前世の記憶を思い出したポンズは、生き残る為に尽力する   作:ちいさな魔女

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ポンズの師匠はオリキャラでも良かったけど、ビスケしか居ないや……。


天空闘技場・その1

ポンズは空港に到着すると、ハンターライセンスを空港の受付で見せた。ビザやパスポートが無くても、ハンターライセンスがあれば完璧に飛行船に乗り込める事に驚いていた。改めてハンターライセンスの凄さに驚きつつ、飛行船に乗り込んだ。トイレを済ませた後に、念能力を極める為に昆虫図鑑に目を通す。今自分の帽子には毒蜂を仕込んで操れるが、今後は毒蜂以外の虫達も出せるようにしたい。また、トリコに出てくるような虫達も生み出せるようになりたい。身に覚えがある虫達を絵で描き、どんな能力だったか思い出し始める。

 

ポンズ(ダイナマイトみたいな形の虫は爆虫……カマキリみたいな見た目の起爆虫という虫が死ぬと爆発してたわね。あれは殲滅能力に使えそうよね。後は索敵ね。それと、視界や聴覚の共有………音を武器にしたり………巨蟲列島みたいな巨大昆虫達を産み出すなら………カロリー消費も大きくするべきね)

 

ポンズは飛行船の席でメモを取り、具体的な能力の考察を行う。

 

帽子が無くても似た形の帽子を具現化する、どんな虫を産み出すか、カロリー消費量の調整等、色々と考えていく。

 

ポンズ「よし。こんな所かしら」

 

ヒソカ「うんうん♥勤勉だね♠」

 

ポンズは聞いた。それは原作では天空闘技場に居たのだから、移動する為に飛行船利用しててもおかしくは無い。しかし、だからと言って何故此処に居る?

 

ポンズは振り向かない。そのまま話しかける。

 

ポンズ「ななな、何の用なのよヒソカ!」

 

しかし、ポンズは両頬を両手に掴まれ、そのまま上を向かせられた。そして、にこやかに微笑むヒソカの顔があった。

 

ヒソカ「やっ♣」

 

ポンズ「なんでそんな事するのよ……」

 

ヒソカ「酷いじゃないか◆。一夜を共にした仲じゃないか♥」

 

ポンズ「言い方!!」

 

こんな奴と恋人になるとか、ごっこでも嫌なポンズである。

 

ポンズ「それで……何の用よ?」

 

ヒソカ「天空闘技場に行くんだろ?」

 

ポンズ「なんでって………そういえば貴男は強い相手がお望みでしょ?だとしたら天空闘技場は絶好の場所って事ね」

 

ヒソカ「察しが良いね◆君も天空闘技場で腕試しかい?♠僕が案内するよ♣」

 

ポンズ「そりゃどうも」

 

下手に断ったら何をされるか分からない以上、素直に従うのが得策だ。

 

ヒソカ「そう言えば、いつも君と居たあの弓使いはどうしたんだい?」

 

ポンズ「今は別行動中。ポックルならきっと強くなって私と出会うわ」

 

ヒソカ「そうか♥所で、これは君の?◆」

 

ヒソカはポンズからメモ帳を奪い取り、中身を確認する。

 

ポンズ「ちょっと!それ返して!」

 

ポンズはヒソカの奪ったメモ帳に手を伸ばすが、ヒソカは捕まらない。軽々と避けるだけだ。その間に、ヒソカはポンズの念能力について読み終えたのか、早くもメモ帳を閉じた。

 

ヒソカ「ふーん………まあ良いと思うよ♥制約と誓約を使う事も考えてるんだね◆それより君って、ホントに二つの念の系統に適正があるんだね?♣」

 

ポンズ「分かるのね」

 

ヒソカ「まあね♥君のオーラを感じた時、君は操作系だけでなく具現化系特有のオーラが混じり合ってるんだ♠」

 

やはりヒソカはただ者ではない。ポンズはヒソカの視線に悍ましさを感じながら、飛行船の旅を堪能した。因みに能力を纏めたメモは返してもらえた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

そして、ポンズはヒソカの案内で天空闘技場の目前までやって来た。

 

ヒソカ「其処の受付で名前を登録すれば、一階は番号で呼ばれるよ♠それじゃ、僕は此処でおさらばするね◆」

 

ポンズ「………ありがと」

 

怖いし関わりたくないと思っていたが、仲間にしてみると案外頼もしい所があるし、何より話していて案外楽しい。

 

話していて案外悪くなかったと思える自分が怖くなるポンズであったが、此処でとある人物に話し掛けられる。

 

ビスケ「あ、あの!貴女はなんだか強そうなので、是非とも観察させていただけませんか?」

 

