きっとジャンル違いだとしても   作:ふなぐち又兵衛

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「そーいや自作全部合法児童(ロリショタ)と長身な異性のカップル視点じゃね?」と呆れつつ、初投稿です。
2025/11/18追記、マカーブルさんからFAをいただきました!
毎回かわいらしいものをありがとうございます。
一応のネタバレ防止として、あとがきの方に掲載させていただきます。


あたしと同胞たちと、時々メスカクエン

嫁シキガミ。

 

「このコと出逢う為にガイア連合に所属したまである」

 

と、わたしの知人である、

ブルーアイズキャラメルブラウンヘアードボーイなユーノくんだの、

学帽と学ランじゃなくて私服姿のとーほぐ訛りな黒鉄アルトだのが、

あるいは赤面してのたまい、あるいは鼻息を荒くして同意していた、

わたしたち転生者のパートナー。

 

なお、傍らでそれを聞いていた色々特盛りのななこ先生だの、

うちは一族みたいな黒髪赤目になった烈火の将だのの似姿が、

頬に血の気をのぼらせたメスの顔だったのは言うまでもなく。

 

かたや八重歯の目立つ笑顔、かたや氷像めいた仏頂面で、

第二次性徴前の美少年にしか見えないそれぞれの主人を、

背後から抱き寄せて満足そうに鼻を鳴らしていたのには、

笑うしかねーや、というもので。

 

それよりふたりの背中や後頭部で「むにゅっ」と形を変えた、

ムダにおっきくてやわっこくてそれでいてハリも兼ね備えた、

双子の宝石メロンどもが羨ましいというか妬ましいというか、

わたしだってできるもんならだぁりんにしてあげたいけれど、

おかーさんの遺伝的にも手に入らないのが確定してるそれを、

至近距離で見せつけてくる身内をつい思い出すといいますか、

おのれ葛城さんと平城先生め……と、ごめんなさい、閑話休題。

 

まあ、実家住まいのわたしには、最初からご縁がなかった世界の話だねといいますか。

負け惜しみじゃないけど、わたしのリョボーも異界ではまさに頼れる相「棒」ですし。

何より、理想の相手は、青い鳥よろしく、わたしのすぐそばにいてくれたわけなので。

だぁりんをここガイア連合山梨支部に連れてこれないのだけは、残念かもしれません。

 

ところで、余談に余談を重ねますけど、なんでわたしは、

顔が崩れない程度とはいえ鼻の下を伸ばしてる、

声変わり前のミニマム大学生ふたりとまとめて、

『合法おませさん』だの『エロガキーズ』だの、

『種族:◯カハシノヲト作品の住人/夜魔』だの、

『万年発情期なペドホイホイ』だのって呼ばれてるんですかねえ?

 

「そこんとこどう思う? 水橋(みずはし)くんに黒井(くろい)くん」

「おらさ聞かねでけろ、じゃねえや、誰っスかそれを言ったのは。

 おれがエロガキなのと万年発情期なのはあってるよ、

 でも水橋さんや黒川さんまで巻き込むんじゃねえや、って言ってやりますから」

 

「木刀で」と、顔に似つかわしい鈴を転がすような声で、物騒に結んだのは、

親愛なる我が担任・平城ななみ先生の恋心と失恋をいっぺんに奪っていった、

福島県出身の転生者、黒井有斗(ゆうと)さん(19)。

 

地霊 コボルトのデビルシフター……じゃなくて、アウトサイダー、

すなわち先祖返りによる悪魔変身能力者だという、紅顔の美青年。

しかも、変身後の犬種が、モフモフしたキツネ色の毛並みと、

新品のピアノみたいにつやつやしたお鼻とくりくりお目々な、豆柴だったり。

 

転生者の掲示板では【豆柴ニキ】と名乗っていて、一部の【俺たち】から、

頭を撫でたいほっぺた揉みたいと、虎視眈々と狙われているとかなんとか。

ちなみに、ちょっと硬めだけどとてもあったかくて優しい手ざわりでした、

ナギ姐さん仲介ありがとうございました、撫でさせてくれてサンキュー黒井くん。

 

「ところで、ペドだのタカハシノヲ◯だのってのはなんなんスか?」

 

