ヒカマーズバトルロワイヤル続編   作:開發 雅人

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第31章: ヒカマーズ・オン・タワー

安全地帯の丘の上。夕陽を受けて煌めく巨大な電波塔、その地下にある建物内部にて。コンクリートの床に座る者が四人。激エロ門田ヒロミ名言bot、えぐまに、AIpro、ヒカマニーズ……そう、ヒカマニーズである。110弱に崖から突き落とされた彼は奇跡的に生き残り、海から陸に上がって3人と遭遇、仲間となったのだ。彼らの首輪の爆発機能は既に無効化され、バイタルサインや位置情報の発信も止められている。そう、既に四人はシステム上は死人扱いとなっており、政府側に居場所を特定されることも、禁止エリアに入って死ぬこともない。これも全て、AIproのハッキング能力の成果である。「なぁヒカマニーズ、110弱の言ってたことって本当か?」門田ヒロミ名言botが訊ねる。「うん。あいつは確かに『実は生き残るのは2人で、それはもう決まってるんだ』って言ってた。そして僕を……不意打ちで海に突き落とした……」「つまりこの戦いは、最初から勝つのが誰か決まってる出来レースってことだよな!?」えぐまには怒りを露わにする。「だから俺達がこのふざけた戦いを終わらせて、政府に復讐しないと!」そう言って一心不乱に壁に埋め込まれたコンソールのキーボードを叩くAIpro。「なぁ、AIproは今何をしてるんだ?」えぐまにはナイリクタイパンの毒液が入った瓶を弄びながら質問。「ハッキングだよ。ここの電波塔なら、宇宙からの電波を送受信できる。俺達の首輪から発信される情報は全て3機の人工衛星が処理しているらしい。だからその衛星のシステムを全部掌握すれば、みんなの首輪が爆発する心配はなくなるし、政府もみんなの居場所を探知できなくなる」「そんなことができるのか……お前凄いな」えぐまにが感心したその時、金属音!「なっ!?」ドアを勢いよく蹴り上げて入ってきたのは、M19とTEC−9を腰に下げたマニマニア。4人は驚愕して振り向く!「まさか先客が居るとはな!」マニマニアの表情に、不安や恐怖は全く無い。「あ……貴方はマニマニアさん!?僕達を殺しに来たんですか?」ヒカマニーズは木の枝とそこら辺の石で作った簡素な石斧を構えて警戒する。「ちげえよ!俺はただ休む場所と新しい仲間を探しに来ただけだ」「仲間に……なってくれるのか?」門田ヒロミ名言botの目に希望の光。「お前らがそう望むなら、味方になってやるぜ!」マニマニアは太陽のような笑顔を見せる。「良かった……ありがとう。心強いよ」とえぐまに。「マニマニアさん、早速ですが貴方に伝えたいことがあります」AIproはタイピングを続行しながら言う。そして4人は新たな仲間に、このゲームの真実と、全員がこの地獄から抜け出すための希望について語り始めた。

 

 