ポンズの背後に現れて話しかけて来たのは、ピンクが基調のゴスロリドレスを身に纏い、金髪ツインテールの可憐な美少女だ。しかし、ポンズは正体を知っていた。彼女の正体は57歳の超プロハンター、ビスケット=クルーガーである事を。此処に居るという事は、自分に念を教える為に来たと理解したポンズ。

 

しかし、此処は敢えて気付いてないフリをする事に。ポンズは少しだけ考えた後に、ビスケに視線を合わせてしゃがみ込む。

 

ポンズ「あら、まだ天空闘技場で登録もまだな私を選んでくれて嬉しいわね。お嬢さん、お名前は?」

 

ビスケ(………ふーん。そう来たわさね。しかもアタシを見た時に少し視線を反らした上に考え込むように首を傾げた……どうやったのか知らないけど、アタシの正体を知ったようだわさ。まっ、此処は乗ってやろうじゃないの)

 

しかし、ビスケに早くも見抜かれた。

 

ビスケ「わたくしは、ビスケと申します!ポンズさんの事を応援しておりますわ!」

 

少女漫画風に喋るビスケの様子に、ポンズは笑いそうになって顔を反らす。

 

ポンズ「い、良いけど………フフ…………私で良ければ……」

 

ビスケ(こんのぉおおおおぉっ!!笑いやがってえぇ!!アンタの事をぶちのめしたろかぁぁぁ〜っ!!)

 

ポンズ「でも一つ聞かせて。どうして私の名前を?名乗ってないのに、何処かで漏れたのかしら?貴女、ホントに一般人?そういうのを探れるサイトにアクセスしたとしても、個人情報を探れる時点で、ただ者ではない気もするわよ?ビスケット=クルーガーさん?」

 

しかし、ポンズの話を聞いて冷静になるビスケ。

 

ビスケ(へぇ。鋭いわさ。アタシの事も恐らく知ってるみたいだわさ)

 

ビスケ「……そうね。もう隠すのも飽き飽きだわさ。登録したいだろうけど、一旦近くの宿で話すわさ」

 

ポンズ「そうね」

 

ポンズはビスケの案内で、近くの宿へ移動する事に。

 

――――――――――――――――――――――

 

宿に移動した2人は、その部屋の中で話をする事に。

 

ビスケ「じゃあ改めて、アタシはプロのハンターを続けて40年。ビスケット=クルーガー。ビスケで良いわさ」

 

ポンズ「私はポンズ。この前ハンターライセンスを取ったばかりの新米ハンターよ。それで、ビスケで良いのよね?私の事、やっぱり知ってるのね?」

 

ビスケ「勿論だわさ。ネテロから聞いた時は驚いたわさ。アンタは世界で初の念の系統が二つも適正がある例外中の例外。そりゃ特質系になって全ての系統の力を万全に使えるようになる事は少ないだけであるわさ。でも、アンタみたいに特質系でもないのに操作系と具現化系の二つが万全に使える例は無いのだわさ」

 

ポンズ「……ネテロ会長から何処まで聞いてるの?」

 

ポンズの問いに、ビスケは自分が記憶してる限りの事を説明した。

 

ビスケ「色々聞いてるわさ。水見式の映像を見せてもらったし、実際会って大方分かったし、能力だけでなく制約と誓約も知ってたみたいでキチンとどんな能力にしてたかメモしてたみたいだわさ。こんなのは持ち歩くなんて愚策だわよ」

 

ビスケはそう言うと、懐からポンズから取り上げたメモ帳を取り出した。

 

ポンズ「………さっきもヒソカにやられたわよ。まあもう覚えたから要らないけど」

 

ビスケ「その方が良いだわさ。これはこっちで処分しておくだわさ」

 

ビスケはそう言うと、暖炉の火の中へ放り込んだ。メモ帳は火で燃えていき、散り散りになって消えていった。

 

ポンズ「2回も取られるなんて……能力身に付けてもこんなに隙だらけじゃ意味ないわ……ビスケさん!教えてください!私を強くしてほしいんです!」

 

ビスケ「ビスケで良いだわさ。取り敢えず、天空闘技場で登録を済ませてきなさい。50階に到達したら、本格的に鍛えて行くだわさ。200階で新人潰しを狙う奴等に対して、応用が出来てないようでは太刀打ち出来ないわよ!」

 

ポンズ「え、ええっ」

 

こうして、ポンズは天空闘技場へ向かう。受付で登録を済ませ、一階の闘技場に到着する。

 

そして、暫く待っていると、ビスケが隣にやって来た。

 

