勇者と龍 〜孤独な古龍は仲間と共に魔王討伐の旅に出る〜   作:仮面執事

2 / 7

前回の出会いから…とうとう冒険者登録ですね!楽しみです!では…第二話どうぞ!


第二話 冒険者登録

 

俺達は歩きながら"城塞都市エクシア"へと向かっていた。

 

「ところでさ…君達の親ってどんな人達だったの?」

 

「……知らない……」

 

「俺も…」

 

「私も…」

 

「私もです…」

 

みんなして知らないときた…うーん…でも神器を持っていたから結構すごい冒険者だったかも!

 

「だったらさ…冒険者として活動しつつ…両親の事を調べるのはどう?」

 

「「「「えっ…?」」」」

 

「だってさ、そんなすごい神器持ってて有名じゃないわけないじゃん?だからさ、冒険者特有の情報収集ってやつだよ!そうしようよ!」

 

「確かに…」

 

「それなら…」

 

「私達の…」

 

「生まれたところも…」

 

4人ともなんとか納得したみたいだね…よ~し…俺も冒険者としてみんなの役に立とう!!と思っているとアリシアが俺に聞いてくる。

 

「ヴァンは生まれた時から一人だったの?というか…別の世界から来たの?」

 

「それ!オレも気になってた!教えてくれ!!」

 

あんまり…詮索されるのは好きじゃないんだけどなぁ…え~と……思い出せ(・・・・)ない…

 

「ごめんね…俺って結構、覚えるのが苦手でさ…昔のことはほとんど覚えてないんだよ…」

 

「そう…なのですね…」

 

「そう…なんだ…」

 

なんかあからさまに落ち込んでるな…だって仕方ないじゃん…昔のことなんて…昔の…ええい!!もういいや!!

 

「あのさ?"城塞都市エクシア"って冒険者が集う都市なんだよね?それはどうして?」

 

「それは…どうしてだろう?ジェイド〜分かる?」

 

「いや…知らねぇよ!!シルビアは?」

 

「私も…知らない…」

 

「はぁ…何も知らずに行くのがありますか!!」

 

「じゃあ、ルシアは知ってるの?」

 

いやさ…これで…知らなかったら俺達ただの馬鹿じゃん!!それは勘弁して欲しい!!

 

「勿論!むしろ、あの村から近いのがエクシアしかありませんので私は勉強してきましたよ!」

 

ここに来て一つの希望が見えた…ルシア、君は俺達の最後の希望だ!!おい!あからさまに眼を輝かせてるんじゃない!3人とも!見習いなさい!!

 

「おほん!"城塞都市エクシア"はその名の通り、30mある壁で囲われた都市です。それは、外側の魔物から都市を守る為に古代の人々が設計し組み立てたからと言われています。そして…何より大事なのが…エクシアの中心部にはダンジョンがあります…通常…ダンジョンは自然に湧き…そこを冒険者が探索するのですが…エクシアのダンジョンはダンジョンができてからエクシアという都市を建てたというのが肝なのです。」

 

「つまり…ダンジョンという宝の宝物庫に冒険者達がすぐに行けるように…そこに都市を建て、更には外側から湧き出る魔物たちから守る為に壁を作った都市ってことね…確かにダンジョンは宝の宝物庫だけど…エクシアのダンジョンはもうお宝ないんじゃないの?」

 

「それなのですが…エクシアのダンジョンだけ…年々、階層が増えているそうです。今は…55階層まであるとか…ですが…現在踏破されているのは31階層まで…そこから先はAかSランクの冒険者以上でなければ危険と言われています。」

 

「そうなんだ…今の目標はとりあえずSランクになることかな…」

 

「おうよ!そして、俺は世界最強になる!!」

 

ジェイド…君は最強、最強ばっかだね!!流石にうるさいよ!!…ところで…この感じは…全員気づいてるみたいだね…

 

「へへっ!男のガキとデケェ男2人に…女が3人…てめぇら!男どもは殺して女は生け捕りだぁ!!」

 

「楽しませて貰うぜ!特に…金髪の女は俺の好みだ!!」

 

不愉快だな…仲間を…それも俺が導くと決めた相手をそんな目で見られるなんて…反吐が出る!!