と、ボーイソプラノで奏でられた、彼の疑問の声に応えたのは、

もうひとりのボーイソプラノの持ち主にして、悪魔変身能力者。

 

「ペドは僕らみたいな小さい子供に欲情する変態、

 タカハシ◯ヲトは、僕らみたいな子供同士が──」

 

って漫画を、前世の日本で描いていたエロ漫画家、らしいね、

僕も豆柴ニキも、実年齢はハタチになるやならずなんだけど、

この見た目と声だもんなあ……とぼやくのは、水橋結友(ゆう)さん(20)。

 

天使 エンジェルのデビルシフターで、異界では背中から生えた翼をもって宙を駆け、

自らの骨肉で出来たスリングショットと、呪詛を刻み込んだ歯弾で悪魔を射抜く、

それでいて、嫁シキガミに手料理を食べさせるのが趣味だという、愛妻家の好青年。

いや、好少年、なんでしょうか……ひと文字加えたら◯色少年……ごめん、忘れて。

 

ちなみに掲示板で【手羽先ニキ】と名乗ってる彼は、

茨城県の片隅にある平潟(ひらかた)という土地の出身だそうで、

そこはほとんど福島県との県境といえる場所らしく、

豆柴ニキの事は気分的にご近所さんと思ってたとか。

 

そういえばこのふたり、見た目の雰囲気だけでなくて、

嫁シキガミの容姿も、どことなく似通っているような気もします。

 

わたしのだぁりんとほとんど差のない長身といい、

ひとつに束ねられたサラサラのロングヘアといい、

軽く吊った目つきが印象的な幼めの顔立ちといい、

それとは裏腹にご立派なサイズの胸やお尻といい、

キュッとくびれたウエストになっがーい脚といい。

 

ただ、金髪碧眼の方はニットにデニム、黒髪に赤い瞳の方は秋物のジャンスカという、

対照的な装いのせいか、不思議と動と静のようにハッキリ分かたれた印象を感じます。

 

まあ、それは、「いっしょにするな、私は隣にいるコイツとは違う」と言いたげな、

紅魔族カラーのシグナムさんから放たれる、かすかな威圧感のせいかもしれません。

 

とはいえ、彼女たちをその主人ともども知ってる転生者なりシキガミなりからすれば、

 

「いや、お前ら魂の双子かなんかだろ、口を開けばショタ主人ペロペロはあはあって、

 四六時中発情しきった言動しかとってねえじゃねえかよメスカクエンどもがよー!」

 

などと言いたくなるような有様なのですが……ふぇ?

四六時中発情してるのはお前もだろーが地味子ネキって? アーアーキコエナーイ。

 

それにしても、わたしの目の前でカフェオレ色の髪の男の子を逆あすなろ抱きして、

ほのかに頬を染めつつ息を荒げる、無表情な黒髪の人造美人を見ていて思うのです。

彼女と容姿や雰囲気が似通ったわたしの担任も、

もし理想のパートナーを捕まえられたとしたら、

彼女のような振る舞いをするようになるのかな? って。

 

……するなあ、まず間違いなく。

 

少し遠い目をしてるわたしを尻目に、黒井くんが声をあげていました。

憤りの籠もった、というよりは、不満げな、と形容したくなるのは、

わたしと彼と、水橋くんに共通している、見た目と声質の幼さのせいなんだろうなあ。

 

「こどもって……おれ来年成人式なんスけど」

「僕も今年成人式だったさ、覚醒したら縮んじゃったけど、ご覧の通り」

 

そして交わるコールタールが焦げたような色の目と、洗剤が劣化したような色の目。

重なるため息を吹き飛ばしたのは、快活さを絵に描いたようなアルトボイス。

それを受けたのは対照的に落ち着いた、女性にしては低めの声でした。

 

「気にせんでええとウチ思うんよ、それにな、ゆーちゃんも水橋くんも、

 ウチらが抱っこしたげるにはピッタリのおっきさしてはるもん。

 こないかーええ旦那はんにお迎えしてもろたとか、

 ウチらみたいに幸せなシキガミはそう居らんて思わん? しぐれはん」

「そうだな、ただそろそろ主を軽々しく水橋くんと呼ぶのは控えてもらおうか。

 豆柴ニキも地味子ネキも、できれば主のことは、手羽先と呼んでいただきたい」

「さあもん、や」

 

それぞれエセ関西弁と、硬質な口調で紡がれた軽口でのやりとりは、

気落ちする主人を慈しむような色のみで構成……されてねーな、欲情の色も濃いもん。

というかしぐれさんの「そうだな」は力と実感が籠もり過ぎてると思うんよわたしゃ。

 

わたしもこんな風になってるのかな、だったら恥ずかしいってもんじゃないんだけど。

『エロポックル』呼ばわりされてもやむなしなのかな?

