前世の記憶を思い出したポンズは、生き残る為に尽力する   作:ちいさな魔女

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前世の記憶を持つポンズの進路は、既に決めているんですよね。まあその道を行くと、十中八九アイツに出会う羽目になるのですけど。原作、又はアニメと同じになるシーンは解説とポンズサイドの描写、もしくは少しだけ挟むけど原作より変える感じにしたいと思っています。


ハンター試験編・3

最終試験は面接があり、開始までは3日間ホテルで滞在して疲れを癒す。

 

そして、最終試験当日。

 

ハンター試験の最終試験はトーナメント形式のバトルなのだが、普通のトーナメントと違って負けたら次のバトルに進み、勝てば勝ち抜きの形で合格となる仕組みだ。

 

その試合の形式は、以下の通りである。

 

1回戦、ゴン対ハンゾー。2回戦、ポックル対ポンズ。3回戦、クラピカ対ヒソカ。4回戦、キルア対ギタラクル。5回戦、レオリオ対ボドロ。何気に原作を意識したような組み合わせだが、これも運命の修正力だろうか?

 

ポンズ(それにしても、ポックルが相手か……)

 

ポンズはまさか同期と戦うとは思わなかった。

 

ネテロ「さて、最終試験は勝てば合格じゃ。仮に勝利した後にワシを殺しても、合格の決定は覆らん。逆に合格前に誰かを殺害したり、最後まで負け残ってしまった者が失格となる。敗北の条件は降参のみじゃ。仮に気絶してもカウントせず、試合は続くのみである」

 

意地悪なトーナメントだが、ネテロ自身もこの最終試験にまで進んで来た逸材を逃したくないのだろう。

 

ポンズ「ポックル。私、負けるつもりはないわよ」

 

ポックル「当たり前だぜ。あのハンゾーって奴は強そうだしな。負けたら当たるかもな」

 

ポンズ「勘弁して頂戴……」

 

あの組み合わせだとそうはならない未来がありそうだが、ポンズは念の為を考えていた。

 

そして始まる、最終試験。

 

ゴン対ハンゾー。試合開始と同時にゴンは距離を取るが、ハンゾーにアッサリと追い付かれた。ハンゾーから一撃を受けて倒れるが、ゴンは負けを認めない。

 

それから3時間、ハンゾーからの拷問紛いの攻撃を受け続けるゴンは、左腕の骨を綺麗に折られる。それでも退かないゴン。それを見ていたレオリオやクラピカは、今にも飛び出しかねない雰囲気だ。しかし、手を出せばゴンが失格となる。

 

ポンズ「…………」

 

ポックル「そりゃ目を背けたくなるぜ……」

 

ポンズも見ていられなくなる。

 

ポンズ(そりゃこんな痛々しいのを見て平然としてられるなんて、そっちの方がどうかしてるわよ……)

 

ゴンは何度か蹴り上げたりしてハンゾーに一矢報いるが、あくまで仰け反らせただけだ。

 

ハンゾーに刃物を向けられても、ゴンは退かない。ハンゾーが仮に此処でゴンを殺して失格になっても、また来年挑戦すれば良いだけだ。誰がどう見てもゴンとハンゾーは対等なはずが無い。

 

足を切り落とされるのは困るが、降参するのは嫌だとゴンは意地を張る。あまりにもワガママな意地っ張りに、ポンズも知ってるとは言えいざ見るとあまりにもワガママ過ぎた。

 

しかし、ゴンは退かない。ハンゾーが声を上げる。

 

ハンゾー「なんで退かねぇ!?また来年挑めばば良いだけだろ!?命より意地が大切だってのか!?そんな事でくたばって満足か!?」

 

ゴン「親父に会いに行くんだ。親父はハンターをしてる。今は遠い所に居るし、会った事もないけど、会ってみたいんだ。もし此処で俺が諦めてしまったら、俺は二度と親父に会えない気がするんだ。だから退かない」

 

ゴンの額に当てられた刃の切っ先が、ゴンの額に僅かに刺さる。ハンゾーはゴンの覚悟と死を恐れない精神力に根負けした。

 

ハンゾーは負けを認めたものの、それを認めないゴンが「そんなのズルい!ちゃんと2人でどうやって勝負するか決めようよ!」と反論した為、キレたハンゾーにアッパーで殴られて吹っ飛ばされてしまった。勿論これまでのダメージが蓄積した影響もあり、ゴンは気絶した。

 

ゴンの勝利で終わった1回戦。ポンズは息を吐く。

 

