文書種別:日本国警察東京管区 捜査一課 記録文書
状態:2種機密(簡閲には警察署長の承認が必要)
文書番号:■■■■■■
作成日:2066年2月8日
担当者:神崎誠二(記録責任者 警部補)
件名:新宿違法カジノ店襲撃事件
〈事件の概要〉
事件現場は東京都新宿区内に立地する17階建てのビル「蛇丸ビル」の地下2階(住所:■■■■■■■)。2月8日午前0時半ごろ、該当施設利用者の男性(43)が入店したところ、被害者の斬り落とされた頭部を発見したことで事件が発覚した。検死により事件発生は7日23時から23時半ごろだと推定される。被害者は客7名とカジノの運営関係者4名の計11人。いずれも現場で死亡が確認された。
〈検死〉
以下は被害者11名の検死結果である。本文にある通り、解剖の結果はほとんどの遺体が通常考えられない力によって破壊されていたことを示している。我々が知るいずれの機械・武器の類でも、このような被害を発生させることは不可能である。さらに特筆すべきは、少なくとも被害者の一人(氏名:■■■■■)は、犯人の肉体により頭部を捩じ切られていることだ(解剖の結果から機械類ではこのような損傷を生じさせることは不可能だと判断された)。即ち犯人は異常な怪力を有しているとしか思えない。捜索の規模の拡大が必要である。
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(検死結果については秘匿性の高い情報だと判断されたのか、観閲が許可された文書では黒塗りにされていた。前文から推察するに相当凄惨かつ異常な状況であったのだと思われる。)
〈その他〉
周辺の防犯カメラには不審な人物の姿は映っていなかった。周辺住民への聞き込みは現在進行中であるが、現時点では有力な手掛かりは得られていない。
本事件を含め、昨今の凶悪事件が頻発する状況を鑑み、東京特別区内のパトロール及び取り締まり活動を強化すべきと提言する。
本事件は異常性が極めて高く、また捜査の都合を鑑み、一般に詳細を公表すべきではないと判断する。また、情報漏洩防止の観点からも慎重な判断が必要になる。よってこれを第二級警察指定事案(2種機密)に分類すること、管轄外の警察を含めた対外へは詳細を公表しないことを強く推奨するものである。