれたら一石二鳥だ。

 

「皆さん、ここまでで大丈夫です。」

 

村の入口までで馬車を降ろされ行商人はそのまま村の中へ入っていく、俺たちも行商人の護衛という依頼なので着いていくことに。

 

歩くこと五分、行商人はある程度の距離で止まり

 

「皆さん、すみませんがここで死んでください。」

 

ニコッと笑みを浮かべる行商人はどこか悪意ある顔だった。まぁこれも想定内、まさか村を丸ごと乗っ取ってるなんてね。

 

「ゲヘヘ、活きのいい嬢ちゃん達じゃねぇか〜、おいお前ら男共は処分だ〜」

 

生きがいい盗賊の幹部らしきものが仕切ってるな。

 

「皆!作戦通り各々各個撃破だ!」

 

 

「「「「「了解!」」」」」

 

皆と別れ俺は盗賊の頭に会いに行く。

 

「お前がこの盗賊の頭だな?」

 

俺がそう聞くとその男は振り向き

 

「おう、そんで?俺の相手はてめぇ〜か?クソガキ」

 

その男の容姿は長身で大柄な男、背丈はガレスを超えている。終いには左眼に大きな傷跡があり眼帯をしていた。間違いないな

 

「お前、元Aランク冒険者のガンダレス・ノーストンだな?」

 

「こんなガキにも知れ渡っているとはな〜俺も有名になったもんだ。」

 

あくまで(・・・・)余裕か、まぁ相手の力量を測れないことはないんだろうが俺と相対したのが運の尽きだな。

 

「ならかかってこいよ元Aランク冒険者のガンダレス」

 

俺は挑発し、ガンダレスと戦うことに。

 

一方その頃、女子三人組は

 

「はぁはぁ、ここまで来れば大丈夫だね〜。」

 

息を切らして安心しているメアリーに対してアンナは

 

「安心しているのはいいけどフォックスの指示ではボク達は盗賊数十人と幹部一人をやらないといけない。」

 

「そうだぜ〜オレ達も強くはなっているはずなんだ、このまま行くぞー!」

 

ポーラは迫ってきている盗賊達に突進していく。

 

「なんだこの女は強すぎんだろ!」

 

次々と盗賊達がなぎ倒されている。ポーラにとっては盗賊達は弱すぎるようだ。しかし

 

「ふぅ、後はアンタだけだぜ!」

 

ポーラは指をさし木に隠れている男を指さす。

 

「おやおや、バレていましたか。」

 

その男は一見するとどこかの屋敷に務めている執事のように見えるが…

 

「おらー!」

 

ポーラは拳を突き刺す、しかし

 

「この程度ですか?」

 

その男はポーラの拳を人差し指一つで受け止めていた。

 

「なっ!」

 

驚きを隠せないポーラに男は回転蹴りを入れポーラを気絶させる。

 

「こう見えて私昔はAランク冒険者だったのですよ。」

 

この男の名はマージェス・スミス、Aランク冒険者の中でも上位に君臨していた男だ。

 

「ポーラ!」

 

ポーラを心配して近づくメアリーを拳一つで沈めてしまうマージェス。

 

「ぐっ」

 

メアリーはそのまま気絶してしまう。

 

「残るはお嬢さん1人だけですよ?」

 

マージェスは残ったアンナを呼び出す。

 

「そうみたいだね、はぁ〜ボクは戦闘向けじゃないんだけどね。」

 

「なら試しみる価値はあるようですね。」

 

マージェスはアンナに高速の突きをお見舞いするがアンナは軽々とマージェスの攻撃を避ける。

 

「おや?これを避けるとは目はいいようですね〜。」

 

「まぁ、学者なんでね。観察眼は大事だから。」

 

アンナはマージェスにそう答え、腰あたりのポーチから薬草を取り出す。

 

「調合、ヒドラ!」

 

紫の霧が現れたかと思うとその霧から紫色の蛇の形をした物質がマージェスに迫ってくる。

 

「これは!」

 

マージェスは咄嗟の判断でその攻撃を避ける。

 

「危ないですね〜、あれは毒ですか…」

 

「正解、ボクは戦闘は向いてないけど薬の調合は得意なんだ〜、ただし毒全般だけどね。」

 

