今晩は、フォックスです!なんと現在新薙帝国の俺の家でソファーで皆と面と向かって見つめ合っています!なぜでしょう?そう、それは…俺の大事な仮面が割れてしまっていることについてです!
「フォックスの仮面、妙な素材でできてるんだね」
アンナは不思議そうに仮面の割れた破片に触れる。
「えっと、その…」
俺のたどたどしい喋り方にガレスが…
「フォックスってもしかして仮面がないとまともに喋れねぇ〜のか?」
「オレそれをなんて言うか知ってるぜ!コミュ症って言うんだろう?」
グサッ、なんか心にダメージが
「ちょ、ポーラなんてこと言うんだい!フォックスさんが泣いてしまうだろ?」
シリウスは俺の涙目を見てポーラを咎めてくれる。優しい
「まぁ、そうだよ。俺なんて仮面が無いとまともに人と喋れないし…」
俺は下を向く、本当に素顔で面と向かって喋るのは苦手なんです!
「それにしても〜、フォックスの素顔がこんなに可愛いなんて〜」
メアリーが俺にグンッと迫ってくる。何その目、新しいお人形を見つけた目は!
「えっと、そんなにちかちか近づかないで欲しいんだけど…」
「えっ?ごめんごめん、なんか可愛らしくって〜」
なんで全員頬を赤らめるんだよ!
「ところでフォックスさんってやっぱり女の子だったり?」
「えっと、前にも言ったけど…俺男だから!」
皆ジッと見つめないでよ、恥ずかしい
「でもよぉ〜、男にしちゃ〜筋肉ついてなくねぇ〜か?」
そこに着目するか
「俺は元々筋肉が、つきつき、付きにくいんだもん」
俺は咄嗟に後ろ髪を前にして顔を隠す、本当に素顔を見られるのは恥ずかしい
「まぁまぁ、そんなにガレスは詮索しない、まずはフォックスさんの仮面を直すことが目的なんだから」
何とかシリウスが止めてくれた、優しい〜、お兄ちゃんって呼びたいかも
「でも、安心してくれ。この仮面には自動修復機能が…」
俺は仮面に触れる…あれ?もしかして
「フォックス?顔が青いよ?」
アンナが心配そうな目で見てくる。仮面の修復機能…
「壊れてるぅぅ〜〜」
俺はこの後大泣きした。
「はぁ〜、当面は素顔で冒険者活動しないといけないのか〜」
ガクン、めっちゃ落ち込むんだけど
「宛はあるのか?」
ポーラが聞いてくる
「あるのはあるよ、だけど師匠がどこにいるか俺には見当がつかないんだよね。」
師匠は里の長なのに世界を放浪する人だ、まぁ冒険者として活動していく以上会える可能性もあるが…わかんない
「フォックスさんの師匠ってどんな人?」
シリウスが聞いてくる。
「妖狐族の人だよ」
俺はシリウスにそう返す
「妖狐族ってあの?東洋の日ノ国にいるあの種族?」
「そうだよ、強いて言うなら皆の目の前にいる俺も妖狐族」
もう全て話そう、素顔が見られた以上は話さないといけないし、それに皆は大事な仲間だから
俺は諸々の話をした、その後
「驚きだぜ、まさかフォックスが妖狐族なんてよ」
ガレスは目を疑う。
「証拠ならあるよ?」
俺は耳と9本の尻尾を出す
「「「「「おぉー」」」」」
皆は驚く、亜人を見れるのはごく稀だからな〜
「触るなよ?」
俺は皆に注意する。
「「「「「はーーい」」」」」
「それで?なんでフォックスは素顔を隠していたの?」
アンナが質問してくる。
「えっと〜、それは〜」
俺は包み隠さず話す。
「ガッハッハッ、それでお前、友達に顔のこと言われてそれが嫌で師匠に仮面作って貰ったのかよ…プッ、ハッハッハ」
めっちゃくちゃ笑われたんだけど?だって仕方ないじゃん、男か女か分からんやつを仲間外れにしたんだからな、顔のことでとやかく言われる筋合いはない!
