ブルーアーカイブ×アークナイツ  調月リオと星外の予言者   作:バトクロス

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急いで書いたので誤字脱字有るかもしれませんし、後から付け加えたりするかもしれません。後ゲーム開発部の影が薄い……導入部分ですから次回からはモモイ達も多く描写するつもりです。

追記
流石に煮詰まってきて居るので、感想や意見は是非とも送って欲しいです。参考になりますし、過去の話の改善にも繋がりますので。


権力と責任

「よーし! というわけで先生! 改めて、私がやろうとしていることを教えるよ!」

 大々的にゲーム制作を宣言して、それから呆れながらも「先生に必要以上に迷惑かけないこと!」と注意をしユウカが退室した後、モモイは私に向かって言う。

「まず私たちが目指すのは廃墟! そこには、『TSC2』を作るための秘策が眠ってるの!」

「……廃墟?」

「あ、ごめん廃墟について説明していなかったね。」

 自分の怪訝な反応に気づき、素早く説明し始める。

「『廃墟』っていうのは……元々は連邦生徒会が出入りを制限してた、ミレニアム近郊の謎の領域なの」

「謎って、随分と曖昧だね……」

「だって謎なんだもん。出入りの制限も、『危険な地域だから』って言われてただけだし。実際のところ、具体的に何がどう危険なのかを誰も知らないの。誰も入ったことが無いのか、そもそも入ることが出来ないのか、それとも戻ってきた人が誰もいないのか、それすらもよく分からない。だからこそ私たちは先生にその点でも内心期待していたんだ。」

 そこまで言うとじろりと此方を見つめてきた。

「連邦生徒会に所属しているわけだからそこら辺知らされてないかなーって。まぁ先生は知らないようだし気にしなくて良いよ!」

 しかし直ぐにその表情を崩し、にへらと笑いながらそう言った。

「それでそのためには、どうにか廃墟に入って『あれ』を見つけないと!」

「……『あれ』?」

「あ、それも説明してなかったね。順番が良くなかったかも」

 彼女はミレニアムの生徒の中でも随分と直情的な様だ。今も早く何かしらを見つけに廃墟に行きたいようで、私の知識量を多少忘れているようだ。

 そしてモモイは、少し声を抑え、まるで秘密話をするかの様にこう言った。

「先生、『G.Bible』……って、知ってる?」

 

 

 

 

 ()()()()。先生とゲーム開発部の会話を聞きながら私はそう思った。ゲーム開発部が『G.Bible』する中、彼は色々と考えながら反応を返している。最近のリオ会長には見受けられなくなった事だ。

 昔は私を護衛だけでなく日常生活も含めて頼ってくれていた。会長は正直頭脳以外はズボラでダメダメだった。エージェントとしての活動に力を入れすぎて1年留年したが、それだけ会長は私の事を大事にしてくれて、そして私を見てくれて居たという事だ。

 私はゲーム開発部が先生と話し合っているのを見て、全く違う状況なのにオラクルが来る前の日常を思い出していた。

 今は違う。会長の視界に『私』は居ない。居るのはC&Cのコール番号04、『飛鳥馬トキ』と言う()()

 分かっている。これはただの()()()()で会長はそんな事を思って居ないと言うことも。

 だけど会長は最近自分を見せなくなった。生徒の前でも、セミナーの前でも、他学園の上層部の前でも、そして私の前でもミレニアムの生徒会長として振舞っている。感情の代わりに理論を振りかざし、短絡的な力の代わりに交渉で主導権を握っている。

 前会長に『温かみのある失敗』と言ったが、もっと言うと会長は意図的に感情を排して行動しようとしている。例え会長に感情が有るとしても自分はそれをもう読み取ることができない。

 

 

『先生、飛鳥馬トキは連れて行くべきでは有りません。調べた所、彼女は調月リオとやはり繋がっており、先生の行動次第ではゲーム開発部の妨害をする可能性が高いです。取り返しのつかない事になると考えられます。』

 

「そうか……分かった。」

 現実に意識を向けると彼はタブレットの()()()()()()()()()()()()()()()()()

