孤独な冒険者の始まりの物語   作:狐男

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前回の話の続きですね。フォックスさんたちは無事に無限監獄から脱獄できましたが海岸である少年に引き止められます!その少年はある悩みを抱えているみたいですね?では本編をどうぞ!


第9話 救え!少年のお母さんと迫り来る影

海を泳ぎ海岸にたどり着いた俺たちは一旦町へと赴くことにしたのだがここで予想外の出来事に巻き込まれてしまう。

 

「そこのお姉ちゃん達!待って」

 

俺たちはある少年に呼び止められる。

 

「…少年!俺は断じてお姉さんではなくお兄さんだ!」

 

そこを訂正するようお願いする。

 

「えっ?お姉ちゃんじゃないの?」

 

見た目で決められているな〜

 

「こう見えても男なのだよ!」

 

俺がそう言うと少年はポカーンとしている顔になるがすぐさま納得したという顔になる。

 

『椿さん、師匠の髪の色黒になってますね?』

 

『そうだね?でもサージャも黒色になってるよ?』

 

小声での会話だが椿の言った通り俺とサージャに髪の色を変える魔法を使ったのである。日ノ国では白と銀は目立つからね。

 

「おっと、自己紹介がまだだったね?俺はフォックス、でこっちはサージャでこっちは椿。少年の名前は?」

 

俺は軽く自分の自己紹介とサージャ達の名前を教える。

 

「俺は織田 信永 10歳!よろしくお兄ちゃん達!」

 

織田って!戦国武将の織田 信長と同じ名前じゃん!絶対この子天下取れるって!

 

「そうか 信永ね?よろしく、それで?俺たちに何か用があるのか?。」

 

俺は信永に事情を聞くと同時に影に潜るメイビスにサージャ達に伝えて欲しいことを言う。

 

『わかりました!フォックス様、お嬢様お2人に伝えておきます。』

 

メイビスは影の中からそう言うと早速サージャ達に伝えてくれる。

 

『サージャ様!椿様!フォックス様より伝言です!このまま町に行かず信永少年のお家に行くことにすると』

 

サージャ達は首を傾げメイビスに聞く。

 

『どういうことですか?』

 

『うん、どういうこと?』

 

サージャ達の質問にメイビスが淡々と答える。

 

『どうやら町には既に私たちの手配書なる人相書きが配置されておりましてそれでフォックス様は町に行くのは危険と判断したのだと思います!』

 

2人は納得した顔で頷く

 

「それで?信永はお母さんが得体の知れない病気にかかってしまったから診てくれる人を探していた訳か…」

 

病気になったお母さんの為にここまでやれるなんて中々いない、ここは1つ助けることにするか。

 

「わかった、とりあえず信永の家に案内してくれるか?」

 

フォックスは信永に自宅に案内して欲しいとお願いすると信永は暗い表情から明るい表情になりすぐに案内すると言う。

 

「ありがとう!お兄ちゃん達、これでお母さんが助かるかも!」

 

信永は安心しきった顔をしているが俺はどんな病気も治せる人ではない、精々癌程度は魔法で治せるがそれ以上は診てみないと分からない。

 

歩くこと数十分、山の麓に信永の家はあった。

 

「結構な山道だな、信永は毎日この山道を登り降りしているのか。」

 

かなりの山道だったのでサージャは疲れて今は俺の背中でお休み中だ、13歳なのにまだまだ甘えたい子供みたいでなんか可愛い。

 

「…フォックス、お腹空いた。」

 

椿のお腹は既に限界であり、道中ずっとお腹の音がなっていた程である。

 

「これでも食っとけ!」

 

俺は亜空間から味のない非常用の食料を取り出しそれを椿に与える。

 

「うっ、味がしない。」

 

案の定、椿の口には合わなかったらしい。

 

「今はそれしかないんだ!あと少しで信永の家に着くんだからそれまで我慢しなさい!」

 

俺がそう言うと椿は少し拗ねた顔でそっぽを向く、まったくどんなお腹してんだか…

 

「兄ちゃん達、着いたよ、ここが俺ん家」

 

信永が指を家の方に向けて教えてくれる。

 

「おぉ、立派な家だな〜」

 

俺がそう言うと信永は否定する。

 

「立派なんてもんじゃないよ。兄ちゃん達もお世辞は言わなくていいから、家はボロ家だから。」

 

「オンボロの家…」

 

