微妙にアンチっぽいかもしれません。そういうのが嫌いな方はご注意をください
個人的には今か今かと待ち構えてるボケにツッコミ入れたようなもんだと思うんですが
某月某日。なんら特筆すべきことのない、繰り返される日常の一コマになるはずのその時、ふと篠ノ之束は顔を上げた。
空中に投影されたディスプレイに高速で文字列を書き込んでいた束の手を止めさせたのは、彼女が認識できる数少ない人間の一人、織斑一夏が束の名を呼んだ声が聞こえたからだ。
もっとも一夏としては束に呼びかけたつもりなどなかっただろう。一夏が居るのは束の周囲を取り囲むように浮かぶディスプレイの一つの中なのだから。
束の妹である篠ノ之箒や親友である織斑千冬同様、一夏に貼り付けている監視機械から送られてきた映像である。
盗撮である。政府の監視下から逃亡し、今もなお各国の追手から逃げ続けている束の数少ない楽しみが、彼らの様子を覗き見ることであった。
取るに足らない有象無象をあしらうことへの苛立ちを癒す一服の清涼剤。薄暗い研究室で、妹や親友の生活する姿を見てニヘラと笑みを浮かべる様子は見る者に様々な感情を抱かせるだろうが、当の本人には正にどこ吹く風。そもそも彼女を見ることの出来る他人など存在しないのだから、気にするだけ無駄というものか。
閑話休題。束の耳に入ってきた一夏のによる束への言及である。
これはとても珍しいことだった。箒や千冬が時たま束の名を口にすることはある。そのほとんどは愚痴のようなものであったが、自分の名が彼女たちの口から紡がれるというだけで束には嬉しいもの。目覚ましのアラームからとても口に出せないものまで、様々な用途のため編集されるべく録音され続けてきたものだ。
しかし一夏が束の名を口にすることは本当に珍しい。これは一旦作業を止めて耳を傾けるのもいいかもしれない。そう束が一夏を映すディスプレイを自分の目前に移動させようとした時だ。聞きたかったはずの一夏の声ではない
「ふむ。篠ノ之束女史、いや篠ノ之博士か」
声を発したのは見覚えのない女。一夏と隣り合ってベンチに座り缶コーヒーを傾ける女だった。
年の頃は一夏や箒と同年代だろうか。目は一夏から離さないままに片手でキーボードを操作。監視機械からGPS信号を受けとり位置情報を確認するとどうやら公園のようだ。
一夏が知人たちと複数人で遊びに行き、たまたま二人きりの状況にでもなったのだろう。はなから束の頭にデートなどという疑惑はない。一夏がデートするならば相手は箒しかいないと信じているからだ。ならば一夏がたとえ女子と二人きりであったとしても、相手が箒でない以上デートの筈がない。一分の隙もない完璧な論法である。
「ああ、ちょっと気になってな」
「気になった? ボクと篠ノ之博士とはなんの接点も無いよ? 織斑千冬の弟であるキミが知る以上のことなんて知ってるはずもないだろうと思うのだけど」
当然だ。ディスプレイを、正確にはそこに映る一夏だけを見つめながらフンフンと束は頭を上下させた。そんなどこの馬の骨とも知れない輩に自分のことについて尋ねるなんていっくんはどうしてしまったんだろうと、そんなことを考えながら。
「いや束さんの人となりとかそういう話じゃなくてさ」
とりあえず『束さん』の部分は録音した。出来れば千冬がそう呼ばれているように『束ねえ』とか、あるいは箒が自分を呼ぶ時の様に『姉さん』とか呼ばれている素材が欲しかったが。
もっとも音声同士を合成することなど束にとっては朝飯前なのだ。その気になれば『束おねーちゃん』と舌足らず気味に呼びかけてくるボイスだって作れる。多分3秒くらいで。
しかし合成なしのナチュラルとも言うべき音声には敵わない。自他ともに認める大天才がその才能を無駄にフル活用すれば、合成音声に違和感など一厘一毛、一清浄たりとも混ざることを許しはしないが、しかし束が天才であるがゆえに理解できてしまうのだ。この音声はあくまで合成されたものだと。
これが天才であるがゆえに生まれる苦悩か。苦悩さんだっていい迷惑である。こんな理由で生み出されるとは、……哀れな。
閑話休題。またしても話がそれた。今は画面に映る一夏とモブ子(仮)の話である。
「そりゃ束さんがどういう人かは知ってるんだよ。箒、っと幼馴染のことなんだが、そいつのお姉さんだし、千冬ねえの友達でもあるしな」
『お姉さん』キタコレ。百万回保存した。比喩でも冗句でもなくガチで。
篠ノ之束謹製のスーパーコンピュータもこんな用途に使われるとは夢にも思わなかっただろう。世界最高のスパコンの数世代先を独走できるだけのスペックが盛大に無駄遣いされた瞬間である。
「そういう面じゃなくてさ、IS開発者としての束さんについてって言うかさ」