そして次にアンナが繰り出したのは毒の沼だった、それはアンナを中心に広がっているようで…

 

マージェスは毒の沼を避けるために木の上に登ったがその毒はみるみる木を侵食していく。

 

「この毒の速攻はまさか、固有スキルの能力?」

 

「正解!」

 

固有スキルとは己の肉体に刻まれている生まれながらに持っている各々個人の能力である。ただし後天的に気づく者もいれば気づかない者もいるため固有スキルを扱える人物は限られている。

 

「ボクの固有スキル、毒生成は薬草などを使用した場合、自分好みに調整を施し、強力な毒を作り出すことができるスキルさ、ただし解毒剤はないので気をつけて?」

 

毒はマージェスにどんどん迫っていく。

 

(まずいこのままでは毒に飲まれて!)

 

マージェスは全速力で逃げていくが、毒のスピードはマージェスをも上回る。

 

「がっ」

 

マージェスの全身に毒が回っていく。

 

「今回は麻痺毒で済ませたけど、依頼じゃなかったら殺してたからね?ニヒ」

 

アンナは不可解な笑みを浮かべ、マージェスを拘束し、そのまま気絶している二人の介抱へと赴くのであった。

 

アンナがマージェスを倒す数分前

 

「俺の相手は、って魔物かよ!」

 

ガレスの相手は魔物…それもBランクに属するゴブリンロードであり、その周囲にはゴブリンが数十匹居た

 

「はっ、ふん!」

ガレスは大剣を振り落としゴブリンを次々と倒していく。

 

「さすがにゴブリン相手は余裕だが問題は…」

 

ゴブリンロードだ、本来であればガレスは負けるであろう相手ではあるがアレスは余裕の笑みを浮かべていた。

 

「丁度いい、俺の修行の糧になれ!」

 

ゴブリンロードはガレスに剣を振り落とすがガレスはその剣を片手で防いでしまう。

 

「その程度かよ!」

 

そのまま剣を押し返し、大剣を振り落とす。ゴブリンロードにダメージを与えたが絶命には至っておらずフラつきながらもゴブリンロードは立ち上がってくる。

 

「そのぐらい気合いがないと相手にならねぇ〜ぜ?」

 

この勝負は技量同士の戦い、どちらの剣の腕が高いかで勝敗が決まる。

 

「ここだ!」

 

ガレスは大きく飛び上がり、そのまま急降下して大剣を振り落とす。

 

「轟苑断」(ごうえんだん)

 

ゴブリンロードはガレスの放った剣技で真っ二つになっていた、ついでに大地も切り裂かれて。

 

「ちとやり過ぎちまったか?まぁ誰も見てねぇ〜からいいか、ガハハハ」

 

反省の色なしのガレスだった。

 

場面はシリウスへとうつる。

 

「これかなりキツイんだけど、ふっ!」

 

シリウスは文句をいいながらも盗賊達の相手をしていた。

 

「おい!弓使い!隠れてねえで出てこいや!」

 

シリウスが引き受けていた盗賊達の中に幹部が混ざっていたらしくその男は偉くブチ切れていた。

 

「こっちは遠距離だから隠れるのは当たり前だ!」

 

シリウスは弓を弾きながら文句を言ってきた幹部の男に怒鳴りつける。

 

「あぁん?そこか?」

 

その男はシリウスの場所を的確に知ることができた。

 

「ぐわっ」

 

シリウスはその男に見つかると咄嗟に受け身の体勢に入った。

 

「てめぇ、名前は?」

 

男に名を聞かれたのでシリウスは

「シリウスだ、で?アンタは?」

 

シリウスも名を聞き返す。

 

「俺はラージス、元Aランク冒険者だ」

 

シリウスは不思議に思う。

 

「元冒険者だと?何故盗賊に?」

 

不思議そうにするシリウスを見てラージスは

 

「冒険者ギルドに裏切られたそれだけだ。」

 

「なんだと?」

 

シリウスが困惑している中ラージスはシリウスに拳を振りかざす。

 

「あっぶな。」

 

咄嗟にシリウスは拳を避ける。

 

