とある世界線のインフィニット・ストラトス   作:月神サチ

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戦闘描写は得意じゃないので脳内補完してください。

ではどうぞ。


第7話 クラス代表決定戦にて

Side 直久

 

クラス代表決定戦当日――アリーナにはかなりの生徒が姿を見せていた。

 

時間的に授業時間なんだけど……たぶん他クラスや学年は自習の時間になってて、希望者は見に来てるって塩梅だろう。

 

「思ったより人が集まってるな……」

 

「アクア君と天上院、男性操縦者の2人が姿見せるのもあるからじゃないか?」

 

「あと千冬姉がしれっと他のクラスの先生に話してるの見たし、箝口令とか敷かれてないから誰かが『ここだけの話』で拡散したのかも……」

 

「でもなおなお目的の娘も結構いるみたいだけどねぇ。……私たちに嫉妬や羨望混じりの目線向けてくるし」

 

そして左右に箒と一夏、膝の上に本音がそれぞれ考察やらを零す。

 

「既に10人以上非公開とはいえ婚約してる身としては、これ以上増えてもハーレム云々で喜ぶより、女性陣が喧嘩したりしないかの不安による胃痛の方が強いな……」

 

「私、一夏、千冬さん、姉さん(束)、真冬さん、本音に簪、楯無先輩に虚先輩、セシリアにシャルロットという娘か……」

 

「あと鈴っていう私が小学5年から中2の間日本にいた娘と、星野アイっていう、直兄さんが詳細教えてくれない人もかな……」

 

ジト目向けてくる一夏。

 

「たぶん他にも該当者居るけど、今のところなおなおには連絡してないか、なおなおが私たちのグループに入れてない感じかな〜」

 

本音の言葉に図星だったので一瞬ビクッとしたが、当てずっぽうで当ててくることもあるので、知ってるのかわからない恐ろしさがあった。

 

「……ノーコメント」

 

「震え声で言ってる時点で……」「居るって自白してるようなものだよ、直兄……」

 

とか会話してたら第1試合の天上院とセシリアの対戦が始まった。

 

金と銀のカラーリングの天上院のIS(どこから手に入れた?)と白と青のカラーリングのセシリアのブルーティアーズが射撃戦を繰り広げる。

 

「イギリス代表候補生と互角!?」「うわ、実力もあるんだ……」とかいう声が聞こえてくる。

 

「……セッシー偏光射撃とビット兵器縛ってるし、手を抜いてるようだけど……」

 

「たぶん天上院が面倒な背景持ちだからだろうな。3代政治家の子どもだ。一方的に勝てば日本からの印象悪化しかねないと警戒してる。しかし一方的に負けると欧州とかでイギリスが侮られることになる。引き分けが接戦くらいにしておけば、イギリス的に言い訳が立つ……とかかな?」

 

本音が少し不満そうにそう零すと、一夏が見解を告げた。

 

「大体そんなところだろうな。本気出せないからセシリアはもどかしそうだけど」

 

とか言ってたら天上院のシールドエネルギー切れでセシリアもかなり危ない感じで試合は終了した。

 

そして天上院が次試合のために下がるとともにセシリアもシールドエネルギー回復のために引っ込む。

 

暇つぶし持ってきてないな……と思ってたらなにやらアリーナがざわめく。

 

そしてテレパシーで短く「サプライズ」とだけ無差別全方位に(なおオレだけにチャンネル合わせた波長で)ワードが飛んできた。

 

「……自由人め……」

 

「あれは……ゲルマニアグループ総帥だねぇ。隣にいるのは……養子のクロエさんかなー?」

 

ざわめきの声の方を見た本音が冷静に告げる。

 

「……そういえばIS学園(ココ)にすごい額を出資してるIS学園の理事長でもあるんだっけ……」

 

「西澤ピーチグループの方が出資額多いけど、中立性で一番信用できると西澤総帥から指名されて理事長に収まってる感じだな」

 

すっかり忘れてたけどな。

 

そしてラインハルトはこちらを見るとほかの生徒など目もくれずにやってきた。

 

「何しに来たんだ?」

 

「IS学園のお飾り理事長として希少な男性操縦者の試合を見に来た。あとは義息子である卿の様子見と、卿や養娘の縁談のすり合わせだな」

 

俺の言葉に肩をすくめるラインハルト。

 

「――星野はアンタのお眼鏡に叶ったってわけか」

 