ビスケ「良いこと?200階に到達するまで、念はなるべく使わない事。念を知らない奴等に使えば、例え強化系でなくても人体を軽く捻り潰してしまうわさ。だから、200階までは念の使用は我慢!でも念が生まれつき使えるなら、身体能力は並の人間より上だわさ。ハンター試験で学んだ事、活かしてきなさい!」

 

ポンズ「ええっ、もちろんよ」

 

すると、ポンズの出番がやって来た。そして、闘技場にやって来て対戦相手と出会う。相手はポンズより身長が上の男だ。

 

男「おいおいお嬢さん!天空闘技場は花摘みの場所じゃねぇんだぜ!」

 

観客『おーい!怪我しても知らねーぞ!』

 

しかし、ポンズは相手を観察する。相手は直接戦闘ではポックルより下だが、腕力に掴まれば自分では抜け出せないと見た。ならば戦い方はある。

 

審判「この試合の戦果によって、どの階に上がれるか決まる!3分間戦い、お互いの成果を見せるんだ!では、始め!」

 

審判が試合開始を宣言。男は力任せに迫って来たが、ポンズは男の振り上げてくる腕を避けていく。ただ力任せに腕を振るうだけならば、念を覚えた上にハンター試験を乗り越えたポンズにとって避けやすい攻撃だ。

 

そして、ポンズは相手の腕を避けた後に、相手の足の付け根を蹴る。蹴ると言っても、真っすぐ突き出すように蹴りを放たれ、片足を蹴られた男は転倒した。

 

その隙を逃さない。ポンズは男を下顎から蹴り上げた。下顎への蹴り上げ攻撃は、体格が良くても脳を揺らすのに効果的な攻撃だ。

 

男はその場に倒れて、そのまま気を失った。

 

観客『『うおおおおおおおっ!!!』』

 

ポンズ「よし」

 

ビスケ(ふーん。やるわね。でも、まだまだ発展途上だわね。頑張んなさいよ)

 

ビスケも感心した様子で見ていたが、まだまだポンズは成長すると見ていた。

 

審判「よし。君は40階からだ」

 

ポンズ「はい」

 

ポンズは審判から券を受け取り、闘技場を後にした。

 

そして、ビスケと合流。エレベーターにやって来ると、エレベーターの操作を担当する女性スタッフによって案内される。

 

スタッフ「天空闘技場は、勝てば勝つほど10階ずつ上へ上がれるようになり、ファイトマネーの金額も上昇します。もし負けてしまうと、一階降りる形となります。また、100階クラスからは専用の個室も使用可能になりますが、もし負けた場合は個室はすぐにチェックアウトとなりますのでご注意を」

 

ポンズ「は、はい」

 

ビスケ「大丈夫。アンタは強いわさ」

 

そして、40階に到着したポンズ。原作のゴン達の到達した階より10階も低めだが、それでも先ず先ずのスタートだ。

 

2人はスタッフの案内で、換金所へやって来た。

 

スタッフ「ポンズ様、40階へようこそ。こちらがファイトマネーになります」

 

スタッフから渡された封筒を受け取ると、ポンズは中身の152ジェニーを取る。

 

ポンズ「これだとジュース1本分ね」

 

ビスケ「天空闘技場は、一階なら勝っても負けてもジュース1本分のギャラだわさ。勝ち上がっていけばどんどん増えていくし、その分上に上がれるんだわさ」

 

ポンズ「ビスケって、天空闘技場の経験者?」

 

ビスケ「ええっ。でも、フロアマスターになるつもりは無いから途中で辞めたわ。まだ見ぬ宝石を求めてハンターになったから、天空闘技場はあくまで通過点なんだわさ」

 

ポンズ「ホントに実力者ね……」

 

ポンズはジュースを買った後、ビスケと共に宿へ戻る。スタッフに確認した所、どうやらポンズの試合は明日行われるらしい。

 

ポンズは宿に戻り、ビスケと共に修行に入る。

 

ビスケ「さて、先ずは四大行から。先ずは纏!」

 

ポンズ「はい!」

 

ポンズは体にオーラを纏う。体にオーラを纏わせると、ビスケは次の段階に入る。

 

ビスケ「次、絶!」

 

ポンズ「はい!」

 

ビスケの言葉と共に、ポンズは全身のオーラを消した。

 

ビスケ「錬!」

 

ポンズ「ハァッ!!」

 

ポンズは全身からオーラを放つ。

 

ビスケ「しっかり出来るみたいだわさ。さて、次はアンタの能力!イメージは出来てるみたいだから、次は能力を使ってみなさい!」

 

ポンズ「はい。帽子………蜂の巣………」

 