ポンズ「全く……ホントに見てられない試合だったわ」

 

ポックル「にしては、嬉しそうにしてるじゃん」

 

ポンズ「まあね。凄い精神力だわ」

 

ポンズはゴンの覚悟の強さを目の当たりにして、サイコパスと言われてもやはり主人公なんだなと理解出来た。

 

ポックル「んじゃ、次は俺達だな」

 

ポンズ「ええっ」

 

ポンズとポックルの対決。2人は武器を預ける。ポンズは蜂入りの帽子を脱ぎ、ポックルは弓矢を置いて、それぞれ位置に付いた。

 

スタッフ「それでは!ポンズ対ポックルの試合を始める!両者、構え!」

 

ポックルとポンズはそれぞれ構えて、試合開始の合図を待つ。

 

スタッフ「始め!」

 

スタッフがそう告げた途端、ポックルが走り出して来た。

 

ポンズはポックルの拳を叩いて受け流し、ポックルの攻撃を避けていく。念の修行を7日間もしたお陰か、ポックルの動きがよく見える。応用を上手く出来るようになれば、攻撃を受け流しつつ反撃出来るだろう。

 

ポックル「やるな!」

 

ポックルの蹴りをしゃがんで避けた後に、ポンズはポックルの片足のふくらはぎを蹴る。ポックルは足を蹴られた事で転んでしまうが、ポンズはポックルへの追撃を止めない。

 

ポンズはポックルの股間へ突き出すような蹴りを放つ。

 

ポックル「ぎゃああああぁぁぁっ!!ま、参った……」

 

流石に股間への一撃は耐えられない為、ポックルは悶絶しつつも降参を宣言。股間を抑えたポックルに声を掛けないポンズ。

 

この状況に言う事は何もないからだ。

 

リッポー「こ、股間を狙うとは……」

 

リッポーもこの試合で股間を狙うとは思わなかったようで、ドン引きしていた。

 

クラピカ「あんな戦法ありか?」

 

レオリオ「反則じゃねーか流石に」

 

キルア「実戦にルールはねぇよ」

 

キルアの言う通り、実戦にルールは存在しない。股間という弱点を狙うのは読まれやすい選択肢ではあるが、有効打であるのも確かだ。弱点をカバーしていないポックルが間抜けなのだ。

 

ヒソカ(フフ……彼女、中々やるね♠戦ってみたいよ♥)

 

ヒソカの視線にポンズは寒気を感じた。

 

その後、クラピカとヒソカの試合が始まる。試合は暫く続いたが、ヒソカがクラピカにクモ、つまり幻影旅団の事を耳打ちし、ヒソカが降参宣言をしてクラピカの勝利。

 

そして、キルアとギタラクルの試合。

 

ギタラクル『久し振りだね。キル』

 

キルア「っ?」

 

すると、ギタラクルは顔の針を全て抜いていく。顔と髪型が変形していき、軈て先程とは別人の顔へ姿を変える。

 

イルミ・ゾルディック。キルアの兄にして、ゾルディック家の長男。そして、キルアに対して歪な愛情を持つ男。

 

ポンズ(あの男、愛は本物でも歪みきってるのよね)

 

そのイルミの姿を見た途端、キルアは恐怖に引き攣った表情を浮かべた。

 

キルア「い、イルミ………」

 

ギタラクル→イルミ「やあ、キル。母さんとミルキを刺したんだって?」

 

イルミの問いに、キルアは空返事を返す。

 

イルミ「母さん、泣いてたよ」

 

キルア「だろうな。息子に刺されてショックだろうぜ」

 

イルミ「とんでもない。あの子が立派に成長して嬉しいってさ。感激してたよ。ミルキは怒ってたけど」

 

ポンズはその様子を見ていて、かなり歪な家族関係だと考えていた。

 

ポンズ(ミルキって割と常識人な所があるのよね。キルアに刺されて怒ってたし、人間臭いのが凄いわよね)

 

レオリオは声を上げて驚いていて、クラピカは先程まで空虚な顔をしていたが、キルアとイルミの歪んだ家族愛に冷や汗を流す。

 

その後、イルミからハンターではなく殺し屋こそキルアの天職だと語るが、キルアは人殺しなんてもうしたくない、ゴンと友達になって一緒に遊びたいと語る。

 

ポンズ(それはそうよ。キルアは確かに殺しの才能はあるけど、才能イコールやりたいかどうかではないもの)

 