設xキン名言bot、応接_mania、ナミアリ、Poland_mania、ヒロヒト_mania、Z3マニアのチームは、安全地帯の端にある気象操作塔の内部に集まっていた。亜熱帯気候のヒカ島の中で、この塔の周りだけ冷涼で雪が降っている。「僕達は、どうやったら強くなれるのだろう……?」コンテナに背を預けたまま、応接_maniaが零す。仲間を3人も失ったことにより、戦わなければ生き残れないという現実をチーム全員が強く実感していた。「地道に役立つ道具や強い武器を集めるしかナイと思う」と設xキン名言bot。「僕は、武器無しでも戦えるようになりたい」そう言って応接_maniaは正拳突きの練習を始めた。「私はこの施設内に武器になりそうなものがないか探してくる」ヒロヒト_maniaが立ち上がった瞬間、轟音と爆風!6人は慌てて戦闘態勢!「鍵がかかってやがったから吹き飛ばしてやったぜ!誰か居るのか?」そう言って破壊された入り口から入ってきたのは、御坂マニア、たくまに、加齢臭界隈に属してる人、ストゥー_mania、はんがりーぼーるの5人。御坂マニアはC4爆弾の遠隔起爆スイッチを撫でながら笑みを浮かべる。「こんなに居るとはな。まあいい、積極的に敵を排除するのが勝者への道だ。はんがりーぼーる、撃て!」号令と共に、3色バラクラバを着けた男がモシン・ナガンを発砲!物資投下によって得た武器だ。狙われた設xキン名言botはギリギリで側転回避、コンテナの裏に隠れる!他のメンバーも遮蔽物の裏に移動!「隠れたって無駄だぞ!」ストゥー_maniaが火炎瓶を投げようとした瞬間、足元に銃弾!「うわっ!」驚いて後ずさる!柱から一瞬顔を出した応接_maniaの狙撃だ!「私が突入します!」加齢臭界隈に属してる人は折りたたみ式パイクを展開、自身の身長の2倍の長さまで伸長させ疾走!床に穂先を突き立て、棒高跳びの要領で大跳躍!ナミアリの隠れるコンテナの後ろへ着地!「フンハーッ!」「グワーッ!」ナミアリは不意を打たれて殴り倒される!しかし、相手の踏みつけ攻撃を転がって回避!素早く足首に毒針を刺突、アジ化ナトリウムを注入!「ウッ、グハァッ……!」加齢臭界隈に属してる人は倒れ伏す!「たくまに、上から奇襲しろ」御坂マニアはたくまにに耳打ちする。たくまには塔の二階へと上がる階段をこっそり登り始めた。「オラァ!」ストゥー_maniaが改めて火炎瓶投擲!設xキン名言botの居るコンテナの裏で炎上!「アーンチャンチーン!!」服に火が燃え移った設xキン名言botは素っ頓狂な声を上げて飛び出す!はんがりーぼーるが設xキン名言botに銃口を向けた瞬間、鮮血!応接_maniaの狙撃ではんがりーぼーるの頭が爆ぜたのだ!「やべっ!」御坂マニアは慌ててモシン・ナガンを拾って発砲!しかし応接_maniaは柱の陰に隠れて回避!設xキン名言botは服に火がついたまま疾走!御坂マニアから最も遠い、ナミアリが居るコンテナの後ろに転がり込む!「設xキン、大丈夫か!?」「ちょっと火傷しちゃった……」その瞬間、設xキン名言botとナミアリの間に空のガスボンベが落下!「ワーヘヘヘヘ!?」驚いて上を見る両者。二階の吹き抜けの縁から顔を出し、舌打ちをするたくまにが見えた!「何とかしないと!」設xキン名言botはコンテナの後方にある壁のコンソールを操作する。「埒が明かないな!もったいないが、この爆弾で遮蔽物ごと破壊して……」御坂マニアがC4爆弾を投げようとした瞬間、凄まじい吹雪が入り口から突入!「グワーッ!」入り口に近い場所に居た御坂マニアとストゥー_maniaを冷気が襲う!2階の窓からも吹雪が侵入、たくまにの悲鳴!設xキン名言botが気象操作装置を使って吹雪を起こしたのだ。「みんなこっちだ!」設xキン名言botはコンソールの横の扉を指差す!