「ああ。十分すぎるほどにな」

 

そう告げたあと、オレたちの横に座る。

 

「義兄さん、アクア君は……良い人と聞いてますが、私は受け入れてもらえるでしょうか……」

 

直久(オレ)視点義理の妹であるクロエがおずおずと問いかけてきた。

 

「そこは問題ないと思うぞ。立場的にも、相性的にも」

 

「……義兄さんがそういうなら、大丈夫ですね」

 

ホッとするクロエに思い出したようにラインハルトが口を開く。

 

「あ、あとクロエを月曜から1組に編入させる故、世話頼んだぞ」

 

「根回ししなくてもやるとタカくくりやがって……来月いくつかそっちの調査会社とかに色々依頼するからそれの代金肩代わりな」

 

「良いだろう。あと婿殿とクロエの交流の手助けもな」

 

「仕方ない……」

 

半ば独立してる半身だから定期的記憶共有してない間何してるとかわからないのである。

 

この辺連絡ないとわからねぇのがな……。

 

とか思ってたら、アクアと天上院の試合が始まった。

 

射撃戦をすっ飛ばして天上院が突っ込んできたから、アクアもそれに応戦する形でドッグファイトが始まる。

 

電光掲示板には2人のシールドエネルギー残量が表示されている。

 

基本じわじわ減るアクアのシールドエネルギーに対して、ブレーカーが落ちるようにガクッと減る天上院のシールドエネルギーの表示は相対的である。

 

「……一閃で一気に天上院のシールドエネルギーが減ったな。あの剣みたいなのはなんだ?」

 

箒が直ぐに異変に気が付き、疑問符を浮かべる。

 

「アレは最初のISが顕現させたワンオフ・アビリティー(単一仕様能力)の『零落白夜』の模造品だ。ゲルマニアグループの正式製造されたISに標準装備されてるが、削ったシールドエネルギーの1割程度自分も消耗するし、起動中もシールドエネルギーを消耗する。リミッター付きだと短期決戦専用装備だな」

 

「え゙っ、アレ千冬姉のワンオフ・アビリティー(単一仕様能力)再現装備だったの?」

 

「「「「……」」」」

 

「燃費効率がオリジナルより悪いから気が付かないのも仕方ない気がするがな」

 

「いや千冬姉のモンド・グロッソとかの活躍見てて気がついてもおかしくなかったよね……武器とかも合わせたら……ははっ」

 

一夏の言葉にオレ以外が困惑し、オレの慰めに崩れ落ちる一夏。

 

とか言ってたら、そのままアクアがクリティカル決めてアクアのシールド残量4割で天上院を撃破した。

 

「ふむ……2週間もないが婿殿は……ISでの視野の広さだけでいえば卿より上では?」

 

「否定できねぇ……IS乗ってる時センサーに死角のサーチ丸投げして反応遅れること多いし……」

 

とか言ってると、最終試合のセシリアとアクアの対戦が始まる。

 

最初天上院と同じように偏光射撃もビット兵器も縛っていたが、アクアがなにか……おそらく胸を借りたいから縛り無しで来てほしいと言ったのだろう。そしてアクア側もリミッターをいくつか解除したのか、ISがどこぞのユニコーンガンダムよろしく機体に青いラインが入った光が現れる。

 

「……反応速度は……まだまだか」

 

「むしろ2週間でここまでできてるアクアの素質の高さにオレは驚き通り越して恐怖してる」

 

リミッター解除で零落白夜のデメリット踏み倒してるアクアに対し、多方面の回避困難な攻撃や追い込み漁のような連携を繰り出し――。

 

「卿が魔改造したオルコットには敵わんか」

 

そう言葉をこぼしたあと、立ち上がる。

 

どうやらアクアのところに行くらしい。

 

こちらをちらっと見たので、一夏と箒、本音と共についていくことに。

 

クロエがなんか申し訳無さそうにしてるので、こっちも申し訳無い気がしてきた……。




ざっくり人物紹介

クロエ・クロニクル
本来なら篠ノ之束に拾われる少女。
とある実験から生まれたが、白目部分が黒い特殊な目をしているところ以外は、特に変わった特殊能力などはない。
ラインハルトのところで育った割には小市民的精神性を獲得しており、義父の暴君のような気まぐれ部分に胃痛を感じている。
ラインハルトが養子にしてるため、なにか才能持ちと思われている。
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