「IS開発者としての篠ノ之博士? それこそボクに聞かれても答えようがないと思うんだけど。大学あたりで教鞭執ってる教授にでも聞かないと」
「大学教授て。俺なんてただの中学生だぞ? いつ大学教授に質問するような機会が来るんだよ」
そもそも大学教授レベルに自分のことを理解できるはずなどないし訳知り顔で語られたくもない。そう束は思った。もっともそんな憤慨は一瞬で、いっくんISに興味なんてあったんだ、とそちらに思考を独占されてしまったが。
世界最高のIS操縦者・織斑千冬の弟であるにもかかわらず、一夏のISへの興味は極めて薄い。それは長年一夏を盗撮という形で観察してきた束の結論であり、おそらく一夏本人も認めることだろう。
で、あるならば、一夏のISに関しての言及はモブ子との会話の切っ掛けづくりのようなものだと察せそうなものだが、そこはさすがの篠ノ之束。他者への気遣いなどとは無縁の女。一夏の意図になどまったく気づかなかった。
むしろ自分の研究に関して可愛い弟分が興味を持ってると知って(というか思い込んで)大はしゃぎである。そりゃもう息子から『ママのお仕事かっこいいね』と褒められたカーチャン張りに『よーしママ頑張っちゃうわよー』ってなもんだ。おそらく彼女の取り掛かっているISが赤くカラーリングされ角が生やされ三倍の速さで動き出すのも遠い日のことではないはず。
しかしそのISに関してモブ子に尋ねるのはいただけない。そんな木端女にどんな回答を期待しているのだろうか。
ISに関して興味があるというのならその素振りを見せてくれればいいのに。そうしたら束から電話なりなんなり一夏にも接触していただろうに。
もちろん一夏の携帯番号も束は知っていた。というかメールアドレスからPCのブックマーク、はてはDドライブの中身まで全部まるっとお見通しである。さすがは天才科学者束さんと自画自賛する始末。惜しむらくはその天才の持つ辞書が不良品なことだろう。なにせ気遣いだのプライバシーだのといった単語が悉く存在しないのだから。うん、一夏。お前は泣いていい。
と、世界最高の頭脳のテンションが憤慨やら疑問やら大はしゃぎやら苛立ちやら、超高速で上下にヘドバンしている間も一夏とモブ子との会話は続いていた。
「ってかさ、ほら、――ってよく本読んでるだろ?」
「まあ活字中毒と揶揄されてもおかしくない程度には色々読んでるけどね。ああ、
モブ子はニヤリと口元を歪めながらそう言いコーヒー缶を傾けた。妙に様になっているその姿が少し束の癇に障ったが、すぐに霧散する。天才の頭脳に有象無象に関して思考するリソースなどないのである。ちなみに一夏の発言中にある『――』はモブ子の名前であったが、そんなものを記憶するメモリもないのだ。
「で? ボクが読書家であることとIS開発者としての篠ノ之博士について聞きたいということ、なんの関連性も見いだせない様に感じるのだけど?」
「あー、まぁそうなんだけど、そうじゃなくてな。前にISの論文? みたいなの読んでただろ? ほら、ナントカって科学雑誌のバックナンバー」
「ああ、確かに。ウチの中学の欠点だね。図書室の蔵書量の少なさというのは。あまりにも読む物が無いせいで手を出した記憶があるよ」
「……読みつくしたってことかよ。そりゃウチの図書室はデカい方じゃないかもだけどさ」
一夏は呆れたようにそう言った。冷や汗でもかいているのだろうか、解像度の高い束謹製の盗撮カメラでも捉えることはできなかったが。
なるほど、ただの凡人ではないようだ。小さいと言っても中学校の図書室、その蔵書のすべてを読むなど努力だのなんだので出来ることではない。凡人とは違うナニカ、才能のようなものでもなければ不可能だ。
とはいえ多少人より秀でている点があったとしても束にとっては誤差のようなもの。はるか高みから見下ろせば老若男女、みな一様に豆粒である。束に記憶されるに足る存在とはならない。自分のいる高みまで昇ってきて初めて、束はソレが豆粒ではなく人であると認識するだろう。
しかし雑誌に掲載される程度のものとはいえISに関する論文をあんな小娘が読むとは。IS一色の女尊男卑時代、論文が中学の図書室程度にも置かれているということには疑問はないが、しかし理解出来るはずなどないというのに。
「それで? ボクがIS論文の掲載されている科学雑誌を読んでいたのをキミが憶えていたから篠ノ之博士について話題に出したというわけ? ISそのものではなく?」
「あー。ってか俺ってISに関してはほとんど何も知らないからなぁ」