椿はストレートに思ったことを口に出す子らしい…

 

「椿、失礼な事は言わない!」

 

俺は椿の頭をチョップする。

 

「痛い…」

 

あの程度のチョップ、痛いはずないでしょうに。

 

「とりあえず、サージャをどっかに寝かしておきたいから、空き部屋貸してくれるか?」

 

俺がそう言うと信永は案の定、了承してくれる。

 

「いいよ!サージャ姉ちゃんが寝られる場所はあるから」

 

信永に案内された部屋にサージャを横にすると、俺は信永にお母さんの所に案内して欲しいと頼む。

 

「わかった、こっちの部屋だよ。」

 

信永はお母さんがいる部屋に案内してくれる。その顔はどこか悲しい顔であった。

 

「ここだよ。」

 

俺は信永に案内された部屋に入る、すると…

 

「信永、この状態になったのはいつ頃?」(この症状見たことが…)

 

俺が信永に質問すると信永は丁寧に答えてくれる。

 

「確か1ヶ月前だよ?もしかしてお母さんは危ない状態なの?」

 

信永は心配そうな顔で俺を見るが俺はこう答える。

 

「大丈夫だ、まだ1ヶ月しか経ってないなら治せる可能性はある。だけど…」

 

この病気を治すためには万能薬を作る必要がある。万能薬を作るには膨大な魔力を持つ者が星華(ホシバナ)と呼ばれる花と黄金鳥と呼ばれる鳥の血と魔王のDNA(・・・・・・)が必要であるが星華と魔王のDNAは既に揃っている。だが黄金鳥は今の季節に存在はしているが生息範囲が狭く日ノ国でも見かけることは極わずか、だが俺が黄金鳥を見つけるとなるとかなり楽である、魔力探知が必要だからね。

 

「信永、お母さんの病気だけど、魔力欠乏症って言ってね?体内の魔力が徐々に少なくなっていって、最悪死に至る病気なんだ、だけど万能薬ってのがあれば治せる。その為の素材も既に半分以上揃っている。」

 

まぁ、魔族の王族であるサージャから血は貰うけど…

 

「本当に!?お母さんは助かるの?」

 

信永は心配そうにするが俺は信永の肩に手を置き

 

「心配するな!助かる。」

 

俺がそう言うと信永は安心した顔になるのだった。

 

翌朝、フォックスは黄金鳥を探しに北の大地へと赴くことに、サージャと椿は着いて行きたそうだったが、完全回復の使えるサージャと俺の見立てで戦闘能力の高い椿を連れて行くことは断念した、信永に万が一何かあったらいけないからね、それと魔力欠乏症は完全回復で一時的に進行を遅らせることも可能だからである為でもある。

 

「それじゃ、俺とメイビスで黄金鳥、探してくるから留守番よろしく!」

 

「わかりました、師匠!」

 

「わかった…」

 

椿はやはり着いて行きたかったのか。なら仕方ない

 

「コン、コナおいで、お前たち2人はこの周辺で怪しいヤツがいたら捕まえる役目を与えるから、あとなにかあったら椿に連絡すること、わかった?」

 

俺はコンとコナを出して指示を出す。念の為の護衛だ。

 

「「コン!」」

 

2人は元気な声で返事をしてくれる。

 

「それじゃ、数日後には帰ってくるから!」

 

俺とメイビスは数日間の旅立ちに出るのだった。

 

フォックスとメイビスが旅立ってから2日後、信永の家近くの森にて…

 

「ハァハァ、やっと着いた、なんなの!この山道」

 

シャドーは息を切らしながらそう言う。山道は余裕なのだとでも思っていたのだろう。しかし当然ながら登山などしたことないシャドーは道中木の枝やイノシシ、蜘蛛の巣等に邪魔されながらやっとの思いで辿り着けたのであった。

 

「ふふ〜ん、やっとフォックスと戦える〜、あっでも名乗る名前は…リリアナでいいかな?」

 

シャドーはそう言いつつ信永宅まで近づいていく。その時ふと自分の横を見ると10m先に金髪で先端は白の女性がいた。シャドーはゾッとする。その人物の背後には無数の浮遊霊がいたのだから。

 

「えっと〜、そこの女の人〜、何してるの〜?道に迷った?」

 

シャドーはその女性に聞いてみる。

 

「いえ、弟に会いに来たもので」

 

