10章楽しくてモチベが復帰した...そういうコトにしてください()
3-1 温かい夜の終わり、赤黒い日常
一日が経った
変わらず外は一切の明かりが無い暗闇
耳鳴りだと思っていたあの声は聞こえない
しかし脳裏にこびり付いた言葉が離れない
キュリンを食べる?
冗談ではない
椅子に座り手を組み、心を落ち着かせようと息を吐く
左足を常に揺すっている
止まる様子はない
...腹が減った
携帯食料を取り出し、食べる
この硬さが、むしろ物に当たるにはちょうどいい
力任せに噛み砕く
味はしない
ボロボロと崩れるそれを水で流し込む
味気無い栄養補給だった
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剣を振る、重いものを持ち上げる、走る、往復移動...
昔から暇があればやってきたトレーニング
やることがこれくらいしかないから、ということもあるが
体を動かしてでもないと落ち着いていられない
『ご飯よー。』
いつかのかけられた言葉
『...強化施術』
『...金を使い切ってまですることか?』
『この子を育てるんだろう、真っ当に』
いつか盗み聞きした言葉
「......」
どうして今更になって思い出す
消えた両親のことなど
何も言わず居なくなった、どうせ捨てられたか何かだろう
思考を切り替えようと剣を振る
息が荒い、呼吸するたび肩が動く
──捨てられたならなんで俺は家に...両親が出ていった?となると夜逃げ...?いや、それなら借金取りの一つくらい来る。なんで何事もなく──
「フォ、フォルケさん。」
考え事を中断して振り返る
「これ...」
おずおずと持っていたボトルを差し出してくる
冷蔵庫から持ってきてくれたのだろう
「ありがとう。」
「...ぇ」
受け取り、口に含む
少し休憩にしよう
「......」
「どうした。黙って。」
「あっ、い、いえ、何も...」
「そうか。言いたくなったら言え。」
「...はい。」
それ以上キュリンは口を開かなかった
ただ静かに見つめてくるだけだった
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暗くなってから五日目
光があった
薄暗い、一週間前と変わらない裏路地
どうやら終わったらしい
結局なんだったのか分からないが、好奇心は死因になる
詮索はしないほうがいい
そろそろ金の心配が出てくる頃
久しぶりの狩りの準備を始める、身体はおそらくなまっていない
大きなバッグを背負い、腰に剣とナイフを差す
「行ってくる。」
キュリンに留守番を頼むのは少し不安だが、行く他無い
「...本当に、大丈夫なんですよね...?」
この格好を見た途端サッっと顔が青くなっていたが、大丈夫だと言い聞かせた
俺なんかより自分のことを心配してほしいほどだ
「大丈夫だ。」
扉をしっかり施錠し、狩場へ向かう
ネズミは気にしなくともいいがフィクサーや協会には気をつけないといけない
これでも都市怪談認定はされてしまっている身だ
常に柄に右手を掛け、抜剣できる状態で歩く
幸い敵意を向けられること無く狩場にたどり着けた
広めの路地に面した細道
人通りがまばらながらも、少なく無いスポット
「金寄こ
横から飛び出してきたネズミの首を切り飛ばす
物言わぬ肉が地面を叩き、握られていた鉄パイプが転がっていく
まず一つ
「ひっ...!?」
斬り伏せた後ろからもう一人出てきた
このネズミの仲間らしい
ナイフを握りしめる両手には汗が滲み、膝が笑っている
ただの餌だ
左手でナイフを抜く
「待て!辞めろ!見逃してく──!?」
逆手に握ったソレを下顎に突き刺し、下に引いて喉を裂く
最後に前に蹴飛ばしてやればこちらに来ることは無くなる
「ひゅっ─ふゅゴッ──ゴひゅ───」
喉元を抑えてのたうっている 空気が漏れる高い音と、血が泡立つ低い音が混じった不協和音が響く
胸元を踏んでやれば痙攣し始め、流血が増える
それもしばらくすれば収まり、肌から色が抜ける
「
最期の言葉は聞こえなかった
ネズミの四肢を落とし、胴と共にバッグに詰めていく
このバッグの限度はだいたい三、四人分だが、ここら辺のネズミはさっきの血抜き中に逃げてしまった
今日はこれで帰ることにする
剣とナイフを軽く振るって血を払い、忘れずに服や顔も拭う
匂いはどうしようもないが、もう既に染み付いている 普段と変わらないはずだ
怪我一つ無く、血も無く
これならキュリンも安心してくれるはずだ
ホントは別ゲーと難産と別作品と軽いスランプ()