「それで、それ以降も仮面を付けてたってこと?」
シリウスが聞いてくる
「そうだよ、あっでも暗殺者になって以降は素顔を見せることはタブーにしていたんだ。」
「あぁ、なるほど…暗殺者にとって素顔は見られちゃ仕事にならないもんね。」
このパーティでシリウスが1番優しいよ〜。
「そうそう、素顔見られちゃ仕事にもなんないからめちゃくちゃ慎重だったんだよね〜」
俺は自信満々に言う。
「まぁ、皆に素顔とか見せて良かったと思うよ」
俺は思わずニコッと笑う。すると皆はなぜな倒れてしまうのであった。
翌朝、目が覚めると何故か女子組の部屋で寝ていた…なぜ?
「メアリー?起きな朝だぞ」
俺はまずメアリーを揺さぶり起こそうとする。
「うぅ〜〜ん、後5分〜、むにゃむにゃ」
起きない!どうしよう〜
「ふわぁ〜、フォックス…おはよう」
アンナが最初に起きた、寝起きなので寝癖がすごいね。
「ほら、アンナ?寝癖直せよ?すごいぞ」
とにかく髪が跳ねてる!めっちゃ気になる
「ポーラは?」
俺は不思議そうに質問する。
「んぅ〜、ポーラは朝のランニングだよ」
アンナは背伸びをしながら質問に答えてくれる。
「朝のランニングで体力作りか、関心だな〜」
「まぁ、ポーラの日課だからね。それと!」
アンナはメアリーの頬を摘む
「メアリー?朝だよ?」
「イタタタ、ふへぇ?もう朝?」
メアリーは寝ぼけているようで…
「抱き枕だ〜」
俺に抱きついてきた、抱き枕扱いは困るんだけど…
「メアリー?朝だぞ、早く起きないと…俺のファイヤー・ボールが炸裂するぞ♡」
俺は語尾にハートを付けてみた、俺なりの弄りだ
「わぁぁぁ、ごめんごめん、起きたから!フォックスのファイヤー・ボールだけは打たないで〜」
ちょっと涙目にしちゃった、てへぺろ
と俺たちは朝食を済ませ、話し合いをする事に。
「で?フォックスは俺たちを集めてなんの相談なんだ?」
ガレスが首を傾げて聞いてくる。
「俺たちのパーティの欠点だよ」
皆不思議そうに首を傾げる
「欠点?フォックスさん、俺たちのパーティはほぼなんでもできるよ?何が欠点なんだい?」
シリウス君よ?そこは気付いてよ、ほらいないでしょ?俺たちのパーティには
「回復職だよ回復職!要はヒーラーって事ね?」
「んぅ?でもよぉ回復ならフォックスかメアリーがしてくれるんだから回復職なんていらねぇ〜んじゃないのか?」
脳筋め、回復職がいる状況なのよ今!
「あのなぁ〜俺とメアリーが戦闘中常にお前たちの付近にいる可能性はないだろう?それにこっちだって攻撃魔法を使ったりするから回復魔法にリソースを削げないんだよ?」
メアリーも同じく頷く。魔法の同時使用なんて
「要は魔法を使う際の脳の
そんなことできる人物はマーリンとかぐらいだろう。メアリーも研鑽を積めば出来るようにはなると思う。俺の場合は使ってる脳の容量が魔法と固有スキルで埋まってるせいで同時使用はほぼ不可能。
「なるほどなぁ〜それで回復職か、探せば見つかるんじねぇーのか?」
ポーラ?そんな簡単に回復職の子が見つかるとでも?そもそも俺たちに着いてこれる子がいるかどうか
「とりあえず皆!ギルドに向かうよ!」
というわけで、ヒーラー探しにうってつけのギルドにやって来ました!と言いつつかれこれ2時間…いい人見つかりません。
「中々見つからないね〜」
「確かにね、俺たちはAランク冒険者になったばかりだけど、パーティ募集を掛けてるのに一向に来ない…」
シリウスが下を向いてる、なんだか切ないね。
「それもこれも!フォックスのせいだぞ?」
「えっ?なんで?」
なんでだろう?俺何も悪いことしてないのに…
「その顔だよ顔!フォックスの素顔が可愛すぎて逆に皆近づいて来ねぇ〜んだよ!」
「えぇ、だって仮面壊れてるんだよ?どうやって顔隠せって言うんだよ!」
抗議してやる、俺も好きで素顔でいる訳じゃないんだ、顔を隠せる物がないからだよ!
「というわけで、フォックスは回復職の人が見つかるまで外でブラブラしてて?」
アンナに無理やり外に押し出される。俺ってそんなに迷惑?