キルアと少しだけ話したポンズも、キルアがホントは優しい少年だと理解していた。

 

しかし、イルミはキルアに友達なんか出来ない。その理由も根っからの人殺しだからと語る。勿論イルミなりにキルアを気遣っているのだろうが、キルアを追い詰めているだけだ。

 

レオリオがそんな相手に聞く耳を持つなと叫び、キルアがその言葉に顔が明るくなる。

 

ポンズ(ほら、キルアはやっぱり優しい年頃の男の子なのよ)

 

しかし、イルミはキルアがこうなった原因がゴンだと分かり、ゴンを殺しに行こうとした。しかし、ハンゾーとクラピカ、レオリオがゴンの居る場所に通じる扉の前に立ち塞がる。

 

ポンズはヒソカを見た。ヒソカもイルミに対して厳しく睨んでいる。自分の獲物を横取りされるのが気に入らないのだ。

 

すると、イルミは試合に勝ってからゴンを殺すと宣言。ポンズはその異様な光景を見ていたが、やはり見ていられない。

 

キルアにイルミが迫る。キルアはイルミの影響により、精神的に追い詰められていく。

 

キルアは降参を宣言し、イルミが勝った。

 

その後行われたレオリオ対ボドロの試合、虚ろな顔をしていたキルアがボドロの背後に現れた。ポンズはその様子をただ見ていた。

 

だってあの場において、キルアの行為を止める理由が無かったからだった。

 

ボドロを殺したのは間違いなくキルアの意思であり、自暴自棄の結果なのだ。

 

ポンズはキルアの行動を肯定しない。だから何もしない。

 

キルアが失格となり、試験会場を立ち去る様子をただ見つめるだけで何もしなかった。

 

他の二次創作ではよく、キルアの殺害を止める様子は見られるが、ポンズはこの光景を見て止めようなどとは思わなかった。

 

もし止めに行ったら、自分が殺されていたかもしれなかったからだ。

 

結果、合格者はゴン、クラピカ、レオリオ、ポンズ、ポックル、ハンゾー、ギタラクル、ヒソカの8名のみとなった。

 

――――――――――――――――――――――

 

その後、悪い空気のまま合格者達は講堂に集まったものの、クラピカとレオリオが再審を要求。キルアはギタラクルことイルミに脅されて、無理矢理殺しをさせられたとクラピカは語る。レオリオに関しては、自分をキルアが助けてくれたと言っている。

 

しかし、ネテロはその抗議を却下。レオリオがボドロに負ける事は無く、あのまま試合をしていたらレオリオが勝ってたらしい。そしてキルアの失格は変わらないと語るネテロ。ポックルは、それを言うならばクラピカがヒソカと耳打ちで話をしていた後にヒソカが負けを認めた所がおかしくなると語る。

 

ポンズ「まあ、そうなるわよね」

 

すると、講堂の扉が開いた。ゴンが真剣な表情で現れたのだ。

 

ゴンはイルミの元に向かい、「キルアに謝れ!」と激昂した。当然イルミはキョトンとした顔で何を謝るのかゴンに尋ねた。その後、ゴンがキルアを連れ戻すと語る。

 

その後、ハンター試験に合格した人達へ、ビーンズから説明が入る。

 

ビーンズ「では、皆様。合格おめでとうございます。皆様は正式にハンターとなりました。皆さんにお渡ししたのが、皆さんがハンターである事を証明するハンターライセンスです」

 

ビーンズの説明は掻い摘んで言うと以下の通りだ。

 

世界中の渡航の自由:通常は入国が制限されている国の約90%、一般人が立ち入り禁止の区域の約75%へのアクセスが許可される。

 

公共施設の無料利用:実に95%もの公共施設やサービスを無料で、しかもファーストクラスで利用出来る。

 

一流企業並みの融資:銀行から無利子で億単位の融資を受けることが可能。

 

機密情報へのアクセス:ハンター専門の非公開ウェブサイトにアクセスし、通常の手段では入手できない情報を購入可能。

 

受刑者の雇用:絶対服従を条件に、受刑者を雇用して刑期を短縮させることが可能。

 

高額での売却:ライセンス自体をコレクターアイテムとして売却すれば、一族が数世代にわたって裕福に暮らせるほどの大金を得られる。

 

しかし、それ故に再発行は不可能であり、替えが利かないのだ。なので新米ハンター最初の仕事は、自らのハンターライセンスを守る事。

 

そして、ビーンズの説明は次の通りだ。

 

一つ:ハンターたる者 何かを狩らねばならない

 

