ファイトが始まり、互いにメインデッキから5枚、引いてから開始される。
そして各々は最初のターンでライフデッキから2枚ドローする。
「先攻はわたぁしだぁ!! メインデッキからのドローは無く、ライフデッキからカードを2枚ドロー! 土地をセットし、そして──」
ファイトだからなのか妙なテンションの上がりをしてる不審者が出したのはコスト1のクリーチャー。
あれは確か"
1コストにしては2/2のステータスを持つが、攻撃が出来ないブロックのみクリーチャー。
「わたぁしはこれでターンエンドだぁ!」
不審者のターンが終わり、俺のターンが始まる。
「俺のターン。レディ・アップキープ・後攻なのでドローフェイズが入る。メインデッキから1枚、ライフデッキから2枚ドロー。そしてカードを一枚コストゾーンに
後攻1ターン目なのでメインからカードを1枚ドローし、自身の最初のターンなのでライフデッキから2枚ドローする。
まずはコストゾーンに手札の土地を1枚レディ状態でセットする。
闇のファイトだとライフデッキからカードを引くと怠い気分が襲い掛かって来る。
序盤はまだいいが、少なくなる終盤はマジできっつい。とっととケリをつけたいが、焦れば相手の思うつぼだ。
……さて、相手が"
「そして先程セットした土地でマナを1つ生み出し、1マナで
先程置いた土地をステイ状態にして1マナ生成し、それを支払うことでカードをプレイする。
カードをプレイし、自分の場には青を全体の基調とし、水晶と流水がイメージされたデザインの校章が刺繡された大きな校旗が出現する。
「……見たことねぇカードだなぁ? なら、お前を贄にしたついでにそのデッキも貰ってやろう!」
「対応はないな? 俺はこれでターンエンドだ」
「余裕すましおって……わたぁしのターン!」
不審者のターンに回って相手のメインフェイズまでの手順が通り、今度は2コストのクリーチャーを召喚する。
出てきたクリーチャーは確か"
ブロックで死んでも相手を道連れに出来、追加効果で戦闘破壊されるとトークンを生成するやつだ。
「わたぁしのターンはこれで終わりだぁ! さぁ、次はお前のターンだぁ!」
どう攻めていくかな。まぁドローしてから考えるか。
「俺のターン。レディ・アップキープ。ドローフェイズに入り、それぞれのデッキから1枚ドローする」
さて、引いたカードは───、
あ。
供物の2ターン目に入り、奴はドローしたカードを見た瞬間、石のように固まった。
くくく……どうやら手札が事故ったようだなぁ?
だがそれは仕方のないこと。闇のファイトは仕掛けられた相手の共鳴力を奪い取り、仕掛けた者の共鳴力に加えるのだ。
現にわたぁしの手札は先の先まで順当にプレイできる完璧な手札となっている。
このままいけば理想通りな展開に流れるだけ!
一方の供物は1ターン目に秘宝カードを出したようだが、所詮は苦し紛れの一手。
奴はもうデッキから見放された手札でどうしようもない絶望に打ちひしがれてい「──おい」るの、だ?
「勝利宣言だ。このターンどうにかできなければ
は……? 何を言っている?
わたぁしが死ぬ? お前こそ今の状況が分かっているのか?
貴様がこの後に土地をセットしたとして、このターン使えるコストは2つだけ。
たったコスト2つでわたぁしのクリーチャーを超えてライフをゼロにするというのか?
しかも一体は【スレイヤー】持ちで、ブロックでどんなクリーチャーでも道連れで死に至らしめるのだ。
例えこのターンに切り札たる大型クリーチャーを出せ、【速攻】で即座に攻撃出来たとしても、そいつは無駄死になるだけ。
もはやできもしないことを宣うなど……こいつはけっさくだ!
今まで戦ってきた相手でも、これほどのホラを吹く相手は初めて見たぞ!!
「わたぁしを殺すぅ……? このターンで……? できるのならやってみてほしいのだがねぇぇ!!」
「今にわかるさ。コストゾーンに土地をセット。そして<
そう言って供物が召喚したのはチアガール衣装を身に纏う身体が水で出来た少女のクリーチャー。
またしても見たことないクリーチャーだが、何の変哲もな───むっ!?
「貴様ぁ! このクリーチャーのコストは2だぞ!! これはルール違は「場をよく見ろアホンダラ」ん?」
場をよく見ろ? なんだ? ヤツの場にはさっきのクリーチャーと前のターンに出した秘宝だけ……。
「面倒だが説明してやる。
あの秘宝、特定の種族に対する召喚サポートの能力を持っていたのか!?
「そして今出した"チアサポーター"も"フラッグ"と同じ召喚コスト軽減効果を持っている。よって2コスト軽減で1マナ払い、手札にある3コストのリキッド種族のクリーチャー、<
続けて供物が呼び出したのは、男装の麗人な容姿をした道化師姿の水の少女が現れる。
「そのまま"クラウン”の効果が2つ発動するぞ。効果に対応したければ宣言しろよ。
一つは場に出た時に"
もう一つは、自身のターンにクリーチャーを場に出した時、それがそのターン中で2体目のクリーチャーであれば、メインデッキから一枚ドローする。
これはクラウン自身がそのクリーチャーとして召喚されていても発動が可能だ。
……対応は無いようなので、俺はトークンを生成し、デッキから一枚ドロー。っておいおい、マジか」
対応、対応とやかましい! こっちには使えるコストも無いから対応できん!