シャドーと目を合わせたその女性を見てシャドーはゾッとしてしまう。目を閉じていたからである。普通は目を開けているもの、しかしこの女性は目を閉じているのが自然かと言わせられるぐらい瞬き等しないのである。

 

「えっと〜もしかして目が見えないの?」

 

シャドーは変な質問をするがその女性はこう答える。

 

「いえ、普通に目は見えますよ?スキルの影響で目を閉じらざるおえないもので」

 

シャドーはふと考える、心眼の固有スキル持ちなのかなと

 

「それで、貴方はなぜここに?」

 

女性はシャドーにそう質問する。

 

「ちょっとした野暮用でね?」

 

女性はシャドーの野暮用は何かと考える。

 

「もしかして目的は、フォッ君ですか?」

 

シャドーは心の中で一瞬ドキッとしてしまうが顔には出てはいないと思ってしまう。

 

「ふふ、動揺はいけませんよ?」

 

女性はシャドーが動揺していることに気付いてしまう。

 

「動揺だなんて〜、失礼しちゃうな〜、あははははは」

 

シャドーが笑った次の瞬間、シャドーは数百m近く吹き飛ばされていた。

 

「いたっ!ぐへぇ、どひゃ」

 

変な痛みの感じ方だが、シャドーは吹き飛ばされた一瞬で理解する。あの女性は危険だと。

 

「お姉さん、何者?」

 

シャドーは歩いてこちらに向かってくる女性に質問する。

 

「自己紹介がまだでしたね?私の名前はレア、フォックス君のお姉ちゃんです。」

 

シャドーはびっくりした、レアという名前は聞いた事があるぐらいだから。

 

「お姉さんがあの鬼神と呼ばれる戦闘狂の妖狐族のレア?」

 

瞳は閉じているが笑っているレアを見てそう言うシャドー

 

「戦闘狂は失礼ですが、合っていますよ?」

 

「へぇ〜、じゃあ私の邪魔をする訳ね?私の目的はフォックス君の戦闘データを集めることなんだけど、君がいたらそれどころじゃないね」

 

シャドーはすぐさま火球をレアに対して放つ。

 

「そんな魔法、まるで子供の悪戯みたいですね?」

 

レアは一軒家並みの大きさの火球を素手で上空に弾き飛ばしてしまう。

 

「なら、近接に持ち込むまで!」

 

シャドーはレアに対して拳を放つ、レアはその拳を避けシャドーの腹に追撃を入れる。

 

「ここ、がら空きですよ?」

 

シャドーは上空に弾き飛ばされ、身動きが取れない状態になってしまう。

 

「まずい、なにかスキル、スキルは…」

 

シャドーは落下死を防ぐためあるスキルを使用する。

 

「風神!」

 

シャドーがその言葉を言うと落下地点に風のツムジが出来上がる。

 

「助かった〜」

 

シャドーが安心したも束の間、レアの近接攻撃がやってくる。

 

「危なかった〜」

 

シャドーはその攻撃を避ける。

 

「てか、なんなのあの身体能力!」

 

シャドーはレアの身体能力に驚愕する。魔力で強化されているからと言ってあそこまでの身体能力になるものなのかと。

 

「なら、大地衝撃(グラウンド・インパクト)!」

 

シャドーは自身の保有するスキルの1つである大地衝撃を使用する。地面は揺れ、レアの足場は崩れていく。

 

「ふふ、面白いスキルですね?」

 

足場は崩れたはずだがレアは空に足を留めている。

 

「はっ?なんで?足場は崩れたはずなのに、落下しないでそのまま空中に立ってる?」

 

シャドーは困惑した、自分でも知らない能力だから、スキルなのか技術で成り立っているのかが分からないのである。

 

「闘気法と言いまして、闘気を足に集中させると空中にもいられるんですよ?」

 

レアはそう言うとシャドーに高速で近づき足を崩させ蹴りを入れる。

 

「ぐはっ」

 

シャドーは蹴りを入れられたことにより血反吐を吐いてしまう。

 

「ハァハァ、だけど私は死なない。」

 

シャドーは負傷した部位に対して完全回復を使用する。

 

「ふむ、完全回復が使える訳ですか、厄介ですね」

 

レアは冷静に敵対者であるシャドーを分析する。

 

(戦闘能力は高いですが、スキルと魔法を使用する魔法型タイプ、少々厄介ですが長期戦には弱いですね。)

