魔法学園アイドルマスター 作:MS 学P
初星学園の任務掲示板にはサンタクロースとなってで子どもたちにプレゼントを配りに行くというものが記載されている
ことね「稼ぎ時ぃ〜!」
手毬「せっかくだから参加してあげるよ。嬉しいでしょ?」
咲季「ふぅん。興味深いけど、わたしはいいわ」
ことね「なんでだよ?報酬もいいぞ?」
咲季「ルーディンを崩したくないもの」
ことね「意識高っ!いやいいけどさぁ!」
咲季「それに……」
ことね「それに?」
咲季「サンタクロースは北欧からやってくるんでしょう?
どうしてわたしたちがサンタになるのよ?」
ことね 手毬「「!!!」」
咲季「どうしたの?二人とも。」
手毬「咲季ってさ……むぐっ!」
ことね「(まてまてまて!ここは慎重に発言しろ!?)
そ、そうだよなー!今頃サンタさんはどこにいるんだろうなー!?」
咲季「空飛ぶトナカイで太平洋の上を渡ってるんじゃない?大変ね!」
ことね「くそう、魔法も空飛ぶ魔獣もいるせいで否定できない!」
咲季「???」
◯深夜 花海姉妹の部屋
ウメ「ふぉふぉ メリークリスマス、おねぇちゃぁぁん」
咲季「むにゃむにゃ」
ウメ「おねえちゃんの寝顔、かわいいなぁ~」
窓の鍵ガチャ
ウメ「んんん?なんの音?」
ことね「きてやったぞ〜咲季ちゃ〜ん」がらら
手毬「あの歳になってもサンタを信じてるなんて……」
ウメ「かわいいですよね!」ぬっ
手毬「わぁ!びっくりしたぁ!!」
ことね「声が大きい!」
咲季「うーん……」
ことね「お、起き……」
咲季「えへへ、ウメぇ、そこは食べる部位じゃないわよぉ、食べるならもっと下のほうを食べなさい……」
ことね「なかった。どんな夢をみてるんだこいつ……」
ウメ「サンタさんのアルバイトですか?」
ことね「そんなとこ。まさか先客ならぬ先サンタがいるとは思わなかったけど」
手毬「はい。ウメ、プレゼント」
ウメ「わぁ、ありがとうございます!」
ことね「じゃあちゃっちゃっと咲季にも渡して……次の場所に行かないとな」
ウメ「だめです!」
ことね「は?」
ウメ「あたし以外のお姉ちゃんのサンタさんはゆるしません!」
ことね「な、なんだって〜!?いやそれは困るよ、仕事なんだから渡さないと」
ことね「そんな軽い気持ちではお姉ちゃんのサンタであることを認めません!」
手毬「ふぅん。つまり、私たちの任務の邪魔をするって言うんだ……ウメ」
ウメ「そういうことになりますね。もしお姉ちゃんのサンタさんになりたいっていうんだったら
あたしを倒してからにしてください!」
× ×
ウメ「まけましたぁ〜!!」
ことね「はぁはぁ……。
なんつーバイタリティだよ、二人がかりで苦労したぞ」
手毬「魔法少女変身ではないのに……これがサンタパワー」
咲季「ふっふっふっ見た?これが私の最強の妹よぉ?
zzzzzz」
ことね「……わりと騒がしくしてんのに、全然起きねぇなぁ……コイツ」
手毬「ウメ、勝ったからには任務を遂行するよ。」
ウメ「ううう〜仕方ありません!煮るなり焼くなり好きにしてください!」
手毬「言ったね。」
手毬の杖先から火が点る。
ことね「いや!七面鳥じゃあるまいし、そんなことはしねぇよ!」
ウメ「しないんですか?」
手毬「しないの?」
ことね「しねぇよ!