ナミアリ達は急いで扉の向こうに駆け込み、エレベーターに乗り込む!「ま、待て!」御坂マニアは追いかけるが、既にエレベーターは上昇!エレベーターの中で設xキン名言botは作戦を立てる。「このまま最上階で待ち伏せして、アイツらが上がってきた所を一気に叩こう!」「うん。それはいい考えだ」応接_maniaは狙撃銃の予備弾倉を確認しながら頷く。残り弾数はそう多くない。最上階に着いた彼らは、巨大なヨウ化銀貯蔵庫や衝撃波発生装置のコンソールの陰に隠れ、エレベーターの扉を注視する。外で吹き荒れる吹雪の音は止んでおり、永遠にも感じられる静寂が支配した。「あいつら来ないな。逃げたのか……?」Poland_maniaが疑問を浮かべたその時!「イヤーッ!」巨大な窓ガラスが割れ、3つの影が侵入!なんと、彼らはエレベーターも階段も使わず、塔の外壁を登ってきたのだ!全員は驚いて振り向く!「逃げてんじゃねーぞ!」御坂マニアがモシン・ナガンを発砲!Z3マニアの肩を掠める!応接_maniaの狙撃が、側転回避しようとしたたくまにの左腕に命中!肘から先を消し飛ばす!「グァッ……うおおおぉぉぉ!」なんと、たくまには片腕欠損の痛みに耐え、応接_maniaに向かって突進!「させない!」Poland_maniaが食い止める!騎兵刀と糸鋸の激しい鍔迫り合い!すると突然、たくまにの上着のポケットから聞こえてくる電子音。「えっ!?」たくまにが驚いて下を向いた瞬間、爆発!「「グワーッ!!」」近い位置に居たZ3マニアとヒロヒト_maniaは吹き飛ばされる!「へへへ。これが強者の知恵ってやつさ」な……南無三!御坂マニアはたくまにのポケットにこっそりC4爆弾を忍ばせ、彼が敵に近づいたタイミングで遠隔起爆したのだ!なんたる仲間の命を顧みない悪魔的ヒカマー戦術か!!「酷すぎる……」設xキン名言botはPoland_maniaの無惨な爆死体を見て絶句する。ストゥー_maniaがパイクを折りたたみ状態から展開!「串刺し重点だァ!」コンソールの後ろに隠れた設xキン名言botをモニターごと貫きにかかる!「ワーッ!」液晶画面から生えた穂先をギリギリで躱した設xキン名言botは、遮蔽物があまり無い広い空間に躍り出る!好機とばかりにパイクで追撃するストゥー_mania!御坂マニアは無数のガスボンベを載せた台車の後ろから出て設xキン名言botに横槍を入れようとするが、直後、鼻を吹き飛ばされる!「グワーッ!」顔面から血を滴らせて呻く御坂マニア。応接_maniaの弾が横から当たったのだ。設xキン名言botは連続で突き出されるパイク突きを必死で躱していた。相手が持つ約4メートルにまで伸びたパイクに対し、彼の武器は金属製懐中電灯のみ。リーチの差は圧倒的だ。「オラッ!オラーッ!」ストゥー_maniaは攻撃をやめない。設xキン名言botの頭にアイデアが浮かぶ!「お前はこれでタヒね!」懐中電灯の光を照射!「うわっ!」視界を塞がれ、突き攻撃が鈍る。設xキン名言botはその隙に蹴りでパイクを逸らし、ストゥー_maniaに肉薄!床に押し倒す!「グッ、カハッ……!」馬乗りになった設xキンに首を絞められるストゥー_mania!設xキンの目を潰そうと両手を伸ばした瞬間、横から割り込む影!頸動脈に刺さる毒針!ナミアリがストゥー_maniaにトドメを刺したのだ。御坂マニアは台車の陰から飛び出し、ナミアリを狙って引き金を引く!その刹那、飛んでくる物体!「グワーッ!」一本のトンファーが飛んできて、御坂マニアに衝突!モシン・ナガンは落下、暴発して壁に風穴を開ける。「チェストオォォ!!」ヒロヒト_maniaが軍刀を握って接近!だが御坂マニアの手には起爆スイッチ!彼は死ぬぐらいなら自爆して敵を道連れにする覚悟なのだ!絶体絶命!