「ふむ。異性と二人きりで間が持たない時に出す話題として、相手の興味のありそうなことというのはそれなりに有効だろうと考えたキミの判断は概ね正しい。しかし余りにも唐突過ぎるうえ、キミ自身が話題となるものに対して会話を行えるだけの知識を持っていないというのは減点だ。話すのはボクに任せて自分は頷いていればいいとでも思ったのかな?」
「……採点はやめてくれよ。しかもプロファイリングまでやってくるし」
「ちなみにそのプロファイリングはどちらの意味で言ったのかな? もともとの意味である人物像の類推? それとも犯罪捜査における統計学としての犯罪者プロファイリング? 後者の意味で使ったのだとしたら、自分が犯罪者だと自覚していることになってしまうね。そうなると、か弱い乙女であるボクとしては恐怖で震えてしまいそうだよ」
「あーもー降参降参。あんまいじめないでくれ」
一夏はげんなりとした表情を浮かべて両手を挙げてヒラヒラと振った。
彼が女子相手にこんな表情をするのもまた珍しいことだった。今日は束の名前を呼んだり新鮮な表情を見せたりと珍しいことが続くものだと束は思った。それを為したのが有象無象でさえなければ最高だったというのに。
「フフッ。降参されたならこれ以上鞭打つわけにもいかないか。降り首は恥だしね」
「首って。あんたはどこのお侍さんですか」
「そうだね、戦国時代なら越前がいいかな。ただし朝倉宗滴時代のね。
「知らねー。戦国武将だよな? 織田信長とか武田信玄とかじゃねえと分からねえよ」
ちなみにメタ的な言及になるがこの世界では歴女などのムーブメントは存在しない。
なにせ女尊男卑時代である。いくら過去の偉人といえ、格好良い男というのはウケないのだ。男とは卑しいモノ、そんな偏った価値観の弊害とも言えるだろう。
某放送局の一年ドラマも甲斐姫や井伊直虎、立花ぎん千代がメジャーどころ。利家はマツの添え物にされる始末である。いやこれは元からだっゲフンゲフン。
「ふむ。ISについて話題に出したのは残念だったね。戦国武将の話なら蘭ちゃんに呼び出された五反田君が戻ってくるまで十二分に間が持たせられただろうに」
「戦国武将の話題でも頷くことしかできなかっただろうとは思うけどな。会話を盛り上げるための前提知識が無いってのは減点対象なんだろ?」
「いやいや、マニアやオタクといった人間は自分の知識をひけらかしたくなるものなのさ。聞き手が大げさに驚いてくれると尚嬉しい。たとえば朝倉宗滴。彼は当時猛威を振るっていた一向一揆と戦ったわけだけど、この時敵方の一揆衆は三十万にもなると言われている。それを朝倉宗滴はわずか一万千の軍勢で打ち破ったという話があってね」
「はあ!? 三十万に対して一万チョイで!?」
「そう、そのリアクションだよ。キミとしても話のネタになる知識が得られるし、ボクとしても知識をひけらかして楽しい。しかし悲しいかな、キミはISについての話をボクに求めてきてしまった」
やれやれといった風に小娘は頭を振っている。しかもISの話題などつまらないものだとでも言いたげに。当然束としては面白くない。一万で三十万を倒したからなんだというのだ。一揆ということはほとんどが農民だろう。竹槍持った農民の三十万くらいISに乗れば一人で殲滅できるのに。そんな益体もないことを考えて束は口をとがらせる。
「べ、べつに無理してISの話じゃなくてもいいんじゃないかな? むしろソーテキさんの話の続きに興味津々なんですが」
いっくんも何言ってるのさ。気づけば束の口からはうーうー唸り声が漏れている。
「申し訳ありませんが当店では返品および商品の取り換えはいたしかねます」
「クーリングオフ制度はどこいったんや」
「ごめんなさい、それ来月からなんですよ」
「あれ? ゴネたらまずい?」
「クレーマーにはメギドラオンでございます」
「アームロックじゃねえのかよ!? ネタがあっちこっちフラフラしすぎだろ」
しかし唸ってる束を余所にディスプレイの中の二人はジョークを交えつつ普通に会話を楽しんでいるようで。
自分にこんな思いをさせるなんて、あのモブ子は世界に要らないんじゃないか、むしろ消しちゃったほうが世の中のためになるはずだと束の思考は危ない方向へと傾きかけていた。
「さて、冗談はこれくらいにして、ISのことだったね」
「脱線どころか銀河鉄道かってレベルでぶっ飛んで行った話題を今さら戻すのかよ。ISに関してもひけらかしたくなるほどのネタがあるってのか?」
「いや? ボクの知識なんてのはほとんどが本で得たものだ。その点ISは歴史が浅くてね。ISを題材にした作品は少ないし、ネタに出来るほど面白い話もない。論文を読んだと言ってもぶっちゃけ活字を目で追っていただけで理解なぞ欠片も出来なかったしね」
やっぱりね。そんな言葉と共に胸のすくような思いを束は抱いていた。
