Life以外のTCGが無いのですが   作:野菜大好き丸

6 / 12
そういやほんへで店長が銀河乙女とかいうデカケツトップメタを出してきたんだし、ウチの流水晶も強さ的に出しても全く問題ないな、ヨシ!(現場猫)

あ、あと脳内審議の結果、ウチの霊樹獣の属性は緑として扱うことにしました。
世界観としては緑は珍しいけどあるにはあるねな感じになってます。仮にほんへで緑が追加された時はそん時はそん時で。
デュ〇マだってあとからゼロ文明が追加されたんだし、大丈夫だってヘーキヘーキ、ヘーキダッテバ!


6.ラーメン食べる時にまずはスープという習わし、お〇スタで初めて知った気がする

 

 よしよし、何とか濃コンボ豚骨チャーシュー麺が買えた。結構時間かかったな。

 

 うーむちくしょう、おいしそうな匂いを漂わせやがって。

 この場で今すぐに食べたいが通路上の立ち食いは行儀が悪くて周りに迷惑だし、我慢してフッツーが待機してる飲食スペース戻ろう。

 あ、待たせた詫びに飲み物買ってやるか。

 

 

「おーフッツー。待たせて悪いな。ほれ、飲み物と請求用のレシートだ」

 

「サンキュー。それとレーヤ、戻って来て早々で悪いがお前の番号って何番だった?」

 

 

 藪から急になんだ? えーっと俺の番号は……。

 

 

「俺の番号は018だな。それがどうかしたか?」

 

「どうしたって……さっきエキシビションに関する放送があっただろ。聞き間違いかと思ったがやっぱりか。

 ほら、あのモニターの左側を見ろよ」

 

 そう言ってフッツーが近くのモニターに指差す。モニターは黒い画面に白文字で表示された番号が並んで表示されている。

 

 言われた通りにモニターの左側を見ると、数ある番号の中に"018”の番号が表示されていた。

 

 

 

 

 

 ……ん? ってことは……。

 

 

「え、当選してたの俺? マジで?」

 

「いや聞いてなかったんかい」

 

 しゃあないやん、並んで待ってる間にトッピングをどうしようかと悩みに悩みまくってたんだ。

 最終的に全部乗せという頭悪い結論構築になったけど。

 

 

 あ、そういやフッツーの番号は? そっちは当たったのか? 

 

「俺の番号は220だ。けど出てこないまま発表が終わったからな当選はしてない」

 

 あらら、それは残念。

 

 ちょっと時間を確認して……13時まであと15分か。

 

 

 うーん、さっき頼んだこれをじっくりと味わいながら食べる気だったけど、受付するには早食いしなきゃいけなくなるのか。

 

 もったいないから俺の入場券をフッツーに渡して、エキシビションの権利をフッツーに譲る……にしても、確か入場券と受付で登録した指紋が照合しないとダメなんだよな。

 

 ……しゃあない、ラーメンをじっくり味わう為に仕方ないが、今回は棄権するか──

 

 

「──あ、そうだ。

 放送であったが、あのエキシビションマッチ参加すればここらのラーメン屋で使える無料券がもらえるらしいぞ。それにファイト次第ではもらえる無料券が増えるとかなんとか」

 

 

 よっしゃ、40秒で食い終わってやる! 無料券とか学生にとって貴重な食費軽減アイテムじゃないか!! 

 待ってろよ無料券! 食い終わったら今すぐ向かって──ってぇ、あっちぃ!!!! 

 

 

「そら(熱々な麺を急いですすれば)そうなるだろ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま13時になりました。これより、第〇〇回ラーメンフェスのLifeエキシビションマッチが開催します! 

 観客席やモニター前にいる皆様、今回の抽選で幸運にも選ばれたファイター達を拍手でお迎えください!」

 

 司会の進行と共に、ステージにいる観客席から拍手が上がる。

 

 あの後どうにか時間内に完食し、俺は特設ステージへと間に合った。

 そして現在、ステージ上では俺と同じく抽選で選ばれたファイター達が勢揃いし、俺含めて合計5名の挑戦者が横一列に並んでいた。

 

 あ。フッツーのやつ、観客席の端の方にいた。

 ウェ〜イ! こっち見えてる〜? 

