魔法学園アイドルマスター   作:MS 学P

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4月 第一話 「首席生、花海咲季の失踪」中

○河川敷の道路

学Pと莉波が空を飛んでいる。

莉波「二人とも、早いよぉ」

カッと前方から閃光が生じる。

学P「何の光!?」

 

○河川敷

破壊光線によって生じた爆発で黒煙が周囲に漂っている。

ウメ「はぁはぁ・・・・・・やった?」

黒煙が一気に吸い込まれていく。

川にまで吹き飛ばされた怪人が立っている。

相変わらず、水には濡れていない。

ウメ「なに!?」

VOID「たいしたヤツだな、お前は。

この俺が二度も吹き飛ばされるとは、予想外だ」

ウメ「無傷・・・・・・。ぐぬぬぬぬぬ、燕先輩を返せ!」

VOID「姉は返さなくても良いのか?」

ウメ「お姉ちゃんを攫ったの!?じゃあ、お姉ちゃんも返せ!」

VOID「安心しろ、すぐに会える」

ウメ「ホント!?」

VOID「俺の身体の中でな。仲良く俺の作った虚空空間の中で永遠に愛でてやろう。

うれしかろう?」

ウメ「ん”い”い”い”い”い”い”い”!!

そ”ん”な”キ”モ”チ”ノ”ワ”ル”イ”再”会”は”い”や”で”す”う”う”う”!!」

VOID「俺の物になれ!花海ウメ!」

ウメ「イヤと言ったら、お断りです!

ウメ・ビーム!!」

ウメ、一点集中型の指向性破壊光線をVOIDに発射する。

怪人、腕を前に出して歪みの盾を作り出す。

ビームはあっけなくぎゅーんとそれに吸い込まれていく。

ウメ「吸い込まれた!?」

VOID「むだだ」

ウメ「ならば、ウメフラッシュ!」

ウメ、両掌をおでこに当てて拡散熱光線を放つ。

熱せられた川が蒸発して爆発する。

川に白い煙幕が漂う。

ウメ「だだだだだだだだ!!」

ウメ、休み無くベジータよろしくグミ撃ちする。

天川の向こう岸にまで破壊弾がおよび、ボロボロになっていく。

怪人、空間を吸い込むことでウメの前に瞬間移動する。

VOID「さ、さすがにうっとおしいぞ」

ウメ「そんな!?やられ・・・・・・」

VOID「くらえ!」

怪人がウメを消す前に、ウメの姿が消失する。

VOID「消えた!?これは、瞬間転移の魔法」

VOIDが顔を向けると、距離の離れた所に尻餅をつくウメとその傍らに学Pと莉波がいる。

箒からは降りている。

ウメ「い、いきてるううう!?」

学P「焦りました」

ウメ「しんでないいいいい!!」

学P「元気いっぱいですね・・・・・・。立てますか?」スッ

ウメ「(顔を赤らめて)・・・自分で立てますぅ」

学P「そうですか」

 