「なぁ〜シリウスよ、ここは一つ拳と拳の殴り合いをしようじゃねぇ〜か?」

 

ラージスの提案にシリウスは

 

「受けてたとう!」

 

ラージスは笑みを浮かべ

 

「おもしれぇ〜」

 

ラージスはまずシリウスの腹に拳を入れる

 

「ガハッ」

 

シリウスはもろに食らい吐くがそれでも殴り合いは続いていく。

 

「俺は負けられない!」

 

シリウスの拳がラージスの頬に当たる。

 

「ぐへぇ、いいぜぇ〜シリウス!」

 

殴り合いが続き数分、遂に決着が付く

 

「はぁはぁはぁはぁ」

 

シリウスは息を切らしながらも

 

「勝った、はぁはぁ」

 

「負けだ〜俺の負けだシリウス、お前との戦いは楽しかった〜」

 

シリウスはラージスを拘束する。

 

「俺もアンタと殴りあえて良かったと思う。後はフォックスがアンタらの大将に勝てば俺たちの依頼は終わる。」

 

シリウスのその言葉にラージスは笑いこける

 

「アッハッハ、うちの大将にはそのフォックスとやらは勝てねぇ〜よなんたってガンダレスの親玉は…」

 

ラージスはなにか答えようとした瞬間、何者かの遠隔魔法によって撃ち抜かれてしまう。

 

「なっ!」

 

シリウスは周囲を見渡すが誰の一人の姿も見当たらなかった。

 

「くそ!盗賊だとしても誰一人死なせないと思っていたのに!」

 

そんなシリウスの横顔はどこか悲しさが含まれているようだった。

 

〜丘の上〜

 

「危ないな〜、折角の実験が台無しになるところだった、まぁあんな冒険者程度ガンダレスか倒してくれるかも?」

 

その者は金髪にウェーブ掛かった髪をしていて整った顔立ちの少女だった、まだおぼつかないのか座っていた岩から降り立とうとした時バランスを崩してしまいそうになった。

 

「あのお方(・・)の復活はまだまだ先だからこれは実験段階、さて?ガンダレス君はどんな進化(・・)を遂げてくれるかな?」

 

その女は不可解な笑みを浮かべながら蜃気楼へと消えていくのだった。

 

場面は変わり、フォックスとガンダレスの戦いが始まろうとしていた。

 

「ファイア・ボール」

 

フォックスは初級魔法の一つファイヤー・ボールを放つ。

 

「おいおい、初級魔法の威力じゃねぇーぞ?」

 

ガンダレスはファイヤー・ボールを避ける

 

「知らないのか?初級魔法でも使用する魔力の量によって大きさや威力が変わる。」

 

フォックスの背後に無数の魔法陣が広がる。

 

火球(ファイヤー・ボール)

 

無数の魔法陣から極大の炎の弾がガンダレスに襲いかかる。

 

「ちっ、被弾しちまった。」

 

ガンダレスは咄嗟にガードしたものの被弾してしまったようで左半身が焼けていた。

 

「ふぅ、エクスヒール」

 

焼けたはずの左半身を一瞬で回復させた

 

「お前も回復魔法を使えるとは、さすが腐っても元Aランク冒険者だ。」

 

フォックスはガンダレスの目の前まで移動し、蹴りを入れようとする。

 

「おっと、危ねぇなぁ〜」

 

ガンダレスはフォックスの足を掴むと回転を入れ、フォックスを投げ飛ばす。

 

「うわぁ、っと、ふぅ危ない危ない。」

 

フォックスは瞬時に受け身を取ってダメージを無くす。

 

そのままガンダレスに突っ込むかのように走り込むが

 

「うっ、なんだ?」

 

その場で足を崩してしまう。

 

「おうおう、俺の固有スキルが効いて来たみたいじゃねぇ〜か?」

 

なるほどなガンダレスの固有スキルか

 

「これが強奪の二つ名を持つ元Aランク冒険者ガンダレスの固有スキルか」

 

これは中々キツイな、指も動かすことがほぼ不可能に近くなる、そしてガンダレスは強奪のスキルで得た能力がある。

 

「これがお前の身体能力と魔力か…おらぁ!」

 