 

 

「ファイトの前に今回のエキシビションマッチの相手にして、このラーメンフェスの主催者の一人にしてスペシャルゲストの蓮華(れんげ)幕流(まくる)さんに一言お願いしたいと思います。

 それでは蓮華さん、どうぞお願いします」

 

「うむ、紹介を預かった蓮華幕流だ。今日は──」

 

 司会が進行を務めていると、ラーメン屋の恰好をしていてガタイがしっかりとした風格ある髭面のおっさんが出てきて挨拶をし始めた。

 あ、おっさんの着てるエプロンよく見たらさっき買った濃コンボ豚骨チャーシュー麺売ってた店のやつだ。もしかして店長みたいな偉い関係者か? 

 

 

「おいおい、まじかよ……!」

 

「スペシャルゲストが主催者の一人と記載してあったが、よもや……」

 

「そういやこの人の屋台もあったけど、まさかこうなるとは思わねぇよ」

 

「やっべぇ、こんなとこで戦えるなんて思わなかった。抽選に当たってよかった~!」

 

 

 おっさんが出てくると同時に「ざわ……ざわ……」と周りの人や観客達が静かに騒めき出す。

 なんだ急にカ〇ジ世界みたいざわついて、あのおっさんがどうしたってんだ? 

 

 

「……なぁ、なんであのおっさん出てきてからそんなにざわついてんだ?」

 

「ちょおまっ!? ファイターなのにまさかあの人のこと知らねぇのかよ!?」

 

 おう、ガタイのいいマッチョなおっさんだな~としか思ってない。

 そんな俺の反応に尋ねられた人だけでなく、他の人も「まじかコイツ……!?」といった視線を向けられる。解せぬ。

 

「はぁ~……あの人、蓮華(れんげ)幕流(まくる)さんは数年前まではプロランカーである八十八星座の上位に位置してた凄腕ファイターなんだぞ。

 後進に上位席への譲りと、元々両立していたラーメン屋の方に専念するといった理由で八十八星座を引退はしたけど、噂じゃ数多の無銭飲食や迷惑系の客に対しファイトでコテンパンにしてるから、その実力は衰えていないって言われてるんだ。

 そんな有名人と戦えるなんて滅多に無いんだぞ!」

 

 ふ~ん、要はファイトが強いラーメン屋の凄い人ってことかぁ。説明ありがとナス! 

 

「お、おうどういたしまして……じゃなくて、なんでそんな淡泊な反応なんだ……」

 

 んなこと言ってもな、ワイはカジュアルファイト勢なんだ。ガチな情報なんてのは触りくらいしか知らん。

 

 あ、そうこうしてる内にいつの間にかおっさんの挨拶が終わったな。

 

「蓮華さんお話ありがとうございました! 

 これよりエキシビションマッチの一戦目を開始いたします。対戦相手はルーレットで決まりますので、表示された番号の方はフィールドへと向かってください。

 それでは、ルーレットスタート!」

 

 司会者の掛け声と共に、ルーレットによる抽選始まったな。

 

 ふーむ、俺としては2戦目以降であるとありがたいな。相手のデッキが分かれば多少サイドから弄くって対策できるし。

 まぁ相手が一戦毎にデッキを変えてくる可能性もあるけど、そんときはそんと──

 

 

「──出ました! 番号は018! 番号は018! 

 該当する方はフィールドに向かってください!」

 

 

ダニィぃぃ!!? 

 一番手になるとか、こんなの俺のデータには無いぞ! さっきフッツーの話で聞いた女の子(主人公)じゃあるまいし。

 

 

 お……落ち着け、まだ慌てるような時間じゃない! 