はぁぁぁあ。つーかさ、どうしてそんなにサンタにこだわってるの?ウメは。」
ウメ「ううう。アレはおよそ10年前……」
手毬「語り始めた。手短にね」
ことね「いや語らせてやれよ」
× ×
ウメ「クリスマスはパパとママが仕事で遅くまで帰ってこれないことがあって。お姉ちゃんはその頃から早く寝ていたんですが、あたしは
「今年は誰がサンタさんやるんだろう?」って心配になって、起きてたんです」
ことね「ウメはサンタを信じてなかったんだな」
ウメ「たまたま目が覚めた時にパパと目が合っちゃって」
ことね「ああ……。なるほど」
ウメ「だから、もし朝起きてプレゼントを置いてなかったらお姉ちゃんショックを受けるんじゃないかなって」
咲季「うーん。ウメェ、完全休養日だから休まないとだめよぉ……」
手毬「それで、結局ご両親は帰ってきたの?」
ウメ「帰ってきませんでした。」
手毬「そんな……じゃあ、誰がプレゼントを置いたの?」
ウメ「それはですね……。その年は本物のサンタさんが来たんです」
ことね「……まじで?」
ウメ「はい。そのサンタさんは、今日二人がココに来たみたいに窓の鍵を魔法で開けて大きな袋を持って入ってきました。」
サンタ?『ふぉふぉふぉ!メリークリスマス!いだぁ!?』
ガラガラガッシャーン!!
チビウメ『サンタさん!?大丈夫!?』
ドンガラガッシャーン!
サンタ?『きゃあ!』
チビウメ『サンタさん!大丈夫!?』
ことね「……どうしてまた同じ事を?」
ウメ「二回転んだからです。何もないところで。」
手毬「なんというか、あわてん坊のサンタだね」
サンタ?『いたたた……。傷口に沁みます……』
チビウメ『泣かないでサンタさん』綿球ぽんぽん
手毬「幼女に治療されてる……。」
サンタ?『ごめんなさい……情けないサンタで。まさか起こしちゃうなんて』
チビウメ『ううん。起きてたからいい』
サンタ?『起きてた?こんな時間に?どうして?』
チビウメ『パパがいないから、誰がサンタさんやるんだろうって心配だったの』
サンタ?『あー、それでこんな時間まで起きてたのか』
チビウメ『うん。』
サンタ?『それで、感想の方はどうですか?
ホンモノのサンタさんにあった正直な気持ちは。』
チビウメ『いっぱい……ころぶ?』
サンタ?『そ、それ以外は?』
チビウメ『……お爺さんじゃなくて女の子だった』
サンタ?『あはは……』
手毬「その頃から魔法少女がサンタをやってたんだね」
ウメ「今してみればそうですね!あのサンタさんは魔法少女だったんですね」
ことね「いや、気づけよ」
ウメ「だって、そう言ってたので」
チビウメ『サンタさんはサンタさんなの?』
サンタさん?『ふぉふぉふぉサンタさんだよ〜』
チビウメ『なんか嘘っぽい〜』
サンタさん?『嘘じゃないよ!?本物だよ!ほらほら!』
花や鳥をポンポン杖から出す
チビウメ『すごい、魔法使いみたい!』
サンタさん?『えへへ……そうでしょ?』
チビウメ『でも、サンタさんのやること??』
サンタさん?『うう、確かに……。そ、そういう意地悪なことを言う子は、プレゼントあげません!』
チビウメ『そんな!』
サンタさん?『そもそも夜更かししてるし〜。神奈川に帰ろっかな。よいしょ。』
チビウメ『だめ!プレゼントちょうだい!わたしはいいけど、お姉ちゃんががっかりするから!』
サンタさん?『……やさしいんだね、お嬢ちゃんは』
手毬「感動したぁ……。」ぽろぽろ
ことね「エンディングまで泣くんじゃねぇよ」
サンタさん?『じゃあ、お嬢ちゃんにプレゼントをあげようかな」
ウメ「ホント!?やったぁ!」
サンタさん?「ここに、3つの宝箱がある。好きなものを一つ選んで……えらぶのじゃ!』
チビウメ『え〜ひとつだけ〜?』
サンタさん?『欲張りは悪い子じゃぞ。まぁでも
お姉ちゃんを起こしたらもう一つ選んでもいいよ?』
チビウメ『うーん。それなら朝まで待ってくれる?お姉ちゃん一度寝るとひっくり返しても起きないの。』
チビ咲季『うめ〜くぴくぴ』
サンタさん?『さすがにそこまでは待てないね。』
チビウメ『じゃあ、この赤い宝箱にする』
サンタさん?『いいの?緑と青もよさげだけど。』
チビウメ『うーん。でも何となくこれがいい気がした。
お姉ちゃんも同じ事を言うと思う。』
サンタさん?『そっか。じゃあこの赤い宝箱をお嬢ちゃんにあげよう。大事にするんだよ』
チビウメ『うん!お姉ちゃんと大事にする!』
サンタさん?『そっか。うーん友達もここに連れてくればよかったな。きっと喜ぶだろうな……。』
チビウメ『友達?サンタさんにもいるの?』
サンタさん?『いるよ。大事な友達が……。
お嬢ちゃんも大事にしてね。お姉ちゃんのこと』
チビウメ『うん!』
サンタさん?『じゃあそろそろいくね、プレゼントを待っているのは他にもいるから』
チビウメ『うん!ありがとうサンタさん!気を付けてね!
