一生出てくんな(殺意)
もし緑属性のドーナツがいたとしたら効果は……ターン中クリーチャー召喚の(緑)のマナ1軽減に、クリーチャーを
忌み子クソ豆じゃねーかこれ(ベイBジャック並感)
━祇浄ユウキ視点━
「レアさん!? *1」
MeeKingに通ってからお世話になってる店員さんの一人が、青いモヒカンが取り出したカードから急に現れた闇に包みこまれた。
ドーム状に形成された闇は外から見ても真っ暗で、中の様子が全く見られない。
突然起きた謎の超常現象に周りの人達は騒然としていた。
どうにかしないといけないと思い、とっさに大人に頼ろうとして店長に声を掛けようと振り向いた。
「あ……あぁ……!? 」
「……店長?」
あの闇のドームを見て店長が怯えてる。私も見ていて寒気がしそうなものだけど、店長があんな風になるなんて一体何なの!?
どうしよう、様子のおかしい店長さんもだけど、このままだとレアさんが……!
もう一人の店員……モブさんは既にもう一人のモヒカンとのファイトが始まってるし、こうなったら私が……!
「待ってください!」
闇のドームの方へ向かおうとした時、呼び止める声が聞こえた。
「ハルナちゃん……?」
私を呼び止めたのはレアさんの妹のハルナちゃん。
ある日、店に来た時にレアさんが連れてきて、初めて会って早速ファイトをしてからは仲良くなった。
同じ中学1年生なんだけどLifeは小学生の頃から始めてかつ、研鑽を重ねている。
だからかファイトの腕はとても強い。
出会って初めて戦った時は私が運良く勝てたけど、何回も戦い合っての通算だとこちらが負け越しの結果となっているので悔しい。
「ユウキちゃん、兄さんは大丈夫です。私たちは怯えている店長さんやお店の人達をどうにかしましょう」
「ハルナちゃん、でも……!」
あの闇のドーム、詳しくは分からないけどストラちゃんが攫われた時の影と同じように嫌な物だってことは分かる。
それに兄妹の仲が良いハルナちゃんだ。本当は誰よりも兄のことを助けたいと思っているはず。
「……ユウキちゃん、兄さんのことを心配してくれてありがとうございます。けれど兄さんは、その心配は無用だって言うと思います」
「──それに兄さんが負けないのは、家族である私が一番信じていますから」
そこらのチンピラかと思いきや、まさか闇ファイトになるとは思わなかった。モヒカンがカード取り出した時、傍にいたうちの
咄嗟でボードに仕込んでおいたデュエルアンカー*2を放って相手のボードに接続し、
「さて……闇ファイトを仕掛けるなんて、アンタ逮捕志願者か? いずれ店に警備会社や警察が来るだろうし、今のうちに
闇ファイトを仕掛ける以上、こいつは闇のカードを持っているのは確定。
闇のカードは使わずに持っているだけでも危険なもので、保持者が親類縁者諸々から縁を切られる他、周囲の人から偏見や批難と言ったバッシングを受け続ける羽目になり、警察に捕まってもカード持ってる保持者側が悪いという結果となる。
中学卒業のお祝いで家族旅行に出かけた先に、運悪く旅行先で闇のカード絡みの事件に巻き込まれた。
そん時に現地で共闘した黒コートの筋肉モリモリマッチョのサングラス掛けたシュワちゃんからそんなことを教えてもらったんだよな。
まぁあの人も闇のカードを持っていて、自身のことを分類上は闇ファイターだと言ってた。
けど目の前にいるモヒカンゴミカスイキリチンピラと比べれば、あれは闇ファイターではない。私がそう判断した。(ダブスタクソTCGプレイヤー並感)
「問題ねぇナァ……てめぇの持ってるレアカードを全て奪えりゃ、そのカードでサツ共を潰せばいいんだからなぁ!!」
「……知ってるぜぇ。最近この店でレアカードを使う店員がいるって……テメェのことなんだろ?」
なるほど、こいつはハナから俺のレアカード狙いだったってわけか。冥牙の地上げにかこつけて襲撃したってクチか。
おそらくこいつが言うレアカードってのは、俺がユウキちゃんとのエキシビションマッチで使った青白サザンのカードのことだろう。
多分観客の口伝で噂が広まってこいつの耳に届いたんだろうなぁ。
ファイト後のあれから、俺のカードを狙うバカが他にもいたけど、全員が迷惑客だったんで叩き潰してやった。こう闇ファイトを仕掛けて来る程なんてのは初めてだが。
ま、そんなことはどうでもいいさ。
カード狙いだけでなく、元々こいつはウチのマイシスターにキッショイ視線を向けたんだ。
タダで返すつもりはねぇし、これ以上ごちゃごちゃ言わずにとっとと始めるとするか。
「ほぉ……? どうやら闇ファイトを恐れてねぇようだが、B級傭兵ファイターのオリャにてめぇみてえなレアカード頼りな無名の雑魚ファイターが勝てるとでも?」
「あ、そういやてめぇあの黒髪の娘を妹と言ってたな? だったら惨めにボロ雑巾となったてめぇの目の前でそいつを愉しんで──」
「うっせーなさっさとファイトすんだよあくしろよ。ワンワンワンとかませ犬みてーに吠えるしかない三流の負け犬が粋がるなウスラトンカチが」
「このクソガキィ……! 後悔させてやりゃあああ!!」
──
━青モヒカン視点━
「先攻はオリャだぁ!」
先攻はオリャ。
そして、手札も万全だぁ!