二つ:ハンターたる者 最低限の武の心得は必要である。最低限とは念の修得である。

 

三つ:一度ハンターの証を得た者は如何なる事情があろうともそれを取り消されることはない。但し証の再発行も如何なる事情があろうとも行われない

 

四つ:ハンターたる者 同胞のハンターを標的にしてはいけない。但し甚だ悪質な犯罪行為に及んだ者に於いてはその限りではない

 

五つ:特定の分野に於いて華々しい業績を残したハンターには星が一つ与えられる

 

六つ:五条を満たし且つ上官職に就き 育成に携わった後輩のハンターが星を取得した時、その先輩ハンターには星が二つ与えられる

 

七つ:六条を満たし且つ複数の分野に於いて華々しい業績を残したハンターには星が三つ与えられる

 

八つ:ハンターの最高責任者たる者 最低限の信任がなければその資格を有することは出来ない。最低限とは同胞の過半数である。会長の座が空席となった時、即ちに次期会長の選出を行い決定するまでの会長代行権は副たる者に与えられる

 

九つ:新たに加入する同胞を選抜する方法の決定権は会長にある。但し従来の方法を大幅に変更する場合は全同胞の過半数の信任が必要である

 

十:此処に無い事柄の一切は会長とその副たる者 参謀諸氏とでの閣議で決定する。副たる者と参謀諸氏を選出する権利は会長が持つ

 

ビーンズ「以上で説明を終わります。後は皆様次第です。試練を乗り越えた自分の力を信じて、夢に向かって前進してください。此処に居る8名を、新しくハンターと認定致します!」

 

こうしてハンターライセンスとハンターの説明会が終わった。しかし、ポンズは知っている。本当のハンター試験は、まだ終わってないのだ。裏ハンター試験として、念能力の取得がハンターには義務付けられている。

 

ポンズ(強くなるしかないわ……そうなれば、天空闘技場ね)

 

彼処なら200階に着くまでなら大金を稼げるし、強くなれるので修行にはぴったりだ。

 

ポンズは説明会を終えて、ポックルと合流する。

 

ポックル「よおポンズ。お前はこれからどうするんだ?」

 

ポンズ「天空闘技場へ行くわ。今の私じゃ、まだプロのハンターとして活動出来ないもの。貴男は?」

 

ポックル「俺は情報を集めながら幻獣ハンターになるさ。なに、心配すんな。ヤバくなったら逃げるしさ」

 

ポンズ「そう。じゃ、此処でお別れね、ポックル。次に会ったら、お互いにプロのハンターとして誇れるようにならないとね」

 

ポックル「おう!お前も、たまに試合見に来て良いか?変な負け方すんなよ?」

 

ポンズ「ありがと」

 

ポックルとポンズはお互い別れて行動する事に。

 

ゴン達はキルアの実家があるゾルディック家へ行くらしい。パドキア共和国のデントラ地区にあるククルーマウンテン。ポンズはその様子を見た後、ポックルと別れて行動する事に。

 

すると、ポンズはネテロと合流した。

 

ポンズ「ネテロ会長?」

 

ネテロ「さて、お主はこれからどうするつもりじゃ?」

 

ポンズ「まだ自然界に出て冒険するには早いので、なるべく力を付けないと。だから、天空闘技場に行こうと思います」

 

ネテロ「そうか。なら、己の力をしっかり磨き、人の為に尽くす事を忘れてはならんぞ」

 

ポンズ「はい」

 

こうしね、ポンズはネテロから離れて、天空闘技場のある国へ向かった。1日平均4000人の腕自慢が世界中から集まる格闘技場で、通称「野蛮人の聖地」。観客動員数は年間10億を超える。そんな天空闘技場で腕試しをしに行くポンズ。

 

そして、その様子を見ていたネテロは、電話を取り出してとある人物に繫げた。

 

ネテロ「もしもし、ワシじゃ。アイザック=ネテロじゃよ。天空闘技場に合格者が一人向かったぞ。ポンズというんじゃ。報告書は見ておるだろうが、お主から色々と教えてやってくれんか。頼んだぞ」

 

ネテロの電話からは、『〜だわさ』と声が小さく聴こえてきた。それを聞いたネテロは、立ち去るポンズの姿を静かに見守る。しかし、温かい目をしていた。

 

ポンズが歴史上類を見ない、至高の逸材であると確信しているからだ。




ゴンとキルア、ズシの師匠にはウィングさん。ポンズの師匠は、もうお分かりですね?
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