 

「これは耐えられますか?」

 

レアは空中に闘気で作り出した幻影武器を数百呼び出す。

 

「なっ!」

 

シャドーに対してレアは幻影武器を闘気で操りシャドーにぶつける。

 

「ちっ、厄介だな!」

 

シャドーはレアの戦闘能力の高さに苛立ちが止まらない。

 

竜の咆哮(ドラゴン・ロア)!ハハッ死んじゃえ!」

 

シャドーは竜の姿をした幻影を呼び出し咆哮させる。すると周囲の木々やらは吹き飛ばされ、大地は抉られる。

 

「これで、死んだかな?」

 

シャドーは安心しきった顔になっていたが、背後から声が聞こえる。

 

「あの程度で殺せると思ったら見当違いですよ?」

 

姿を表したレアは無傷であり、瞳は開けていた。

 

「だったら!火球(ファイヤー・ボール)!」

 

シャドーが魔法を唱えた瞬間、魔法式は崩れ落ちてしまう。

 

「なんで?魔法が使えない?」

 

シャドーは他の魔法も唱えてみせるが、発動しない、スキルも発動してみるが、これもダメであった。

 

「なにかしたな!レア!」

 

シャドーはレアに対してそう言う、するとレアは少し笑う。

 

「えぇ、少々私の固有スキルを使用いたしました。」

 

レアはそう言うと少しまた少しシャドーに近づいていく。

 

「来るな!来るなぁー!」

 

シャドーは恐怖した、今までこれほどの恐怖を味わったことがないからである。嬉々として喜んだ事はあの時父と母をこの手で葬ったことだけである。

 

「それではさようなら、名も知らぬお嬢さん。」

 

レアはそう言うとシャドーの首をへし折る。

 

「予定が狂ってしまいましたね、フォッ君に会うのはまた今度に致しましょう。」

 

レアはそう言うと蜃気楼のように消えていくのだった。

 

レアが立ち去ってから数十分後。

 

「ん〜、死んだ、死んだ、もぅ〜貴重な固有スキルの不死鳥(フェニックス)を使う羽目になるとはね〜、妖狐族レア、やっぱり危険だな〜、それに死の恐怖だけはもう喰らいたくないや、それにオロチ復活もあと少しだしね。」

 

シャドーが独り言を言っていると見知った人物がやってくる。

 

「1回死んだのか?」

 

高身長に赤髪の人物はシャドーにそう言う。腰の両方には2本の刀が鞘に収まっていた。

 

「そうそう、レアは危険かな?でも君ほど強くはなかったよ?」

 

シャドーは赤髪の青年にそう言う。

 

「そういう所だぞ、シャドー、俺たちの目的はあのお方の復活だろう?」

 

赤髪の青年はシャドーにそう言うとシャドーは少しぷくっとして

 

「仕方ないじゃないか!あのお方の復活はあと130年以上待たないといけないんだから!それとルージュ、私は君に仕事を与えたよね?どうなってるの?」

 

シャドーは赤髪の青年…ルージュにそう言うとルージュはこう答える。

 

「順調だ、それとフォックスとか言ったか?奴の気配、お前たちのかつての頭目に似ていた気がするが気の所為か?」

 

ルージュはシャドーにそう言うと、シャドーは答える。

 

「確かに似ているけど、あの裏切り者はフォックス君以上の強さだったよ?私も知っている人物だしね。」

 

「そうか、ならいい俺はまだこの国にいる、オロチが負けた場合、オロチのDNAは回収しておく、お前はしばらく新薙に戻って療養しておけ、以上だ」

 

シャドーはルージュの言葉に納得し、転移魔法を展開する。

 

「じゃ、ルージュも頑張ってね〜」

 

シャドーはそう言うと、新薙へと帰っていく。

 

「ふぅ、やれやれ事が動き始めるのは130年後か、俺の方も準備をしておかねば」

 

ルージュはそう言うと静かに森の闇へと消えていくのだった。

 

一方その頃、レアとシャドーが戦っていた等は露知らず、フォックスとメイビスは黄金鳥を探していた。

 

「メイビス〜、黄金鳥見つかった?」

 

俺はメイビスに黄金鳥が居たかと聞く。

 

「いえ、まったくいません!」

 

黄金鳥め〜、今の季節中々いないから探しづらいじゃないか!