莉波、怪人の方を見ている。

莉波「・・・・・・うーん」

学P「なにかわかりましたか」

莉波「あの怪人は天川の転移門を使用してないね」

学P「つまり、あの歪み攻撃は怪人固有の魔法の可能性。」

ウメ「怪人の魔法?」

学P「怪人にも魔法少女の固有魔法と同じように、独自の力をもっているモノがいる」

VOID「視線を感じると思っていたが、傍観者がいたのか。」

ウメ「二人は、助けずに見てたんですか?」

学P「少し分析をしていました。燕さんが変身せずに負けたみたいだったので」

ウメ「・・・・・・(暗い顔)」

学P「あなたが責任を覚える必要は無いですよ、ウメさん。意地を張った副会長が悪い。

そして、今回が怪人の襲撃案件であると気づかなかった俺たちもね」

ウメ「冷たいんですね、学Pさん」

学P「もう負けるわけにはいかないだけです。莉波さん」

莉波「わかってる。今回は本気で変身をするよ、学P君」

学P「わかりました」

莉波、変身アイテムのハートの小物入れを取り出す。

VOID「姫崎莉波か」

莉波「私のこと知っているの」

VOID「生徒会経理担当。どうやら生徒会コレクションが最初に揃いそうだな」

莉波「コレクション・・・・・・・。魔法少女を集めているの?」

VOID「そうだ。初星にいる特に有望なものを集めている。

強力な魔法少女をコレクションにすることは、誉れだ」

莉波「私って強力な魔法少女なんだ」

VOID「俺と似たタイプの固有魔法をもっていると聞く、お前は特に注目に値する」

莉波「ふーん。それは会長よりも?」

VOID「初星のプリマステラには及ばないな。あれは別格。アノマリー。」

莉波「(興味なさげに)そ。」

学P「莉波さん、気をつけてください。場合によっては撤退を」

莉波「安心して、学P君。私、まけないよ?」

蓋を開けると中には鏡が入っている。そこからピンク色の光が放出される。

莉波の姿が光り輝き、制服が消え、光の中で身体のラインが一瞬だけ浮かびあがると順次魔法衣装がついていく。

意識してゆっくり扇情的に変身をしている。

本気を出すと0.3秒程度で終わるが、昔のようにゆっくりと変身ポーズをとりながら切り替えていく。

さいごに、手元にハートの宝石がついた杖をとると変身が終わる。

莉波「魔法少女莉波、任務を遂行します」

VOID「すばらしい」

ウメ「え、えっちすぎますぅ」

学P「・・・・・・///」

莉波「(さすがにはずかしい)」

VOID「傷一つつけるわけにはいかんな!保存液をかけてコレクションだ!」

両手を前につきだす。

ウメ「キモい!そして来ます!さっきの瞬速攻撃が!」

莉波、杖を前に出す!

VOID「お前の固有魔法を見せてみろ!」

と、怪人の姿が消える。

莉波「キャッスル、ウォール!」

三人の前に堅固な壁が出てくる。

VOID「しまった、壁か!」

怪人は躱しきれず、壁に衝突する。

VOID「ぐっ」

学P「なるほど、障壁があるとそこをすり抜けることは出来ない。」

ウメ「しかも曲がってこなかった!」

VOID「なめるな!この程度の壁、吸い込めぬ道理などない!」

と怪人は腕を壁につける。壁は吸い込まれていく。

城壁の後ろに用意されたカノン砲が怪人の前に用意されている。

莉波「カノン砲!」

VOID「うぎゃあ!」

莉波「くらって!」

怪人が砲弾をもろに喰らい、吹き飛ばされる。

ウメ「やった!」

怪人、吹き飛ばされた先で平然と立ち上がる。

VOID「おのれ!」

ウメ「効いてない!?」

莉波「くっ・・・・・・」

学P「質量が足りないのかもしれないです。もっと大きなモノを用意できますか」

莉波「大きなモノ」

VOID「次はにがさん!」

再び、VOIDは瞬歩攻撃を試みようとする。

学P「次は俺が防ぎます。準備をたのみます。」

VOID「野郎ごときに!」刀を取り出す

ウメ「アレは、燕先輩の刀!?どうして怪人が!」

学P「問題ない。ストーンウォール」

VOID、刀を上段に振って石壁を両断する。

VOID「同じ手を喰うかよ!男は死ねぇ!」

壁が破られた先にいる学Pの身体を突き刺そうとと、

しかし、がきぃんという鉄の音を立てて刃は不可視の壁に遮られる。

学P「これを不可視の霊盾と呼びます。本学最強の攻性障壁です。」

VOID「馬鹿な、妖刀が野郎ごときに止められた!?

あらゆるものを切り裂く刀だと聞くが・・・・・・。」

学P「燕さん以外にその刀を使いこなすことは出来ませんよ」

VOID「このなまくらが・・・・・・!」

学P「隙が出来ました。リベンジどうぞ、ウメさん」

ウメ「はい!こ"れ”で”ど”う”だ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」

ウメ、怒りの拳ビームを放ちVOIDを吹き飛ばす。

VOID「攻撃を受けた・・・・・・馬鹿な!?」

ウメ「馬鹿じゃないので同じ手は食いません!」

学P、怪人が地面に叩きつけられたのを見計らったところで唱える。

刀が怪人の手元から離れる。

学P「来い、刀」

刀が学Pの手元にくる。

学P「莉波さん、いつものアレお願いします」

莉波「clumsy trick!」

voidの頭上に魔法陣が展開される。そこから巨岩の一部が現れる。

VOID「あ、アレが固有魔法」

莉波「とっておきだよ!」

VOID「く、逃げ、動けん!?」

学P「攻撃は二重に三重に。」

怪人の四肢が不可視の鎖によって封じられる。

VOID「うわあああああ!!」

どこぉおおおおおと怪人は召喚された御神岩に押し潰される。

ウメ「お、終わった・・・・・・?」

学P「封印しただけです。まだ倒してない。」

ウメ「岩で押し潰したけど、もし地面を掘られたら?」

学P「直前にヤツを縛ってます。」

ウメ「じゃあ大丈V!?」

学P「しばらくは」

莉波「・・・・・・学P君は、あの怪人を倒せると思う?