かつて自分がISに関する論文を発表した時、ほとんどの科学者は鼻で笑うような対応しかしなかった。それは彼らに束の論文を理解するだけの頭が無かったからだと束は信じている。
画面に映る木端女も同じだ。束の論文が理解できないがゆえに興味のない振りをしているのだ。頭が足りないくせにそのことを認めようとせず、わざわざ読み解くまでもないモノだと遠ざけることで自尊心を守ろうとする。
一夏との話題からISを外し、別の話題へと誘導したのもISに関する知識のなさを露呈したくなかっただけの小細工に過ぎなかったのだろう。
そう結論付ける頃には束の中で一夏の隣に座る少女はどうでもいい存在になりかけていた。消す面倒くささよりも目障りなモノを無視したほうがマシだと思える程度には。
しかし、
「だがキミはISに関してではなく、IS開発者・篠ノ之束について聞いてきた。これは実はファインプレーだったのかもしれないね」
とモブ子は言った。
「ファインプレー? 束さんに関してなら話のネタがあるってことか?」
「そうだね。とはいえこれは知識なんてもんじゃない。あくまでボクの想像。歴史上の偉人をどんな人だったんだろうと想像するようなものさ。話のネタとしては面白いだろう?」
束としては面白くもなんともない。そもそも有象無象に自分のことを理解できるはずなどないし、想像などもとても無理だろう。
的外れな話をしたり顔で語って、こちらのことを理解できている風に振る舞われるなど虫唾が走る。
だというのに画面の向こうの会話は止まらない。
「しかもボクの目の前には当の篠ノ之博士のことを知っているキミがいるんだ。大雑把でもボクの想像に対しての答え合わせがある。こんな機会はそうそうある物じゃあない」
「そりゃまあ、……でも詳しく知ってるってわけじゃないぞ? そもそも束さんのことを完璧に理解できる人間なんて、あの人と同レベルの天才くらいなもんだろうし。居ないけどさ」
「大雑把でもいいんだよ。所詮は話のネタだとでも思って適当に間違っていそうなところにツッコミでも入れてくれればそれで十分さ」
ふん。束は鼻を鳴らした。あまりに下らない推論で自分を汚したら、その時は綺麗サッパリ消してやろう。そんなことを考えながら。
「ではいきなりだが結論から行こうか。ボクの考える篠ノ之博士。彼女の胸にあるのは絶望だ」
は? そんな声が思わず漏れた。それは画面の向こうにいる一夏も同じだったようで。
「は? 絶望?」
「そうさ。いや、絶望という表現は正確じゃないかもしれないね。絶望とは希望を失ったときに陥るものだ。元々望なんてものが無ければ絶望とは言わないかもしれない」
「いやいや、そりゃないって。束さんは底抜けに明るい人だぞ? 身内として認めた相手にはって条件が付くけどそんな暗い人には……」
「性格が明るい人は絶望しないとでも? いや絶望という言葉は違うと言ったばかりか。ならば軽蔑、あるいは諦観、それとも落胆? いや落胆というのも落差が必要か。もとから軽蔑しきっていたとしたら、そんな相手には落胆はしないものね」
この女は一体何を言っているのだろうか。束にも即座には理解できなかった。
自分が絶望している? 何に? 意味が分からない。
しかし自分が軽蔑しているというのは分かる。確かに世の中にいる有象無象どもを見下してはいるが、それは自分のいる場所があまりに高みだからだ。見下ろす以外に誰かを見ることなど出来ないからだ。
それを顔も合わせたことのない小娘が想像、いや推理したとでも言うのか? ならば自分が絶望しているというのも当たっているのか?
まさか。そんな言葉が独り言となって呟かれる。明るく可愛い束さんはそんな暗いモノを持ってはいませんよー、と。画面に映る一夏に向けて言葉が投げられる。
「いきなりすぎて言葉も出ねえよ。っていうか何がどうなったら束さんが絶望しているなんて想像が出てくるんだ? ISを開発して世界を自分好みに作り変えちゃうような人だぜ?」
「フフッ。なんというか、期待していたリアクションをそのまま返してくれて嬉しいよ。いきなり結論から始めればそういってくれると信じていたさ」
「冗談だったってことか?」
「いや、冗談なんかじゃないよ。ボクは篠ノ之博士は絶望していると想像している。出来れば外れてほしい想像ではあるけどね」
「……分かんねえな。何がどうなったらそんな結論が出るのか最初から話してくれよ」
ふむ、そう頷くと少女は缶コーヒーを口に運んだ。まるで口の滑りをよくするためとでも言うように。
「最初、というと何になるのかな。……そうだね。キミは昨今の女尊男卑についてどう思っている?」
「女尊男卑? それが束さんと何の関係が?」
