あとほんへ(原作様)の方で属性が判明したのですが、緑はどこ…ここ…?
霊樹獣とか緑だと考えて作ってたよ。どうすっぺ。
ゴブプラとか緑やんと思ってたけど、もしかしてあの4つだと黒なのか…?
→作者のXポストより赤だったことが判明。
不審者の闇ファイトから両親への釈明もどうにか乗り切って土曜日、俺とフッツーはこの間のトレード交渉で約束した駅前でやってるラーメンフェスに来ていた。
ここかぁ、祭りの場所は。
今日のフェスで貸切られたスペースである駅前では、あちこちのラーメン屋台が出店している。
会場内は食欲をそそる匂いが立ち込め、始まって間もない昼前にも関わらず既に多くの人たちがごったに返して賑わっていた。
某ジョージョーな主人公が見たら天国あるいは楽園とも言える光景だろう。
「──はむっ! ちゅるるるっ! ずずず~……ぷはぁっ!
やっぱり人の金で食うラーメンは最高ですわ! パクパクですわ!」
「エセお嬢様言葉で言う感想かそれ? つかよく食うな、もう4杯目だぞ」
「ふ、10代の食欲なめんなっぺ。それに普段から多少の運動してるからまだまだ腹に入るべ」
「俺も10代で鍛えてはいるがそんなに食えねぇよ。それに今度は田舎方言とか、キャラぶれぶれじゃねーか」
うるせぇ(ラーメンについてたトッピングの)エビフライぶつけんぞ。
いや本当になんでついてんだろこれ。名前がエビフリャー麵なんてあったから試しに買って食ってみたけど。
ちなみに味は海老と味噌の濃厚なスープが麺に絡んでとてもGood!
エビフライも最初サクサク感を麺と一緒に味わい、スープで吸った衣も実にうん、おいしい!
さて、ラーメン4杯も平らげようとする俺の大食らいぶりにフッツーがドン引いてるけど、是非もないよね。
なぜか今世の俺の身体はかなり大食いが可能な体質で、あとラーメン6杯追加しても余裕に食える気がする。
少なくても前世の、それも10代でもここまで食えた試しは無い。
そんなこの大食らいぶりが発覚出来たのが、小学生の頃に今世で初めて家族と食べ放題の店に来た時だった。
前世でも久しく行ってなかった食べ放題だと張り切り、あん時の俺は肉体に宿る子供心に従って満足するまで食べることに集中していた。
それで食べ続ける中、両親と妹がお腹いっぱいになっても俺だけはまだ普通に食べ進められていて、子供にしては食べる量が馬鹿みたいに多かったことに気づいた。
多分大人の2倍くらいの量はあった気がする。
そんな事実が発覚した時に、両親は俺がいつも食事でたくさん食べれずにひもじい思いをしていたのかと申し訳なさそうに勘違いさせ、心配させたのは正直すまんかったと思っている。
話を大食いな部分に戻すが、別に普段の食事に問題があったわけではない。
量が少ないわけでもなく、かといって大盛りだったとかでもない一般的ともいえる量を食べていたし、俺はその量に対して満腹感をいつも感じていた。
間食もしてはいたが、せいぜい3時のおやつの1日0か1回頻度で、量も普通サイズのクッキー数枚とかで済んでいた。
普通の食生活を送ってたが故に、まさかこんな大量に食べれるとは自分でも気づかなかった。
何か病気かと思われ、病院で一度検査しに行ったが、結果は至って問題ない健康体だった。
日課として普段から運動不足にならないよう、最低でも2日に一回は軽く30分以上散歩に出かけたりしてた。それでも摂取カロリーを考えると供給と消費のバランスから健康的に維持できるとは思えず、太ってない方がおかしな話になる。
不気味な結果となったがこの体質、見る目を変えるといくら食っても太らないと言えるのだ。
そんでもって発覚後はしばらく母親と妹からは恨めしそうな視線を向けられまくっていた。
理由はまぁ察したし、女性にとって極めてデリケートな話題で何か言うのは大抵良い方向には向かないのが世の常。
どこぞのクルタ族が言ったように沈黙こそが正しい答えなんだって感じで乗り切った。
正直今でもこの旺盛な食欲の理由がはっきりとわかってはいない。
わかってはいないんだが、
結論から言って、多分だがこの旺盛な食欲は
俺の生命力もといスピリットは高い質と量を持っていると、俺と共にいる精霊から何度も聞かされた。