だったらごめんねだぁりん、それはそうとして、埼玉に帰ったら犯すけど。

 

そんなわたしの葛藤と開き直りをよそに、粒のそろった白い歯並びの内側で紡がれた、

「主をくん付けで呼んでいいのは私だけだ、そうだろう、結友くん」なんていう、

しぐれさんのつぶやきはわたしと黒井くんの耳にはハッキリと聞き取れたみたい。

だって水橋くんに向ける黒い瞳が4つとも失笑のカタチになっちゃってるもんね。

 

「いや、かーええって言われたいんじゃないが、

 ナナさんにだけ言われるならともかくだけど」

「せやけどかーええもんはかーええやん、そのままでいてな?」

「そのままでいてって言われてもねえ。

 まあおらあ中学さ入っでがら、身長変わんねけんじょよぉ」

 

──中学でも高校でもガイア連合でも、何と言やいいかわがんねっスけど。

──イヌかネコかウサギみたいな扱いをされてるのは、なんでなんスかね。

 

黒井くんの嘆きは、たぶんわたしの、そしてお母さんのそれでもあるんだろうなあ。

でも、ノーサンキューな相手なんかから、性欲の対象として見られる視線を、

陰に日向に不躾にぶつけられていないだけ、マシだと思うよ、カナちゃんは。

 

「あとアレっスわ、おれがエロガキなのはあってるからいい、

 ナナさんや、水橋さんとこのしぐれさんがメスカクエン呼ばわりされたり」

 

ここで一度口を噤んでわたしの顔を見る黒井くん、まつ毛がとても長くて濃いです。

あと、背後のナナコさんが紅潮してたり、わたしに視線を移して「ウチのやで」と、

ヘドロが溜まったような色の目だけで威嚇してきたり、せわしないなと思いました。

 

「要らないよ、もうだぁりん居るもん」という意を込めた目で見返してみたところ、

「ならええけどな」と言いたげな半眼の一瞥を最後に視線を切られました、シンド。

 

あと、「だからあゆじをなまえやみょうじでよぶなというに」とか、

「わたしはめすかくえんではない、ないんだ、ななこはともかく!」とかいう、

清水香里ボイスのかすかな呻き声は、聞かなかったことにしておきましょうか。

 

この場に居る4人とも、わたしよりレベルが10ばかり上なのが実に面倒臭いです。

助けてだぁりん、ナギ姐さん、と言いたいところですが、

だぁりんをこんなとこに連れて来ちゃうのはダメだよね、反省。

わたしがそうやって遠い目をしていると、黒井くんが言葉を続けました。

 

「黒川さんが夜魔だの発情期だのって言われるのはダメだろって思うんス」

 

──女の子に言うこっちゃねえだろウス*1ポンタ*2

──そんなんだから生身のかみさんができねんだよ。

 

そして、黒井くんの吐き捨てた「おれも含めて」という啖呵だか罵倒だかが、

「含めて」の「て」の辺りで嬌声にすり替わって、わたしも水橋くんも苦笑い。

 

フラットな前田このみボイスがわたしたちの耳朶を這いました。

それを紡いだ唇と舌が、さっき黒井くんの左耳を食んだように。

 

「ゆーちゃんは生身の嫁はん要らんよな? ウチおるもんな? な? うんて言い?」

「はい! おれはナナさん以外の女なんて要りません! 言葉のアヤですごめん!!」

「ヨシ」

 

──いやヨシじゃないが。

 

人前でSMプレイしてダメ押しに舌入れてキスすんなや。

それがわたしたち3人……いいえ、

封魔管の中でウトウトしていたヒコザ含めて、4人の総意だったと思います。

 

ところで「はしたないやうらやましい」なんてつぶやくのはやめよーね、

カナちゃんとついでに黒井くんには聞こえてるんだからね、しぐれさん。

 

