孤独な冒険者の始まりの物語   作:狐男

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今回の話はAランクの冒険者試験ですねぇ〜、さぁ今回どんな話になっていくのかお楽しみに!


第4話 Aランク冒険者試験

前回のあらすじ、行商人の護衛依頼のはずが盗賊と繋がっていた行商人、しかし盗賊たちの猛攻を何とか凌ぎ逆転勝利したフォックス達、疲れを癒すために各々休憩をし、その翌日に突如ギルドマスターに呼び出されることに?

 

「それで?どう言ったご要件で俺たちは呼び出された?鼻たれ小僧」

 

フォックスはギルドマスターをその様なあだ名で呼ぶ

 

「おい!やめてくれよ〜昔のあだ名は!今はダンディーなおじさんなんだからな!」

 

それを軽く流すギルドマスターことガイアス・レイナルド

 

「どういうことだ?フォックスさんはギルドマスターと知り合いなのか?」

 

シリウスは不思議そうにフォックスに尋ねる。

 

「そうだが?こいつとは昔師弟関係にあったんだ」

 

昔?と皆は首を傾げる。

 

「ん〜?ギルドマスターは今40は超えているよね〜?」

 

メアリーが不思議そうにギルドマスターにそう尋ねる。

 

「あぁ?そうだが?」

 

ギルドマスターも自分の年齢に対して答える。

 

「じゃあ!フォックスはギルドマスターより歳上ってことか!」

 

ポーラが元気そうに話す。

 

「じゃあ、少なく見積ってフォックスは50以上ってことか?」

 

ガレスが頭を抱え始める、そこまで頭を使うのかよ。

 

「ゴホン、その話は一旦置いといてガイアス、話ってのは?」

 

ガイアスは思い出したかのようにある書類を出してくる。

 

「これは!」

 

フォックスはその書類を見て驚く

 

「あぁ、ちと早いがお前たちにはAランク冒険者試験を受けてもらおうと思う。」

 

皆は驚き

 

「「「「「Aランク冒険者試験!?」」」」」

 

そんなに驚くことか?冒険者としては嬉しいものだと思う。

 

「Aランク冒険者になれば貴族と同等の発言力も得られるし、国からの指定依頼も断ることが可能になる。ただし緊急時の依頼は強制的にAランク冒険者に回される、もちろん断れば極刑だ」

 

俺は皆に説明する。Aランク冒険者なんてなりたくないが、このパーティは全員Aランクぐらいの実力はあるからな〜

 

「う〜〜ん」

 

ガレスが珍しく悩んでるな、ここはリーダーであるガレスの判断に任せるとしよう。

 

「なら受けるぜ、Aランク冒険者試験!」

 

ガレスは受けると判断したか、皆も納得しているし、俺もここいらでAランク冒険者になっておくのもありだな。

 

「それで?ガイアス、Aランク冒険者試験の会場は?」

 

俺はガイアスに試験会場を尋ねる。

 

「あぁ、場所は…新薙帝国だ」

 

新薙だと?まじかよ

 

「新薙か〜、あそこ苦手なんだよな〜」

 

まじで嫌だな〜そんなとこでAランク冒険者試験とは…

 

「フォックスが珍しく乗り気じゃないね?なにか嫌なことでもあった?」

 

アンナが心配そうに事情を聞いてくる。

 

「あそこ行くとよく襲われる。多分俺が強いとわかってて挑んでくる奴らかもだけど」

 

新薙ってよく決闘申し込まれるから厄介なんだよね〜。

 

「新薙帝国といえば、お師匠はあそこに以前住んでいたでしょう?」

 

ギクッ、そういえばずっと家というかマンションを借りていたな。

 

「そうだが?あそこには俺が住んでいるマンションがあるからな〜」

 

まぁ帰るのは10年ぶりぐらいかな?

 

「「「「「マンション?」」」」」

 

ガレス達はマンションという言葉に不思議そうに首を傾げる。

 

「あぁ、お前たちは知らないか。」

 

ガレスは頭を搔き、フォックスの話に耳を傾ける。

 

「新薙帝国の起源って知ってるか?」

 

俺は皆にわかりやすいように質問する。

 

「さぁ?」

 

皆は首を傾げる。まぁ歴史とかを知らないと分からないからな。

 

「新薙帝国は大昔にこの世界とは違った世界から来た異世界人によって作られた国なんだ。新薙帝国は最先端の技術を持っており、入国するのも審査が厳重に行わられている国なんだ。」

 

俺がそう話すと学者であるアンナは話にどっぷり浸かっていた。

 

「へへへぇ〜新薙帝国、どんな国かな〜最先端技術…どゅふふふふ。」

 

あぁ、顔が誰にも見してはいけない顔になってるよ?アンナさーーん。

 

「まぁ1回それは置いといて、Aランク冒険者試験受けるか?皆」

 

俺の質問に皆頷く、了承は得られた。後は滞在期間中の宿確保か、そこは俺の住んでいるマンションでいいだろう。

 

「ふぅ、新薙帝国に滞在している最中の宿は俺の住んでいるマンションに来てもらういいな?」

 