精霊からそう言われるほどの生命力。
……じゃあその生命力はどうやって維持されているかと疑問に思うはずだ。
単純に考えれば食事というエネルギー補給で賄っていると考えるのが自然だ。
ただ食事なら人間誰でも行っているものだ。
そこから差が生まれるなら、取り入れるエネルギー効率の違いとなる。
仮定として大抵の人が食事で50~70%しかエネルギーを得られないのに対し、俺の身体はほぼ100%丸々と取り入れていると思っている。
そこから肉体の維持や成長分を差っ引き、残りは生命力の維持や貯蔵に回しているのを、生まれてから自然に行っていたのだと俺は仮説を立てている。
でなきゃ10数年ちょいしか生きてない俺がそれだけの生命力を宿すなんて出来るはずがないし、食欲の原因に説明がつかない。
あとは俺がLifeを始めた前後での食生活の些細な違和感による根拠の補強もある。
Lifeに触れる前までは上記のように普通の食事で満足するだけだった。
そしてLifeに触れてファイトも行って以降では、変わらずいつもの食事で満足し満腹感もあるが、まだまだいけそうという奇妙な感覚になることが多くなった。
多分Lifeで無自覚に生命力を消耗し、その供給で食欲が増進されたのでは思う。
当時は成長期な10代に戻ったから故に、食欲が旺盛なだけかと呑気にそう思っていた。
いやマジで、20代後半から30代になると一気に食欲が落ちるんやで。
あと脂っこいのがめっちゃきついんや……。
ともあれ。
長々と生命力について俺の考えを語ったけどま、そんなことはどうだっていいさ(サイヤ人並感)
ぶっちゃけ専門家でもないんだからちゃんとした原因なぞわからん。
ひとつわかるのは、要するに元気でいたきゃジャ〇プ主人公みたいにたくさん食事しろってことだろう。
あいつらだって食事シーンではめっちゃ食ってるからあんな元気溌剌なんだろうし、それに倣って細かいことは気にせず食べることを楽しもう。
それに今回、フッツーの財布持ちで支払われるから金銭の心配は無用だ。
思う存分食べまくって、このままフッツーの財布を
けど仮にそこらのラーメン20杯くらい食ったとしても、おそらく<知名なる意志>2枚分の適正価格の6割くらいしかいかないんだけどな。
一応あのカードのレアリティはレアではある。
だが、デメリットに目が向けられがちなのかレアでも安めである。
それでも腐ってもレアではあり中々出ないのも事実で、Meekingでのパックからでも見かけなかった。
まぁ何故かこの前大会で遠出に行ったショップでちょっとパック剥いたらダブりまくったんですけどね。
そん時に俺と妹の分も確保出来た上で余ったので、今回フッツーへの交渉材料として使わせてもらった。
しかしなんというか、カード以外の物価が安いのか、カードの物価だけがバカ高いのかどっちなんだろうな?
たぶん後者だと思う(小並感)
≪うむ、やはり美味しい食事を食べると元気が出てくるな。うまい! ……うまい!!≫
なんか今日の護衛担当の精霊が炎柱みたいな反応してて草w。
お前の場合どっちかというと水柱だろ。
「(てかキャバさん、あんたそのラーメンどっから出したんだ? つか口見えないんだけどどうやって食ってんだ?)」
≪む? これは先程ラーメン屋の店主に憑いてた精霊が作ったものを買ったのだ。更にお土産も受け取ったのでな、後で皆で食べる予定だ。≫
「(いや精霊ってどこに……ってあれかー!!)」
キャバさんの指し示した方向を見ると、なんか他の精霊が屋台に列並んでラーメン受け取っている。
並んでいる精霊の姿かたちが多種多様すぎて、とてもシュールな光景だ。
列の中で人間系はともかく、動物系は塩分とか大丈夫なのかと思うし、ゴーレムやスケルトン系とかの「お前どうやって食うんだ」系の奴も列に並んでいる。
あれ? 精霊って結構珍しいんだよね? なんでこんなにたくさんいるの?
まるで精霊のバーゲンセールだな……!
≪ホォーウ、精霊は人の生み出すスピリットに惹かれる存在。スピリットは生命の輝き、こういった人の祭りの場にはスピリットが集まって野良の精霊が引き寄せられるんだホォーウ≫
オウル君オッスオッス。解説ありがとナス!