「外出てもやることないんだけど…」
仕方なく外でブラブラする事に、そういえば昨夜惨殺事件が起きたらしい、怖いね。
「さてと美味しいエビフライでも食べに…」
エビフライを食べにエビフライ専門店に向かおうとしていた道中、俺は途切れ途切れに流れてくる強大な魔力を感じ取ってしまう。
「なんだこの魔力、所々途切れてくる。」
それも弱くなったり強くなったりしているようだ。俺は魔力の持ち主の場所を魔力感知で特定しその場所へ向かう。
場所は新薙を出てちょっと行った先にある森、セイヌ大森林である。
「確かこの辺に魔力を感じたんだけど…」
俺は辺りを隈なく捜索する。すると…
「人?」
俺は警戒しつつ近づく、大きめのローブで覆いかぶさっているので顔の判別などできないがおそらく女の子だろう。
「おい?大丈夫か?」
俺はローブを取らずに揺さぶってみる。
「うぅ〜〜ん」
目覚めた…俺は驚いた、まさか女の子の正体が魔族だったとは
その子の見た目は銀髪にクリっとした瞳、赤と銀のオッドアイ、額には小さいが角の様なものも生えていて、背中には小さいながらも翼が生えている。間違いない魔族だ。
「君?こんな所で何をしているの?」
俺の見た目を見てその女の子は咄嗟に後ろに下がり警戒する。まぁ仮面がないからフードを深く被っていたのがいけなかったか〜
「大丈夫、そんなに警戒しないで?ほら」
俺はフードを取り顔を見せる。その女の子は少し警戒を解いてくれた。
「えっと、とりあえず助けてくれたのには感謝します。」
その子の年齢はおそらく12〜13ぐらいだろう。
「俺はフォックス、君は?」
俺の問いかけに女の子は…
「サージャです。えっと…お姉さん?は何者ですか?」
見た目でお姉さん扱いか〜、悲しい
「こんな見た目だけど俺は男だよ?」
「はっ、すみません」
女の子は咄嗟に謝ってくれる。魔族にしては優しすぎる。どういうことだろう?
「君は魔族だろう?なんでこんな所に?」
俺は女の子…サージャに質問する。
「それは…その…」
サージャは下を向いたまま、何も話してくれない。
「なるほど、要は魔族領でその優しさが仇となって魔族領を追放…もしくは逃げ出して来たか…」
俺の回答にサージャは
「正解です…私、魔族の中じゃあ優しすぎるって言われて一族の恥だって言われたので…」
一族?もしかして…
「魔族の王族だったりする?」
「はい、そうですが…」
まじか〜ここで魔王候補見つけちゃったよ〜
「ちょっと待って?サージャ、君さっきまで足とか腕とか傷だらけだったよね?なんで治ってるの?」
俺は不思議そうにサージャに質問する
「えっと、
「えっ?使えるの?その魔力技術!」
俺の驚きの顔にサージャは素直に答えてくれる。
「はい、というよりフォックスさんも使えますよね?」
「使えないよ!そんな高等技術!」
なんてこった、ここに常識知らずが居たとは、待てよ?
「それでは私はここいらで失礼します!」
サージャは一礼し、この場から去ろうとする
「ちょっと待って!君行き先ないよね?いい仕事あるから来て!お願い!」
俺の誘いにサージャは…
「でも私、見た目が…」
魔族って他の種族や人間と色々あるからその見た目だと最悪殺されるかな?なら…
「これで文句ないよね?」
俺はサージャに見た目を変える魔法を付与した、見た目を変えると言っても翼と角を消しただけ、後は見た目普通の女の子だ!
「じゃあ〜来てくれるよね?」
俺は強引に誘った
「はい???」
俺はサージャを連れ冒険者ギルドに戻る。
「おい〜す、ガレスく〜〜ん?回復職の子を見つけたかい?」
俺はガレスと皆を呼ぶ
「それがよ〜中々いい人材が…」
俺が連れている子を見てガレスは…
「ふっ、天使だ…俺と結婚してくれ!」
ガレスはサージャに求婚してしまう、この子12〜13歳ぐらいだよ?ハッ!ガレスってもしや…いやいや、そんなはず
「違うバカ、俺が回復職の子を見つけて来たの!」
「ん?フォックスさん?回復職の子を見つけてきたって言ってたけどもしかしてその子?」
そうだよ、色々とあるけど見つけたの!