「「「「「は〜〜〜い」」」」」

 

軽い返事だな、よし後でキツめの修行だな。

 

その後、新薙帝国に出発するまでの期間、5人はフォックスにしこたま鍛えられたという。

 

新薙帝国への道は馬車と船を経由しての移動になっている。

そんな中俺はある問題に直面しているそれは…

 

「ぐへぇ〜」

 

馬車酔いだ、普段歩くか走るかでの移動をしているし、乗り物系はどうも苦手で酔ってしまう。

 

「フォックスでも苦手なものはあるんだね?」

 

アンナが優しく背中をさすってくれている、その優しさに涙が出そうだよ。

 

「フォックスは乗り物に弱いんだな、ガッハッハッ」

 

やめてくれぇ〜、今は大きい声は聞きたくなーーい。

 

「まぁまぁ、ガレス?あまり大きな声は出さない方がいいと思うよ?フォックスさんも仮面越しだけどおそらく嫌な顔していると思うし」

 

シリウスはなんて気遣いのできる男なんだ、これだからイケメンは!

 

「馬車酔い俺だけ〜?ぐへぇ」

 

うぅぅ、気分が悪いよ〜。乗り物酔いは回復魔法じゃ治んないし、船にも乗らないといけないから新薙着くまで乗り物酔いが続くか〜。

 

盗賊や魔物に襲われることはなく無事に港に俺たちは到着した、えっ?魔物になぜ襲われなかったかって?そりゃ馬車に酔ってる時の俺の魔力制御は緩くなるからかなり漏れ出てたっぽい、それで魔物は近づかなかったのかな?

 

「あぁ、あなた達が新薙帝国へAランク冒険者試験を受けに行く冒険者でして?」

 

船の船長らしき人が話しかけてくる。少しぽっちゃりしているが眼帯もしていて歴戦の猛者っぽい見た目だがまぁオシャレなのだろう。

 

「あぁ、そうだぜ。ちなみに俺の肩に乗ってる奴は気にすんな、ただの馬車酔いだ」

 

雑な説明すな、まぁ今の俺は馬車酔いでガレスの肩に乗っかってるけど!

 

「あの〜、部屋なのですが何せ新薙帝国へ行くお客様が多く、他のお客様と相部屋になるかもしれないんですがよろしいでしょうか?」

 

船長は軽く説明をする。新薙は結構人気の国だからな〜、仕方ない

 

「それで構わねぇ、部屋に案内してくれ」

 

まぁ仕方ない、ここはガレスの言うことを聞くか、皆も納得しているし。俺たちは船内の部屋に案内されていた、どうやら8人部屋らしい

 

「こちらです」

 

船長に案内された部屋の扉でガレスが1呼吸し、扉をトントンと叩く

 

「はい、どうぞ」

 

中へ入ると2人組の男女がいた、男の方は茶髪で背が高く大剣を所持しており軽装備まで施していた。男の方の歳はガレス達より上だろうか?30代後半ぐらいの気がする。もう片方の女の方は狐の耳が生えていて尻尾もあることから獣人族だろうどれも見惚れる程の金色だ、女の方は俺の姿を見るなり少し笑みを浮かべていた。知り合いに居た気はしないが?

 

「突然の相部屋で緊張しているかもしれませんがどうかお気遣いなくお願いします。」

 

獣人族の女の方は軽くお辞儀をする。そんな姿を見てガレスは…

 

「いやいや、緊張なんてしてないッスよ〜」

 

明らかに緊張してんな!まぁガレスは無類の女好きだから致し方ないか

 

「自己紹介がまだでしたね、私の名前はカグネ・ユーグリアスと申します、見た目でわかる通り獣人族です、そしてこちらが…」

 

今度は男の方の自己紹介か

 

「カグネ様の護衛をしている。テツロウ・ヤマダだよろしく」

 

明らかに日本名だな日本人か?だが見た感じこの世界の住人、過去の異世界人の子供なのだろう。

 

「あぁ、自己紹介ありがとうッス、えっとあっしはガレスと申す」

 

緊張しすぎで口調がおかしいよ?ガレス、君本来語尾にッスって入れないよね?

 

「俺はシリウスと言います、短い間ですがよろしくお願いします。」

 

シリウスはいい感じの自己紹介だな。

 

「ボクはアンナって言います、よろしく」

 

自己紹介はそれぞれ終わり、楽しい会話が始まると思いきや?俺は船酔いでベットに横になっていた

 

「フォックス?食事はどうする?」

 

ガレスが食事について聞いてくる

 

「いらない、うぷ」

 

今食べたら全部吐きそう

 

「皆で食堂に行っててくれ、俺はベットで横になっておく」

 

ベットで横になってた方がマシだ、うぷぷ

 

「わかったぜ、皆に伝えておくからな」

 

感謝するぜガレス、俺は休む!