つまりあれか、この状況は夜の街灯に群がる蛾みたいなものか。
≪その例えは流石に酷すぎるぞ主よ≫
事実やん。
あ。でもこんだけ多いと、この前の奴みたいな悪い精霊も紛れていそうだけど大丈夫? 祭り台無しにならない?
≪それならホォーれ、あれ見てみい≫
今度はオウルが指差すようにして翼を向けた先を見る。
そこでは──、
≪がっ!? ぐほぉぇっ!? た、たすげっ!!?≫
≪(食後の腹ごなしとして)サッカーしようぜ! (騒ぎ起こそうとした)お前ボールな!≫
ある一角では、一体の精霊が複数の精霊に蹴り上げられ、
≪犬だよ。ヨツンヴァインになるんだよ。あくしろよ≫
≪ワン! ワン! ワン!!≫
≪なんか犬っぽくねぇなぁ……≫
別の一角では、前世で893回は動画で見たことありそうな示談が取り行われており、
≪お前らに足りないものは、それは────情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ!
そしてェ何よりもォ── 速 さ が 足 り な い !! ≫
≪ぎにゃぁぁぁああああ!!?≫
最後には何かが早口で捲し立てながら赤い線で残る程に目で捉えられないスピードで動き回り、複数の精霊を轢き倒している光景だった。
……えーっと、これは一体どういう状況だ?
≪簡潔にまとめると、騒ぎを起こそうとした輩を他より先にとっちめて、制裁している状況だホォーウ≫
≪きちんと裏取りし、黒だけに絞って私刑してるから少なくとも主が危惧する冤罪とかは起きないはずだ≫
あ、そうなんか。どうりで俺の精霊が多いと思ったら、自主的にやってたのね。
中には余所の者であろうラーメンの精霊とかも悪い精霊を制裁しに混ざってるけど、まぁなんか理由があるんだろう。
語録やミームを多用して少々心配だが、生き生きしてんな俺の精霊。
≪く、くそ……お、おい! アンタこいつらの主人だろ!? もう二度と悪さやらねぇから、止めてくれよっ!!!≫
じーっと眺めてたらボコられてる奴からこっちに気づいて懇願された。
まぁ確かに理由知らずに見てるとこっち側が流石にやりすぎなんじゃと思うが……、
≪主よ。今回は未遂で終わっておるが、あ奴らはたくさんの人を洗脳で暴徒化させこの祭りを血と恐怖で染めようとしてたり、ラーメンに毒を入れて滅茶苦茶にしようと画作してたホォーウ≫
≪祭りのスピリットに惹かれ、やってきた余所からの流れ者だ。多分こういうのを別の場所で何度もやってはいるのだろう。少なくともここらで我らや主のことを知った上で悪さを働くのは、阿呆以外はいないはずだ≫
前言撤回。
そいつら死ぬ寸前どころか一度殺して生き返らせて、また殺していいぞ。
特に食いもんに毒入れて粗末にしようとした奴は念入りにな。
≪て、てめぇ!? ふざけんじゃぐへぇっ!!?≫
≪ヒャッハー!! リーダーからの許可が出たぞぉ!!!≫
≪クリーク! クリーク! クリーク!!≫
≪そろそろ狩るか……♠≫
≪やはり
≪ルギヌス院……!≫
≪ちくわ大明神≫
≪馬王、裂ゲルガ!≫
≪おい誰だ今の?≫
≪晩鐘は汝の名を指し示した……!≫
≪ゲームオーバーだド外道ー!!≫
あーうん。やる気あって結構だけど、おまえらやりすぎて関係ない奴を巻き込んで迷惑かけちゃあかんよー。
「……レーヤ、さっきから屋台とは関係ない場所を見てるが、何かあったのか?」
「なぁに、俺の精霊達が治安維持世紀末パーリィしてたのを眺めてたところだ」
「すまん、単語が矛盾しすぎて分からん。ああいや、何となく感じる精霊の気配からして、お前の精霊がなんかしてるのは予想着くけどさ」
「ん、その認識でおけ。
ちな下手人もとい下手精霊は会場の人を洗脳暴徒化させようとしたり、ラーメンに根流しバイオテロ引き起こそうとしてたけど事前に防がれた。
あ、今そいつら拷問の刃無限蘇生編に入った」
「おう、少なくてもそいつらがロクな目に遭ってないことだけが分かった」
んだんだ、あんな奴らは気にせず俺達は引き続きラーメンを楽しもうじゃないか。
