Life以外のTCGが無いのですが   作:野菜大好き丸

15 / 15
やっとこの小説にほんへの話に絡ませることが出来た。

しかし二次創作、何も起きないはずが無く…。


14.ここに暗殺拳の継承者はいねーぞ

「えーでは、お求めのカードはこれとこれで間違いありませんかね?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「確認しました。それでは精算の為にこのままレジに向かって下さい。ご精算待ち一人追加で~す」

 

 

 手袋付けてショーケースからカードをピックし、安物の透明スリーブに入ったカードをお客さんに渡してレジへと誘導していく。

 

 お客さんは並んでるレジの方へ向かい、レジではフッツーが必至こいて精算し客を捌いている。

 平穏な日常を過ごしながら今日も今日とてバイトな俺らであった。

 

 つかここ最近客の入りが多くなってきてる気がするし、俺もフッツーも忙しくてメンフクロウみたいにエッホエッホな状態である。

 

 

 一方、店長は常連客となったユウキちゃんからカードの質問を受けていた。

 おいこら店長仕事しろ。仮にもここはあんたの()やろがい。

 

 

 あ、いま店長のぶりっ子でフッツーにイラッとするぜカウンター*1が溜まった気がした。あの顔は絶対「美人じゃなきゃしばいてるぞこのアマ」って考えてるよ。

 

 でもマジでフッツーはレジの合間にカードリストの入力とか、店のホームページの投稿返信したりしてただのバイトじゃありえん程の仕事量だから、そう思うのも仕方ない。

 

 まーじで忙しい時は「礼也がバイトにいてホント良かった……」と疲労困憊と余裕無い状態で愚痴ってたからな。もし俺がメインでやってる接客や力仕事とかも全てフッツー一人でやる羽目になったら暴発しかねないと言ってたし。

 

 そん時は元気づけも兼てネット上の動画を見つけて興味深く作ってみた油揚げシュークリームを作り、俺ん家で振る舞い一緒に食べて慰労会をおっぱじめた。

 後日そのことを聞いた店長がズルいとか言ってたが、働かざる者食うべからずで一蹴してやった。

 

 

「バトルです、エモーショナル・ケツァールでダイレクトアタックします」

 

「くっ、攻撃を防ぐカードはあるがケツァールの効果で打ち消される……我の負けだ」

 

「グッドゲームです、対戦ありがとうございました」

 

 

 Lifeしている客で賑わうファイト用のテーブルスペースでは王門ミカド君とウチの妹がファイトして、どうやらハルナが勝ったようだ。

 負けちゃったがミカド君も小学生ながら強力なパワー自慢のファイトをするから、ちょっとでも油断すると一気にやられかねないんだよねぇ。

 

 俺がMeeKingのバイトを始めてからだが、ここに客としてハルナを連れてきた時に小学生カルテットとは出会って、ファイトをしてからは仲良くやってくれている。

 そしてこの間から通い続けているユウキちゃんともハルナは出会い、ファイトして仲良くなった。学校は違うが同じ中学1年生とのことで、妹に同年代の友達が出来てお兄ちゃんは安心だ。

 

 

「これが青春……透き通る世界って奴かぁ……」

 

 

 まぁ元ネタと違ってチャカでドンパチやるわけじゃないけど、こうして学生が学生らしく楽しんで遊んでるのは実にほっこりするものである。

 

 そう呑気に思いながら仕事しつつ店内の活気を眺めている時だった。

 

 バァンと大きな音を立てながら、店の扉が勢いよく開いた。何だと思い扉の方へと顔を向ける。

 

 

「ここがぁ、巷で噂の店かぁ! ああん!」

 

「へっへっへ、そのようですぜぇアニキィ!」

 

 

 そこには大柄な男が()()立っていた。

 

 半裸に肩パット、そしてモヒカンを決めていた。

 

 

 世紀末かと言えるコスプレを決めてるのはいいけど、生憎とここには某暗殺拳の使い手はいないんだが。

 てかモヒカンの色が赤と青に、数も1つ2つと違っていてゲームの1P2Pキャラかよ。

 

 

 店長が慌てながらも対応に向かうけど、目もくれずにずかずかと店内に入ってきたよあのチンピラども。

 

 あ、フッツーがあいつらが目線を盗んでレジテーブル下の警備会社への通報スイッチに指掛けてるな。

 迷いない通報の構え、俺でなきゃ見逃しちゃうね。

 

 ならこっちはあいつらに引いてる他のお客さんを下がらせて安全を確保するために前に出て動くっと。

 はーい危ないんで下がって下がって~。

 

 そうこうしてるとガタイのいい(デブの)赤モヒカンが店長に詰め寄ってきて、これ見よがしと左手についてるちょいと悪趣味なバトルボードを見せびらかしてきた。

 

 

「この店は今日から冥牙グループのものになる!」

 

 

 何を言ってんすかねあのデブ? 