 

ガレスが部屋から出ていき数分、誰か部屋に入ってきた。

 

「誰だ?うぷ」

 

誰かと聞くとその者は答える。

 

「カグネです。フォックス様は体調が宜しくないとお聞きしたので看病しに致しました。」

 

なんだカグネか、てっきり敵かと

 

「それで?なんであんたがこの船で新薙へと向かっている」

 

俺はカグネの正体を知っているリユニオン村…通称集いの村と呼ばれる村で様々な種族が住んでいる村だという。カグネ・ユーグリアス、その名を聞いた時リユニオン村の村長の名を思い出した。

 

「ふふっ、ちょっとした野暮用です。新薙の皇帝陛下が私に用があると言うので」

 

皇帝陛下ね、その用というのはおそらく…

 

「あんたの予言の力だな、固有スキル司る未来の」

 

カグネの固有スキルに関しては俺も知っている。百発百中の未来予知だそうだが、それを予言として言葉に表しているらしい、スキルの制約で未来を正確に伝えることができず予言ということで未来を教えているのだろう。

 

「それもありますがもう1つ、フォックス様に用があります。予言の方で」

 

予言かそんなの信じないが、カグネの言う予言は必ず当たる。

 

「それでなんの未来が見えた?」

 

俺はカグネに問う

 

「暗い闇の中、影の中から現れる始まりの者」

 

なんだその予言?暗い闇の中は夜か?それとも他の場所?

影の中から現れるはおそらく暗闇の中から現れるということだろう、後は始まりの者?誰のことだ?思い当たる節はないな

 

「それが予言か?大層なものだな」

 

船に酔ってる俺はベットに横たわった状態で言う。

 

「まぁ、そうも弱っていては言ってることはかっこよく見えませんよ?」

 

くそぅ、船酔いしてなかったらもっとかっこよく言えたのに!

 

「これはほんのサービスです」

 

カグネはそう言うと俺の首筋に指を添える、ハイヒールかエクスヒールだろうと思ったが?

 

「これは…完全回復(フルリカバリー)だな?」

 

カグネはこの魔力技術を使用できたのか。完全回復(フルリカバリー)は従来の回復魔法とは違い魔力技術でのみ会得できる技術だ、従来の回復魔法より再生能力が異常に優れてはいるがその分扱いが難しく習得するのにも才能がいるとか、当然のごとく俺は使用できない、更に他人に使用できる技術を持っている者は少ない。完全回復は従来の回復魔法ではないため使用する場合莫大な量の魔力を消費するらしい。

 

「しかも酔いが治った?」

 

フルリカバリーにこの様な効果は無いと思うが…

 

「私独自のオリジナルです」

 

なるほどオリジナルか…オリジナル!?

 

「オリジナルを作ったのか?フルリカバリーの?」

 

ガチかよ、天才かよ

 

「はい、私のフルリカバリーは傷は治せません。ただし解毒不可能な毒などは治すことは可能です」

 

さすがは獣人族の巫女だな、こんな芸当ができるとは…

ん?この揺れは波が荒れている?

 

「この魔力は…リヴァイアサンか!」

 

Sランク指定されている海の王者リヴァイアサン、よりにもよってこの時期に…

 

「酔いも治ったし行くか!」

 

緊急事態だからやるしかない!

 

場面は変わり船上、ガレスはリヴァイアサンの登場に顎を外していた

 

「おい!ガレスなに気絶してるんだ!相手はリヴァイアサンだぞ油断するな!」

 

俺はガレスの頭を思いっきりチョップする。これで目覚めるはずだ

 

「はっ!気絶してたのか?俺…」

 

気絶してたよ、それにしてもなんて大きさだリヴァイアサン、体長は2000m以上だな、デカすぎ

 

「メアリー!魔法攻撃仕掛けて」

 

俺は咄嗟にメアリーに指示する

 

「わかったよ〜、いくよ!ファイヤー・ランス!」

 

メアリーは数十本の炎の槍を生成する。中級魔法だな

炎の槍はリヴァイアサンに衝突するがリヴァイアサンに対してダメージは0、ありがとメアリーこれでリヴァイアサンは魔法耐性が付いていることがわかったな

 

「メアリー、ありがと、リヴァイアサンに魔法は通じないことがわかった!後は物理攻撃に切り替える」

 

ガレスは大剣を振りかざし

 

「うぉぉー轟雷剣(ゴウライケン)

 

ガレスめ、俺が教えた闘気法を使用しているな闘気法を用いることによって闘気を大剣に注ぐ、大剣にはかなりの量の闘気が注がれているためそれを一気に解放したのだろう。なんて威力だ、リヴァイアサンの頑丈な鱗が数百枚剥がれ落ちてダメージを与えてやがる。

 

「すげぇな、ガレスの技は」

 

シリウスとアンナ、ポーラはリヴァイアサンに対しての攻撃手段を持っていない、明確にはシリウスは弓でリヴァイアサンを狙うことはできるだろうがそれでも大したダメージは与えられないと判断したんだろう。

 

「なら俺の出番か…」

 

俺は1歩前に出る

 

「フォックス?リヴァイアサンには魔法は通じないよ〜?」

 

それは理解している。俺は魔法を使用するのではなく俺の持つ固有スキル白撚(ハクネン)を使用するからだ

 

「見ておけ、これが俺の出せる現段階の最大火力だ」

 