ポンズは自分の能力を想像し、帽子と一体化もしくは帽子そのものを具現化、その両方を思い付く。

 

ポンズ「さあ、来なさい!」

 

ポンズは帽子から生まれるイメージを想像した。その瞬間、帽子の姿が蜂の巣のような無数の穴が開いた姿となる。そして、その穴から毒蜂達が出現した。一匹だけでなく、元々保有していた分も含めて50匹も飛び出してきた。

 

ポンズ「やった!出来たわ!」

 

ビスケ「よし。発もしっかりと出来たみたいね。これからアンタに教えていくのは、念の応用だわさ」

 

ビスケはある物をポンズに渡す。それは、高カロリーで味の美味さだけを求めたようなクッキーの入った箱だった。紙製の箱なのでゴミ捨てに困らないのはラッキーだ。

 

ポンズ「あっ………そういえば、小腹が空いてきたわ」

 

ポンズは制約と誓約がしっかりと働いており、僅かな空腹を感じていた。

 

ビスケ「そういう事。制約と誓約によって、アンタは常にお腹が少し空いた状態。この虫一匹につき、消費カロリーは約25kcal。数を産めば産むほど沢山のカロリーが必要。ならアンタがすべきは食糧を常に持ち歩く事と、自然界に出たらどう食糧を確保するか考える事。良いわね?」

 

ビスケはメモ帳にあったポンズの能力まとめを記憶しており、そして今のポンズがどれだけカロリーを使ったかを大方理解したのだ。

 

ポンズ「……ビスケ、ホントになにからなにまでありがとう」

 

ビスケ「良いのよ。アンタの念能力を極めさせる事がアタシの役目だわさ」

 

ポンズは箱を開けた後、ラッピングされたクッキーの袋を開ける。そして、クッキーを食べ始めた。掌に乗せると手を覆いそうな大きさのクッキーだが、噛みしめると味わい深い。濃厚なミルクと卵で作られて、その上サクサクとした食感も楽しい。

 

一個をあっという間に平らげてしまい、2個目も数十秒で完食。一分経過した頃にはあっという間に箱の中は空になった。

 

ポンズは気付く。お腹いっぱい食べたらお腹は僅かに膨れる筈なのだが、何故かお腹はスリムなままだ。また、満腹感を感じない。

 

ポンズ「凄いわ……まだまだ食べられそうな気がするわ」

 

ビスケ「もし任務や仕事があるなら、直前に食べるか食糧を買い込む必要があるわね」

 

そして、ビスケは四大行の基礎は出来ると見て、次の事を教え始める。

 

ビスケ「さて、発も出来るようになった以上、念能力の応用も覚えてもらうわさ!覚悟は言いわね?」

 

ポンズ「はい!」

 

ビスケ「よろしい!じゃあまず、凝の習得から!」

 

こうして、ビスケの元で念能力の応用を学んでいくポンズ。

 

――――――――――――――――――――――

 

天空闘技場の闘技場。50階にまで到達したポンズ。

 

ポンズ「たあああっ!!」

 

男「ぎゃああああっ!!」

 

審判「く、クリティカルヒット!アンドダウン!」

 

男の股間を蹴り上げて、悶絶させるポンズ。相手が立ち上がらず気絶した様子を見て、審判はポンズの勝ちを宣言した。

 

審判「ノックアウト!勝者、ポンズ!」

 

コッコ『ポンズ選手!!相手の股間を蹴り上げて一撃KO!!』

 

観客「え、エゲツねぇ……」

 

観客「あれは鍛えられねぇよ……」

 

観客『『ワアアアアアアアッ!!』』

 

観客はドン引きしつつも、ポンズの勝利に歓声を上げた。

 

ポンズは武舞台から去り、テレビのある一般人の通る広い廊下に出た。

 

そして、ファイトマネーを受け取る。封筒には五万ジェニーが入っていた。宿舎に帰る前に、食費に使う分以外は口座へ預金していくポンズ。

 

ポンズ「ふう。さて、ビスケの所に戻りましょうか」

 

ポンズはビスケの所へ戻り、念能力の修行に入る。

 

ビスケ「中々面白い戦法だわさ!」

 

ポンズ「卑怯かしら?」

 

ビスケ「まさか!ハンターなら獲物の急所狙いは当然!防ぐ手段を持たない方が間抜けだわさ!」

 

ビスケも武術家ではあるが、だからこそ急所への攻撃への対策をしてないのは本人の責任と認識している。

 

ビスケ「じゃあ、今度は目にオーラを集中させて、絶の応用技である『隠』で隠してるオーラを見えるようにするわよ。錬の応用の一つ、『凝』だわさ」

 