 

 赤モヒカンがそう言って契約書を店長に突き出してきたけど、これやってること強引で悪質な地上げだよね? 

 冥牙グループね……とりあえず帰ったら父さんに冥牙の株をもし持ってたら全部売っぱらってと言っておくか。

 

 

 そしてやはり契約書の内容がひどすぎて店長が抗議している。まぁそもそも店長はこの店をどんな金額でも売らないだろうけど。

 

 

「そうか、じゃあ──ファイトだ!」

 

 

 うわきた。

 

 不味いなファイトだと民事不介入になって、警備会社が何の役にも立たなくなる。

 ファイト自体は拒否ることは出来るが、そうすればこいつら……というか親玉の冥牙からの嫌がらせが来るだろうしなぁ。

 もうさ、ファイト突っぱねてフッツーと協力してこいつら暴力でしばき倒して、終わりでいいんじゃない? (頭蛮族)

 

 

 あちょ、店長。ファイトするって言うけどアンタデッキ持ってなかったよな!? 

 おいクソモヒカン、勝手に不戦勝にしようとするな。

 

 

「わ、私がやる!」

 

 

 ユウキちゃん!? ちょおま、勝手にバトルボード展開するんじゃない! 成立したらどうすんだ! 

 コラ、そこのまな板天使も戦おうとファイティングポーズしない! 

 

 

「ははは! お前みたいなガキが、オレ様の狂戦士の謝肉祭(バーサーカーニバル)とやりあうつもりか?」

 

 

 ほーん、赤モヒカンは狂戦士の謝肉祭(バーサーカーニバル)か。あ、フッツーがPCで調べてら。

 

 

「負けたら服でも脱いでもらおうか!」

 

 

 マジかあのモヒカン、ロリコンで猥褻強要とかもう救いようがないよ。

 まぁリアルゲス竿役ムーブをした赤モヒカンは、この後フッツーが対応するだろうし大丈夫だろ。

 

 

「オイオイアニキィ、流石にそんなガキじゃ満足できねぇでしょうよ。オリャならそうだな~……あの娘なら満足できそうですぜぇ……!」

 

 

 今度は赤に比べてひょろい体格の青モヒカンがニタニタと嗤いながら辺りを見渡していく。

 そしてお目当てが見つかったのか、俺の後ろにいたハルナの方へと指を差す………………は? 

 

 

「オイオイ、テメェも選んでんのガキじゃねぇか?」

 

「アニキィ、ガキでもオリャは清楚なのが好みでっせ。それにありゃ、そっちのまな板と違って将来的にエロい体つきになると思うぜぇ」

 

「誰がまな板だー!」

 

 

 なんかごちゃごちゃ言ってるけど、関係ない。

 俺の大事な妹にそんな下卑た視線を向けた時点で、もう殺すしかなくなっちゃったよ。

 

 

「お客様、困ります」

 

 

 お、フッツー動いた。

 

 つかさっきから店員抜きで勝手にごちゃごちゃと話を進めて何やってんだお前ら~って、思うわけ。

 俺も仲間に入れてくれよ~。

 

 

「そうだそうだー。ちょうどあんたら二人と俺ら店員二人、数はピッタリじゃないか」

 

「茂札君!? 孝州布君も!?」

 

 

 あー店長。心配してくれてるけど大丈夫、僕(ら問題児二人、ただし)最強だから。

 

 

「てめぇらガキ共が……やる気か?」

 

「ヘッヘェ! 泣いて土下座するなら今のうちだぜぇ?」

 

「鈍いですね? 言語がわからないんです? 自動通訳のAIオペくんにでも普段喋ってるんですか? それでちゃんと発動宣言とか出来ますか?」

 

「しゃーねぇよ相棒。どうやらこいつらモヒカンによって金! 暴力! S○X(ピー音)! に支配された悲しきモンスターなんだから。モン○ンのモリバーみたいに寛大な心で受け入れて差し上げろ」

 

 

「「──あ”あ”ぁ”ん”!!?」」

 

 

 おっと、暴力はいけません。

 

 モヒカン達がなんか殴りかかろうとしたけど、その前に俺とフッツーはそいつらに対しボードのついてる左手を掲げたり構えたりして見せた。

 

 

「「おい、ファイト(デュエル)しろよ」」

 

 

 憧れのメ蟹ックのこの台詞、一度言ってみたかったんだよなぁ~! 