俺たちはひとまず自宅へ
「この子超ビックリ、
俺はさも自分の様に語る。
「でもよぉ〜その子…サージャだっけ?回復職なのはいいけどよ〜強いのか?」
ポーラが聞いてくる、回復職だけど俺の見立てではおそらく…
「はい、戦えます!」
やはりな、サージャの戦闘能力は俺たちに近いのかも
「なっ?文句ないだろ?」
「ボクも異論はないかな〜」
「私も〜」
よし、これで確定だな
「サージャ?これからキツくなるかもだけど頑張ろうな」
俺の質問にサージャは…
「はい!これからよろしくお願いします、師匠?」
師匠?師匠って言われた?…なんか照れる。
「フォックスさんにまた弟子が増えたね?」
シリウスはニヤニヤしている。俺も好きで弟子を取るわけない、でもサージャは優秀そうだ、よし弟子決定!
「じゃ、今日も遅いし、皆寝る準備ね〜」
俺は何故かまた女部屋に連れていかれるのであった。
皆にはあらかじめサージャが魔族だと伝えたが皆優しいが為、納得してくれた。
俺はある夢を見た、そこはただただ真っ白い部屋、先がみえないまでの真っ白い壁、ここは…ふと背後に気配を感じる、この気配は…
「久しぶりだな、姉貴」
俺の背後に立つ女性…背は俺より高く153cmであり、髪は金色を起点として、髪の先端部分が白となっている。服装は巫女服を少しアレンジしたみたいになっている。耳は俺と同じ形状であり、尻尾に関しては俺より尖っている。
「久しぶりね?フォッ君」
相変わらず、そのあだ名で呼ぶか!俺はもう子供じゃないのに
「姉貴こそ、その呼び方もうやめてくれよ、恥ずかしい」
姉貴は少しムクっとし
「フォッ君こそ、お姉ちゃんに対しての口の聞き方がなってないわよ?」
あまり圧を飛ばさないで欲しい、夢の中で気絶してしまう。
「それで?姉貴の要件は?」
俺は話題を変える。
「もうそろそろ、仮面が壊れる時期かと思って、その忠告を…」
「案の定、もう壊れてるよ。数日後ぐらいには里に帰って師匠に直してもらう予定、師匠にも伝えておいてくれ。」
俺の言葉に姉貴は感動しているようだ。
「えぇ、お師匠様には伝えておくわね?それとフォッ君のお仲間さんも連れてきて頂戴?少し私が鍛えるわ。」
姉貴が鍛えるのか…まぁガレス達にも悪い話じゃないか。だけど里か〜、家族以外俺里の人達に嫌われているからな〜。
「大丈夫よ〜、里の人達には私がちゃんと
「はいはい、わかったよ、じゃあまたね?姉貴」
俺は一言そういうと夢から覚めた
「1歩間違えてたら俺死んでたかも?」
選ぶ言葉を間違えていたら姉貴に殺られていた可能性はあるかも、あの人そういう性格だし。
「というわけで俺の生まれ故郷の日ノ国に帰ることが決定しました〜」
「ヒューヒュー」
「パチパチ〜」
ノリがいいのはメアリーとガレスだけかい!
「それはいいんだけど、出発は数日後かい?」
シリウスが質問してくる。
「あぁ、出発は数日後だ。そしてまた船旅だから、その時は俺部屋から1歩も出ないから」
俺の言葉にサージャ以外全員笑う。
「そうだったな〜フォックスは乗り物に弱いもんな〜」
ガレスがニヤニヤする。そんなに俺の惨めな姿が見たいのか!俺だって乗り物に酔いたきゃね〜よ。あっ待てよ?あの方法を使えば!
「ふっふっふっ、ガレス君?俺は乗り物に酔わないためにある方法を思いついた!」
俺のこのセリフにガレスの顔が徐々に変わる、おいおい画風が変わってんぞ!