「いいから。どんな暴論でもいいよ? むしろ男性視点の意見というのも聞いてみたいしね」
少女がそういうと一夏は腕を組んで眉根を寄せた。そして少し低くなった声で言う。
「うーん。うまく言えないけど、なんていうか、良くはないかなって」
「良くはない、ね」
「ああ。女だから偉いとか、男だから女に従えだとか、そういうのって違くないか? 人ってさ、そういうんじゃないだろ?」
「ふむ」
「だからって男尊女卑が良いっていうわけでもなくてさ。……なんて言ったらいいのかな。俺は千冬ねえのことを尊敬しているけど、それは千冬ねえが女だからってわけじゃない。弾のことを良い奴だと思ってるけど、それは弾が男だからってわけじゃない。尊敬できる女の人を女尊男卑の世の中だから尊敬してるんだって言われりゃ嫌だし、良い奴だと思ってる男を女尊男卑の世の中だから女に顎で使われても普通だなんて言われりゃ悔しい。でも今の世の中はそれが当たり前になっちまってて……」
「なるほど。キミは自分の感情は自分の中から湧き出たものだと胸を張って言いたいわけだ。そして女尊男卑という枠組みよりも人には大切なものがある、と」
「そう……なるのかな? なんか女だからとか男だからとかに囚われ過ぎてるような気がして」
一夏は自信なさげだが束には十分立派に見えた。
今の女尊男卑時代、男と言えば女の顔色を伺うような人間ばかり。上から目線で指図されても唯々諾々と従う者ばかりなのだ。
そんな中で胸を張ってこんな世界は間違っていると言える人間がどれほどいるか。異端とされることすら覚悟し前に進もうと思える者がどれだけいるか。
贔屓目があることは否定しないが、それでも束には弟分が立派に育っているように思えた。
「なるほどなるほど。こういうのを青臭い意見だとでも言うのかな? いやはや、若いっていうのは素晴らしいね」
「……あのー、茶化されると小っ恥ずかしくなって来るんで止めて貰っていいですかね? ってか若いも何も同い年だし」
ニヤニヤした笑みを浮かべる少女にそう言うと、一夏はジト目で促した。
「女尊男卑について――はどう思ってるんだよ? 俺は言ったぞ?」
「フフッ。そうだね。女尊男卑時代か」
そういうと少女はおもむろに立ち上がり、言った。
「あえて言おう! カスであると!」
「……お前はネタ挟まんと死ぬんか」
やりきったぜといった表情の少女にげんなりとした顔で一夏がツッコむ。
「いやまあネタには走ったけど紛うことなき本心だよ?」
「カスであると?」
「うむ。カスである」
神妙な面持ちで少女は一夏の言葉にうなずき、再びベンチに腰かけた。
位置は先ほどと同じ、隣の一夏とは近すぎず遠すぎずと言った場所へ。
「なんていうか、意外だな。女尊男卑って女性にとっては嬉しいもんだと思ってたから。色々優遇されてるじゃん?」
「優しくされたからってだけで好きになるとは限らないんだよ。乙女心は複雑なのさ」
「……世の女性たちは女尊男卑に迎合してるんですがソレは?」
「ちょろっと優しくされただけで股を開くとか、ビッチじゃないか」
「……女性上位主義者が聞いたらブチ切れそうなこと平気で言うのな」
「ああはなりたくないね。ヒステリックでみっともない。っと、話がそれた」
少女はわざとらしく咳払いを一つ。
「女尊男卑についてだったね。キミはなんでこんな価値観が世の中に出てきたか知ってるかな?」
「いや知らない方がおかしいだろ。ISの登場によってだろ。ISは男には動かせないから」
「Exactryかっこその通りでございますかっことじ」
「いや、ネタはもういいから」
「なんだつまらん。キミにツッコまれるたびボクの体にえもいわれぬ快感が迸っていたというのに」
「やべえよ、コイツまじやべえ。ってかそれ他の奴のいるとこで言うなよ! 良くてサツ行き最悪千冬ねえにミンチにされる」
「フフッ。二人だけのヒ・ミ・ツ、というわけだ? ドキドキするね」
二人の会話を聞いていた束としてはうんざりだった。自分が絶望しているなんて斜め上の意見にほんの少しだけ興味を持ってみたというのに、ちっとも会話が先に進まない。
やはり凡愚の言葉を聞くのは苦痛だ。要領を得ず回りくどい。一の説明で済む物に十も二十も言葉を重ねるのだ。さらに束側にも十も二十も説明を求め、しかし一ですらも理解できない凡愚。だというのにそれが有象無象どもの中では秀でている方だというのだから笑えない。
画面に映るこの女も連中の同類だ。束にしてみれば凡愚などではないはずの一夏が何故こんな女と親しげに会話を続けられるのか理解できないほど。
「さて、いい加減に話を進めようか。というか五反田君が戻って来るまでに答え合わせまで辿り着けなかったりしたら悲しいものね」