「色彩をセットし、オリャは魔法<滾る儀式>を発動ぉ!!」
1コストで赤のマナを3つ生み出す魔法を発動。早速オリャのデッキ──"
「オリャは<血錆のクワドリガ>を召喚だ!」
3コスト支払い、オリャの場に金属製の肉食獣の顔が前についた、血錆で彩られた機械仕掛けの二輪の戦馬車が咆哮を上げて場に出てくる。
クワドリガ、お前の餌は目の前にいるぞぉ!
「クワドリガは【速攻】を持つ! そのままテメェに攻撃だぁ!」
「ライフで受ける!」
クワトリガは4/3のクリーチャー。つまりあのガキには4点のダメージだ。
戦馬車はギャリギャリと内部の歯車で唸りを上げて、ガキに牙を向けて突撃していった。
闇ファイトでのダメージは普通のファイトとは比べ物にならねぇ。このダメージであのガキもオダブツ……
「──ダメージチェック、色彩3枚と、呪言<藁の手>が捲れたので1枚ドローだ」
ち、まともに食らったのに倒れなかったか。意外と頑丈だがまぁいい。
「オリャのターンはこれで終わり……の前に、クワドリガはこの時に手札2枚捨てないといけねぇ。オリャは手札2枚を捨てる!!」
"
それに支払えなきゃそのクリーチャーに錆化カウンターを乗せることになり、カウンター一つにつき-2/-2の弱体化。2つもあればクワドリガはお陀仏だ。
「オリャは捨てた2枚の<錆屑のウィーバロー>の効果を発動! このカードが捨てられた時、こいつらを場に出せる*3! 出てこいや雑魚ども!」
錆びた鉄屑を積み、金属製の猫の顔が付いた2台の手押し車がオリャの場に出現した。
ステータスは1/1と貧弱なくせにコストは2と重いが、物は使いようだ。
「ウィーバローが場に出た時、オリャはダメージを1点受けちまうが、メインデッキから1枚ドローできる!」
2体いるから2点ダメージ受ける。
その代わり2枚ドローだ!
──お、こいつぁいいもん引いたぜ!
「これでオリャのターンは終わりだ!」
「俺のターンだ。レディ・アップキープ。後攻なのでメインから1枚ドロー」
ガキがカードを引く。
ダメージで奴には色彩があるが、この闇の中では奴の共鳴率が奪われ、引きてぇカードが引けねぇ。
いくら色彩があろうとなんてことはねぇ。共鳴率が無けりゃロクにカードが引けずに、どうせ何も出来はしない。
「色彩をセットし、俺は2コストの通常魔法<ブレイラブ・リブラ>を発動。クリーチャーに2点のバーンダメージか、手札1枚捨てて2枚ドローのどちらかを選んで適応する」
「俺は後者の効果を選択し、手札を1枚捨てて2枚ドロー」
なんだ、動けたのか。しかもやってることは手札を捨ててまでの交換。
せめて前者の効果でウィーバローを焼けばマシだったのになぁ?
「さらに俺は1コスト通常魔法<燻る種火>を発動。メインデッキの一番上のカードを表向きにして、それを色彩カード扱いとしてステイ状態でセットする」
「ただし次の俺のターンのエンドフェイズ時に、俺はライフゾーンの色彩カード1枚を墓地に送らないといけない」
「……俺はこれでターンエンドだ」
お? せっかく手札を入れ替えたのにクリーチャーも呼ばねぇとか、完全に
頼みのレアカードも見放されたようだなぁ?
「オリャのターン! 魔石<錆付いた機械砦>をセット!」
こいつは赤の機械種族のクリーチャー全てに1/1修正させる。
これでオリャのクリーチャーはより相手を甚振り易くなるぜぇ……!
さらにターンの終わりに1回、場にある錆化カウンターを1つ取り除ける。
「そして<錆鉄のバリスタ兵>を召喚!」
2コスト支払って召喚したのは、バリスタを操るオンボロな機械人形のクリーチャー。
コイツも【速攻】を持っているが、生憎とこいつは場に出た時にはプレイヤーに攻撃出来ねぇ。
だが、そんなデメリットを気にしねぇ効果がこいつにはある!
「バリスタ兵を起動し効果発動! こいつは装備品となり、オリャの場にいる機械種族のクリーチャー1体に装備できる!」
装備されればパワーが+2修正され、更に【飛行】クリーチャーを迎撃する【対空】が付与される!
「オリャはクワドリガにバリスタ兵をそう──」
宣言を言い切ろうとしたその瞬間、ドォオンと突然バリスタ兵が爆発した。
「な、なんだぁ!?」
「べらべらと勝手に処理進めんな。1コスト支払って瞬間魔法<
このガキィ……!