会長でも苦労しそうだけど」

学P「攻略法は分かりました」

莉波「さすが!」

ウメ「おおっ!お姉ちゃんと燕先輩の仇・・・・・・とれるんですね!!」

学P「その件ですが、ウメさん。案外、二人も助けられると思いますよ」

ウメ「え?そうなの?」

学P「はい。学園最強のプリマステラ、その実力を拝見することにしましょう」

 

○生徒会室

星南「無茶言うわね」

学P「ではより難易度の低いプランZで」

星南「いえ、この計画でいかせてもらうわ。上出来よ」

学P「ありがとうございます」

星南「学園長、リムジンと例の物を用意してください」

学園長「うむ」

 

○講堂

「ざわざわ」

「いったいいつまでここに」

「なにかあったんじゃないの?」

「さっき先生方と三年生が出て行ったよ」

「三組の子も何人か連れて行かれたね」

清夏「あーあ、こういうことなら、リーリヤのゲーム機持ってくれば良かったね」

リーリヤ「そうだねぇ。外で何があったんだろ?」

清夏「まぁあたしたちには想像もつかないようなことだよ、きっと」

リーリヤ「想像もできないこと、かぁ。

首席生の子は魔法にかけられちゃったのかな」

入り口の方で大声が聞こえてくる

「~~~!!」

清夏「マ?」

手毬「ですから、怪人がでたんでしょう!私も行きます!」

麻央「さて、なんのことかな」

手毬「ごまかさなくてもいいです!私、朝、見ましたから。その編入生がランニングに行こうとしてた所!

あれから戻ってないんだとしたら、異変に巻き込まれたんでしょう?

私なら探せます!行かせてください!」

麻央「(大きくため息をつく)はぁ。悪いけど、君が出る幕はないよ。」

手毬「それは、私が実力不足だからですか」

麻央「そういうことになるね」

手毬「んなっ・・・・・・!」

麻央「だから、おとなしく座っていてね可愛いレディ」

手毬「(燐羽は出撃してるのに・・・・・・、私じゃ不足なの!?)」

手毬、ぐぬぬぬぬと拳を握りしめた後、きびすを返す。

美鈴は陰でその様子を見ている。

麻央「・・・・・・実力不足、ね」

 

○生徒会

少し前。

麻央「ボクも行かせてください!」

星南「悪いけど、今回は私一人でやるわ」

麻央「無茶だ、燕がやられたんだろう!?」

星南「そう。だから私にしか出来ない任務なの」

麻央「・・・・・・ボクじゃ、力不足だっていうのかい、会長」

星南「役割が違うだけよ、麻央。あなたは騎士。後輩たちをよろしくね」

星南

 

○講堂

麻央「・・・・・・役割、か。

今は、ボクができることをやろう」

 

○???

エンジン音が鳴り響いている。

学P「なんだって!怪人を逃がした!?」

 

○河川敷

真っ二つに割れた御神岩がある。

周囲はフェンスで取り囲まれている。

Da「ああ。会長がくるまで取り囲んで見張ってたら、いきなり岩を割って跳ばれた」

 

○???

学P「封神岩を!?ぐっ、甘かった、やはりあの場に残っていれば」

Da「言い訳にはなるが、逃げるときに天川の転移門を使ったみたいだ。追跡は出来る。」

学P「万が一、天川の外に逃げられたら追跡は難しいですよ」

Da「鬼ごっこになるな。相手はテレポーターなんだろ?

こういうことなら麻央を連れてくるべきだったな。不調とはいえ・・・・・・。

あいつなら異界だろうが馬で追いかけられるし・・・・・・。」

Daトレーナー、あさり先生に携帯を変わるよう促され、渡す。

あさり「学P君。大丈夫なのよね?」

学P「・・・・・・ヤツが固有魔法を使ったとき、同時に転移門によるテレポートは使えないとみています」

あさり「ほんとうですか?」

学P「もし違うなら俺たちはあの河川敷でやられています」

あさり「・・・・・・わかったわ。あなたの勘を信じます」

学P「よろしくおねがいします」

学P、携帯を切る。そして、別の人物に携帯をかける。

学P「会長。準備の方はよろしいでしょうか?」

会長(通話)「かまわないわ。でも、いいの?この作戦で一番危険なのは」

学P「俺はいつでも覚悟ができています」チラリ

ウメ「おねえちゃんのいるところなら、たとえ火の中水の中!」

莉波「宇宙の果てでも、ついていくよ」

学P、頬を緩める。

学P「だ、そうです」

星南「・・・・・・まったく、たいした子達ね。いいわ。このプリマステラ、十王星南に、まかせ、な、」

ツーツーツー。と通話が突如として切れる。

学P「きましたか」

莉波「・・・・・・ええ。」

ウメ「な、何の話ですか??」

莉波「ここの天川には結界が張られていて。

もし勝手に天川で転移の魔法が使われたら、管理者は分かるようになってるの。」

ウメ「へぇー!どうやってわかるんだろ?」

○学園長室

学園長「ぶえっくしょい!!

・・・・・・うーむ。相変わらず難儀な結界じゃ。孫娘は大丈夫かの」

○講堂

千奈「くちゅん!くちゅん!くちゅん!ぷええええ、ですわ~!!」

千奈の花がまっ赤っかになっている。

点滴を打たれている広「アレルギー?花粉症?」

千奈「の、のーぶれすおぶりーじゅ、ですわ」

広「それは、病気?」

保険医「風土病ですね。お注射します」注射ギラリ

千奈「のーせんきゅーですわ!!」

 

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