魔法学園アイドルマスター   作:MS 学P

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保存用。時系列はバラバラなことがあります。話数は変更する可能性があります。
同じ内容を小説文体に改稿して投稿する可能性があります。
第一話としては不親切ですが、
原作同様、学Pと花海ウメの出会いから書いているのと、
時系列が分かりやすいため第一話に指定しています。

https://writening.net/page?g3YcSH
(上記同内容)


4月 第一話 「首席生、花海咲季の失踪」前

魔法学園アイドルマスター 第一話「首席生、花海咲季の失踪」

1日前 天川?駅行き 電車車内

咲季?「うーめ、うーめ起きて!朝よ!」

ウメ「はっ!お姉ちゃん!」

しかし、隣を見ても、姉の姿はない。

ウメ「・・・お姉ちゃん?あれ、天川駅に向かってたはずじゃ。ついたのかな?」

車内にはウメの他に誰も居ない。

電車広告のも何も貼っていない、一昔前の電車車内を思わせるようなレトロな雰囲気。

車内はどこかの駅で停止をしている。

プラットフォームに出るウメ。

しかし、駅には名前も何も書かれていない。

どうやら廃線になったらしいどこかの駅。

寂れて久しく柱や屋根には錆びが目立っている。

ウメ「ここは、どこ?」

寂れた駅の中でウメは独りぼっちで佇んでいる。

 

1○現在 早朝 初星学園 学生寮 花海姉妹の部屋

咲季「うーめっうーめっ起きて!」

べしっべしっ

ウメ「うーん、お姉ちゃん・・・・・・うーん」

咲季「・・・・・・この感じからすると今日は無理そうね。昨晩は災難だったし仕方ないか。

入学試験じゃなくても迷路にされているなんて想定外だったわ」

ウメ「(寝言)先、行かないで、咲季お姉ちゃーん・・・・・・」

咲季「・・・・・・ふふっ」

咲季、ウメの頬をぶにぃぃと小突く。

ウメ「ふぇええ」

咲季「今日の所は寝かせてあげましょう。明日は一緒よ、ウメ」

ウメ「むにゃむにゃ、おいてかないでぇ、お姉ちゃん・・・・・・」

バタンと咲季が部屋を出て行く。

机の上には競技場で笑顔を浮かべている姉妹の写真のはいった小物がおいている。

 

○明け方 寮廊下 

咲季「あら」

身軽な格好をしている手毬の後ろ姿を見つける咲季。

咲季「同志かしら」

 

○同 寮 の玄関

咲季が外に出るタイミングで手毬が箒に跨がりすっーと空を飛んでいく。

咲季「あっ。・・・行っちゃったか」

咲季「朝ランならぬ朝フライってところね。

たしかに魔法使いなのに朝にランニングをする方がフツー珍しいか」

咲季「まぁ、今日は私も一人の方が都合が良いのかも」

 

○同 初星学園 外 歩道 

咲季、タッタッタとマイペースで走る

咲季(山の方に飛んでいったな、あの子)

咲季(日の出を眺望するのに良い場所とか知ってるのかしら)

咲季、視界の端に人影を認める。

咲季「ん?」

少年?「しくしくめそめそ」

咲季(こんな時間に小学生の迷子?周囲に大人はいないし、とりあえず声をかけてみるか)