ポンズ「全身から出たオーラを目に集中……」

 

ポンズは錬でオーラを全身から噴き出し、そのオーラが目に集まるイメージを強く持った。すると、目に力が入り、ビスケのオーラが見えるようになり始めた。

 

ビスケ(教えなくてもここまで……荒削りだけど、まるでやり方を知ってたみたいね………)

 

ビスケは疑問を感じながらも、凝の修行を続ける。

 

ビスケ「はいこれ。何が見える?」

 

ビスケが指を翳して立てる。ビスケの指先にオーラで形作られた1の番号があった。

 

ポンズ「1……ね」

 

ポンズは番号を答える。凝のやり方は知ってたとはいえ、いざやってみると疲れてくる。

 

ビスケ「よろしい。私が指を翳したら、空かさず凝!」

 

ポンズ「はい…!」

 

ポンズはビスケの指先に出来た番号が変更されたのを見た。2だ。今日の練習は凝と考えたポンズ

 

ポンズ「………2!」

 

凝は初めてやる為、保つのが精一杯だ。

 

ビスケ「よろしい!では次!ん?」

 

オーラで指先に3の数字を形作ったビスケは気付く。ポンズの目に集中してるオーラが乱れ始めていた。かなり集中しているようだ。

 

ポンズ「……ぐぐ……このぉ!さ、3!」

 

ビスケ「まだやるわさ?」

 

ポンズ「当たり前よ!まだ……やれるわ!」

 

ポンズは更にオーラを出す。

 

ビスケ「よろしい!無理に止めたりしないわさ。但し限界を感じたら無理にでも止める事!下手な意地を張るのは逆効果だわさ!」

 

ポンズ「………そうね!なら、最後よ!」

 

ポンズは力の限りを振り絞る。

 

ビスケ「次は数字が切り替わるわよ!」

 

ビスケはオーラで数字を形作り、更に変形させて違う数字に変えていく。何回も変えていく。ポンズが答える度に変えているのだ。

 

ポンズ「8………7………9…………がぁっ!ハァ……ハァ………ハァ……………」

 

ポンズは凝を解除した。息が荒く、オーラを使った影響でかなり疲れてきたのだ。

 

ビスケ「アンタ中々やるわね。凝のやり方をまるで知ってたみたいだけど、今は追求しないわよ。でもその程度ではまだまだだわさ。さっきも言ったけど、これからはアタシが指を翳したら空かさず凝をする事。凝を行いながら戦えるようになれば、相手の隠してるオーラを見破れて有利になりやすくなるわさ」

 

ポンズ「ふぅ………そうね。それが出来れば、戦い方も楽になるかしら?」

 

ビスケ「それはアンタ次第だわさ」

 

こうして、今日の修行は終了した。そして、2人は近くの食堂で夕食を食べる事に。

 

ポンズはカツ丼、トンカツ定食、唐揚げやコロッケ等を注文したが、2人で使うテーブルには成人男性5人分の量が盛られていた。

 

一般的なカロリー計算だと、約4,500 kcalから6,250 kcal程度になるだろう。

 

ポンズ「美味しい〜♡」

 

ウェイター「こんなに食べられるお方は久し振りですな」

 

ビスケ「ブハラといつか勝負が出来そうだわさ」

 

ビスケは定食を食べながら、ポンズの食事の様子を見つめるのだった。

 

――――――――――――――――――――――

 

それから1週間が経過した。ポンズは勝ち負けを繰り返しながら天空闘技場を登っていく。

 

ポンズ「ぐっ!」

 

女武道家「ヘイ!ミーのキックはノープロブレムネ!」

 

ある時は武道家によって蹴りを受け流されて、鳩尾にカウンターを食らってダウンした。

 

ポンズ「キャアアアアッ!!」

 

力士「抱き潰すでごわす!」

 

ある時は力士に抱き締められてしまい、締め付けられてしまう。

 

ポンズ「ガフッ………」

 

キックボクサー「ふん。甘ぇなぁ。俺のキックに押し勝てるつもりだったか?」

 

ある時はキックボクサーの蹴りに押し負け、下顎を蹴り飛ばされて一発KOになった事もあった。

 

しかし、ポンズは諦めずに戦った。

 

そして遂に、100階まで到達した。

 

ポンズ「凄い……良い景色ね」

 

専用の個室が与えられ、漸くここまで辿り着いたと安堵したが、まだ本当の天空闘技場である200階クラスには遠い。念を早く使いたいが、格闘家達との試合は非常に得られるものがある。

 

ビスケ「アンタは上手くやれてるわさ」

 

ポンズ「ありがとう。早く念を使ってみたいものだわ」

 