俺の周りには青白い火の玉が浮きでる。

 

狐火の爆炎(フォックス・ランプ・エクスプロージョン)

 

と唱えるとリヴァイアサンの周りが俺の呼び出した青白い火の玉によって無残にも爆散する。

 

「ふぅ、一件落着!」

 

俺はそう言い後ろを振り向くと、皆それはないぜって顔で見ていた。

 

3日間による渡航が終わり…遂に新薙帝国に俺たちは到着する。

 

「やっと着いたぜ!新薙帝国、オレ達の新しい舞台!」

 

ポーラは乗り気だね、こんな所二度と来たくなかった

 

「うわぁ〜、美味しいものいっぱいあるね〜」

 

メアリーは新薙の特徴的な料理に興味津々だ、後で買ってあげよう。

 

その他にも興味惹かれる物はあるんだろうけど今はね

俺は皆の首根っこを掴みながら俺の家まで連れていった

 

「ここだよ、俺の住んでるところ」

 

皆目が飛び出るぐらいびっくりしてるよ、そりゃそうだよこのマンション、タワマンだから

 

「まじかよ、広すぎだろ!」

 

まぁね?

 

「じゃあ部屋割りは、俺たち男性部屋が奥で、女性部屋が男性部屋の前ね」

 

俺は軽く使っていいものを説明する。俺個人の部屋もあるからだそこには大量の暗殺に使用する武器やら毒やらが置いてある。

 

あぁそういえばカグネとはどうなったか、船を降りる際軽く挨拶して別れた、新薙の皇帝陛下に呼び出されていたらしいけど本人は予言のことを伝えに来たみたいだし気にする事はない。

 

「そういえば、フォックスが馬車で酔ってる時、魔物が来なかったけど、あれってフォックスの魔力量が膨大で本来抑えている魔力が漏れ出てたからだよね?」

 

唐突にメアリーに質問される。えぇ、回答に困る

 

「まぁそれが原因で魔物が来なかったんだけど…なんで俺女子部屋認定した場所にいるのかな?」

 

まじで不思議だ、なんでここに?

 

「フォックスももっとオレたちと会話しようぜ〜!なっ?」

 

ポーラもなんか言ってるけど実質女子会に混ざってる男子だよね?これ

 

「いいけど、色々話したら朝になるけど大丈夫か?」

 

まぁ寝たら寝たらでベットまで連れていくけど

 

「「「大丈夫!」」」

 

はい、3人ともいい返事を頂いたので長時間会話始まめマース。

 

俺は女子3人と会話を弾むのであった。

 

新薙帝国、とある裏路地にて

 

ある1人の若い男が何者かから逃げていた、この男は夜通しまで飲もうとして店を追い出されたBランクの冒険者であり、明後日のAランク冒険者試験を受ける受験者でもある、そんな彼に…

 

「はぁはぁはぁ、ここまで来れば?はぁはぁ」

 

男は全力で逃げていたその何者かに

 

「全然逃げ切れてないよ?君」

 

男は振り向くとそこには青髪の眼鏡をかけた15ぐらいの美少女が居た、ただしその子から溢れてくる魔力は絶大である。

 

「あぁぁぁぁ」

 

男は腰を抜かしてしまう。

 

「情けないな〜、それでも冒険者?せっかくの良質な魂なのに勿体無い、ほれ」

 

その子は男の身体に触れる。するとその男から魂が抜きでる

 

「良質だねぇ〜、でも残念あの御方の復活まで後120年以上も待たないといけないとはね〜」

 

この青髪の美少女…シャドーはそう言う。

 

「ほぅ、それはそれはあの御方とはやはりあの邪神かのぅ」

 

シャドーは咄嗟の魔法攻撃を避ける

 

「危ないな〜キュウカちゃん?それで私が死んでたらどうするつもりだったの?」

 

シャドーはキュウカにそう告げる

 

「できればあの子の邪魔をしないで欲しいがのぅ〜」

 

キュウカは再びシャドーに火の玉をぶつける。

 

「戦闘用の肉体じゃないからやめて欲しいけど、はぁ帰還用の魔法でも使おっかな〜、じゃあまたね〜」

 

シャドーは足元の転移魔法陣でどこかに転移する。

 

「ちっ逃がしたか、あの木っ端め、次の機会には目にもの見せてやるわい」

 

キュウカもそう言いつつ蜃気楼にへと消えていく。

 

翌日、なんか路地裏でなにか事件があったみたいだけど俺達には関係ないかな?