 

「ん?なんか獣臭いぞ?」

 

俺はふと後ろを振り向く、そこには20頭あまりの狼が居たのである。

 

「狼くん?黄金鳥の居所知らない?知っていたら教えて欲しいな〜、もし、仮に!襲ってきたらどうなるかな〜、あははは」

 

狼は仮面を外して笑うフォックスを見てギョッとする。笑っているのだが、目が笑っていないのである。

 

「おっ?連れてってくれるの?優しいね〜、メイビス!行くよ」

 

狼が黄金鳥の場所まで連れていってくれるらしいので、ついて行くことに

 

「フォックス様、これで黄金鳥が手に入りますね」

 

「本当だよ〜、ここまで来るのに時間は掛かったからこれ以上時間はかけられない。」

 

信永のお母さんは進行は遅いがいつ何が起こるかは分からない、なので早急に万能薬を作らなければならないのである。

 

「居た!黄金鳥だ」

 

俺は黄金鳥を見つけ早速魔力の槍を作り出し投げる。見事に黄金鳥にHITする。

 

「メイビス、血をこの瓶に入れて」

 

俺はメイビスに黄金鳥の血を瓶に入れてもらう。

 

「俺はちょっと、奥まで行くから待っててくれ。」

 

メイビスは頷き黄金鳥の血を瓶に入れてくれる。

 

「さてと、今日中に帰って、お袋さんの病気を治さないと…」

 

俺が独り言を言っていると、蛇に手を噛まれる。

 

「痛っ、くそ〜、蛇に噛まれちゃった。」

 

俺はすぐさま回復魔法を使用し、傷を塞ぐ。

 

「さてと、今晩の晩飯はキノコ料理かな〜」

 

俺は晩御飯のおかずを集め、メイビスと合流し、信永の自宅へと帰っていく。

 

この時の俺はまだ知らなかった、大蛇の復活がすぐそこまで迫っていることに…

 

「ただいま〜」

 

俺は信永の自宅に入り、ただいまと言う。

 

「フォックス、おかえり」

 

「師匠!おかえりなさい」

 

「兄ちゃん、おかえり!」

 

3人の顔を見て俺は安堵する。

 

「今日の晩御飯はキノコ料理だから覚悟しておけよ?っとその前に、万能薬を作る。」

 

俺は調合機を取り出す。

 

「これに黄金鳥の血と、星華と、サージャ、血か髪どっちかくれるか?」

 

サージャはぽかんとしている。

 

「血か髪ですか?何故です?」

 

サージャはわけが分からないらしく首を傾げる。

 

「魔王のDNAがいるの!早く」

 

俺はサージャから髪を受け取り、素材3つを調合機に入れて調合を始める。

 

俺は調合をしながら呪文を唱える。

 

「凄まじい魔力の流れですね。」

 

「はい、師匠は万能薬を作ると言っていましたが、あれでできるのでしょうか?」

 

サージャは魔法学をあまり学んでいないため万能薬が実際どんなものなのか分からないのである。

 

「魔力の流れ、そんなにすごい?」

 

魔力感知が苦手な椿は2人が言う魔力の流れがわかっていない。

 

「兄ちゃん…」

 

数十分後…

 

「できた〜、信永!万能薬だ早くお母さんに飲ませておいで?」

 

俺は信永に万能薬の瓶を渡す。

 

「うん!行ってくる」

 

信永は走ってお母さんのいる居間へと向かう。

 

数分後、信永が戻ってきて…

 

「どうだった?信永、お母さんの容態は…」

 

俺が質問すると、信永はニコッと笑い

 

「良くなって来ているよ!ありがと兄ちゃん達」

 

信永は嬉しそうに涙を流す。信永曰く、万能薬を飲ませたがまだ目は覚めないらしい、それもそうだ、魔力欠乏症に陥ってしまったので治っても一時は目を覚まさないと俺は信永に丁寧に説明する。

 

「今日は豪勢に行くぞー!」

 

俺がそう言うと4人は喜んで俺の作ったキノコ料理を堪能するのだった。

 

夜、皆が寝静まったあと、俺も眠りにつく。

 

俺は夢の中である声を聞く。

 

『壊せ!壊せ!壊せ!壊せ!』と言ってくる見知らぬ声

 

俺は恐怖のあまり目を覚ます。近い未来俺の身に降り注ぐのではないかと思うのであった。

 

素戔嗚山(スサノオザン)

 