ガンダレスの拳が俺の腹に直撃する。

 

「ぐっ」

 

その痛みを堪えるが一向にやまないガンダレスの拳の嵐が続く。

 

「おいおい、さっきまでの勢いはどうした?俺を倒すんじゃなかったのかよ?」

 

俺はすかさずガンダレスに拳を突き刺すがそれはいとも簡単に防がれてしまう。

 

「はぁ〜ガッカリだぜぇ〜?もうちょっと歯ごたえのあるやつかと思えば、これで終いだ!」

 

ガンダレスは先程の俺と同じ様に初級魔法のファイア・ボールを展開する。俺と同じ使い方をしているのでそのファイア・ボールは極大の炎の弾だ。

 

「あばよ」

 

ガンダレスがそう言い放つとファイア・ボールを俺目掛けて放つ。俺はファイア・ボールの火に焼かれながら死んでいく、えっ?なんでこんなに呑気に説明しているかって?ガンダレスの相手にしている奴は俺の分身体だ、暗殺者に取って力量や能力が不明の相手と真正面から戦わない

 

「しっかし、歯ごたえのねぇ〜ガキだったな」

 

「歯ごたえがなくてすまんな」

 

俺の回答にガンダレスは咄嗟に後ろに下がる。

 

「いい判断だ、だが遅いな」

 

俺はガンダレスの顔を掴み地面に叩き伏せる。

 

「ガハッ、なんでだ?どうして生きている?」

 

先程の光景を見て理解していないのか?。まぁ無理もないか分身体だと気づける者は限られるからな〜

 

「分身体だ、俺はまず対象の力量を測るため分身体を出すことにしている。」

 

俺の回答にガンダレスは意味がわからないと言う顔でこちらを見つめてくる。

 

「嘘つけ!分身体は魔力を根こそぎ食う、まず普通の人間(・・・・・)が…」

 

なるほど俺の事についてある程度理解したか

 

「馬鹿な、だとすると俺に最初から勝ち目なんて…」

 

「ふっ、ないな」

 

俺はそのままガンダレスの首をへし折り、気絶させることに。首をへし折りはしたけど回復魔法はちゃんとかけたつもりだ。

 

「後は皆と合流か…」

 

俺は拘束したガンダレスに対して背を向け皆と合流しようとするが、ふと不穏な気配を感じる。俺は再びガンダレスの方を見る。するとガンダレスはみるみる大きくなっていく。

 

「この魔力、まさか!」

 

ガンダレスから感じる嫌な魔力、それは魔族の魔力だ!

 

「まさか人間が魔族になるなんてな。」

 

今のガンダレスには理性はない、ただただ暴れ回る怪物(モンスター)とかしているんだからな。

 

「なるほど、俺に対して恐怖を抱いているか」

 

ガンダレスだった魔族は俺を見るなり空中に逃げ出そうとする。俺は指をパチンっと鳴らし、結界を貼る。

 

「これで逃げられないぞ?」

 

俺は結界を中心にある魔法を展開する。

その魔法は超級に分類されるものであり、俺がとある魔女に弟子入りしていた時期に自ら作り出した対魔族特化の魔法。

 

「その身、削らんとする、我造りし者、今ここに顕現せよ!」

 

その魔法陣から光の剣が魔族に突き刺さる

 

「超級魔法 神の刃!」

 

その魔族は一瞬で塵と化す

 

俺は結界を解除し、皆と合流する。

 

「フォックス〜さっきの魔法は?」

 

メアリーが聞いてくるので俺は丁寧に

 

「魔族を滅する魔法だ。」

 

と答えたのだが魔法の原理について教えて欲しいと1時間以上メアリーに付きまとわれる羽目になるのだがそれはまた別の話

 

場面は変わり…

 

〜とある森の深くにある屋敷〜

 

「はぁ〜、ガンダレス君もハズレだったか〜」

 

金髪のウェーブ掛かった女はソファーに持たれながら座り込む。

 

「どうされたのですか?」

 

そう聞いてくるのはフォックス達の依頼主である行商人であり、その内側は…

 

「君もいつまでその皮で居るつもり?」

 

金髪の女はそう言うと行商人のおじさんは皮を脱ぎ捨てて

 

