オーバーロードと共に   作:うさぎ777

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王国編
倫理観なき探求者


うさぎは度重なるアインズの執着や自由のなさにうんざりしていた

毎日毎日アインズに縛られる日々

他の誰かを口にすれば戦争だなんだと言い出す始末

今の状況は自分にとってもアインズにとっても良くないと思っていた

しかし、彼をそのようにした一因が自分にもある

うさぎはそのように考えていた

どうにかモモンガを昔のように優しい彼に戻したい

自分にのみ執着するのではなくもっと多くの仲間に囲まれて笑って過ごしてほしい

うさぎはその一心で自分のワールドアイテムをついに使うことに決めたのだった

うさぎは舌打ちをしながらも静かにワールドアイテムを発動させたのだった

 

うさぎはユグドラシル終了前の”ギルド月のうさぎの自室”に来ていた

机に、ある書類を置いて

そして”過去の自分”へとその希望を預けたのだった

 

 

それ以来、モモンガからは昔のように異常な愛情を向けられることはなくなった

しかし、その視線には以前よりも熱が込められているような気がした

うさぎはモモンガと共に行動を共にすることを選んだ

しかし、モモンガの傍には自分だけではない

ヘロヘロさんやたっちさん、武人建御雷さんに囲まれるモモンガを見る

モモンガがこちらを見て楽しそうに自分に呼びかける

「うさぎさん!聞いてくださいよ!」

 

うさぎはそれをみてゆっくり歩いてその輪に入っていったのだった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ここはうさぎが過去に戻り書類を置いていった

ユグドラシル終了前のギルド月のうさぎ

過去のうさぎは自室に向かっていた

 

 

こつん・・こつん

足音が響く

 

 

暗がりの部屋でうさぎはふと机のうえに書類が置かれていることに気付く

それを手に持つと彼の手が震えた

 

「ああ・・使ったのか、ワールドアイテムを」

 

 

その書類には

 

”調査報告”

 

と書かれていた

 

そこには今までの経緯、モモンガの性格、帝国や法国の情報まで事細かに記載されていた

 

「遂に見つかったのか」

 

「わたしが求めていた”人物”が」

 

その瞳は氷雪のように鋭く冷たい

 

そして窓の外を覗き満月を見つめた

 

モモンガを助けたこと、他国を訪問したこと、モモンガから逃げたこと、モモンガに捕らわれたこと、NPC達と関わったこと

 

全ては彼が興味を十分に満たしうる人物かどうか確認するため、情報を集めるために行われていた

 

すべて彼の掌中に弄ばれていたのだ

 

「フフッフフフフ」

 

「ああ、鈴木 (さとる)

 

「やはりあなたはわたしを満たしてくれる存在」

 

そして笑みを浮かべ言った

 

「次の物語を始めようか」

 

 

 

 

       -彼の名前は宇佐美無月(みつき)-

 

       -マッドサイエンティストである- 

 

       

 

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