ある数人の青年達が山道を登りながらなにか話していた。

 

「なぁ〜、知ってるか?この山にはかつて、日ノ国を壊滅まで追い込んだ強大な妖怪がいるって話!」

 

青年の1人がそう言うと他の青年たちは笑いながらこう言う。

 

「迷信だろ?親たちが俺たちみたいな子供を注意する時に言う言葉、なんだっけ?ヤマタノオロチだっけ?」

 

「実を言うとな、ヤマタノオロチがこの山に封印されているって話本当らしいんだよ。」

 

青年の1人が指を刺した所に祠がある。

 

「へぇ〜、この祠に封印されているのか?」

 

「そうだが、絶対壊すなよ?仮にヤマタノオロチが封印されていたらたちまちこの国は終わりだぜ?」

 

青年の1人がヤンチャな青年に注意するがそのヤンチャな青年はそんな青年達の声も聞かずに祠を破壊する。

 

「ハハッ、なんもおこんないじゃねぇ〜かよ」

 

ヤンチャな青年は祠を破壊したことを悪びれもなく、さらには破壊した祠の破片に蹴りを入れる。

 

「おい、もうよせっ…て」

 

1人の青年はゾッとした、ヤンチャな青年の影が独りでに動いていたからである為。他の青年も同じくヤンチャな青年の影が独りでに動いていることにゾッとしてしまう。

 

「おい、早くここから逃げきゅ」

 

1人の青年は頭を潰され何かに食われていた。

 

「おいおいおい、まじかよ」

 

また1人また1人と食われていく中ヤンチャな青年は息を殺しながら身を潜める。

 

『母ちゃん、父ちゃん、俺…も…う』

 

ヤンチャな青年は何者かに気付かれ食われてしまう。

 

「あははははは、まさか200年も経っているのか?、人が女が子供が沢山いるじゃないか!さぁ始めよう、妖狐族と東家の復讐を!」

 

一人で笑う者、大きな睦首の蛇の姿から人型の姿になったヤマタノオロチは嬉々として笑っていたのだった、これにより日ノ国は復活したヤマタノオロチにより壊滅的打撃をもらうことになるとはまだ誰も知らない…

 

〜日ノ国 港〜

 

赤髪に紅の瞳を持った青年は欠伸をしながら港に降り立つ

 

「さぁ、やって参りました〜、日ノ国へとさてさて、可愛い女の子でもナンパするとしようかね〜」

 

この青年は港に着くや否やナンパを始める。だがあっさりと断れてしまい、心が折れかける。

 

「あの子たちは元気かな〜、まさか元■■の■が孤児院をやってたなんて思わなしないでしょう。」

 

孤児院という前に言った言葉は意味不明な言語が使われており誰一人として拾える言葉ではなかったのである。

 

「あの子たちに会うのは12年振りかな?もう皆24歳か〜、大人になっているよね、一人不安な子がいるけど」

 

赤髪の青年は荷馬車に乗る。

 

「炎獄刀は今日も美しいな〜、だけど道中、女の子がいたら助けないとね、デュへへへ」

 

他の乗り合いのお客のお子さんに赤髪の青年はこう言われる。

 

「お母さん、あのおじちゃん変な顔してるよ?」

 

「しっ、見ちゃダメ、変なお病気かもしれないでしょ?」

 

赤髪の青年は子供とその母親にこう言う。

 

「失礼ですね〜、美しい奥方様とそのお子さん、俺の名前は炎竜・ファイアだよ?よろしく〜」

 

炎竜・ファイアと名乗った青年の瞳は赤く光っているのであった。

 

 

第9話 END

 

「次回 第10話 蛇と狐と破壊の力!」

 

次回をお楽しみに!

 

 

 

 

 




今回も1週間で書き終わっちゃいました、どうでしたか?今回の話は、新たに2人の新キャラが出ましたが、炎竜・ファイアは元々違う世界の人間です、今の世界とは違う魔法を使いますのでご注目を!無類の女好きなので女性陣に気持ち悪がられるのは目に見えています。9話で祠を破壊したヤンチャ青年の名前は 昌鹿野(マサカノ)殺気(ヤンキ)という名前ですね、まさかのネタ枠(笑)ヤマタノオロチに関してはぶっちゃけると現在のフォックスさんでは太刀打ちできません、一体今後の日ノ国はどうなるのか、ドキドキですね。それでは次回第10話をお楽しみに!
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