23区で狩り暮らし   作:星を見るパイ

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文字数と投稿ペースが終わってるのは本当申し訳ないと思っとります...


1−4 空腹と渇き

奪った武器にタグやら説明書がついてるわけも無く

わかることと言えば切れ味が良く、防水に近い加工などもされていること

ナイフにしては長く、直剣にしては短い謎の刃渡りだが今までのナイフより少し重い程度

使い心地に違和感は無い

 

特にこの刃の加工

血や油がこびり付きにくいおかげで安定した切れ味が出しやすい

10回も切り付けたらただの鈍器になる拾い物とは大違い

 

武器に詳しいわけじゃないからどの程度の品なのかはわからない

ただ、はぐれのネズミが持つには過ぎた品なのは明らかだ

 

流しの上に吊り下げておいたフィクサー

ある程度血も抜けた

解体を始める

 

腕を落とし

脚を落とし

いつもガタガタだった断面は骨の断面すら平面だ

皮、油、筋肉、骨の順で層になっている

筋肉の量が多い

くすんだ色をしていたネズミと比べてきれいな赤色

齧り付きた...い?

 

...

 

コレを食べるのは内臓(売り物)のついでに沢山取れるからだ

売って別の肉に変えるより沢山食べれるからだ

飢えを満たせれば何でも良いんだ...

 

...解体が終わった

売りに行こう

 

 

ーーーーー

 

 

「いらっしゃい。今日も買い取りか?」

「ああ。」

 

カウンターに内臓入りの袋を置き、値がつけられるのを待つ

 

「お、今回のモツはいい色だな。ネズミじゃないだろう?」

「フィクサーの物だ。それなら良い値をつけろ。」

「これなら6万眼は出せる。それでどうだ?」

 

6万、ネズミが4万だったから2万の増額だ

まあ悪くはないだろう

 

「それで。」

「あいよ。」

 

店主が袋から出したモツをなにかに詰め替えている

冷凍...ではないな

それなら冷凍品を値下げする意味がない

 

「それは?」

「これか?...まだあんたには話せんな。」

「そうか。」

「金を積んでくれるってんなら話してやらんこともないぞ?」

「そこまでは気にならん。」

 

当然口が硬い

べらべら喋るやつが裏路地でまともに店なんか出せるわけ無いだろうしな

流石に腹が減ってきた...要るもんだけ買って帰ろう

 

...携帯食料?

一つで1日(A社標準時)分の栄養とエネルギー...

5000眼なら...一回買ってみるか

 

梱包の銀紙を外すとベーシュ色の棒が現れた

見た目は別に普通だな

ん、固い...骨かよ

味は無い

食感とかと相まってコンクリート食べてる気分だな

にしてもとにかく固い

歯が折れかねない

 

一応腹は満たされた感覚はする

だが、なにか違う

なにか足りない

腹が満たされても飢えは満たされてない

もはや飢えというよりは...渇き

腹の底から、心の底から溢れ出る渇望

この渇きを収める手段を俺は知っている(知らない)

 

...わからない以上後回しだ

とりあえず今日の飯はこれで良い

家に帰るとしよう




捕食するのも捕食されるのも好き
丸呑みもいいけどなんか違うと思うんですよ(厄介オタク)
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