 素数を数えて落ち着くんだ。素数とは1と自分の数でしか割ることの出来ない孤独な数字。

 

 では行くぞ、1、2、3、5、カブトムシ、カブトムシ、カブトムシ…………ふう、落ち着いた。

 

 

 さて、要は大会と同じぶつかりシングルファイト(稽古)になっただけだ。

 デフォルト調整だが"霊樹獣(セイクウッド・ビースト)"も十分に強いデッキなんだ。

 大抵の相手とは戦えるように調整してあるし、ノンクリバーンとかの余程尖りすぎたり相性が悪いデッキだったり、こっちが手札事故でもない限りは勝負が出来るはずだ。

 

 

 けどまぁ、こんな多くの衆目の中で一番手ってのはどうしても緊張するなぁ。

 ま、周りに気にせず俺なりに勝ちに行くだけだ。

 

 

「両者、バトルフィールドにつきました!」

 

「対戦、よろしくお願いします」

 

「うむ、よろしく頼むぞ」

 

 対戦相手である有名ファイターらしいおっさんに挨拶し、メインとライフそれぞれのデッキを軽く手でシャッフルしボードにセットする。

 ボードに差し込まれたデッキは自動シャッフル機能で再びシャッフルされていく。

(前世から)癖になってんだ、手でシャッフルするのは。

 

 そうしてファイトの準備が終わると同時に、審判の人がフィールドの中央にやって来る

 

 

「うん、準備完了。お待たせしてすみませんね」

 

「構わぬさ。それで今回のファイトでは、挑戦者が先攻と後攻を好きに決めていいが、どっちにする?」

 

「あー、じゃあお言葉に甘えて先攻貰います」

 

「いいだろう。審判、試合開始の合図を頼む」

 

 

 

「はい。それではエキシビションマッチ第一回戦、レディ……ファイト!! 

 

 

 審判からの合図と同時に、お互いメインデッキから5枚引いてからファイトが始まった。

 

 

「俺のターン、レディ・アップキープ・メインのドローフェイズはスキップし、ライフデッキから2枚カードをドローします」

 

 

 手札は……事故ってないな。一先ず動けることに安心だ。

 

 

「コストゾーンに土地を1枚セットします。そしてこのセットした土地で1コスト生み出し──」

 

 

 俺の場には()()()()()()()()()()()()()

 

 

「自分の場にクリーチャーが存在しない時、3コスト必要なこのカードは1コストでプレイすることが出来る。俺は<霊樹獣(セイクウッド・ビースト)オリーブ・シャモア>を召喚する! 対応はありますか?」

 

 

 宣言と共に、オリーブの実を角に実らせたヤギのようなクリーチャーが俺の場に出てくる。

 パワー/タフネスは2/2と、3コストならともかく1コストで召喚するなら破格のステータスを持つ。

 

 だがこのクリーチャー強みはそこではない。

 

 

「……ふむ、対応はない。それとこのターンで私からの対応はない。そのまま続けてくれ」

 

 

 え、そんなこと言っていいのか? いやブラフか? 

 まぁどっちだろうと、俺もこのターンで出来ることはそうないけど。

 

 

「では"シャモア”の効果を発動します。このクリーチャーは場に出た時と、起動(ステイ)による発動でコストを1生成します。今回は場に出て召喚酔いしているので、前者の条件のみですね」

 

 

 場に出てきたシャモアはその場で首を振り上げて、角に実らせた果実を1つ俺に向けて飛ばす。

 

 

「そしてその1コストで、俺は瞬間魔法<衝撃>を自身に向けて発動させます。あべしっ!」

 

「なにっ!?」

 

 

 飛ばされた実を受け取り、それをコストにして魔法を発動させる。

 実の力で放たれた魔法は上空へと上がり、そしてそのまま俺の方へと向かって襲い掛かる。

 うはw、衝撃すごww。

 

 

「……ふぅ、<衝撃>の効果で自分のライフデッキの上から2枚捲られます。両方とも土地カードで、ダメージによるセットなのでステイ状態でコストゾーンに行きます。これで俺はターンエンドです」

 

 

 さてと、あとは次のターンでワンキルでも来なければどうにか動けるだろう。

 

 

「では私のターン、レディ・アップキープを経てメインから1枚、そしてライフから2枚ドロー!」

 

 

 ……流石に俺の持ってる"ダーツ”みたいな先攻ワンキルはしてこないよな……よな? 

 

 

 




新たな年も、細く長く越していきたいものだ。

──<流浪漢麺(ヌードルロー) 麺斬りのソーバ(年末パック収録ver)>

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。