「そう思うんならネタ挟んでくるの止めろよ? もうネタ発言禁止な」
「なん……だと……?」
「だからソレやめろって。お前はホント残念だな。パッと見おしとやかで普段は物静かな文学少女って感じなのに、口を開けばコレなんだから。何人の男がお前の実態知って泣き崩れたことか」
「それでも好きだって泣きながら言ってくるのもいたけどね。キミも告白してもいいんだよ? ロメロスペシャルで返事してあげる」
「当たって砕けろとは言うけどさ、当たって関節砕かれて来いとは言わねえよ」
「虎眼流心得、伊達にして帰すべし」
もうヤダコイツと言わんばかりに一夏が手で顔を覆うが言われた本人はどこ吹く風。むしろそんな一夏を眺めてニヤニヤしていた。
「さて、どこまで話したか。女尊男卑の発生についてかな」
「シレッと話題戻すのな。そういうとこ尊敬するわ」
「まあキミの尊敬の念はあとでカラアゲちゃんという形でいただくとして、だ。ISの活躍と共に女尊男卑はあっという間に広まっていったわけだが、これは何故かな?」
「皮肉が通じねえし。って、ん? だからISに乗れるのが女だけだからだろ?」
「そう。ISを動かせるのは女性のみ。そして軍事力的に見て、IS以外の兵器を操る男とISを駆る女が戦えば女性陣側が勝つそうだ」
「だから社会的なパワーバランスも変わって行って、女が偉いってことになったんだろ?」
二人の話は概ね間違ってはいない。画面の中の一夏だけを見て、ほとんど聞き流していた束も頷いた。
加えて言えば現在の女尊男卑の風潮は、長い男尊女卑の時代を過ごした女性側の反逆でもあるそうだ。束としてはなんら共感できない思考ではあったが、どういうわけか世界は皆足並みを揃えて女尊男卑を推し進めていったのだ。
「さて、キミはボクの言った女尊男卑に迎合しているのはクソビッチだと言ったことは覚えているかね?」
「クソはついていなかったとは思うが、まぁ」
「あの発言に関してボクは訂正しなくてはならない。今の女尊男卑を迎合している連中は
ぶはっ、と一夏が吹いていた。そのままゲホゲホと咳き込んで息を整えると、信じられないものでも見るように少女を見つめる。
「いいかい? 女尊男卑とはつまり強い方が偉いという理屈から始まったんだ。ISと他の兵器が戦えばISが勝つからISの方が偉い。ISに乗れる女のほうが乗れない男より強いから偉い。ね? 強い=偉いという理屈が現在の女尊男卑時代を作っているのさ」
「お、おう。でも強い奴が尊敬されるのは今も昔も……」
「アホかねキミは。強い奴が偉い、強い方に従え、そんな理屈が通じるモノかよ。強者は弱者を蹂躙してもオーケーなのか? 弱者は強者に虐げられても仕方がないのか? 先進国は発展途上国に石油のカツアゲをしても許されるのか? 柔道の金メダリストはそこらの中学生捕まえて、弱いお前は強い俺様のために焼きそばパン買って来いよと命令してもいいのか?」
「いやそりゃ間違いなくバッシングで炎上だけどさ」
「しかし女尊男卑主義者は恥ずかしげもなく主張するんだよ。弱い男なんだから強い女のためにアレをしろ、コレをしろってね。まったく世の女どもはどこのゴリラだ。いや、ゴリラに失礼だな。これからは始め人間オフレッサーと呼ぼう」
「原始時代の勇者かよ」
「その通り、原始時代さ。強い奴が堂々と偉ぶっていられるなんてのはね」
しかしね、そう少女は続けた。
「人類は何万年もかけて進歩してきたんだ。それは遅々とした歩みに思えるかもしれないが確かな歩みだったんだ。小さな集落のちょっとした教えから始まったものが、掟になり法になり、そして秩序へとなっていった。強者が尊いとされたのは最早神話の時代のこと、そう思えるほどに長い時をかけ人類は秩序を手に入れたんだよ」
「……」
「男尊女卑なんてものだって段々と無くなって行ってたんだ。男女平等、それは完全に実現できていなかったのかもしれないけれど、それでも種は蒔かれていたんだ。たとえ時間がかかったとしてもいずれ芽吹く新たな秩序だったはずなんだ。しかしISが、いやISという自分たちだけの力に酔った女どもがぶち壊しにした」
「力に酔った、か」
「くだらない。唾棄すべき蒙昧さだ。浅薄と断じざるを得ない。何万年とかけて育んできた人類の秩序は崩壊し、今や力こそ正義、良い時代になったものだとのたまう阿呆ばかり」
「世紀末とか、とっくに過ぎてんだけどなぁ」
「まさか女に力を与えた途端、人類の価値観が原始時代まで戻ってしまうなんて。読めなかった、この海のリハクの目をもってしても」
少女の声に力があったのはそこまでだった。