 

「ジェイド…行くわよ!!」

 

「おうよ!!」

 

アリシアがそう言うとジェイドは駆け出し、一瞬のうちに盗賊たちの背後へと回る。

 

「はぇ!!化け物か!?」

 

「おうよ!俺は…最強になる男だぁぁぁ!!」

 

ジェイドは両手斧でその盗賊の男を横薙ぎで斬る。盗賊の男はビクビクとして、立ち上がることが出来なかった…

 

「なんだ…コイツは…化け物め!!」

 

もう一人の男は逃げようとする…しかし、シルビアが拘束魔法をかけ、男を捕らえる。

 

『"土魔法"沈みゆく沼(スワンプ・シンク)…』

 

「なっ…!?動けねぇ…この拘束魔法、威力強すぎねぇか!?」

 

「私の魔法…強い!!」

 

シルビアはそう言う。本当にそうだよ…6年間、魔力のコントロールと魔力の調整とかを鍛えてたら、そこらの奴らには負けないレベルにまで成長したんだからさ…今じゃ、魔力をコントロールして、あえて弱く見せることもできる…おっと…そんな事を言っていると、うちのまとめ役が…ん?

 

「あの…ルシアさん?拳をゴキゴキ鳴らして…何をなさるんですか?」

 

「えっ…?ちょっと…この盗賊の方々をボコボコ(・・・・)にして、アジトの場所でも吐かせようかと思いまして…いけませんでしたか?」

 

その時のルシアはドラゴンの俺でも萎縮するように強大なオーラを纏っていた…盗賊の人…強く生きてね!その後、ルシアは盗賊達を殴りつけ、アジトの場所を吐かせた。あれを見ると、如何にルシアが怖いのか分からせられる。怒らせるのだけはやめよう…

 

「ふぅ…どうやら、アジトはこの森の北側の洞窟にあるようです…潰しましょう。」

 

「確かに…ここには行商の人とかも通るわけだし…」

 

「人助けだな!」

 

「ふふっ…人助け…金儲け…」

 

なんか1人だけ別のこと考えてるけど…別にいいか…俺にとって人間のいざこざはどうでもいいけど、悪事を働く奴は許せないな…よし…行きますか!

 

「ということで、全員で盗賊のアジト内に突入するぞぉ!!」

 

俺がそう言うとみんな俺の掛け声に合わせて「おぉ!!」という…いい子たちだ…というか、いい子たちに育ててよかった!

 

 

――――――

 

 

俺達は盗賊のアジトがある森の洞窟付近まで来ていた。そこにはルシアが聞き出した通り、アジトがあった。見張りが2人で何やら眠そうだ…交代制じゃないのだろうか?

 

「これなら…睡眠魔法でなんとか眠らせそうだね…俺があの2人を眠らせるから、そしたら中に入っていこう。」

 

俺がそう言うとみんな頷く。早速俺は睡眠魔法を遠隔で見張りの2人に付与する。そうすると2人はすぐに深い眠りへと堕ちる。

 

「よっしゃぁ!!これで中に入れるぜ!」

 

「ジェイド!あなた…声が大きいわよ!もう少し静かにして!!」

 

「君の方が声が大きいっ!!」

 

俺はアリシアの頭に一発、重いのを喰らわす。アリシアは結構痛がっていたが知ったこっちゃない。

 

「全員、隠密発動して!闘気法も使えるんだから、勿体ないでしょ?」

 

全員が隠密を発動し終えるのを見て、指で「来いっ」と命令する。洞窟の奥に進んでいくと、盗賊達の話し声が聞こえてくる。

 

「仲間との連絡が取れねぇ…どこで道草食ってんだ!!」

 

「そうっすねぇ〜…女とヤッてんじゃないっすか?ほら、俺達はそう言うので集まってんのも多いですし!」

 

「それもそうだが…まぁ…考えても仕方ねぇか…今日はパーティーだぜ!!金も食料もたんまりある!全員で盛り上げるぞぉぉ!!」

 

その盗賊のリーダー格っぽいやつが言うと、そこは一気に盛り上がり始める。

 

「このまま行っちゃおう!!」

 

「そうだな…俺なら一振りで終わらせられる」

 

「バカですか?いや…バカでしたか…こんなに人がいれば私達もただじゃすみませんよ…それに…戦力外の人が1人いるじゃないですか」

 

ルシアはシルビアの方を見てそう言う。シルビアは肩をビクッとさせながら言い訳を言う。

 

「私は…近接もいける!!大丈夫っ」

 

「それ本当か?お前、昔っから何もないとこで転んだりとかするしよ、運動音痴なんじゃねぇのか?」

 

「そんな事ない…多分…」

 

「まぁまぁ、そう言わないでさ?今はあの盗賊達をどうするか考えよ?」

 

「潰す」

 

「殺す」

 

「倒す」

 

「ぶっ潰します」

 

ておーい、結構パワープレイやないかい!情報も必要だから盗賊の長だけは生かしておきたいけど…ダメだ…この人達殺る気満々だ!!