転ばないでね!』
サンタさん?『ど、努力します〜。』
ウメ『ねぇ、サンタさん。……来年も来てくれる?』
サンタさん?『(にっこり)いい子にしてたらまた来るよ。よいしょ。
ウメ『あっ!サンタさん!』
サンタさん?『見てるからね!バイバイ!』
ウメ「窓の外に出たサンタさんはそのままふわ〜っと飛んで空の上に浮いている橇に乗り込むと東の空へ行ってしまいました」
手毬「箒なしで……すごい」
ことね「それで赤い宝箱には何が入っていたんだ?」
ウメ「えっとぉ〜。」
手毬「たしかに。気になる。」
ウメ「……内緒です!」
ことね「え〜なんだよ?教えてくれよ」
ウメ「ふっふっふっ……世の中には知らなくてもいいグッドニュースというのもあるのですよ」
ことね「なんじゃそりゃ、サンタじゃあるまいし」
手毬「サンタでしょ」
ことね「でも、それでどうしてウメが咲季のサンタやるようになったか分からないな」
ウメ「せっかくだから毎年お姉ちゃんのサンタさんやりたいなって思って、
パパと、ママに直訴しました。以来、お姉ちゃん名誉サンタクロースです!」
手毬「なにそれ。」
ことね「いや、いいだろ。アタシも親父がいねぇから名誉サンタだったよ」
手毬 ウメ「……」
ウメ「えっとぉ、抱きしめてあげますね!」
手毬「わ、わたしも温めてあげる……。」
ことね「急に優しい!?」
ぎゅ~~~。
× ×
ウメ「一つ頼み事があるんですけどぉ、いいですか?」
ことね「なに?」
手毬「プレゼントは一人一個までだよ」
ウメ「そうじゃなくて、あたしもサンタクロースやりたいです!今から参加できますか?」
ことね「うーん。問題はないと思うけど……大変だぞ?」
手毬「飛び入りだから報酬はもらえないかもよ?」
ウメ「かまいません!報酬よりも大事なものがありますから!」
ことね「そうか!じゃあウメ、お前空飛ぶ橇の御者な」
手毬「時間がないから、フルスロットルでね?」
ウメ「わかりました!クリスマスの夜空へ出発進行〜!!お〜!!」
咲季「うーん……。気を付けてね……zzz」
おしまい。
蛇足SS
ことね「なんかでけぇ家だなー。」
窓横開きうぃーん。
ことね「……なんで自動的に窓が開くんだ??」
カッ!!
ことね「眩しい!?コンジキの中に立っているのは、星南会長!?」
星南「よく来たわね、ことね!私の欲しいクリスマスプレゼントはあなたよ!!」
ことね人形 「ナーナーナー」わらわら
ことね「うわぁぁぁあぁあ!?辞退します~~~!!」
星南「楽しい夜にしましょうね!!」
こんどこそおしまい