「準備ができ次第、廃墟に行こうか。あとトキ、()()()()()()()。付いてこないでくれ。」

 郷愁の想いに駆られつつ、無視できない先生の発言に口を挟んだ。

「貴女は護衛も付けずに廃墟に行くつもりですか?その危険性を理解していらっしゃらないのですか?」

 リオ会長の目的とは別に、そもそも私はエージェントとして、軽弾みな廃墟への侵入を許すつもりはサラサラ無かった。仮に中途半端な返答しかしないのであれば、多少リオ会長への意趣返しも含めつつ徹底的に反抗させて貰う。そう思いながら彼女達に問い詰めた。

「護衛として、その行動は認める事は出来かねます。」

 

 

 

 

「流石ね。現状、任務を求められる水準でキチンと遂行しているわね。もっともここらへんから適度に緩く対応しないといけないけど。」

 リオはトキにつけた盗聴器とマイクロカメラから情報を得ていた。

『認めるも何も、トキにその権限は無いよ。私達は君の許可が無くても勝手に行く。そもそも君はリオの部下だ。態々何故()の人員を連れて行かなければならない。』

『先生は守るべき生徒の一人である私達を()と仰るのですか?』

『君の事が()であるとは言ってない。ただ立場上()では有るよね。』

 カメラの映像では先生が少々困った様に話かけ

『えー!トキ、やっぱり私達の敵だったの!?廃墟に行くことの邪魔をされたら自分達の部活潰れちゃうよ。』

 モモイがそう驚きながら悲鳴を上げる。

『それを言うなら、貴女達ゲーム開発部は私達ミレニアムにとっての敵と成りうる行動をしています。廃墟は連邦生徒会がミレニアムの敷地にもかかわらず強制的に押収し封鎖した土地です。ミレニアムは連邦生徒会に対して何度も文を送りつけていますが一度も読まれたことは有りません。それをゲーム開発部の皆さんは理解していらっしゃいますか?』

 そう問いかけると彼女はうっ、と言葉に詰まりながらもそれでも

『でもそうしないと私達の部活は潰れてしまうよ。居場所が無くなってしまう!』

 と返した。すると奇妙な事にトキの動きが止まった。

『居場所……』

『何か言ったのかい?トキ。』

 先生達には聞こえなかった様だがトキは居場所と呟いていた。そのまま会話が途切れる。

 私はそのトキの異常な反応に対して即座に干渉する事にした。本来、都合の良い所で落とし所として護衛の派遣の継続、並びに私との連絡の許可まで飲み込ませる所だったがこのままだとそこまで行かない。

(やっぱり何処か体調悪かったのかしら。)

 そう言いながら電話をかけ始めた。

 

 

 

 

 モモイから『居場所が無くなってしまう!』と言われ、私の思考は凍結した。リオ会長なら『それがどうした』と言うのだろう。だけど私にはその発言は無視できなかった。通常時ならともかく、現在進行系でオラクルによってリオ会長の隣が脅かされている状況では。それでも普通ならこんな事にはなって無い。やはり自分はリオ会長の指示に納得していないのだろう。

 思考が加速し、だがその全てが本質とズレ、上滑りする。

 するとスマホから着信音が鳴った。思考が中断され、素早く相手を確認する。

(……リオ会長)

 マイクロカメラと盗聴器を私に付けているのだから当たり前では有るが、会話が止まったタイミングを見計らって電話をして来た。

 直ぐに通話を開始しながら、これではタイミングが良すぎて疑われると考えた。

「もしもし、こちら飛鳥馬トキ。要件をどうぞ。」

 会えて堅苦しく会話を開始する。

「どうしたの?」と聞いてくるモモイを手で制止しながら耳を傾けると

『無理言って最近調子が悪かった貴女に交渉事を任せてごめんなさい。ここからは私が引き継ぐ事にするわ。一応どの様な事が有ったかは説明してちょうだい。形だけでも盗聴をカモフラージュする必要が有る。説明後は電話をスピーカーにして。』

 リオ会長はなんの悪意も蔑みも無く、寧ろ私を慮る様な口調で任務の一部を取り上げた。

 無力を感じながら彼女に形だけの現状報告を行った。

 

 

 