 

「はぁ…俺が先手を打つしかないか…」

 

俺は隠密を解除し盗賊達の前に姿を見せる。当然、盗賊達は突然姿を見せた俺に驚く。

 

「あれぇ?ここって何処だろう?道に迷っちゃって…歩いてたら着いちゃった!」

 

「おいおい…見張りはどうしてんだ…こんなガキを招き入れるなんてよ?キミ…ここは…おじさん達の家なんだぜ?住居侵入だぜ?ほら…さっさと帰りな!」

 

「うん…分かった!」

 

俺が後ろを向いた瞬間…盗賊の1人が襲いかかってくる。その時…待ち構えていたアリシアの剣によってその盗賊の短剣は真っ二つに斬られ、その盗賊は驚いていた。

 

「あなた達、盗賊を捕まえる!!まずは…冒険者になる前の肩慣らしってとこかしら!!」

 

「ナメた真似を!?てめぇら!!殺れぇぇぇ!!」

 

盗賊の長がそう言うと他の盗賊達は一斉に動き始める。それを見過ごさないシルビアではなかった…即座に拘束魔法を発動し、盗賊達の動きは止まる。

 

(なんだありゃ…無詠唱だと!?高ランクの魔法使いぐらいしか出来ねぇ筈だろ!?なんであんな小娘如きが使える!?)

 

「オラオラっ!!この程度か!!盗賊共がぁぁぁ!!」

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

(この男と女もそうだ…動きが速すぎる!?)

 

なんか盗賊の長が困惑してるけどその内に長以外は全員、気絶とかしてるね…あっ…ルシア…盗賊達を結界の中にギュウギュウに…しかも笑顔で閉じ込めてるぅ!?やめてあげて…

 

「制圧完了だな!」

 

「制…圧…完…了」

 

「これに懲りたらもう悪いことはしないことね!」

 

「ふふっ…そうですよ?次…何かしたら…地獄に連れて行ってあげますからね?」

 

怖い怖い…うちのパーティーが凶悪すぎる!?長の人も困惑を通り越して目が飛び出てるよ!

 

「なっ、なんなんだよお前ら!?急に現れて…うちの奴らを倒しまくって!俺等に恨みでもあんのか!?」

 

「「「「ないっ!!」」」」

 

「ねぇーのかよ!?」

 

めちゃくちゃ怒ってる…そりゃ怒るか…まぁでも…お縄ちょうだいするしかないねぇ…

 

「後は君だけだけど…どうする?降参する?」

 

「するわけねぇだろ!!こうなりゃ…俺一人でも!!」

 

長は短剣を構え、俺に向かって来る。多分…この中で一番弱いと思ったのだろう…ほら、みんなも動揺せずに俺のこと見てるし、まぁ…俺の力知ってるからね、あんまり心配される必要もない。

 

「死ねぇぇぇ!!」

 

短剣が俺の首元に刺さる。長は「やった!」と喜ぶが…それ(・・)に気づいた瞬間…絶望したような顔をする。

 

「ごめん!刃の方が俺の強度に耐えきれなくて壊れちゃったみたい!弁償はするからさ?さっさとくたばれ!!」

 

俺が圧を出すと長は耐えきれずに気絶する。気絶した長を縄で締め上げる。すると…アリシアが俺の服をツンツンとする。

 

「何っ?」

 

「あそこの奥…人がいるよ?」

 

アリシアがそう言うと全員で奥の方を見る。そこには捕まっていた商人の方々がいた。すぐに縛られている両手足を開放すると商人達はお礼を述べる。

 

「感謝してもしきれません!旅のお方…助けていただき我ら一同感謝いたします!」

 

「よかったよ…誰も傷がついてなくて…盗賊達はなぜ商人である君達を?」

 

「盗賊共は我らが運ぶ商品に目がありませんので…狙われるのは仕方ないことです。しかし…エクシアに続く道のりは安全だった事もあり…油断してしまいました…結果として旅のお方達に助けて頂いたので…ありがとうございます…」

 

「いえ…私達もエクシアに行くついででしたので…」

 

「ほぅ…エクシアに、ですか…よければ私達がエクシアまでお送りしますが…」

 

「いいの/か!」

 

アリシアとジェイド…めっちゃ喜んでる!確かに徒歩でも1週間はかかる道のりだったし…いいっちゃいいけど…

 

「ありがたく乗せてもらおうか!」

 

「では…馬車の準備ができ次第、声を掛けさせて頂きますね」

 