 

「奇妙な事件だな〜、なぁ?フォックス」

 

ガレスが俺に聞いてくる、いや聞かれてもわかんないから

 

「まぁ気にするな、ライバルが1人減ったと思えば気が楽だからな」

 

まぁ実際他人だし、とやかく言う必要は無いけど念の為

手を叩いておこう。

 

「明日から昇格試験なんだから気を悪くして調子を崩すな」

 

俺は皆に忠告する。この先なにがあるか分からないからな。

 

そして試験当日、15組のBランク冒険者が今は使われていない闘技場の中に集められていた、闘技場は学校で言うところの運動場みたいになっている。

 

「え〜これよりAランク冒険者試験を開始する。司会進行はこの私、ミハイ・グランジェルフが行わせてもらう。」

 

現役のAランク冒険者か見た所ガレスよりは強いが魔力量はメアリーより下、近接特化型の戦士か…

 

「なぁ?メアリーここにいるBランク冒険者ってこんなにもレベルが低いものなのか?」

 

俺は他の受験者に目を付けるどれも優れた力を持っているがガレス達よりは劣っている。

 

「しっ、フォックス余計なことは言わない!」

 

メアリーに注意されてしまう。まぁ余計なこと言っちゃったから他の冒険者に目をつけられちゃった。

 

「試験内容だが、まずは君たちの体力を見せてもらう。ここの外周を走ってもらうが、後方からは現役のAランク冒険者が試験官として追ってくるので上手く体力の調整を行うように、もし試験官に抜かれればそこで失格なので注意するように。」

 

体力か…自信はあるからいいけどアンナが心配だな、アンナは体力が無いからすぐバテそうだ、でも試験内容を聞く感じパーティの半数が合格すればいいだけか…と思っていた矢先強大な魔力を感じる闘技場の観客席を見てみるととんでもない量の魔力を放っている人物が居た。

 

「あれは…」

 

あの紋章見たことある。神聖王国ルイス国の紋章、そしてアイツはルイス国が運営している騎士団…聖騎士団団長アレス・グンヒルド、人類最強の男、なんで聖騎士団の団長がここに?

 

「あぁ、紹介が遅れたな、あのお方はルイス国の聖騎士団団長アレス・グンヒルド殿だ、どうやら視察で来たらしい」

 

とミハイ・グランジェルフから説明を受ける。

 

なるほど、視察をしてAランク冒険者になった者を国に引き入れようとしている訳か

 

「ふむ、つまらんな、私は本国に帰らせてもらう。」

 

アレスは席から立つと颯爽と闘技場を後にしてしまう。

あれとは戦いたくないかな

 

「はぁ〜、まぁいいこれより試験を開始する」

 

試験開始の合図が出る

 

一斉に走り込むのだけど、アンナは案の定体力がないので俺がおぶることに

 

「アンナ?揺れるけどぜぇ〜ったいに俺の背中に吐くなよ?」

 

「わかってるよ、フォックスじゃあるまいし、吐くわけない」

 

俺は全速力で走り出す

 

「速っ、今年の受験者は化け物か?特にあのパーティ」

 

試験監督の1人クロノスは呟く、現代においてここまで規格外の冒険者は見たことがないからだ、規格外の人物は昔クロノスが幼い頃に見たことはある。彼ら達はその人物に匹敵するだろう。

 

「とんでもないな、特にあの仮面を着けている子供?は、なぜあの速度で息切れしてないのだろう?」

 

フォックスの速度は試験官を5週遅れにするほどの速度であり、他の冒険者達は試験官に追い抜かれていたりするのだが、フォックス達はその試験官を置き去りにするほどのスピードだった。

 

その後試験官がかなりイラついていたのか試験開始から2時間ほどぶっちぎりで持久走が続いたのだった。

 

「はぁはぁはぁ、2時間飛ばすのはキツすぎるぜ。はぁはぁはぁ」

 

ガレス達は少々疲れ気味だな、まぁ1時間ほどの休憩が与えられているので問題は無いし、俺に関しては1割ほどの体力消費だ。

 

「ガレス達は情けないな〜ボクは疲れてないのに」

 

アンナは自慢げにする。いやいやアンナさん?あなた俺の背中でおぶられてただけだよね?

 

「アンナ?俺たちはかなりキツく走ってたのだけどアンナだけはフォックスさんの背中でもおぶられてたよね?」

 

シリウスがキレてる、アンナさんご愁傷様です。

 

その後アンナはシリウスに次の試験まで叱られていたのである。

 

次の試験が発表された、次は学力試験だという。チラリとガレスたちを見るがポーラとガレスは青ざめていた。まぁパーティ内での合格は半数で大丈夫だろう。あの持久走で15組居た冒険者パーティは今じゃ7組だからな

 

学力テストが始まる、案の定簡単な問題だった、歴史や数学など後は魔法史についてだったけどこれは簡単だった。

 

テストが終わり答案が回収される。合格点が発表されるまでは待機だ

 

〜試験監督部屋〜

 

「信じられん、全て満点だと?この魔法史に書かれた最後の問題を解いた奴が1人…ここまで完璧に答えられるのか」

 

男はブツブツと呟く、それも当然だこれまで解かれることのなかった魔法史の激ムズ問題を解いた者が出たからだ。

 

「アイザス、これは不正でもなく本当だよ、あの大魔法使いマーリンが描いたとされる魔法理論をここまで正確に捉えて書けるのは素晴らしいことだ」

 

そして試験官たちは同時に

 

「規格外が過ぎる」と行ってしまうのである。

 

学力テストの試験発表がされる

 

「フォックス!凄い満点だなんて!」

 

メアリーが目を輝かせる。

 

「たまたまヤマが当たっただけさ、それに魔法史に関しては簡単だったし。」

 

「えっ?あれが簡単?学者であるボクでも最後の問題は分からなかった」

 

アンナはメアリーにも聞いてみる。

 

「私でもあれは解けなかったよ?」

 

えぇ、あんな簡単な問題なのに?