「ISは元は宇宙開発用のマルチフォームスーツとして開発されたそうだ。篠ノ之博士は目指したはずなんだ、あの空の向こうの宇宙を。新たな世界を。人類に……黄金の時代を……」
「……凹むかネタに走るか一方にしてくんね? ぶっちゃけ対応に困るぜメルツェル」
「だというのにISは軍事利用され、今じゃ競技用の道具扱い。人類を躍進させる筈のスーツは人類の秩序を、弱い男は強い女に従えなんて原始時代のソレにまで巻き戻してしまった。そんなISの生みの親となった自分を想像したことがあるかい?」
「……ハァー。……それで、絶望か」
「人類を宇宙という新たなステージへと昇らせるためのISは、人類の価値観を原始時代にまで逆行させるタイムマシンにされてしまった。篠ノ之博士に軽蔑されても仕方ないと思うのだよ、人類とはここまで愚かだったのか、ってね」
束は黙ってそれを聞いていた。目は逸らさず、一夏ではなくその隣にいる少女に向けられていた。
束の胸中に渦巻く感情を、束は何と呼べばいいのか知らなかった。
初めてだったのだ。初めて理解された気がしたのだ。しかし……、
誰もが束のことを理解できなかった。理解しようとしたものも気が付けば離れて行ってしまった。
妹である箒もそうだった。束のやることは理解できないと、諦めの混じった視線を向けてきた。それでも姉として思ってくれればそれでいいと、束自身妥協していた。
親友である千冬もそうだった。束のやることなら仕方ないと、無理矢理自分を納得させている気配を滲ませていた。それでも唯一無二の親友なのだからと、束自身気づかぬふりをしていた。
思い出す。初めてISに関する論文を発表した時のことを。
あの時自分は確かに宇宙を夢見ていた。
なのに狂ってしまった。夢は一笑に付され、それでもISを認めさせようとして、
(ああ、……そうか)
初めに力こそ正義だなんて価値観を掲げたのは自分だったのだ。
ISを認めさせるために白騎士事件を起こした。それがどんな結果を引き起こすのかも考えないで。ただISの力を見せつければだれもが認めるだろうと、そんな思考に縋り付いて。力を見せつけたのだ。認められるのはまさにその『力』だけだと分かりそうなものだというのに。
そこからはもうドミノ倒しだ。無理にスタートを切らせたせいで崩れたドミノは、その崩壊を広げるように次々と想定していなかった崩れ方を繰り返し、出来上がるはずだった絵はぐちゃぐちゃになっていた。
こんなはずじゃなかった。そう叫びたかった。でもそれは自分がこの未来を見通せなかったことを認めることと同じで。
天才として生きてきて、挫折など知らなかった自分にはそんなことは耐えられなかった。ISが認められなかった時でさえ力技で自分の挫折をなかったことにしたのだ。
だから狂わせた。初めからこうなることを望んでいたのだと自分の記憶を狂わせた。兵器としてのISを本来のISのカタチだと思い込むことにした。必死に狂ったフリをしてきた。
記憶を騙せたとしても感情を騙せることなど出来るはずもないというのに。
(ISを兵器として使う奴も、ISの力で偉い気になってる奴も、私のことをきちんと理解できない奴も嫌いだった)
全部、自分のことではないか。
(狂ってしまった世界も、狂ってしまった有象無象も)
全部、自分が狂わせたのではないか。
(因果……応報……ってやつ、かな。昔の人なんてちょっと前に生まれて死んだだけの有象無象だと思ってたけど、ためになる言葉、残してたんだなぁ)
ぐたりとテーブルに頬を付け、ディスプレイに映る二人を見る。
篠ノ之束の狂わせた世界で、それでもマトモで居続けるかけがえのない人間を。
「で、答え合わせ、してくれるのかな?」
「ネタで茶化さないのかよ?」
「ネタ挟まないと重い話過ぎて続けられなかったんだよ。言わせんな恥ずかしい」
「確かに重かったなぁ。で、答え合わせだっけ?」
「そ。キミから見た篠ノ之博士はボクの想像に当てはまりそうなのかな? ボクとしては絶望だの軽蔑だのは全部杞憂で、天才の心を心配する必要なんてない、なぁんてキミが言ってくれると嬉しいんだけど」
一夏は腕を組み眉根を寄せた。うーむと唸りながら悩んでいる。
(いっくんはどう答えるのかなぁ。ちーちゃんならわざわざ心配してやる必要などないとか切って捨てそう。箒ちゃんはあの人に人並みの感性を期待するなとかかなぁ。うわぁ、ひどい)
「ぶっちゃけた話、肯定も否定も俺には出来そうにないんだよなぁ。千冬ねえや箒ほど付き合いがあったわけじゃないし」
「つまり篠ノ之博士のことを良く知らないからどっちとも言えない、と? コイツマジ使えねえ」
「だまらっしゃい。でもまあ、大丈夫なんじゃねえの?」
(それはどういう意味で?)
