東方欺心録   作:紡縁永遠

3 / 3
紅霧異変

 「んぐ……」

 「……君か?」

 「あんたは?」

 「上白沢慧音、人里の管理をしている」

 「なるほど半人か、俺は木枯という、木鷽の木に枯死の枯れとかいて、木枯だ」

 「霊夢のことなんだが」

 「……その件はまた後でだ上を見ろ」

 

 人里の下見に来ていたが、まったく気の早い吸血鬼だな、だが元の理念を鑑みるに妖怪の本質を理解していない怪異らしい。確実に子どもと言える。

 

 「この赤い霧、妖気が含まれてるな」

 「ああ、急いで混乱を止めないと」

 「混乱を止めたら周囲の警戒に移れ、一定以上の力を持つ怪異は周囲にも影響を及ぼす」

 「あなたは、」

 「俺は専門家だ、人と怪異の間に立つバランサーだ、言ってくる〈真妖(しんよう)・しでの鳥〉」

 

 さて、今回は嘘も真も両方使えるからな、いつもよりかは闘いやすいだろう。

 

 「木枯!」

 「博麗かお前も来たか……霧雨もいるのか」

 「ああ、初のスペルカードを使った異変だぜ!楽しまないとな!」

 「その件だが、トップはまだ納得しきれていないようなのでな、SPELLを使わない場合は俺が行く、」

 「なんでだ?納得しきれていないって」

 「妖怪の力を抑え、人を生かすことに疑問があるようだ、まだ子供と言わざるを得ないな、門番との戦闘は俺がやろう、すでに戦闘はしているのだろう?」

 「わかった」

 

 「こんにちは、悪いですがここは通しませんよ」

 「だろうな、して幻想郷に新たなるルールとして決闘法が改案された。それは知っているな?」

 「はい、スペルカードルールですね、まだ覚えきれてませんがルールというのならそれに乗っ取ってやらせていただきますよ」

 「そうか、スペルカードは三枚、残機は二、互いのカードか残機がなくなればそこでしまいだ、残機が多く残っていたほうが勝ちとなる」

 「なるほど、分かりました、紅魔館門番紅美鈴行きます!」

 

 武道に精通するものだな、礼儀がある、よかったよ全員が全員否定的じゃなくて、一部否定している感じか。

 

 「〈欺妖・囲火蜂〉」

 「おお〜身内以外のは初めてみますね、では私も〈華符・芳華絢爛〉」

 「花か、」

 

 先に発動したこちらの方が不利だな、三枚あるうちの一枚は牽制に使えるから……

 

 「〈欺妖・鳴り白蛾〉」

 「ずいぶん少なくです……ね?!」

 

 スペルカードに使われる弾幕は副次的な効果がある。鳴り白蛾は音だ。付近にあるだけで、寝る時に耳元で騒がれる音と同じ効果がある。集中力を切らずには十分な効果だ。

 

 「うぐっ」

 「残り残機一、」

 「こっちも負けていませんよ!〈虹符・彩虹の風鈴〉」

 

 動きが良くなったが最初と比べると鈍いな。虹色の弾幕、帽子に龍、中国系統の怪異か?まぁ俺には関係ないことだが

 

 「〈真妖・百足鉄鎖(ひゃくそくてっさ)〉」

 

 日本の鎖から出てくる弾幕、鎖は二本だが鎖をこちらで操作できる。弾幕密度が低い代わりに精密性を強化した技だ、これは向こうでもよくて勝っていた。

 

 「えっ、ちょっ!」

 「先ずは一勝だ」

 「……そういえばあんた人間よね?なんで飛べてるの?」

 「偽物を使うが、本物を使わないといった覚えはないぞ、百足鉄鎖も本物だしな、それよりも中にはいるぞ、あの霧が人間に害がないとは言い切れないからな」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。