 

「もしかしてフォックスって魔法の師匠、あの大魔法使いマーリン様だったりする?」

 

メアリーが聞いてくる。

 

「そうだけど?何か?」

 

「あぁ!やっぱり、いいな〜マーリン様に直接ご指導されて〜」

 

あぁ、マーリンって人気なのか知らなかった、まぁしつこく弟子入りした挙句色々やらかしたのでマーリンとは今連絡取れないんだよね

 

「まぁその、マーリンとは喧嘩別れしたというか、マーリンが住んでる魔女の森出禁になっちゃったんだよね〜」

 

「えぇ〜、せっかく教えてもらおうと思ってたのに〜」

 

メアリーが残念そうにする。いつか紹介してみるか、会ってくれるかな〜?マーリン…

 

ともあれ時間は過ぎ、第3試験が始まろうとしていた。

 

「あぁ〜次の試験だが、この案山子(カカシ)に攻撃してもらう。この案山子に攻撃をすれば数値が出るのでその数値が1000を超えていたら合格だ、ちなみにパーティメンバーの半数が1000を超えていたらそのパーティは合格、個人でも合格なのでどっちでも良い。」

 

あぁ、そういうパターンか、いけるかな?俺は他のパーティを見てみる。見事に500はいくけど1000にいける者は以外に少ない、その中でも群を抜いているのはあの金髪の青年だろう。1400という数字を叩き出していた、えぇっと名前は…トオル・アキタか、見事に日本名…異世界人だな。おっと俺たちの番か

 

「よっしゃ!いくぜ」

 

ポーラが珍しくやる気だ、こういうの向いてるのか?と思ってたら

 

ドォォォン

 

と鳴り響く、見事に案山子の身体の半分が消し飛んでた、出ていた数値は…5400、えぐいな、試験官の人顎が外れそうになってるよ!

 

「ハハッ、今年の受験者はとんでもない逸材ですな」

 

まぁ俺も驚きだけど、ガレス達は案の定スーンとしていた。知っていたな?絶対ポーラはパンチングマシンとか壊すやつだぞ?

 

「次は君だな、君ならとんでもない事はできなそうだ。」

 

俺の事?あぁ次は俺の番か、大方見た目で判断されたんだろう。いいだろう、少しだけ本気の魔法を見せてやる。

 

「闇は影の如く、光は太陽の如く、その身神に捧げんとす」

 

俺はオリジナルの超級魔法の詠唱を始める。本来詠唱は使用しないが魔法の威力を最大限出すためには欠かせない。俺の足元には魔法陣が2重、3重となって現れる。

 

ガレス達は事を察したのか10歩ほど下がる、試験官はハッタリだと思っているのだろう。まぁ危険なので試験官は魔力壁で守るとするか。俺を舐めるなよ?

 

「超級魔法・地獄の螺旋(インフェルノ・ヘリックス)!」

 

案山子は地獄の炎によって焼かれ灰になってしまう。それを見ていた試験官は30分程気絶したとか?

 

「まぁ色々あったが、次が最後の試験だ」

 

ミハイ・グランジェルフが次の試験内容を話す、その内容は…

 

「ダンジョン攻略だ」

 

ダンジョンとは世界中至る所にある旧文明の遺跡みたいなものである。ダンジョン内には魔物が湧いているので命の保証は無い、ただしダンジョン内には魔物の他に旧文明の魔道具などがある。旧文明の魔道具は貴重なので売るか自身の装備としても使用が可能である。その中でも飛び抜けて珍しいのが神器だ、神器は旧文明の鍛治職人が作ったとされている武器であり神器自体に固有スキルが内蔵されている。中には世界を支配することができる能力もあるとか?

 

「ダンジョンで何をすればいいんだ?」

 

俺はミハイに質問する。

 

「あぁ、要はそのダンジョンの攻略…ダンジョンコアをこの場に持ってくる事。言うなればパーティ同士の競争だ」

 

なるほど、パーティ同士の競争で勝ったパーティがAランクに昇格という訳か、なら試験自体の合格率が低すぎるのも納得だ。

 

「まぁ、今この瞬間から最終試験は始まっているがな」

 

そうか…もう既に試験は開始している。

俺は咄嗟にダンジョン内に走り出す。

 

「おい!フォックス!置いてくなってー」

 

「なら皆できる限りスピードを上げろ他のパーティに先を越されるな!」

 

他のパーティはと言うと残り俺たちを含めた3組しかいないがな

 

「はぁはぁ、皆速いって!」

 

おっとアンナを忘れてた、体力がないからな〜よし!