咲季「もし。貴方迷子かしら?・・・・・・大丈夫?」

少年?「・・・・・・」

咲季「もう。交番かなにかに連れて行ってあげるから、しゃんとしなさいな」

少年?「やさしいんだね、アンタ」

咲季「は?」

咲季、眉をひそめる。

少年?「花海咲季、だろ?見知らぬ土地でも面倒な習慣を続けるのは感心するよ」

咲季「よく私のことを知ってるわね。」

少年?「ああ知っているさ。それに、ウメといったか。妹の方はよく眠っているみたいだな」

咲季「!?・・・・・・アンタ、ウメに何をしたの。返答によってはタダじゃおかないわよ」

咲季、変身アイテムである腕の装具を構える。

少年?「さぁね」

咲季「あらそう。なら、無理矢理吐かせるまで!変身ッ」

カッという音と共にスカーレットの閃光が走る。

スポーツウェアが消え、全身を一瞬曝け出した後、

次の瞬間には装飾の少ない、スポーティな戦闘装具を身に纏う咲季。

少年?「ほう。噂通りの良い魔力だ。ここで消えるには惜しい」

咲季「消えるのはアンタの方よッ」

炎魔法をロケットブースターのように使って休息に接近する咲季。

加速した速度を維持したまま脚を鞭のようにしならせ、少年に振るう。

咲季「躱された!?いや、防がれた!?」

少年?「魔道士のくせにコンバットか。こちらとしては都合が良いが」

咲季「ッ、よくわからないけど、これならどう!」

咲季、掌から炎の魔弾を放つ。が、少年には傷一つない。

咲季「効かない!?」

少年?「無駄だ。お前はもうオレの術中にはまっている」

咲季「脚も抜けない・・・・・・ッ!この感覚、まさか!?」

少年?「勘が良い娘だ。さすがは首席エリート様」

咲季「アンタって一体何者!?」

少年?「怪人を見るのは初めてか」

咲季「怪人!?アンタ見た目通りじゃないわね!」

少年?「その通り。」

少年、ぎゅるるるると顔が渦巻き本来の姿を現す。

禅僧の貧相な僧衣を全身に巻き付けたような姿。

VOID「俺は、虚空怪人、THE VOID。お前の身柄、もらい受ける」

咲季「くっ!」

咲季は脚を引き抜こうと力を込めるが微動だにしない。

咲季「う、動かない」

VOID「俺に捕らわれた時点で、お前の負けだ」

怪人から広がった渦巻きの波動が捕まっている咲季の脚から全身へと至る。

咲季「負け・・・・・・?わたしが・・・・・・?

きゃあ!う、ウメ・・・・・・!にげっ」

咲季の頭のリボンがぽとりと落ちる。

赤い少女の悲鳴は早朝無人故に誰にも届かない。

そして、咲季の姿はこの世界から跡形もなく消えるのだった。

 

○初星学園前の道路

ウメ「うわあああ遅刻遅刻~!入学初日にして遅刻だよ~!!

お姉ちゃんどうして出かける前に起こしてくれなかったのかな~。あれ、誰か校門の前に立ってる」

学Pがウメに気づき、近づいてくる。

ウメ「わわっ、こっち来た!」

学P「失礼、あなたが花海ウメさんですか?」

ウメ「あ、はい。そうですけど。あたしに何か用ですか?」

学P「貴方を探していました。」

ウメ「え、探してた?あたしを!?

・・・・・・って、もしかして、遅刻の件ですか?」

学P「ああ、たしかにこの時間は非常に問題ですね。先生はカンカンでした。」

ウメ「カンカンっ!?」

学P「入学初日からけしからん、学園長に報告してやると」

ウメ「そんなぁ!どどどどうしよう!?退学になっちゃうかなぁ?落第生だし」

学P「さすがにそんなことで退学にする事は無いと思いますが。

あぁ、姉妹そろってけしからんと言ってた生徒はいましたね」

ウメ「姉妹そろって?おねえちゃんは学校に来てるんじゃないんですか?」

学P、こくりと頷く。

学P「俺が貴方を探していたのは正にそのことです。入学式の新入生代表にして、首席生、あなたのお姉さんの花海咲季さんがどこにいったか、知っていますか?」

ウメ「どこにいった?そんなの学校に決まって・・・・・・。

おねえちゃんに、なにかあったんですか!?」

燕「そのとおりだ 花海妹」

ウメ「だれ!?」バッ

燕「私の名は雨夜燕。この学園のno.2にして生徒会副会長だ。

そして彼女は姫崎莉波」

莉波「よろしくね」

ウメ「あ、はい!私は花海ウメです!ウメって呼んでください!