「なんだと?フォックスの酔う姿が惨めで面白かったのに、酔い対策が?」
「よっ、ほっ」
俺は
「どうってもんよ〜」
俺の姿を見て皆が驚く
「「「「「「女の子になった!?」」」」」」
俺の姿の変貌っぶりにアンナが食いついてくる。
「どどどどういう原理?そういう魔法?」
目を輝かせないで欲しいけど
「俺ができるのは、要は性別転換かな?俺と師匠にしかできない。」
これは
「おいおい、そういうことができるのは早めに言って欲しいぜ〜」
ひとまずニヤニヤしているガレスをボコボコにして縄に縛り、船のルートを説明する。
「まず日ノ国に行くためのルートなんだけどね?ここを通らないといけないんだ」
俺はあらかじめ用意した世界地図を開く、日ノ国に行くためには新薙を出て数日したぐらいの距離にある島国、ヒューズ王国に下船し、そこから船の乗り換えになる。
「このヒューズ王国がかなりめんどくさい国でな、乗り換え用の船に乗るのに1人金貨20枚支払わないといけないんだよ」
「金貨20枚?だとしたら7人いる俺たちは合計で金貨140枚必要ってことかい?」
「シリウス、正解だよ。だけどそんな大金は俺達には持ち合わせはない、ということは?サージャ答えてご覧?」
サージャに質問を振ってみる、これも経験だよサージャちゃん?
「えっと、それじゃあ密航ですか?」
…俺は呆れた顔でサージャを見る。皆はなんで?って顔で俺を見るけど
「サージャ、その回答はハズレだよ。このヒューズ王国の密航船は乗り換え用の船の金額の倍だから」
皆は?になってしまう。なるほど〜解釈の違いか〜
「要はこういう事ね?」
俺は家の空間を広げちょっと広くする。
「んぅ?上級魔法の
メアリーが頭に?を浮かべながら困惑する。
「おいおい、フォックス?空間がどんどん広がっていくぞ?何をするんだ?」
ガレスも驚きだね?そういう顔が見たかったよ。
「ヒューズ王国はどの船も高額で乗り換えなきゃならない、だからそんな無駄金を出したくないなら自分達の足で行くんだよ?」
単純な話こうすればいい、俺は人型を解き
「なっ?皆が俺の背中に乗れば実質タダで日ノ国に行けるからな〜」
「わぁ〜もふもふだ〜」
メアリーがもふもふしてくる。あぁ、そこは敏感だからやめて欲しい、
「ちなみにその姿で泳いで行くのかい?」
シリウスは意味不明な質問をしてくる。
「んっ?泳がないよ?海を歩くんだよ」
俺のこのセリフにガレス以外が驚く、
「えぇ、フォックスさんは海を歩けるのかい?」
まぁ練習したんで
「努力の賜物だよ〜」
俺は獣化を解き人型に戻る。
「なぁ〜、皆が言ってる海を歩くってのはフォックスはできるんだろ?なら俺もできるぜ?」
えっ?ちょっと訳わかんないな〜、ガレスが変なこと言ってるよ〜
「じゃあ皆ちょっと風呂場行こっか〜」
ガレスを引き連れる。
俺たちはガレスをじっと見つめる、なんで水の上簡単に歩けるようになってんだよ、そこのセンスおかしくない?ガレス君?
そして数日後、俺たちは馬車に乗り込む。
「なぁ〜シリウス?フォックスの奴なんで大人しいんだ〜?しかも女装までしてよ〜」
「仕方ないよ、フォックスさんは素顔を他の人に知られる訳にはいかないんだ、あくまで今のフォックスさんはか弱い女の子って設定なんだから」
そう今の俺はか弱い女の子って通しているので見てくれ通り可愛らしい服装とか弱いそうに見えるように隙を見せたりしている。
「それにしても、完璧な女装だね〜、フォックスの素顔が元々女顔だったからかな〜?」
メアリーはバックからある物を取り出す
「…メアリー?それを俺に持てと?」
メアリーが取り出したのは可愛らしいクマのぬいぐるみである。えぇ、可愛い、まずいぬいぐるみを受け取れば俺の趣味が〜、…バレてもいいか
「ありがとう、メアリー」
俺はニコッと笑ってみせる、メアリーが少しクラっとし、気絶した、これこそ師匠直伝の乙女の顔である!
「それにしても師匠は所作まで女性そのものにできるなんて、もしかして以前から?」
サージャに質問される。
「まぁね〜、暗殺業には潜入も含まれるから変装なんかでは特にね?」
それにしても女型は慣れないね〜、師匠が女型でも修行をしておけと言っていたのがよくわかる。
「でも戦闘とかなったらよろしくね?俺女型の時本来の力の半分も出せないから」
皆は驚きの顔になる。
「半分も出せねぇーのかよ?」
ポーラが不思議そうに聞いてくる。
「女型だと力が弱くなるからかな?その影響で今の俺の力はCランクの冒険者程度だ。」
まじかよって言う顔で見ないで貰えるかな?