『先生、これはどう言う事なのかしら。詳しく聞かせてもらうわ。』

 そうスピーカーから流れてくる声に、

「奇遇だね。私も尋ねたい事が一つあるんだ。……始めから全て聞いていた、と言うことかな。」と私は返した。

 余りにもタイミングの良い通信に対し、予想を確信へと変えながらリオに問い詰めるように尋ねる。

『何をかしら。』

「この会話……と言うかミレニアムに入った以降の全ての会話を盗聴していたか?と聞いているんだ。」

『何のことかさっぱり分からないわ。ただ私はトキに用事が有って連絡をしただけよ。それが()()()()トキと先生がすれ違っていたタイミングだっただけ。』

 白々しいが、その証拠となる物が直ぐ様見つかるとも思えなかった為追及を辞め、別の切り口で話しかける。

「そうしらばっくれるのなら別に良いけど……単純な事だよ。トキがシャーレの仕事を妨害しているだけ。安全や規則とか色々と建前を並べているけど……このタイミングの電話で確信した。後ろには()()()()()。これが彼女の自由意志では無く君の指示なら、ミレニアムには非難の声明を出した上で、再度シャーレの権限の理解を促させて貰うよ。」

 彼女は守るべき生徒だ。だが、同時に今の依頼主にとっては敵で有り、そして彼女と話し、そして調べ対面した上でこのタイミングでは()()()()()()()()()()()必要が有ると考えた。彼女は聡明で有り、この様な手段で説得するのが正しいと考えた。もっとも使いたくない手段では有ったが。

『そう。私個人としてはその様な強硬手段を取られると困るのだけど。』

 彼女は予想通りの発言をした。だがその後に続く発言は想像の真逆だった。

『だってその様な強硬手段を取るならこちらは直ぐ様、ゲーム開発部を廃部にせざる負えないから。私は高々ゲーム開発部と言う部活の存亡とミレニアム全体の公平性とリスク管理を天秤にかけるつもりは無いわ。私達は貴方に干渉することは難しくてもゲーム開発部に働きかける事は可能よ。』

 空気が硬直した。彼女から見え隠れする確かな敵意を感じ、動揺するよりも先に1つの疑問が頭を過った。

「……君は前に会った時から隠しては居たけど随分と攻撃的だったね。理由を教えてくれないかな。」

 そうだ。彼女は最初から敵意が有る。それ自体が他の生徒と比較して異常だ。最初から信用していない生徒は何人か居る。しかし彼女達は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()しかし彼女は……

『そうね、先生という肩書を外した()()()()()()()()()()()()()()()話してあげても良いわ。』

 これだ。彼女は()()()()()()()()()()、そして()()という肩書を警戒して居るのだ。

『もしそこまで護衛を嫌がるのなら連邦生徒会に働きかけてからまた来なさい。貴方一人で廃墟に行くことは可能だけどゲーム開発部はミレニアム所属でも有る。貴方の依頼主であると言う側面とミレニアムの生徒であるという側面。何方も軽視されるべきではないわ。』

 そんななか彼女は話し続ける。

『此方としても先生の顔を立てて譲歩しているつもりなのよ。ただ護衛を付けてイレギュラーには対応させて欲しいと。連邦生徒会への建前も先生が護衛としてC&Cに人員の要請を行い、承諾したとすれば何も問題ないわ。』

 彼女の立て板に水の様な説明を受け、焦りからかつい口が緩んだ。

「申し訳無いが飛鳥馬トキは連れて行くべきでは無いと言われたんだ。」

 

 

 

『……()()()()()()()()()()()()()()

 彼女のその間は驚愕を押し殺すために必要な時間だったと理解した。

「……何か変な事を言ったかな。」

 違和感を覚えつつ探るように話しかける。

『えぇ、貴方は今日このタイミングまで飛鳥馬トキと言う人物を何も知らない筈だった。予め知っているのなら彼女と最初に遭遇したタイミングで何かしらの反応を返すはず。にも関わらず貴方はトキが名乗るまで彼女が何者なのかを理解していなかった。』