「なりきった方が溶け込みやすいだろ?」

 

本来の姿と口調へと戻る

 

その姿はどこか悪魔っぽさがあり、額には角が1本生えていた。

 

「それはそうとシャドー、あの仮面野郎は何者なんだ?」

 

悪魔男…メイビスはシャドーと呼ぶ金髪の女に問いかける。

 

「さぁね?何者なんだろう?ガンダレス程の手練がやられる程とはね?」

 

メイビスは考え込み

 

「俺と同種かもしれんな」

 

シャドーは?を浮かべ

 

「同種って?君と同じ悪魔族(・・)っていうの?」

 

シャドーの質問に対してメイビスは

 

「違うなあれは…妖狐族(・・)だな」

 

「妖狐族って東洋の国に住んでいる種族でしょ?なんで西洋方面にいるのさ?」

 

シャドーは疑問に浮かべながらメイビスに問いただす。

 

「さぁな?奴は異端かもしれん、計画に支障が出ない程度には計画しておくことだな、いざとなれば聖騎士団(・・・・)を利用すればいい」

 

メイビスの提案にシャドーは理解を示す

 

「わかったよ、いざとなれば聖騎士団を利用する。あの騎士団は人間絶対主義(・・・・・・)だからね〜、君まで巻き込まれないでよ?」

 

シャドーはメイビスに念入りに言い聞かせる。

 

「わかっている、では俺は次の計画に移行する。」

 

メイビスはそう言い放つと屋敷を出て飛び出す。

 

「メイビスも計画に必要無くなったら処分かな?」

 

シャドーは邪悪な笑みを浮かべながら飛んでいくメイビスを見送るのだった。

 

〜冒険者ギルド〜

 

俺たちはギルドに戻り、依頼達成の報告ではなく、依頼主と盗賊が結託していた事実をギルドに報告。その報告も相まってかかなりの量の報酬を獲得、終いにはBランク以上の力ありと認められガレス達はBランクへと昇格した。

 

その日の夜、俺たちはBランクにランクアップした祝いで豪華なお祝いをすることに。

 

「いや〜俺の活躍相まってだな!」

 

ガレスは自信満々に言うが

 

「そのガレスは盗賊じゃなくて〜ゴブリンロードをやってたけどね〜」

 

とゲラゲラ笑うメアリーの姿、当初メアリーとポーラは序盤に気絶してしまったのでランクアップの話は無かったことにしてもらおうとしていたのだが、俺の説得で何とかなった。

 

「それにしてもフォックスさんはよく魔族相手に勝てたね?」

 

シリウスは疑問を問いかける。

 

「ある魔女に魔法を独自に開発する技術を教え込まれただけだ、それを使って対魔族専用の魔法を作ってだけ、超級魔法神の刃は魔族相手には絶大な威力を発揮するが人間や亜人相手にはてんで効かない。」

 

「対魔族特化だけでもすごいよ〜、私なんて今回出番無かったみたいなもんだからね〜」

 

涙目を浮かべるメアリーの目元を軽く拭ってあげる。

 

「そんなことない、いずれメアリーは俺を超える魔法使いになれる。」

 

俺のこの言葉にメアリーは自信を取り戻し

 

「そそそそうかな〜?」

 

照れているようだ、可愛らしい

 

「まぁ飲むのも程々に、今日は各々疲れを癒すように!」

 

皆軽く返事をして部屋に戻る。

 

翌日俺たちがギルドに赴くとギルドマスターに呼び出しをくらい、ある話を持ちかけられる事に?一体どんな話なのだろうか?

 

「次回、Aランク冒険者試験」




どうだったでしょう?今回の話は僕的には上手く書けたかな〜程度なのですが所々文章がおかしかったりするかもです!それでも楽しく見てくれると嬉しいです!今回の話でキーワードがいくつか出てきましたね〜、聖騎士団とは?新たな新キャラのシャドーやメイビスは一体何を企んでいるんでしょうかね〜、その他にも色々なキーワードがあると思いますのでお楽しみに!いつフォックスが仲間たちに素顔等を明かすのかはお楽しみ!、次回はAランク冒険者試験です!不定期更新申し訳ないです!
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