これから少し忙しくなるので投稿が少しずつおそくなるかもしれません。
ですが、これからもどうかよろしくお願いします。
「高祖先生の日常が知りたい」
「…いきなりどうしたの? さやかちゃん」
「だってさ、考えてみてよまどか。あの先生いつも定時に学校出てるでしょ?」
「うん…」
「おかしいと思わない?」
「えっ?」
「だってさ、あの人いつも宿題の量とかとんでもないじゃん。なのにいつも定時に出て行くんだよ?採点とかどうしてるのさ。絶対何かあるって」
「家に持ち帰ってるだけじゃないの?」
「あたしも最初はそう思ったんだけど、どうやら違うみたいなんだよね。全部学校で終わらしてるみたい」
「……そうなんだ」
「まあ、それはプリント整理がとても早いってことで結論付けられるけど、問題は『何でそこまでして定時に学校を出たがるのか』なんだよ」
「そういえば、今日も早乙女先生の愚痴を他の子に任せて下校しようとしていましたわね」
「いいところに気付いたじゃん仁美! それじゃあ早速高祖先生の後を付けていきたいと思うんだけど、どう? まどか、仁美」
「すいません、私は門限があるので……」
「そっか、仁美は駄目か。じゃあ、まどかはどうする?」
「私は、高祖先生の生活にはちょっと興味があるかな…」
「よ~っし。じゃあ、あたしとまどかで行こっか!」
「うん、さやかちゃん」
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「もうすぐ定時だね」
「うん。さやかちゃん……あっ、今高祖先生が校門をでたよ!」
「じゃあ、行くよ。まどか」
「分かった」
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…………付けられてる。
撒くのは簡単なんだけれどな、どうしようか。
今日は杏子の様子を確認するだけだし、特に問題は無い…か?
そう思った俺は2人のことは無視することにした。
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「随分遠くまでいくな~」
「どうするの? このままだと隣町に入っちゃうよ?」
「ここまで来て諦められる訳ないじゃない! あたしは最後まで追いかけるよ!」
「そ…そう……」
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随分としつこいな、あの2人。 っと、ここだな。
俺の目の前には、今現在杏子が通っている学校があった。
さて、俺の予想が正しければ今ぐらいの時間に杏子が下校しているはずなんだが…。
…いた。
「おい、杏子」
「ん? ああ! 真司じゃねーか! どうしたんだ、こんなところに来て」
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「……あの人誰だろう」
「う~ん、分からないな~。でもさ、これって結構真相に近づいたんじゃない?」
「どういうこと?」
「つまり! 真司先生はあの子に会うために毎日定時に帰っているんだよ!」
「…そうなのかな」
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……なんだかとんでもない勘違いをしているみたいだな。
―――地獄耳のスキル
―――千里眼のスキル
まあいいや。今日に限っては間違ってる訳じゃないしな。
「なあ真司、いきなり訪ねてくるなんてどうしたんだ?」
「…気まぐれって言ってしまえばそれまでなんだけれどな。そうだな、強いていうなら下準備ってところか」
「下準備? 何の?」
「それは秘密だ。それより杏子、クレープでも食べないか?」
「ああ、いいぜ」
「じゃあ、どこで売ってるのか案内してくれ」
「それくらい自分で調べとけよ……」
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「……クレープにこんなに金が掛かるなんておかしいだろ」
「ここらへんで一番高い店にしたからな」
「謀ったな?」
「自分で安いところを選ばなかった方が悪い」
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「…クレープ食べてるよさやかちゃん」
「食べたい、けれど、値段が高すぎるでしょ…」
「うらやましいね」
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「!!」
「どうした杏子」
「……魔女だ。近い」
「……そうか」
「どうする真司。ついてくるか?」
「残念だが
「…そうか、じゃあな。真司」
「ああ」
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「別れたね」
「うん、これからどうするんだろう」
「……さやかちゃん」
「何?まどか」
「高祖先生だんだんこっちに近づいてきてない?」
「えっ?」
「……見つかっちゃったみたい」
「そう言うわけだ。で? 俺の後付けてどうするつもりだったんだ?」
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「なるほどな。俺がいつも定時に帰る理由が知りたかったと」
「そうですよ。で、どうしてなんですか?」
「仕事はいつも定時前に全部終わるからな。暇だったからっていうのも理由だが…もう一つ言うとすれば……暗躍、だな」
「「暗躍?」」
「ああ。しかし、そうはいっても最近はほとんど何もしていないんだが」
「ふ~ん。じゃあ、あの女の子は何ですか?」
「ああ、杏子か。あいつはな、俺が教師になる前に通っていた教会の牧師の娘でな。いろいろあって今も仲良くしてるんだよ」
「先生、教会通ってたんですか…」
「意外か?」
「ええ、まあそういうイメージないし…」
「まあそうだろうな……ッ」
「どうしたんですか?」
「……今日は厄日みたいだな」
「え?え?一体何ですか?」
……参ったな。
今、俺の目の前には孵化しかけのグリーフシードがあった。
このままじゃ2人を巻き込むことになる。
…さて、どうしたものか。
原作よりも魔法少女と魔女のことが2人にばれるのが早くなりそうです。
さて、少しづつ、けれど確実にずれていく物語。主人公が思い描くシナリオは一体どんな物なのでしょうか。