それでお姉ちゃんになにがあったんですか!」

燕「結論から言う。貴様の姉は行方不明になった」

ウメ「そんな!探さなきゃ!お姉ちゃんは新入生代表の挨拶をしなきゃいけないんですよ!」

燕「うむ。それで、我々も居場所を探しているわけだ」

ウメ「なるほど!ありがとうございます!」

燕「けしからん!」

ウメ「!?」

燕「こんな時間まで寝ているとはどういう了見だ!姉妹そろって弛んでおる!」

ウメ「が、が、がぁーん!うううだって」

燕「言い訳無用!本来ならば私直々に制裁をくれてやるところだが、今は急いでいるのでな。

さきほどの質問に答えてもらおうか。姉の居場所に心当たりはあるか!?」

ウメ「無いです!」

燕「そうか!ではさらばだ!」ザッ

ウメ「まってください!」

燕「なんだ!」

ウメ「取り消してください!私はともかく、お姉ちゃんまで悪く言われるのは我慢できません!」

燕「取り消す理由がない!」

ウメ「お姉ちゃんは!今日も朝からランニングに行って其処できっと何かがあったんです。

私はだめだめで、今日は色々あって寝ちゃったけど。

でも、お姉ちゃんは何も言わずに姿を消したり、約束を破る人じゃありません!

立”派”な”人”で”す”!!」

燕「そうか!では貴様が姉の潔白を証明して見せろ!」

ウメ「わかりました!」ダッ

燕、学P、莉波「!?」

燕「ど、どこへいく!?」

ウメ「こっちからお姉ちゃんの匂いがします!」

燕「おねえちゃんのにおい!?」

ウメ「はい!あたし、鼻には人一倍自信があるんですよ!」

莉波「わんちゃんかな?」

燕「し、信用できるか!」

ウメ「証明します!燕先輩からは墨のいいにおいがします!」

燕「なに!?」

ウメ「莉波先輩からは香水とお菓子の匂いがします!」

莉波「ええっ!?」かぁぁ

ウメ「それからええと、あなたは」

学P「学Pです」

ウメ「学Pさんからは、マイナスイオンの匂いがします!」

学P「・・・・・・。おちつくと、言いたいんですか?」

莉波「すごい!当たっているわ!」

燕「ふん!良い鼻だな!やってみるがいい!花海ウメ!」

学P「(二人を見て)まぁ、いいでしょう」

ウメ「やったぁぁああ!!こっちです!」だだだだだ

燕「足が速い!まてっ!」だだだだだ

莉波「ま、まってよ二人とも!」

学Pと莉波、異空間から箒を取り出す。

学P 「気が早い二人ですね。行きましょう」

 

○講堂

講堂には多くの生徒や教師がいる。本来ならば入学式が執り行われている時間。

講堂内の生徒がざわついている。

生徒A「いつになったら始まるんでしょう?」

生徒B「首席生がいないんだって」

生徒C「2位の人とかじゃダメなの?」

広「といれ・・・・・・」

おもむろに篠澤広が立ち上がって通路を出歩き、突然ばたーんと倒れる

生徒「きゃあああ!?」

近くに居た千奈「だ、大丈夫ですか!?」

広「ふ、ふふ。待ちくたびれて貧血・・・・・・。」

千奈「め、め、めめでぃぃぃっく!」

かけつけた保険医「緊急手術が必要だ」

広「ふふ、ぐっばい」ふるふる

千奈「きゃああああ!?」

 

(閑話休題)

○河川敷に続く道

ウメと燕が走っている。

ウメ「こっちにお姉ちゃんのニオイがします!」

燕「はぁはぁ。そ、そうか。む、あそこにだれかいるぞ」

ランニング姿の咲季らしき女性が河川敷で佇んでいる

ウメ「あの姿・・・・・・お姉ちゃんだ!」

燕「ふむ、たしかに似ているな、貴様と・・・・・・。

(ウメの速度が上がる)っておい!まだ速度が上がるのか!?」

燕「(変身抜きでなんというバイタリティだ!)」

 