「……あ、そうだ。なぁレーヤ、この間ちょっと変わったことが起きたんだけどな」
そう気を取り直してラーメンを食べ進めていくと、フッツーから何か話題を振ってきた。
この間フッツーのみシフトが入っていたMeeKingのバイト中、閉店直後の掃除中に帽子被ったおそらく女の子っぽい子が慌ただしく押し入った形で来店して来た。
その子は「今すぐカードが必要なんだ」と一言断りを入れてからストレージを漁り始めたとのこと。
ストレージに入れるはずの無い性能を持ったカードも混ざった【ブレイバー】の束に、女の子は元々持ってた一枚を差し込んでデッキを完成させた。
サービスでもらったライフデッキと共に購入したデッキを受け取った女の子はすぐさま店から飛び出していった。
そん時は真夜中だったらしく、「女の子を送ってあげて」と店長にせっつかれフッツーはその子を追跡することになった。
どうにか追跡してたどり着いた先には、重苦しい空気の中でさっきの女の子が巨大ロボのクリーチャーを召喚し、不審者っぽい男を吹っ飛ばしていた光景を目にした。
そして女の子と、彼女の友達であろう不審者に捕まってた子が無事であることをフッツーは陰から見届けた後、現場を警察に通報しこっそりクールに去ったという。
カードゲーム初心者な女の子が怪しい大人を初めてのファイトで倒す。
そんなフッツーの話を聞いて俺はこう思った。
「まるでカードゲーム販促アニメの第1話みたいだぁ……」
「だよなぁ、やっぱレーヤもそう思うかぁ」
えーマジか、俺のいないとこでそんな香ばしいイベント起きてたのか。
見れてうらやま……いや、明らかに闇ファイターっぽい不審者出てるからやっぱ羨ましくねぇわ、ぺっ!
つか闇ファイター。こないだ出て来たばっかなのに、また別のが出て来たのかよ。
全くそのしつこさはゴキb……おっと、食事中に黒光りするあいつの話題は出さないようにしよう。
にしてもその子、もしかしたら近いうちにまたMeeKingに立ち寄ってくるかもしれないな。
実に面白いことになりそうで、初心者をカードゲーム沼に引きずり込むのはTCGプレイヤーの嗜みであり、醍醐味だからな。会うのが楽しみだ。
そんな未来の楽しみを見つけながら今あるラーメンを完食し、次のラーメンを頼もうと席に立つ。
その時だった。
『ピンポンパンポーン、ご来場のお客様にご案内申し上げます』
ん? なんか放送が入ったな。
『13時の特設ステージにて、Lifeエキシビションマッチが開催されます。今から発表される番号の入場券を持ったご来場の方は特設ステージにお集まりください。また、会場内にあるモニターでも番号の確認が出来ますので、聞き逃した方はご確認をお願いいたします』
ああ、そういやネットの事前情報やパンフレットにもそんなのが書かれてたな。入る時もファイターかどうか聞かれ指紋登録をして、入場券を無くさずにお持ちくださいって言ってたし、あれはそのためだったのか。
ぶっちゃけラーメンメインで来てたからそこまで気にしてなかったわ。
なんなら他のこういった祭りとかでもLifeのエキシビションマッチが行われたりしてるから格段珍しいわけでもないんだよな。
けどちょっとした利点として、こういうマッチの大体は祭りを盛り上げるために移動式のフィールドとレンタルのバトルボードでファイト出来るから派手なバトルがしたかったり、バトルボードを持っているのが珍しい小学生とかはそれを使いたくて参加や抽選に意欲的だ。
『これから番号を読み上げます。まず最初は──』
「あ、フッツー。ちぃっとお代わりしてくるからここで待ってくれ」
「おう、レシートとか忘れるなよ」
さーて、次は何を食べようか……醤油ビートダウンラーメンにバーン担々麵、コントロールつけ麺と色々あるな……お、あの濃コンボ豚骨チャーシュー麺旨そうだな。ちょっと並んでるけど次はこれを頼むとするか。
王道にして定番の醤油が、羅漢達を率いるリーダーである。
──<