 

 

 

 

 

 

 

「さてフッツー、俺は妹にキショイ視線を向けた青の方を血祭りにあげたいから赤の方を任せた」

 

「お、おう。それはいいけど」

 

 

 おし決まり。さて、使うデッキはそうだ「──へっへっへっ……!!」……なんだ? 

 

 

「……ガキどもがっ! 大人を舐めるとどうなるか教えてやらぁ!!」

 

 

 そう言いながら青モヒカンの懐からカードを取り出す。

 

 取り出されるカードを見た瞬間、俺は反射で奴の方へと駆け行った。おいおいマジかよ……! 

 

 

「闇よ、覆いやがれ!!」

 

 

 まさか白昼堂々と闇のカードを使うとは思わねぇよ!? 

 

*1
溜まったら鮫の一閃が放てる。スカッとするぜ! 





てめぇら! ドンパチ(祭り)に乗り遅れるなよ!! 

──<爆速激震(ロケットスタート) トップガン>


おま○け
モヒカンブラザーズ:原作では赤モヒカンのみが地上げに来ていたが、ここの世界線では弟分が生えた。

赤がよく想像しやすい1つのモヒカン、青がウルトラマンゼロみたいな二つのモヒカンが備わっている。

赤モヒカンのイメージ元は、Xでファンアートを出しているヨン氏の切り光の格ゲー風エイプリルフールネタ絵に描かれている傭兵ファイターがイメージとなっている。

青モヒカンはヒョロだがガリガリでなく、赤モヒカン程ではないががっしりしてる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

IFルート ~早期にリナ先輩と接触ルート~(作者:oota)(原作:俺の切り札は光らない)

IFとして、ドロシーちゃんが体験入部に来る前の頃に。▼荒れていた時期のリナ先輩が気まぐれで部活の様子を見に来て、部員達に喧嘩売ったら普夫くんが買って。その結果仲良くなる話。▼ツイッターで見たジグ部長ルートについての話題から、このIFルートについて想像し、楽しそうだと思い書きました。▼リナ先輩良いよね……という個人的な思いを燃やして書きました。▼本作品では一部…


総合評価:658/評価:8/短編:12話/更新日時:2026年08月15日(土) 07:00 小説情報

アタシの切り札は数が多い(作者:コピートークンA'本物exl)(原作:俺の切り札は光らない)

触発されて書きました。▼幼気な女子小学生がどっかの手袋主人公に触発されてMeeKing(推定魔境)落ちするまでのお話し。▼ほぼほぼ架空ファイトです。▼した後のお話も増えました。▼原作の外野でファイトしてる編が増えました。▼本作は:雨 唐衣様作「俺の切り札は光らない」の二次創作となります。拙作を読む場合は是非そちらをご覧になってください▼また、オリジナルテーマ…


総合評価:610/評価:8.65/完結:26話/更新日時:2026年05月19日(火) 17:05 小説情報

災禍に祈りは届かない(作者:天都ダム∈(・ω・)∋)(原作:俺の切り札は光らない)

 Life最大の祭典、<シリウス>につながる大一番。▼ 秋のプロアマ混合大会、フォーマルハウトの決勝戦。▼ 若干十二歳で王手をかけた名門の天才、花守ハオリに対峙するは、▼ 【百命】が八十六位、五十嵐レンジ。▼ 後々まで語り継がれる激戦を見守る邪悪な双眸に、まだ気づく者はいない――――。▼「……え? あたし? モブだよモブ。だって全然、かんけーない…


総合評価:740/評価:9/連載:4話/更新日時:2026年07月27日(月) 17:00 小説情報

OVA:共鳴を使わない男を、共鳴最強の世界三位にぶつけてみた(作者:檻@102768)(原作:俺の切り札は光らない)

 共鳴最強の世界三位。▼ 対するは、エニグマを握るモブ。▼ 望むカードを引き寄せる者。▼ 望むカードを引かずとも、勝ち筋へ辿り着く者。▼ 共鳴という奇跡が実在する世界で。▼ その頂に立つ共鳴使いへ、共鳴を使わない男が挑む。▼ これは、奇跡に祈らない男のエキシビションマッチ。▼※フツオくんのエニグマで、共鳴最強の世界三位に挑む番外編です。▼※一話は導入。▼※二…


総合評価:15719/評価:9.18/連載:21話/更新日時:2026年08月15日(土) 18:00 小説情報

君はどんな効果だい? いつ発動する?(作者:やーなん)(オリジナル現代/冒険・バトル)

▼誰だって、環境デッキを組みたいと思ったことぐらいあるだろう?▼それで大会に出たり、ランクマッチで勝ち抜くわけでもなく、とりあえず組んだだけで満足する。▼僕にとって、それだけで十分なんだ。


総合評価:1921/評価:8.1/連載:14話/更新日時:2026年05月23日(土) 06:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>