 

「コン!コナ!アンナに付いてくれ」

 

俺は咄嗟に種族特有の式神を召喚し、アンナに付ける

 

「んっ?フォックス?この子達は?」

 

アンナはそう言いつつもコンに股がる

 

「アンナはその子たちに乗ってくれ、俺が使役している大型動物だ」

 

これでアンナの安全も確保だな

 

俺はダンジョン内の奥地へと走り込む

 

数分後、俺はダンジョン奥地へとたどり着いていた、道中魔物なんかも出たけど突っ走っていたら魔物なんか粉砕しちゃうからね。

 

「なるほど、これがダンジョンコアか」

 

俺の目の前には光り輝く球体があった、おそらくこれがダンジョンコアなのだろう。

 

「これを回収して後は皆と合流だな」

 

俺はダンジョンコアを取り、亜空間に放り込む。さぁいざ行かん皆の元へ!と言わんばかりに走り出そうとした時ふと背後から気配を感じる。

 

「何者だ?」

 

俺は奥の人影に問いかける。んっ?ちょっと待てよ?暗闇…人影…今んとこカグネの予言通りだな、後は始まりの者か。

 

「これはこれは驚いたな、まさか先客が居ようとは…」

 

そいつの見た目は悪魔そのものだった、間違いないな

 

「お前悪魔族だろ?」

 

「あぁ、お察しの通り俺は悪魔族その頂点に立つ存在原初の悪魔の1人名をメイビス」

 

原初の悪魔?そんなの聞いたことはないな、あまり出回ってない情報か

 

「原初の悪魔?聞きなれないな」

 

俺はメイビスの様子を伺う。とんでもない魔力量だな

 

「それで?お前の狙いはダンジョンコアか?」

 

俺はメイビスに問いかける。

 

「あぁそうとも、俺の友人がうるさくてねダンジョンコアを持ってこいと駄々をこねたのだよ。全く呆れるよ」

 

メイビスはため息をつきつつ俺の目の前に一瞬で移動する。

 

「おっと、これは渡さないぞ?必要な物なのでな」

 

俺は咄嗟に後ろに下がる。久しぶりの強敵だな。

 

「それじゃ始めるか、そのダンジョンコアを求めてね」

 

俺はメイビスと戦闘を開始する。

 

一方その頃ダンジョン内ガレス達は…

 

「おいおい、なんかやばい気配がしないか?」

 

「確かに、とんでもない魔力を感じるよ〜」

 

ガレス達はダンジョンを出ようと全速力で走り出す。

 

「やべっ!フォックスにも伝えねぇ〜と!」

 

ガレスはダンジョンの奥地に行こうとするがシリウスに止められる。

 

「ガレス!ダメだフォックスさんなら無事な筈さ!俺たちは一刻も早くダンジョンから出ないと!」

 

シリウスはガレスの首根っこを掴みつつ急ぎ足でダンジョンの入口へと走る。

 

「やっと出口だぜ〜」

 

ポーラは一安心、他の皆も安心していたが2組のパーティが戻ってきていない、なにがあった?と不思議そうな顔をするのであった。

 

〜ダンジョン5階層〜

 

そこに血塗れのトオル・アキタの姿が…

その姿を見て邪悪な笑みを浮かべていたのは…シャドーであった。

 

「まさかここに異世界人が居たとはね〜、お陰様で良質な魂を獲得できた。」

 

シャドーはある魔道具に魂を詰める。

 

「さぁ実験にでも使おっかな〜」

 

ニヤニヤと笑みを浮かべたまま、転移魔法でどこかに転移してしまう。

 

場所は移りメイビスとフォックスの戦闘がダンジョン内で行われていた。

 

火球(ファイヤー・ボール)

 

俺はファイヤー・ボールを放つがメイビス相手には効かなかったようだ。

 

「初級魔法程度で傷つく筈が無いだろう?」

 

「だろうな!なら風の刃(ウィンド・エッジ)

 

俺はすかさず中級魔法を放つ、メイビスには効いてないけど俺の狙いはそこじゃない

 

「ガハッ、俺の羽根を狙ったのか?」

 

メイビスは羽根を斬られ焦っている。そりゃ羽根も人体の1部だろう羽根を斬れば痛いのは目に見えている。

 

「だがこの程度で俺を倒せるとは思うなよ?」

 

メイビスは爪を硬質化させ攻撃のリーチを伸ばす。すかさずガードしたが腕に傷をつけてしまう。正直痛い

 

「なるほど、お前もかなりできるようだな」

 

「当たり前だ!俺は1万年以上生きているのだぞ?それに…」

 

メイビスはニヤリと笑う。なにか仕込んだのか?とも思い咄嗟に構えをとるすると…

 

「これは…」

 

俺は突如平衡感覚を失う、それだけじゃない目や耳などの感覚を失ってしまう。

 

「ハハッ、今更気付いたってもう遅い、俺の固有スキル悔悟(カイゴ)が発動したからな!」

 

悔悟かなるほど、ダメージを与えた対象の五感などを失わせる能力か地味だが強いな

 

「なら俺も取っておきを使わせてもらう。」

 

俺はメイビスの前から姿を消す

 

「ふん、暗殺者特有の気配を消す技術(アーツ)かそんなもの俺には…」

 

メイビスは魔力探知を使用する、いくら気配を消そうとも魔力までは消せないからだ。だが…

 