 少しずつ違和感が削れ、警戒心と危機感が顕になって行く。

『つまり貴方は飛鳥馬トキに対する助言など受けている筈がない。しかし貴方は『飛鳥馬トキは連れて行くべきでは無いと言われた』と言った。考えられる事としては、貴方が虚言癖の危険人物である可能性、もしくは情報を今も外に発信し続けているか。貴方は私に盗聴や盗撮の疑惑をかけたけど、実際には貴方が盗撮、並びに盗聴を行い、外部に情報を流していたと考えられるわ。』

 モモイ達の目線が疑惑を含んだ物に変わる。

「先生、先生は本当に善人だよね?」

「そうで在りたいと思っているよ。」

 私は疑念を解くためにアロナの事を話そうとして

()()()()()私の事を話しては!』

 アロナにそう言われた。

 彼女は連邦生徒会長が私に託した物だ。シッテムの箱はこのキヴォトスで私にとって最も重要な物であり、そのなかに存在するアロナはAIとは言え、無視できる物では無い。それに何時もの臍の曲げ方とは違い、()()()()()()()()()()

 ……仕方が無い。

「少しトイレに行かせてくれ。」

『……良いわよ。ただし通信機器は置いて行って。』

「断る。これは譲れない……」

『分かった。』

 

 

「アロナ。ごめんね。君のことを話すか、全て無かったことにしてトキの同行を許可するしか選択肢が無くなったよ。」

『仕方有りません。私が知る調月リオよりも今回のリオは頭も口も回っています。トキの同行を選択しましょう。』

「分かった。……それとアロナ。私は君を信じているし、信頼している。ただし、いつかは()()()()()()()()()()()()()()()()

『……分かりました。』

 

 

 

「少し頭を冷やしてきた。条件付きでトキの同行を許可するよ。」

『条件とは何かしら?』

「彼女の自由意志に任せる事。だから彼女に通信機器とかは付けないで欲しい。」

『それは出来かねるわ。救難信号とかはどうするつもり?』

「分かった、じゃあせめてトキからのみ連絡できるようにして欲しい。リオからの通信は出来なくてもトキからの通信が出来れば何とかなるよね?」

『……許可するわ。』

「それともう一つ、自分の助言者が居るというのはただの虚言だったと言うことにして欲しい。」

『分かった。《《今回は》そうなのね。』

 アロナと話した私は先程の発言を覆し、トキの同行を許可した。しかし条件を付け加えた上で準備が必要だとして廃墟探索は明日に持ち越す事にした。

「トキ、邪険にして済まなかった。ただ明日の廃墟には呼ぶから今日はここで一度別れてほしい。」

「分かりました。」

 扉に手をかける無表情でありながら何処か寂しそうな彼女に思わず声をかける。

「明日はよろしくね!()()()()()()()()()

「はい。」

 そうして彼女は視界から消えていった。

「……ごめんね先生、揉め事に巻き込んでしまって。」

 蚊帳の外だったミドリが恐る恐る話しかけてくる。

「気にしなくて良いよ。彼女の言っていることも正しい。ただあのタイミングは確実に監視していたと思っているよ。」

「そうだよミドリ!大体生徒会長は最近マシだったとは言え昔から強権的なんだ。」

 そんな風に話す彼女達を見ていると守るべき生徒達で有ると実感する。

 私はリオの事を生徒として見るのが難しくなっている。『先生』と言う役目を背負ったものとしてあってはいけない事なのに。

 

 

 