 

___銃声!

 

スイッチを押す一瞬前、御坂マニアの片手が爆ぜ、血と肉が飛び散る!ヒロヒト_maniaの軍刀が彼の首に到達!一気に切断!ヒロヒトが横を向くと、狙撃銃を構える応接_maniaの姿。

「やった……勝ったよ!」ナミアリは安堵のため息をつく。「勝ったのは嬉しいけど……」設xキン名言botはPoland_maniaの爆死体に目を向ける。応接_maniaはそれを見て俯く。自分がもっと強ければ、彼を守れたかもしれないのに。そんな思いが、彼の胸の中にわだかまった。「彼は戦いの中で死んだ。決して不名誉な死ではない……そのはずだ」ヒロヒト_maniaは焦げた肉片の前で跪き、手を合わせた。死人に口なし、それがこの世の摂理である。生き残った者にできることは、その死を無駄にせぬように……「グワーッ!」突然の悲鳴に全員が振り返る!設xキン名言botの胸から、騎兵刀の刃が生えている。いや、彼は騎兵刀によって背後から貫かれていた。笑みを浮かべるZ3マニアによって。「お前何をやって……!??!」驚愕して立ち上がったヒロヒト_maniaの軍刀を素早い蹴りで弾き飛ばすと、背後に回って額にグロック19を押し付けた!ネオミドチームとの戦いの後、藤原たまぐでの死体からこっそり回収したグロック19だ!「どうしたんだZ3マニア!?気でも狂ったか!?」応接_maniaは倒れた設xキン名言botに駆け寄る。「ハハハ!お花畑の君達にはわからないだろうな!簡単に人を信じるから、騙されて痛い目を見るんだよ!」「裏切る気か!?それならこっちだって容赦しないぞ!」ナミアリは毒針を構える。「やれるもんならやってみろ!下手に動けばこいつが死ぬぞ!」ヒロヒトを人質にされてしまった!「なんで……説明しろよ!どうしてこんな事をするんだ!?」ナミアリが叫ぶ。「ハハ、決まってんだろ?俺が勝つためさ。最初に俺達が集められた廃校舎で流れた放送を覚えてるか?『お前らには"最後の一人"になるまで殺し合いをしてもらう』そう言ってただろ?」応接_maniaが背中の狙撃銃に手を伸ばすと、Z3マニアはヒロヒトの額により強く銃口を押し付けて牽制する。「お前らみたいに馴れ合いをしてるのは馬鹿だ!他人を出し抜いてでも生き延びて、頃しまくった奴が勝者となる!」「わ……私が死んでもお前は2対1の劣勢、しかも相手も銃を……」「うるせぇ!喋ったら撃つぞ!」ヒロヒトは微動だにできない。「お前らの持ってる武器と食糧、役立つ道具は全部俺に寄越せ。床に転がってる御坂マニアの武器もだ!そうしたら"今は"頃さないでおいてやる」応接_maniaとナミアリは顔を見合わせる。武器を全て失ってしまったら死が確定したも同然である。「早く俺のカバンに武器を詰めろ!さもないとこいつを撃つぞ!」その時!「ンアーッ!」閃光!Z3マニアは目が眩んで何も見えない!光の発生源は……懐中電灯!瀕死の設xキン名言botの援護だ!彼はもう死んだものと思って視界に入れていなかったZ3マニアの油断である!そして残る二人はチャンスを逃さない!応接_maniaの掬い上げるようなチョップがグロック19を弾き飛ばし、片手に握ったテーブルフォークでZ3マニアの片目を刺突!「アバーッ!」思わずヒロヒトを手放す!その隙に軍刀を拾ったナミアリが背後からアキレス腱を切断!Z3マニアは倒れ、最早起き上がることすらできない!「設xキン!しっかりしろ!」3人は仲間の元に駆け寄る。彼の命は風前の灯火だ。「ハァ……皆が……無事で良かった……」「すまない設xキン……私が、不甲斐なかったばかりに……!」ヒロヒト_maniaは涙を零す。「いいんだ……皆なら……きっと勝てるよ…そうに決まってる……そう信じてる」そう言って設xキン名言botは事切れた。応接_maniaは床でもがくZ3マニアにゆっくりと近づいた。黄色い覆面に隠れてはいるが、その下には鬼めいた形相を浮かべている。「辞世の句は詠めるか?」狙撃銃を突きつけながら問う。「……たないだろ……」「ん?」「仕方ないだろ!!!」Z3マニアは顔を血と涙で濡らしながら叫ぶ!「俺は憎かった……!ヒカマーが憎かった!俺は貧しくて凶暴な親の元に生まれて、殴られながら育った!しかも生まれつき頭が悪くて何の才能もない!脳の障碍を疑ったけど、それもないから誰も助けてくれない!力が強いわけでもないからスポーツや格闘技でも人に勝てない!クソみたいな人生だった!それなのにお前らヒカマーは、俺と同じ社会からはみ出した負け組のはずなのに馴れ合って楽しそうにしてやがる!それが気に食わなかった!」Z3マニアの魂の叫びに3人は気圧される。「だから、この戦いはチャンスだったんだ……ヒカマー共を騙して破滅させて、俺だけが勝ってやるチャンスだった!俺だって人生で一度ぐらいは"勝利"したかったんだ!!」応接_maniaは驚いた。この手の人間は、聞いたことはあれど実際に見たことは一度もなかった。誰にも愛着を抱けず、周囲に嫉妬を抱いて敵視し、他人の不幸を自身の喜びとする人間を。「救いようがないね」ナミアリは冷たく言った。応接_maniaは狙撃銃の引き金を引き、介錯した。「残り37人!物資投下もどんどん行くぞ!」スピーカーからの声が、冷たい空気に響いた。

 

 

 

 

 

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