そんな時馬の悲鳴が聞こえる
「皆さん!落ち着いて聞いてください、盗賊が現れました!」
馬車を引くおじさんがそう言ってくる。盗賊?そんな気配はってなんじゃこの数1000人以上はいるぞ?
「皆!やばい数の盗賊がいるぞ!」
俺はガレス達に言う、1000人以上の盗賊団か、今話題の赤龍盗賊団かな〜
「うぅ、よく見たらAランク冒険者に匹敵するぐらいの実力者が30%を占めてるじゃん」
「それってやばい?」
メアリーの質問にシリウスが
「やばいってものじゃないでしょ?俺たちはまだAランク冒険者になったばかりのペーペー、それに比べあっちはかなりの実力者集団だ!」
シリウスの言ってることはご最も、俺が万全な状態でも戦いたくないねこんな数まぁでも皆は言っても行くでしょ?
「おりゃー!」
ガレスが集まっている盗賊団に突っ込んでいく
「なんだ?この赤髪のゴリラ野郎は!」
盗賊の人たちもあらビックリ、それにしてもゴリラ野郎は言い過ぎじゃない?せめてサル野郎とか
「俺たちもガレスに続くよ!」
シリウスは弓を構えて盗賊の下っ端どもに食らわす、シリウスの矢は鋼すら貫くからね。
「サージャは皆のサポート、ここいらで戦闘経験を積んどこっか」
俺の見立て通りサージャは皆に付いてこれている、というより皆強くなってるくない?あぁ、可哀想に、ポーラの拳が顔面に直撃なんて、それにアンナの毒生成もよく聞いてる、さすがに麻痺毒か、メアリーさん?そんな上級魔法を打ってていいの?盗賊の人たちも丸焦げになっちゃうよ?
「これで終わりかな〜」
俺は馬車から出ずにその場で見守っていた。しょうがないじゃん、今の俺戦闘能力皆無だよ?
俺はふと背後に気配を感じる、女型だからと言ってもそんな近くで殺気を飛ばされちゃ〜気づいちゃうよ。それに…
「甘かったな〜嬢ちゃん、そのまま俺たちの人質にでもなってもらおうか!」
赤龍盗賊団の頭でもあるセキタ・アカギは勝利を確信する。このか弱い女を守っているということはこいつさえ人質に取れば後は勝てるとそう思っていたのだが…
カキーンと何故か金属音が鳴り響く、セキタ・アカギは驚きの顔になっていた、多少傷つけてから人質にしようと背中を攻撃したはずだが逆に剣の刃は折れその刃はセキタの頬を掠めていた。
「てへぺろ?ごめ〜ん俺、常時
俺はセキタ・アカギの顔面にいい拳を放ち吹き飛ばす。
皆は盗賊団を片付けてくれたしこれぐらいはね?と皆の方を見ると、やりすぎだとこの後1時間も渡る説教をされたのであった、ちなみに森が半壊する程の勢いだったらしい、まじでごめん。そして俺たちは船に乗り込みヒューズ王国へと向かうのであった。
〜ヒューズ王国〜
ヒューズ王国の冒険者ギルドで燃え盛るような紅蓮の炎のような髪色をしている剣士スタイルの女の子がいた。
「誰か強い人来ないかな〜」
最近の彼女は依頼がつまらなく自分と同程度に戦える人物がいないことに飢えていた。
「ねっ?君もそう思うよね?アスモデウス」
彼女は自身が所有する剣の名を言う。
『我も最近の相手は斬り応えがなくつまらなくなっている。早急に強き者を我と戦わせろ!ベルよ』
そんなアスモデウスの問いかけに紅蓮の炎のような赤髪をしている少女…ベルリンド・スカーレットは笑みを浮かべてアスモデウスにこう言う
「多分、もう時期来ると思うよ?強い人が、それも飛びきりの♡」
現時点Sランク冒険者最強の女性ベルリンド・スカーレットは神器・魔剣アスモデウスを片手に港に出て、数km先まで海をかち割る
「『さてどんな強き者がくるか?』」
二人は同じ事を言いながら互いに笑い合うのだった。
「次回、紅蓮の剣士vs闇夜の暗殺者」
今回は戦闘シーンはあまりありませんでしたね。すいません、代わりに次回は戦闘シーンを増やしていきたいと思っています。最後に出てきたベルリンド・スカーレットさんは一体どのような実力の持ち主なのか…フォックス、頑張って!