ビスケ「それに、知り合いも来てるみたいだし」

 

ビスケはテレビを付けて、今日の天空闘技場での試合を見せた。

 

ウィング『ズシ!!』

 

テレビが付いた瞬間、観客席からの叫び声が響き渡る。

 

ポンズ「っ!!」

 

ポンズは驚くものの、それが誰の叫び声か理解していた。ウィングの声だ。念を使おうとしたズシへの指導の声。一言でズシにそれを理解させた。という事は、キルア達は天空闘技場に既に来ているのだろう。実際、試合はキルアとズシの試合なのだから。

 

ビスケ「……なる程。教え子が試合で念を使おうとしたのね」

 

ビスケもそれを理解したようだ。ゴンとキルアの事は知らないだろうが、ズシの事は知ってるだろう。

 

ポンズ「それだけキルアが強かったのね」

 

ビスケ「まっ、ウィングが水を差したみたいだし大丈夫だわさ」

 

ウィングの指導が上手い事は知ってる為、彼に託したビスケ。

 

ビスケ「さて、今回も鍛えて行くわよ!」

 

ポンズ「はい!」

 

2人は部屋の中で念の応用を鍛えて行く。

 

それから1週間後、ポンズは150階まで到達した。

 

キックボクサー「まさかまた貴様とはな!」

 

ポンズ「もう負けないわ」

 

コッコ『さあ、注目のリベンジマッチが開かれます!ポンズ選手!リベンジなるか!?』

 

そして、試合が開始した。

 

相手は構えるが、ポンズは構えを取らない。寧ろ、相手の周りを歩いて出方を伺い始めた。

 

キックボクサーはポンズの動きが明らかに別人となっていると悟っており、早めに決着を付ける為にポンズの元へ駆け出した。

 

ポンズはキックボクサーの蹴りを避けていく。拳による攻撃も紙一重で避けていき、キックボクサーの足の指を踏みつけた。

 

キックボクサーが怯んだ後、彼の両頬を掴んだ後にポンズは膝による攻撃で下顎へ連続で攻撃を続ける。

 

そして、キックボクサーは下顎への連続攻撃により、その場に倒れた。

 

審判「……ノックアウト!勝者、ポンズ!!」

 

観客『『ワアアアアアアアッ!!』』

 

ポンズ「よし」

 

ポンズはリベンジを果たし、闘技場を後にした。

 

そして、ポンズはビスケと再会し、次の修行に入ろうとする。

 

ゴン「あっ!ポンズさん!」

 

キルア「今日の試合見たぜー!」

 

すると、ゴン達の声がしたので後ろを振り返る。ポンズはハンター試験以来の再会を果たした。

 

ポンズ「ゴンにキルアじゃない。2人も天空闘技場に来たのね」

 

ゴン「うん。修行とお小遣い稼ぎにね」

 

キルア「俺達、ヨークシンシティでクラピカやレオリオと落ち合う為に、少しでもお金を稼ぎたくてな」

 

ポンズ「そうなのね。所で、2人とも此処に居るって事は、もう100階に来たのね?」

 

ゴン「うん!俺達、150階に来たんだ!」

 

ポンズはそれを聞いて、やっぱりと確信した。この2人は確かに才能の原石だ。

 

ビスケ「確かに……この2人は光る原石ね」

 

キルア「所で、ソイツ誰?」

 

キルアがビスケを指差す。

 

ポンズ「彼女は友達のビスケよ。私を応援してくれるのよ」

 

ビスケ「そうよ。ポンズとは友達になったの」

 

ビスケはポンズに合わせて、自らの正体を偽る。

 

ゴン「そうなんだ!ポンズさん凄いね!もう150階まで来たんだ!」

 

ポンズ「そうでもないわよ。何度も負けて来たし、今日だってリベンジを果たしてやっと160階に行けるようになったのよ」

 

キルア「ふーん。俺達無敗だけどな」

 

イキるキルアに、ポンズは内心ムッとしていた。とはいえ、2人が1千万人に1人の才能を持つ以上仕方の無い事だろうと思った。

 

ビスケ「それにしても、天空闘技場でも聞いてるわよ。二人とも、殆どの試合を一撃で仕留めてるって」

 

ポンズ「押し出しに手刀。中には私が負けた力士も居るし、ホントに強いのね」

 

ポンズは2人の強さを改めて理解するが、負けるつもりも無かった。ゴンはポンズが負けた力士相手を、なんと手の押し出しだけでKOしてしまったのだ。

 

ゴン「それじゃ、俺達次の試合に行くね」

 

キルア「追い抜いてやるからなー」

 