俺達が昼飯を食べている間に馬車の準備が終わったようで声を掛けてもらった。そしてすぐに、馬車での移動が始まった。

 

 

――――――

 

 

「いやぁ~、快適だね…馬車ってのはいいもんだね」

 

「ヴァン様達のあの実力…さぞ、高名な冒険者様達なのでしょう…」

 

「ん?いやいや、俺達はまだ、冒険者じゃないよ?登録をするためにエクシアに行くんだよ」

 

「おぉ…そうだったのですね…ですが…あの実力、Sランクぐらいだと思うのですが…」

 

「私達はその土俵にすら立ててないよ。ヴァンはSランクあってもいいぐらいだけど」

 

アリシア…俺の過大評価すごすぎないか?あんまり期待されると困る。

 

「ご謙遜はおよしください…おっ!もうそろそろ"エクシア"が見えてきますよ!」

 

商人…テドンが指を指すとその先には壁があった。どうやらあそこが"城塞都市エクシア"のようだ。

 

「通行料はお礼として私達の方で払いますので、お気になさらず…」

 

テドンがそう言い、通行料はテドン達の方で払う。どうやら、冒険者になれば通行料は要らないらしい。こうして俺達は"城塞都市エクシア"の中へと入れた。

 

 

―――――

 

 

俺達はテドン達にお礼を言うと別れ、都市の中を歩いていた。活気があり、冒険者も多く歩いているのが目で分かる。俺達は話しながら歩いていると冒険者ギルドの前まで辿り着いていた。

 

「ここが…冒険者ギルド…夢にまで見た…冒険者ギルドだぁ!!」

 

「ここから俺の伝説が始まるのか…ふっ、英雄となった自分の姿が誇らしいぜ!」

 

「私の魔法使いの伝説…」

 

「さっさと入りますよ!さぁ!早く!!」

 

3人が感傷に浸っていると、ルシアがそう急かす。3人はルシアに押されながらギルドの中に入っていく。俺もそれに続いて入っていく。中へと入るといかつい格好をした奴らがこちらをチラチラッと見ている。なかにはアリシア達の姿に見惚れる者もいた。

 

「冒険者登録をしたいのだけれど…」

 

アリシアがそう言うと、アリシアに見惚れていた受付嬢がハッとし、すぐに仕事モードへと入る。

 

「冒険者登録ですね?こちらの書類に記入をお願いいたします」

 

受付嬢が書類を出し、アリシアから順番に記入をしていく。この4人田舎村の出身の癖して、読み書きはちゃんとできるのだから、如何におばあちゃん達が優秀だったか伺える。

 

「はい…確認いたしました。試験会場は右側の扉を出てまっすぐです…お進みください。」

 

試験…ねぇ…確かに冒険者になるくらいだからある程度実力はあったほうがいいね。実戦で本場の冒険者と戦うのかな?

受付嬢の言う通りに右側の扉出て、まっすぐ進むとちょっと広いコロシアム的な所に出る。そこに4人の冒険者が待ち構えていた。4人?

 

「実戦形式なのは分かるけどさ…1人足りなくない?こっちは5人だからさ除け者扱いがいるの?」

 

「そんなことはない!あの人(・・・)は忙しい!すぐに来るだろう…」

 

あの人(・・・)?有名な人なのだろうか…まぁ、まずは試験開始…かな?

 

「これより、試験を開始する。相手が降参…もしくは気絶したら試験は終了!1人づつ前に出てこい!相手をする!」

 

「私から行かせてもらうわ!」

 

「では…始め!!」

 

試験官の一人がそう言うと、アリシアは一瞬のうちに冒険者の一人を気絶させる。試験官は何が起こったのか分からず、口を開け、ぽかーんとしていたが、すぐに気を取り戻し、アリシアの勝利と宣言する。あの冒険者はBランク上位の実力を持つらしい。さすがは俺に鍛えられただけあるね!その後もジェイドが片手で冒険者を吹き飛ばし、シルビアが無詠唱魔法を使い試験官を驚かせ、ルシアが結界を用いて冒険者の攻撃を完璧に防ぐ事で、全員合格を貰えた。後は俺だけなんだけど…

 

「俺の相手はまだなの〜?いくら遅いからって遅すぎじゃ…」

 

「すまねぇな…遅くなっちまった!」

 

その声を聞いた瞬間…4人は瞬時に攻撃の体勢に入る。4人ともあの男が近づいているのに気づいてなかったな…てことは、Sランク冒険者…か?