○河川敷

ウメ「おねえええええちゃあああああん」

咲季?「む、聞き覚えのある声」

ウメ「ああああんんんんん!!」

どどどどどどど

(河川敷の悪い足場を物ともせずに咲季に向かって突っ込んでいく音)

咲季?「!?」

ウメに思い切り衝突され、川に水しぶきを上げながら飛んでいく咲季らしき女性。

ウメ「おねえちゃん!?」

追いついた燕「う、ウメ、姉を吹き飛ばしてどうする!」

ウメ「違います!」

燕「いや、今正に貴様、実の姉を吹き飛ばして・・・・・・」

ウメ「お姉ちゃんじゃありません!」

燕「いや、さっき姉だと貴様が言ったんだろう」

ウメ「そうだけど、違ったんです!アレはお姉ちゃんじゃありません!

私にあっさりと吹き飛ばされるお姉ちゃんはお姉ちゃんじゃないです!」

燕「わけのわからんことを・・・・・・。

仮にそうだとしたら貴様は知らない他人を吹き飛ばしたことになるぞ」

ウメ「うっ!」

燕「どちらにせよ、川から上げなければ・・・・・・・」

咲季とおもわしき女性は既に川から出ている。

だが、その様子に違和感を覚えた燕は眉根を潜めている。

燕「(川に落ちたというのに、水に濡れていない?)」

ウメ「あ、でもなんかお姉ちゃん、どこかで嗅いだことのある臭いをこびりつけてました!」

燕「・・・・・・」 

咲季?、静かに腕を前に突き出す。

燕、その様子を凝視している。

ウメ「たしかあれは、昨日の錆びた駅舎のにおい・・・・・・。

んん?でもなんで?」

咲季?のからだがゆらぁりとノイズが走ったブレる。

燕「あぶない!」ギュン

空間を吸い込むことで瞬間移動をこころみた咲季?の攻撃。

しかしウメに届く前に、燕が刀を抜き、袈裟状に断つ!

ウメ「ええ!?」

ウメ、何が起こったのかよく分からないまま突き飛ばされる。

しかし、体幹が強すぎて、数歩下がるだけで地面に倒れない。

咲季?「まさか、この身体を使う前に斬られるとは」

燕「何者だ、貴様?」

咲季の身体は袈裟状に斬られていたが、その刃は彼女の身体を二つに分けることはなかった。

刃は途中で止まっている。

しかし、彼女の身体には血の一滴も流れてはおらず、燕は手応えを感じていない。

咲季の皮が剥がれ落ち、中身が出てくる。

怪人、VOIDの禅僧を雑に顔に巻き付けたような不気味な姿が露わになる。

VOID「虚空怪人、VOID。未変身でそれほど早いのは予想外だ」

燕「刀が抜けん・・・・・・。(ハッ)

貴様、実体がそこにないんだな!?」

燕、刀から手を離そうとする。

怪人はすかさず燕に手をかざす。

VOID「逃がさん」

燕「(瞬間移動を・・・・・・ダメだ!ウメを見捨てることになる!)」

怪人から歪みが生じて、燕が吸い込まれていく。

燕「逃げろ、花海う・・・・・・」

言い切らない内に燕の姿が消失する。

VOID「これで、二人・・・・・・」

ウメ「つ、燕先輩が、吸い込まれちゃった・・・・・・。」

VOID「お前で三人目」

怪人、ウメの方に腕を出す。

ウメ「うわああああああ!!」

激昂したウメ、怪人の攻撃の前に、掌から赤い光を放ちながら破壊光線を発射する。

VOID「!!!」

河川敷の一角が赤く発光する。

 

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