2人と別れたポンズとビスケ。2人が離れた後に、ポンズはビスケに尋ねた。

 

ポンズ「あの2人、どうかしら?」

 

ビスケ「ホントに才能の原石だわさ。磨けば絶対光るけど、このままだと200階に行けば確実に潰されるわさ」

 

ポンズ「キルアは兎も角、ゴンには念能力の試験官が来る筈だけれど………まさかウィングさんが?」

 

ビスケ「らしいわね。でも、キルアが合格者ではないし心源流拳法の門下生でない以上、教えられるのは燃える方の『燃』でしかないわさ」

 

燃える方の『燃』。念の説明を避けるための方便。これは意志を強くする過程として説明されている。

・「点」で目標を定める

・「舌」で目標を言葉にする

・「錬」でその意志を高める

・「発」で実際の行動に移す

というもので、錬(意志)で勝れば実行に移さずとも人を圧倒できると説明されている。これは念を教えるべきではないと思われる相手を煙に巻くための方便だが、念を使用するために必要な心構えも表しており、精神力が高まればそれだけオーラも磨かれ増強されるため念の修行を禁止されたゴンは「燃の修行」として自己を見つめ直すことで、念の精度を格段に上昇させた。

 

実際ポンズも、ビスケによって燃える方『燃』の修行も行い、念の精度を鍛えていった。

 

その結果、産み出す虫達のイメージを直感的に想像し、巣箱から即座に産み出せるようになった。

 

ポンズ「さて、ビスケ。手合わせお願いします」

 

ビスケ「良いわよ」

 

こうして、ビスケと修行を重ねていくポンズは、次第に実力を付け始めていく。ビスケの指導力も上手いが、ポンズ自身が真面目に取り組んでくれたのもある。

 

そして、ポンズは遂に190階でリベンジマッチを挑む事になる。

 

女武道家「久し振りネー!ミーを返り討ちにしてあげマース!」

 

女武道家。ポンズの蹴りを受け流してカウンターを食らわせた武道家だ。

 

ポンズ「……よし」

 

審判「ポイント&ノックアウト制!時間無制限、始め!!」

 

女武道家に向かい、歩き出すポンズ。

 

女武道家「アチョー!」

 

女武道家は走り出して、ポンズへ距離を詰めていく。ポンズは女武道家の拳を掴んで捕まえると、自分の元へ引き寄せて首に腕を回して呼吸を封じ始める。

 

力を込めて、両腕で女武道家の首を締め付けていき、女武道家が失神するまで締め付けていく。

 

女武道家「が………あがぁ………」

 

ポンズ「ふう」

 

ポンズが手を離すが、女武道家は白目を向いて泡を吹きながらその場でうつ伏せに倒れた。

 

審判が女武道家の状態を確認して、気絶した事を確認。

 

審判「失神!!ノックアウトKOにより、勝者!ポンズ!」

 

ポンズは190階をクリアし、いよいよ念能力が使える200階に到達した。

 

ビスケ「さて、いよいよ200階ね!ここまでよく頑張ってきただわさ!所で、ポンズはフロアマスターを目指すのかしら?」

 

ポンズ「別に目指したい訳じゃないけど、フロアマスターに勝たないと強くなった感じはしないし」

 

ビスケ「なる程。でもフロアマスターは並のハンターより強いわよ。なにせこの天空闘技場の200階は、念能力者が沢山居て、その中でも頂点に立つ21名がフロアマスター。つまり200階クラス最強の21人よ」

 

ポンズ「そうね。でも、だからこそやる意味があるわ」

 

ビスケ「その意気だわさ!」

 

すると、2人はゴンやキルアと共にエレベーターの前で再会する。

 

ゴン「あっ!ポンズさん!」

 

キルア「なんだ。アンタも200階に行くのか?」

 

ポンズ「ゴンにキルアじゃない。貴男達も来たのね。200階がどんな場所か分かる?」

 

キルア「まーねー。でも俺、前は200階に来た時点でやめちゃったから、200階がどんな所か知らねーしさ」

 

ポンズ「えっ?そうなの?」

 

知ってるとはいえ、敢えて知らないフリして聞くポンズ。

 

ゴン「うん!キルアは小さい頃に200階まで行ったんだ!」

 

ポンズ「へぇ。やるじゃないキルア!流石の強さね!」

 

キルア「まーねー」

 

ビスケはそんな3人の様子を見て、3人が改めて光る原石である事を認識した。

 

そして、3人がエレベーターに乗り込んでいくのを見た後、ビスケは陰に隠れているある人物に話しかける。

 

ビスケ「其処に居るんでしょう?分かっているわさ」

 

ウィング「やはり、師匠には敵いませんね」

 