 その数時間後、私は七神リン統括室首席行政官に連絡を取っていた。

「……以下の様な流れで先生に依頼主であるゲーム開発部の才羽姉妹と護衛の飛鳥馬トキが廃墟に同行することになった。一応立ち入り禁止区域だから連絡をさせて頂いたわ。」

『はぁ、分かりました。特例で許可します。』

 疲れを隠さない彼女に、話を一部ぼかしつつ連絡を行った後本題に入った。

「連邦生徒会は先生を通じて各学園の情報を抜こうとしていたりしないわよね。」

『あり得ません。確かにシャーレは連邦生徒会、もっと言うなら会長が作った組織ですが、連邦生徒会とは独立しています。』

「そう。後もう一つ質問。連邦生徒会は先生の依頼を確認後、バックアップや助言を行ったりはするのかしら。」

『いえ、行いませんが?』

 彼女の口調に困惑の色が混じる。

「そう。実は今回そう私が考える根拠が有るのだけど。」

 そう言って彼女に今日の昼の事を話す。彼女は最早困惑を隠さなかった。

『確かにそう思われますが、少なくとも私は知らない。仮に知っていたとしても言えない立場ですが……。何を言いたいのですか?』

「貴女達は連邦生徒会長を探していらっしゃいますが、私は先生に助言をしたのは()()()()()()と思っています。」

 空白は一瞬。

『……成る程確かにその可能性は有りますね。』

 その発言に込められた隠しきれない熱い意志は明確に連邦生徒会、少なくとも七神リンの範囲内で助言を行った存在が居ないと言う事を示していた。

「はいその為念の為に確認したと言う訳です。仮に連邦生徒会長本人でなくても()()()()()()()()()()()()()A()I()()()()()()()()()()()()そちらも先生の周辺を漁って見るのをお勧めします。」

『……失礼します。』

 そう言って電話は切られた。

 スマホを置き、背伸びをしながらオラクルが使っている研究室を見つめる。少し迷い、呆れられるかも知れないと思いながらも再度スマホを手に持ち、オラクルが居る部屋に向かった。

 

 

 

 

 

失踪した調月リオの音声記録その1

「オラクル、1つ聞きたい事が有るの。」

「どうした。最近は君も自分に助言を請わなかったが。」

「助言と言うよりも自分達よりも遥かに進んだ文明の研究者である貴女に技術的な質問をしたいと言う話よ。」

「……まぁ話せる範囲なら大丈夫だが。」

「では簡潔に、肉体を捨てて情報の海に漂い生きる、そこまで行かなくても様々な手段を利用して情報の海に自由にアクセスする事は出来る?」

「少し前提条件を教えてほしい。」

「……連邦生徒会長が肉体を捨て、シッテムの箱の中のAIと自称して先生のサポートをしているかも知れないと思いついてね。」

「……どうしてそんな突拍子の無い話をしてきたのか置いておこう。まずこの世界の一般技術の発展度合い的には厳しい。」

「それは分かってる。貴女の技術なら可能かどうかと言う話よ。」

「説明が非常に難しく話せる事は少ない、だが1つ言える事が有る。私達はその上位互換の技術を持っており、更にその先を研究している。それが今も研究している源石だ。本来自分が源石を持って居ればこの都市でこんな地道でアナログな脱出法を選択する必要も無かったかもしれない。」

「今、あのワープゲートがアナログであると無視出来ない発言が出てきたけど……そう。可能性はゼロでは無いのね」

「そうだ。だが先程言ったようにこの世界の技術力では不可能だと思う。」

「いや、この世界にはオーパーツと呼ばれる謎の超技術が存在している。連邦生徒会はそのオーパーツを複数所持していると言われているし、実際サンクトゥムタワーもその技術を使っていると言われているわ」

「まぁ、話半分で考えておけば良いと思う。」

「……もし良ければその源石や他の技術を解説して欲しいわ。」

「君達にとってはお伽噺に過ぎない事だけど、それで良ければ話すよ。」

「お伽噺になんてさせない。必ず足元にはたどり着く。」

「……君は良い目をしている。」




先生……『先生』で有ると同時に人間である。若い社会人で有るため自分が人を導ける人間であると言う自負は実はあまり無い。対外的には若くして優れた大人として見られても中身はただの人間。決して先生と言う歯車になる事は出来ない筈だった。

飛鳥馬トキ……無表情で隠しているが、内心はグチャグチャ。頼られたい捨てられたくない私は何の為に生きている。彼女に関しては全面的にオラクルが悪い。彼は直接的には何も悪くは無いのだがそう言わざる負えないのだ。

調月リオ……原作の面影は対外的な評価からは喪失しつつ有る。オラクルの影響で全方位のスペックが大幅に伸びているが、権利権力の絡まない人間とのコミュニケーション能力だけは実は低下している。この日から彼女は旧文明の様々な技術の知識を求め始めた。

ゲーム開発部……蚊帳の外だが、流石に自分達の作戦が軽弾みな物であったと自覚はした。しかし先生をそれに付き合わせる事で発生した今回のトラブルについて謝罪はしても撤回はしない為、本質的には誰よりもず太いだろう。
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