「馬鹿な!気配を完全に断っているだと?そんな芸当…」

 

「これが俺の力だからな」

 

俺はメイビスの背後に回り込み腕を交差させ抑え込む。

 

「ッなんて力だ、こんな屈辱を味わったのは140年前の戦闘の時以来だ!クソッ」

 

メイビスは苛立っている。140年前?あぁだとしたら

 

「お前俺の姉貴(・・)にボコボコにされた悪魔族だな?」

 

「はぁ?」

 

メイビスは拘束されながらも驚く。なるほど姉貴から逃げ切った悪魔族はメイビスの事だったのか、納得納得

 

「お前の!姉だったのか!」

 

プライドが傷付いたな。ならケリをつけるか

「一応忠告だ、俺の軍門に降るかそれとも死か」

 

「ふん、貴様の軍門に降る程度なら死を選ぶ」

 

なるほど、なら超級魔法放ちまーす

 

「散れ、超級魔法・神の刃!」

 

ドォォォンと大きい音が鳴り響く、メイビスは諦めて死んだようだな。

 

「あっ、ダンジョンが崩れるなこれ。」

 

やりすぎちゃった。俺は走り込みメイビスの遺体からある物(・・・)を取り出す。

 

ダンジョン外では…

 

「まずいぞ!ダンジョンが崩れる!」

 

ダンジョンの崩壊が始まっていた。

 

「フォックスーーーー!」

 

ガレスが大きく叫ぶ

 

「うるせぇー!」

 

俺は咄嗟に返してしまう。

 

「ふぅ、脱出完了〜」

 

メイビスめなんで俺が妖狐族なのに気付いていたのか聞いておく必要があるな。

 

俺は安心しきっていた皆の元に向かう。するとパキっと音が聞こえる。なんの音…俺は足元を見るその足元には仮面が…

 

「フォッフォッフォッフォックス?」

 

ガレスは驚き、シリウスも驚き、女子3人組に至ってはなんかニヤニヤしているがこれはこれで

 

「恥ずかしいぃぃぃ!」

 

俺は走りながら闘技場を後にするのであった。

 

〜新薙帝国のとある喫茶店〜

 

その喫茶店に男女が席に座っていた。男の方は背は160cm程で白髪の髪をしており眼鏡を掛けていた。女の方は150cmであり、白髪の髪を膝の辺りまで伸ばしており、後はストレートの様だった。他の客はその女の子に見惚れていたがその女の子は他の客を無視しておりただただ同席の男の子を見つめていた。

 

「それで〜?進捗はどうッスか?」

 

白髪の男は女の子に問いかける。女の子は続け様に言葉を返す。

 

「滞りなく進んでいます。」

 

その女の子は無表情だがそう答える。

 

「そうッスか、なら安心したッス。まさか本体の復活に120年以上掛かるとは思わなかったッス」

 

白髪の男はカメラを弄りながらその女の子の写真を撮る

 

「綺麗に撮れたッスよ〜ゼロちゃん(・・)?」

 

その写真を女の子…ゼロに渡す。

 

「…興味無いです。アメノ様(・・・)

 

そう言われ白髪の男…アメノはガッカリする。

 

「そうッスか〜、ゼロちゃんはこういうの興味ないッスもんね」

 

「はい…」

 

アメノは時計を確認する。

 

「おっともう時間ッス、俺は仕事に戻るのでまたなにかあったら報告よろしくっスよ?」

 

アメノはゼロにそう告げる。ゼロも頷き、会計を済ませ店を出る。

 

その後その喫茶店では昨夜残虐的な事件があったとか

 

現在、フォックス達はAランク冒険者に成れたものの仮面が割れてしまっているのでフォックスは部屋に引きこもってしまう。

 

「あの〜フォックス?笑って悪かったからさ。部屋から出てくれよ〜頼むよ〜。部屋から出てきてくれねぇ〜と俺がメアリー達にシバかれるんだって。」

 

「やだ!絶対出ない!仮面が自動修復するまでぜぇ〜ったいに出ないから!」

 

フォックスは頑なに拒否する。仮面を付けないと素の声と口調で喋ってしまうからである。

 

「フォックスさん〜頼むから部屋から出ておいで〜フォックスさんの好物のエビフライがあるよ〜」

 

シリウスはエビフライをフォックスの部屋の前に置きおびき出そうとする。

 

「おいおい、シリウス?そんなんじゃフォックスは出てこねぇ〜よ?」

 

そんな話をガレスがした次の瞬間!

 

「わぁ〜い、エビフライだ〜!あっ」

 

あっさり引っかかったフォックスである。

この話は次回に続く!

 

 

「次回、素顔バレと新たな仲間」

 

 




はぁはぁ、疲れました、まさかの1万文字越えです。内容が内容だけに長かったです。次回はフォックスの素顔が今回の話でバレたのでフォックスの素顔を隠していた理由と、新たな仲間ですね〜。つくづく思いました!ガレス達のパーティれっきとしたヒーラーがいないことに…というわけでお察しの通りヒーラーこと回復職の子が仲間になります!次の話までお楽しみに!
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