シャツが乱れ、ボサボサな寝癖が目立つ眼鏡を掛けた好青年、ウィングであった。

 

ビスケ「ゴンとキルアって子達を追い掛けに来たのでしょう?200階で洗礼を受ける前に、改めて念を教えに来たのね」

 

ウィング「ええっ。私もあの子達の成長速度を見誤ったそうです。ですから、あの子達が何も知らないまま洗礼を受けてしまえば……」

 

ビスケ「なら、私も行くわさ。ポンズが居るから2人を見てくれるでしょうけど、念の為だわさ」

 

2人はエレベーターに乗り込み、200階へ向かう。

 

その頃、ポンズ達は200階に到達し、受付へ向かおうとしていた。




念の為、仮もののプロフィールを出します。更新するかもしれません。

本名:ポンズ
職業:プロハンター(新米)
念系統:具現化系 & 操作系(複合能力)
性格:極めて冷静沈着で合理的。原作知識に基づき、常に最悪の事態を想定して行動するリスク管理の専門家。生存を最優先目標とし、非情な判断も厭わないが、仲間を大切にしたり原作キャラにアドバイスしたりと困ってる人を見捨てられない一面もある。
外見:スリムな体型(どんなに食べても変化なし)。特徴的な帽子を常に着用している(能力の核だが、身につけなくても具現化可能)。微かな空腹感を常に抱えている。
得意分野:薬学・毒物学の知識、戦略立案、高度な情報収集、精密操作。

念能力:『薬術蜂の巣箱(ファーマシー・ビーズ・ネスト)』
帽子と一体化した巣或いは巣となった帽子を核とする、具現化系と操作系の複合能力。状況に応じて様々な虫型の「念獣」を具現化・操作できる。

1. 具現化系能力
『ハチの巣箱(ビーズ・ネスト)』: 帽子に装着された巣箱又は具現化した巣箱そのものたる帽子から、状況に応じてポンズの想像した念獣を生成する。
《例》
蜂型(キャリアー): 高速索敵、薬物運搬。
蟻型(デモリッシャー): 物理的破壊、集団攻撃。
カマキリ型(アサシン): 精密攻撃、護衛。
ヤンマ型(ウォッチャー): 長距離索敵、空中監視。
爆虫及び起爆虫:『トリコ』に登場するダイナマイト型の虫と、カマキリ型の虫。起爆虫が死亡すると爆虫が爆発するという謎の生態。
巨蟲:『巨蟲列島』に登場する巨大昆虫。力は強いが、大きなカロリーを消費する決戦用。

2. 操作系能力
『群体使役(スウォーム・コマンド)』: 生み出した念獣全体を一斉に、または個別に精密操作する。
薬物連携: 事前に調合した毒や薬物を念獣に付着させたり注入したり、対象に注入・塗布させる。

制約と誓約:『飽食の代償』
能力の強力さに比例して、莫大なカロリー消費を必要とする。
消費カロリー: 通常型の念獣は1,000体あたり、フルマラソン10回分(約25,000kcal)を消費する。これを逆算すると一匹につき25kcalを消費する計算となる。
ペナルティ:一度に大量の念獣を生成すると、エネルギーの急激な消費により、一時的に意識が朦朧とする。能力維持のためのカロリーが不足すると、能力が使えなくなり、激しい疲労と空腹に襲われる。
ボーナス: どれだけ高カロリーな食事をしても、全てのエネルギーが念能力に変換されるため、体型や健康状態には一切影響が出ない。

大方1日に必要なカロリーは以下の通り↓
任務無し、休息日、日常における目安:2000kcal

通常任務、偵察日:数にもよるが、7000kcal位

大規模戦闘、作戦行動時:大方27000kcal

『念獣毎のカロリー数』
通常型:25kcal
通常の生態を持つ昆虫の念獣達。図鑑や生態を知っていれば尚更有効
特殊型:50kcal
他作品や前世の知識にある、特殊な生態をした念獣。『トリコ』の昆虫獣類のような特殊な生態をした虫は殆どがこの部類。
寄生型:100kcal
他者に寄生して操るのが目的。バイオハザードのプラーガ型が主なベースであるが、直接経口摂取させなければならない難点がある。
装備型:500kcal
自らの体に取り付き、武装となる念獣。武装を得る事で巨大化した昆虫の攻撃力と防御力を持てるようになり、近接戦闘も楽になる。
決戦型:2000kcal
B級映画や巨蟲列島、ワンパンマンのように、人間よりも遥かに大きいサイズの昆虫を具現化する。単純な物理戦闘力が高く、毒や外骨格、特殊能力などもより強力。
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