「それはどういう意味で?」
奇しくも束の思考と少女の言葉が重なった。
「うーん。なんていうか、束さんっていろいろぶっ飛んでるひとだからなぁ」
「ボクのような凡人の感性とは別のモノを持っているっていう意味かな? だから今の人類を見てもなんとも思わない、と?」
「そういうんじゃなくてだな。うーん、あの人って天才なわけだ」
(『こうなること』を予測したうえでISを作ったんだろうから今の世界も計算の内ってことかな? だから落胆なんかしないだろうって? だとしたらいっくんは束さんのことを買いかぶり過ぎだなぁ。まあ天才である束さん自身、あの子に気づかされるまで自分がそういう人間なんだって思い込んでたわけだけどさ)
「あー。なんつったらいいか。上手く言えないんだけどさ、束さんってあの千冬ねえの親友なんだよ。で、生まれる時代が違えば赤兎馬乗って伝説作っちまいそうなあの人の親友になれるような人が、弱いわけないとも思うんだよな」
「絶望に負けるほど弱くはない、って?」
「っていうかさ。あの人が人類に絶望したって言うなら、次の瞬間には世界ごとひっくり返しに来そうな気がする。ISがオフレッサーを生むなら、もうみんな死ぬしかないじゃないって感じで」
「……うわぁ。わけがわからないよ」
画面の向こうでは少女がドン引きしていた。
一方で、先ほどまで少女と似たり寄ったりなリアクションで画面を見つめていた束は、
(アハッ。やっぱりすごいなぁいっくんは。ちーちゃんの弟なだけあるよねぇ)
満面の笑みを浮かべていた。
「世界がどうだとか人類がどうだとかさ。俺らみたいな凡人には受け入れていくしかないことでも、それでも束さんなら、束さんならきっとなんとかしてくれる」
「仙道はなんとかしてくれなかったじゃないですかヤダー。ってなんでキミがネタに走り出すのさ」
「お前のテンションがダダ下がりしてるから何とかしようとしてるんじゃねえか。言わせんな恥ずかしい」
画面の向こうの二人が笑い、それを見て束も笑った。
笑顔という表情を作ろうとするのではなく、楽しいという感情から自然と笑顔になったのなんて、一体どれくらいぶりだろうと、そんなことを考えながら。
(いっくんにあそこまで言われたらなんとかしてあげないとね)
今のこの、束にとっても心底気に食わない世界が、しかし束が原因となって生まれたというのなら、責任をとるしかないだろう。
女尊男卑もIS主義も、力を得ただけで自分たちが偉くなったと錯覚してる女も、力が無いってだけで俯いて立ち上がろうともしない男も、みんなまとめてなんとかしてあげる。
(だって私は、天才科学者・束さんなんだからね)
空中に投影されているディスプレイを脇へとずらす。画面の中では相も変わらず二人の少年少女が何かを話していて、それを眺めていたい欲求は確かにあったが、それでも作業用のディスプレイへと向き直る。
やりたいことが出来たのだ。やらなきゃいけないことがあったのだ。
指をキーボードへと走らせる。残像の見えそうなほどに高速で指が走り、ディスプレイに文字列が刻み込まれる。
(そして、いつになるか分からないけど、きちんとやるべきことをやり終えたら)
その目は真剣そのもので、頭脳は天才などという評価では足りないほどに高速で回転していたが、
(その時は画面越しじゃなく、ちゃんと会って、お話ししてみたいかなぁ)
口元には、確かな笑みが残っていた。
というわけでISモノでござい
あっちへフラフラこっちへフラフラ、キャラもブレブレな感じで冗長になってしまった感が
ぶっちゃけ三行で済みそうなネタだったんですけどね
①ISの登場で人類が強い=偉いとかいう原始人思考に染まっちゃったよ
②束さん発狂モンだろコレ。宇宙開発とかそっちのけでウホウホ言ってるだけになっちゃったんだから
③でもワンサマーとモブ子の会話を盗聴して初志を思い出したよ。やったねモッピー、束さんが世界ぶっ壊すためにテロリストになるってさ。なんでや!
こんだけです。マジな話。あえて言うなら強い奴が偉くなるなんて人類皆オフレッサーやんけってネタを入れたかったくらい
……ネタかぶりとか無いですよね? IS二次は多いうえに読んでるのが少ないもんでどっかで被ってないか心配です
ちなみにモブ子ちゃんはIS学園には行かないでしょうから、どうあがいても続きませんね
ぶっちゃけIS学園って兵器のパイロット養成施設みたいなもんですし、リアリスト気味なモブ子は行きたがらないでしょう。ISはスポーツ? 臨海学校中にアメさんちの兵器とガチって来いとか命令して来る時点で
モブ子が男なら適性検査でワンチャンからの強制徴兵コンボもありましたが、おにゃのこですし
ああでもモブ子の影響受けたワンサマーの話は書けそうな気も
セッシーにおサル呼ばわりされて(やっべ、オフレッサーに猿あつかいされてるんだけどwww。勘弁してくださいよ原始時代の勇者サマw。勇ww者wwサマwwwww)とか内心笑いまくってるイッピー。でも笑っちゃ悪いかと必死ですまし顔を維持するイッピー。でもでもついに堪えきれなくなって「フッ」って感じでクールに笑ってしまうイッピー。ムキーとなるセッシー(そしてキャーと黄色い声を上げるクラスメート)。「お前のせいで装甲擲弾兵総監に因縁つけられたんだけど」とチャットでモブ子に絡むイッピー
やっべ、プロットっぽいの出来とるがな