「そういえば、さっきから気になってたんだけど」

 

水橋くんの言葉に、呆れてたわたし、やっと唇を離した黒井くんとナナコさん、

包丁が錆びたような色の目で水橋くんの髪のニオイを嗅いでいたしぐれさんが、

揃って耳を傾けます。

はい、わたしに至っては、文字通り。

 

「なんで地味子ネキに、黒いキツネの耳と尻尾が生えてるの?」

 

──しかも動いてるし。

 

ジト目でわたしの頭に視線を向ける水橋くん、青空めいた瞳が台無しだと思います。

 

「てっきりアクセサリーや思たわ」

「いやどう見ても生えてるだろう」

「呪いとかじゃないんスか、ニオ…んん、体調に問題はなさそうっスけど」

 

封を切られたように他の3人も声をかけてきて、わたしは呑気に言葉を返しました。

 

「黒井くんだいたいせーかい、呪いっていうか、上がったレベルの副作用、かな?」

 

あと、女の子相手に『ニオイ』どーこーはその気がなくてもセクハラだからやめな?

ナナコさんも怒るだろうし……と言おうかと思いましたが、

途中で自分で気づいて踏みとどまったみたいなので、勘弁してあげました。

 

そしてしばし説明を挟んで。

 

「つまりアレっスか、地元に湧いた異界を潰したり、

 そこで彼氏さんのレベル上げにつきあったりしてたら、

 先に自分のレベルが上がって、おれと似たような体質になったと」

「そそ。 あたしにもアウトサイダーの素質があったみたい」

「鬼女 キツネニョウボウ*3、銃撃・氷結弱点、呪殺・精神状態異常無効、ねえ」

 

──レベル15にしては悪くないんじゃないかな。

 

わたしにアナライズを掛けた水橋くんが、頬に手をやりながら首をかしげました。

正直わたしよりよっぽどおしとやかなふいん…雰囲気なので、勘弁してほしいです。

 

ああ、勘弁してほしいといえば。

 

「伽奈ちゃんの尻尾ももっふもふやね、ゆーちゃんの首やほっぺたとええ勝負やん」

「うむむ……あゆじの翼と同じくらいあたたかいとは……」

「ヘイワイヴズ、あたしの尻尾はだぁりんのだから、そろそろ離してちょんまげ」

「おーそーりー、なあ」

「すまない」

 

興味津々のナナコさんとしぐれさんが、わたしの尻尾を撫でたり、

左右から両手で挟んだり揉んだり扱いたりと、

毛が衣服につかない程度に弄んできたことでしょうか。

 

「ここで一般的な【俺たち】なら、『浮気されちゃいましたね水橋さん』だの、

『こっちはこっちで暖めあおうか黒井くん』みたいにじゃれ合うんでしょうけどねえ」

「いやいや、僕も豆柴ニキもそういうおふざけをするガラじゃないでしょ」

「ちげえねえや」

 

一方で、黒井くんと水橋くんは苦笑を交えながら、

わたしの尻尾をモフる奥さんたちを肴におしゃべりをしてました、おにょれ。

だから、思わずわたしは、昔とった杵柄で言わでもがなの戯言を口走っちゃいました。

 

「そういうじゃれ合いはもっとおおっぴらにやった方がイイと思う!

 豆柴×手羽先でも! 手羽先×豆柴でも!

 おいしくいただける【俺たち】って少なくないと思うよ!!」

「「「「いやマメテバとかテバマメってなんだよ」」」なんやねん」

 

返ってきたのはアルトとボーイソプラノがふた組分、

くすぶったナニカが覗いてる焦げたコールタール、溜まったヘドロ、

劣化した洗剤に錆びた包丁をそれぞれ連想させる、

ジトッとした4対の瞳に見つめられるのはぶっちゃけ怖いです、4人とも格上ですし。

節子、コレご褒美やない、拷問やないか。

 

わたしのコメカミからひと筋の冷や汗が流れる直前に、

なつかしの深夜アニメで聞いたようなアルトがふたつ、

へにょりと寝かされた、真っ黒なキツネ耳に届きます。

 