邪魔された……が、オリャが優勢なことに変わりねぇ!
「だったらバトルだぁ! クワドリガで攻撃ィ!!」
戦馬車が再びガキに牙を向けて突撃し、ガキはそれを喰らう。
闇ファイトの5点ダメージだ。それにライフも半分切っている。
ライフは残っても身体が耐え切れずにファイトも出来やしねぇ、そうすりゃ──
「……ダメージチェック、色彩3枚に魔石1枚。そして……呪言<
耐えただとぉ!? ちっ、しぶてぇ野郎だ……。
「……対応は無さそうなんで<
は? 俺のクリーチャーを出す?
「く、くくく……! 馬鹿かテメェ!? わざわざオリャにクリーチャーを展開させるとかアホなことしてるじゃねーか!!」
「そう。んで、出すもんあるのか? これは強制効果だから出さないということは出来ねぇぞ」
すかしやがってこのガキ。
だったらオリャの切り札を見せてやらぁ!!
「オリャは手札から<涙錆のクールス>と<圧錆王騎のメルカバン>を場に出すぜぇ!!」
新たに場に出たのは一角馬の頭部をつけた二輪の戦馬車。
──そして、重装甲で頭部には獅子の顔が付いた四輪の大型の戦馬車が、金属擦れる咆哮を轟かせながらオリャの場に降臨した!
このメルカバンこそが"
そしてこの闇ファイトの
2体とも【速攻】を持ち、パワーも奴のライフを削るには十分にある!
しかもターンに1回だけ、メルカバンには攻撃中に相手のカードの効果を無効にする効果を持つ!
たとえこの後<焼畑>や<間一髪>が捲れたとしても、そんなの潰してやるまでよ!
「これで終わりだぁ! メルカバンでテメェに攻げ「勝手に進めるなアンポンタン、<
「<
な!? ってことはつまり……。
「場に出したクリーチャーはただの
クソがっ!!!
「……クワドリガに錆化カウンターを乗せ、それを機械砦の効果で取り除く……オリャはこれでターンエンド!」
「俺のターン、レディ・アップキープ。そしてドロー」
落ち着け、攻撃出来ねぇのはこのターン。次のオリャのターンに一斉攻撃すれば問題ねぇ。
幸い効果を無効化されてるからクールスとメルカバンのデメリット効果は発動しねぇですんだ。
相手がクリーチャーを出して攻撃してきたとしても、こっちには5体のクリーチャーがいる。
アニキが使う
仮に全体除去を撃って来たとしても、こっちの手札には<防災>を握ってるから一発は耐えられらぁ。
「色彩セットし、俺は2コストの通常魔法<
また手札交換か。
無駄な悪あがきをしやがって。
「そして捨てたカードが赤のドライブ種族のクリーチャーなら、次に召喚する赤のドライブクリーチャーの召喚コストを最大3まで減らす。ただし属性の数までのコストは払う必要があるが」
「……俺は3コスト軽減し、1コストで<疼く紅スカー>を召喚。対応あるか?」
ブゥウンとエンジン音を鳴らして赤いバイクに乗りこなす、機体に紅く輝く亀裂が走った傷だらけのロボットがガキの場に出やがった。
スタッツは4/3、本来の4コストからすれば普通なステータスだ。
メルカバンのスタッツは機械砦のパンプ込みで8/6。十分に叩き潰せる。
「グゥエヒヒ! あんだけドローして出したのはそんな雑魚クリーチャーか!」
「紅スカーは【速攻】を持つ。何も無ければバトルフェイズに移行する」
「バトル、紅スカーでアンタに攻撃」
馬鹿が! このままメルカバンで捻り潰してやらぁ!!
「──するときに、俺は【攻速詠唱】と【侵生】を宣言する!」
圧政に反逆するために作られた戦馬車は、後の圧政を敷く英雄の力の象徴となった。
──<圧錆王騎のメルカバン>
おま○け
テーマ紹介:"
赤と黒で構成された機械種族の小型~中型クリーチャーメインのビートダウンテーマ。
主力となる赤の中型クリーチャーはコストの割に攻撃性能が高いが、エンド時に様々なデメリット効果を受けなければならず、それを無視する場合は錆化カウンターによって弱体化する。
黒の小型クリーチャーはそれのサポートするようなデザインとなっている。(捨てられたら発動するウィーバローみたいに)
切り札の<圧錆王騎のメルカバン>は5コストでありながらスタッツが7/5で【速攻】と【貫通】、更にターンに1度だけこのクリーチャーの攻撃時からダメステ終了までに相手が発動した効果を1度だけノーコストで無効にすることが出来る効果を持つ。
その代わりにデメリットとしてエンド時にコストゾーンの色彩カード2枚と手札、ライフ、場のいずれかから1枚の合計3枚分を墓地に送らないといけない。遅れなかった場合は錆化カウンターが2つ乗り、一気にオンボロと化する。
それでもフィニッシャー性能は出てきた当時から破格の性能であり、テーマ内よりもグッドスタッフのフィニッシャーの一枚として暴れることが多かった。
また、このクリーチャーは
やはりドーナツは悪い文明、破壊する!