 

「自己紹介がまだだったな?俺はこのギルドのギルドマスター、"ガントレット=ルルーシャス"だ!ちなみに現役の頃は"血飛沫のガントレット"と呼ばれていた」

 

二つ名持ちということは…Sランク冒険者で確定か!!この男…強い!引退してこのレベル…今の4人じゃ勝てないね…願わくば全盛期の時に戦ってみたかったけど…文句は言えない。

 

「よろしく!ガントレットさん!」

 

「おう!よろしく…な!!」

 

俺が挨拶をし、ガントレットも挨拶をし返す瞬間…手斧が背後から飛んでくる。俺はそれを避け、ガントレットの腹に一発かます。しかし…ガントレットはそれを受け止める。

 

「俺の初動を見抜くとはな!お前…気づいてただろ?」

 

この男…面白い!俺に挨拶する前…というかここに来る直前に斧を投げ、俺がいるであろう所にピンポイントでヒットさせようとする技術…これがSランク!!

 

「その斧…神器(・・)でしょ?」

 

「気づいてんのか…それよか、あの4人の武器も神器だろ?」

 

初めから気づいてたくせに…結構、戦略家か?あんまり、外見で判断したらいけないや…

 

「結構、性格悪いね…」

 

「そう…だろ!!」

 

ガントレットは俺を投げ飛ばす。俺は投げ飛ばした勢いを殺して着地する。力も強い…申し分ないね…Sランク(・・・・)なら…俺の力も全力で受け止められる。

 

「俺のこの攻撃に耐えきれるかな?」

 

「面白い…掛かってこい!」

 

「ケガしたらごめんねぇ!!」

 

俺は一直線にガントレットへ走り出す。ガントレットは受け止める体勢に入るが…そんなの関係ない!俺は魔力を拳に纏わせ、ガントレットの腹へと、かます。

 

「その程度…かっ!?」

 

ガントレットは試験会場の壁をぶち破り、ふっ飛ばされる。その瞬間を見ていた試験官は驚きで眼が飛び出る。だって…試験会場の半分を破壊してしまったのだから…これにはうちの母的存在も怒りをあらわにし…

 

「ヴァンさん…後で話があります…ちゃんと来てくださいね?」

 

「……はい」

 

返事をせざるおえなかった。つい、興奮しちゃって魔力込める量間違えちゃった!

 

 

――――――

 

 

「ガッハッハッハッ!!まさかオレが吹き飛ばされるなんてな!思いもしなかったぜ!!」

 

「ギルドマスター…すいません…身内がご迷惑を…」

 

「気にすんなって嬢ちゃん…まさか…試験会場を半分倒壊させるなんて思わなかったからな」

 

「ごめん…ギルドマスターが"Sランク"って聞いて…興奮してつい」

 

「まぁ…とりあえず、お前達はDランク冒険者として登録する。Fランクにしとくのは勿体ねぇし…Aランクにしたかったが…規則上…な?」

 

規則?あぁ…初期から上げられるランクはFならDまでか…なら、Dランクから地道に頑張っていくしかないね…でも、これで!!

 

 

「「俺/私達は!!」

 

「「冒険者だぁぁ!!」」

 

「うん…魔法使いとしての最初の道…」

 

「私も皆を癒やせる治癒師に…」

 

「お前さん達…パーティー名はどうするんだ?」

 

俺達5人はギルマスから言われた言葉に固まる。なんせ…冒険者になるって言っただけであり、パーティー名は考えたなかったから。

 

「パーティー名…かぁぁ…」

 

「考えてなかったぜ…」

 

「私は…名前付けるのが苦手…」

 

「私も…です…」

 

うーん…4人は完全にアウトか…アリシアとジェイドは世界で最も強い奴になりたい…シルビアは魔法使いとして強くなりたい…ルシアは…治癒師として皆を癒やせるようになりたい…なら答えは一つ!

 

"星"(ステラ)っていうのはどう?」

 

 

「「「「"星"(ステラ)?」」」」

 

「星って意味なんだけど、一番星っていうのが最適かな?どう?いいでしょ?」

 

俺がそう言うとみんな唇をプルプル震わせ…「いいね(な、と思う、ですね)」という。よかった…拒絶したらどうしようかと思った。

 

「じゃあ…お前さん達のパーティー名は"星"(ステラ)ってことで決まりだな!」

 

「あぁ…」

 

「今日から冒険者パーティー"星"(ステラ)活動開始だ!!」

 

「「「「おおっ!!」」」」

 

全員で盛り上がり、ギルマスは呆れながらも嬉しそうにする。こうして俺達、"星"(ステラ)は冒険者としての道を歩み始める…

 





戦闘描写大変…仮面ライダーの方も頑張ろうと思います。お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。