「(どうやら<防災>みたいな
……これで俺の場には名称:"
ポツリと供物が呟いたこの時、途轍もない程の悪寒が、それ以上の命を脅かすナニカがわたぁしの身に襲い掛かった。
まるで死刑執行手前の罪人の心情がこうであったかのように、どうにかしなければならないが何も出来ないという現状をヒシヒシと感じ取った。
"勝利宣言だ。このターンどうにかできなければ
脳裏から甦る先程の宣告、まさかあれは嘘ではなく本当に決めるというのか……!?
「【解放】の条件、名称:"
──よって、俺はこのカードをコストゼロでプレイすることが可能! 【新生】召喚! 現れろぉ!! 」
「な、なにを……ぬぅあっ!?」
供物がカードのプレイを宣言したと同時に奴のトークンが強烈に光輝きながらその姿を変化させ、遂には二槍を携えた人馬型の騎士のクリーチャーへと変貌した。
「──<
≪ニホンノヤリ! ウケトメラレルカナ!!≫
「ぬ……ぐおぉぉぉ……!!?」
何だあのクリーチャーは!?
弱小のトークンから、ここまでより強大な力を持つクリーチャーに変化しただとぉ!!?
しかもこの威圧感は一体……!?
闇の領域では精霊の力は断ち切られているはずなのに、どうして!?
……まさかあのカード、伝説の、
ならばなぜ、あの供物が持っているというのだ!?
いやまて、持ってるからこそあの供物に上質な生命の匂いを感じたのも納得がいく……!
……落ち着け、まだ負けが決まったわけではない。
逆に考えろ。勝てばあの
「……くくく、凄まじいよ。よくこれ程の強いクリーチャーを出せたものだぁ……!
だが、動けなければ所詮はデクの坊! 使えるマナも無い状況で、もはや貴様は【速攻】を付与して攻撃することも出来ん!
さぁ、ターンを渡してもr「なに勘違いしてる……?」……ひょ?」
「まだ俺のメインフェイズは終了していないぜ! 俺は手札にある二枚の<
「新たに二体だとぉ……!?」
≪ニホンノヤリ! ウケトメラレルカナ!!≫
≪ココカラハ、ワタシニマカセテモラオウ!!≫
宣言と共に二人の少女が変化し、二体の人馬型の騎士へと姿を変える。これで供物の場には三体の騎士が揃った。
「それと【新生】クリーチャーにはデフォルトで【速攻】と同じ効果が備わっている。よって召喚されたこのターンでも攻撃が可能!」
「なにぃ!? ……だが、わたしの場にはクリーチャーが二体いる! 一体は通すがライフの量からして死ぬわけではない!
しかも、わたぁしの【スレイヤー】持ちは戦闘で道連れになればトークンを生成できる!
次のターンが来ればそのトークンと大ダメージから生まれたマナで逆転がぁ……」
そうさ、まだ私に逆転の手はあ──
「言っただろう……このターンで
<
そしてキャバルリーのステータスは10/10……あとは分かるな?」
「な──」
ブ、ブロックをされない速攻持ちの高パワークリーチャーだとぉ!!?
これでは……三体による攻撃で合計30のダメージがわたぁしに襲う……!
対処しようにも、既に私のマナは使い切って、何も出来やしないぃぃ……!!
「とどめだ、バトルフェイズ! 俺は三体の<
≪ツラヌケェ!!≫
≪ツラヌケェ!!≫
≪ニゲキ、ケッサァーッツ!!≫
馬鹿な!? こ、の、わたぁしが、負け、る……?
「ぐ、ぬわぁぁぁぁああああ!!?」
「──征伐完了だ。底悪い魔法使いは、無辜の民を守る騎士に討伐されるのがお約束だろ?」
とある世界で、その名を戦いの歴史に残した双槍は、異界の地でも新たな名として轟かせんとする。
──<
・簡単デッキ紹介
"
低コストリキッド種族クリーチャー展開からのクソでか切り札によるワンショットビートデッキ。
身も蓋も無くぶっちゃけるとDCG版デュエル・マスターズことデュエプレのリキッド・ピープルデッキがモデルである。
切り札もあの魔改造されたツヴァイさんをモデルとしている。
こんなのがメタクリーチャーが少ないデュエプレ転生編環境で暴れていたってこマ?
なお、既にヤバい性能を持ったブリ雪妖精さんもいたという。
・本作で出てきたカード効果用語
【解放】_条件を満たすとコスト0でプレイ可能。デュエマの【G・ゼロ】と同様の効果
【透過】_デュエマの"ブロックされない”効果と同様に、攻撃時にブロックされなくなる。
【新生】_デュエマの【進化】と同様の効果。そのまま場に出すことは出来ず、召喚には必ず条件を満たしたクリーチャーなどが必要。