「ナナゆーだけでええやないの」

「そうだな、しぐ結友以外認めんぞ」

「違う、そうじゃない」

「腐ってやがる…はや、遅過ぎたんだ」

「ところでななゆーとかしぐゆーってなんなんスか」

 

鼻息荒く言い切るメスカクエ…嫁シキガミ2名の世迷言に立ち向かうように、

なつかしの名曲タイトルだの映画の台詞だのでツッコむ、見た目小学生のわたしたち。

そしてヲタク度数ほぼ0%な黒井くんの、

疑問の声に応えてくれるのは、秋の山梨の夕焼け空を飛ぶ烏だけでした。

 

なんでしょう、3羽もいたせいか、三馬鹿ラスという単語が、

わたしの頭を離れてくれませんでしたとさ、どっとはらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ・むしろこっちが本編

 

「この姿になってスキルカード作れるようになったんだけどさ」

「すげえじゃねえっスか」

「何か問題でもあったの?」

「まずあたしひとりでは作れません、協力者が必須です」

「あらま」「ん?」

「次にろくな戦闘用スキルカードは作れません、

 いや、ひとりでも戦闘用のなら作れるけど、

 在庫がだぶついているアギとかマハラギとかムドのしか作れないんだよね」

「そうなんスか」「ん? ……あっ」

「水橋くんはわかったみたいだね」

「どういうことなんスか、水橋さん?」

「……ウチもわかったかもしれんわ、水橋くん」

「だからあゆじを水橋くんと呼ぶなと言うに……!

 特にナナコ、お前だ、

 お前だって私に豆柴ニキのことをゆーちゃん♪ なんて呼んでほしくはないだろう?」

「ああ、せやね……堪忍な? み、手羽先くんも」

「僕は別に水橋って呼ばれても良いんだけどねえ、ごめんねナナコさん」

「あー、すんません、

 しぐれさんにゆーちゃんって呼ばれると、なんか風邪ひいたみで(みたい)な気分になるんスけど」

「奇遇だね、僕も熱が出るような気分だよ。

 ただ、僕らどっちもゆーくん、ゆーちゃんだもんね……」

「話戻すね?

 汎用スキルカードなんだよね、あたしが協力者がいると作れるのって」

「んー、黒川さん、協力者、汎用スキル?

 ってアレか!? つまり」

「「「【性交】か」」やね」

「せーかい、

 でも正確には【房中術】の方ね、あんまりランクは高くないけど」

「「「「「…………」」」」」

「……ナナコさん」「どないしたん伽奈ちゃん?」

「笑顔で左手の親指立てながら右手で女握り(フィグサイン)するのはやめてね?」

「さぁもん、や」

「しぐれさん」「何か?」

「あいにくだけど【房中術】のスキルカードの在庫はあたしの手元にはないからね?

 しかも制作成功率は20回に3回くらいだから」

「それは残念だ、安定して作れるようになったらぜひ連絡してほしい」

「はいはーい」

「んー? なら、残りの17回の内訳はどーなってはるん?」

「……笑わないでね?」

「ええよ」

「まず【性交】が10枚」

「半分強か、それでも需要は見込めそうだな。

 それなら私にもナナコにも既に挿入されてはいるが」

「……しぐれはん、ウチらが挿入されてるとか言うてまうと、なんやはしたない気ぃせえへん?」

「お前にだけははしたないと言われたくはないなあ……!」

「まーええわ、他は?」

「引かないでね? 【◯内搾精】が4枚」

「「「「え゙」」」」

「最後に【チ◯負け(パートナー専用)】が3枚」

「せ、専用なんスか」

「うん……」

「それはそれで需要があるんじゃないかな、どっちも」

「鑑定と買い取りを担当してくれたミナミィさんもエドさんもホクホク顔だったね……」

「「「だろうな!」」」「せやろな!」

「「「「「…………」」」」」

「伽奈ちゃん」「地味子ネキ」

「はいはい?」

「「【◯内搾精】のスキルカードの在庫あらへん?」はないか?」

「はいよー……【◯ン負け】も要る?」

「「「「要る」」」」

「まいどあり〜♪」

「と、そーいえばやねんけど、彼氏くん体調だいじょぶなん?

 時々干物になったりしてへん? ゆーちゃんみたいに」

「ナナさん!」

「ん、このカッコになれば【房中術】がいい感じに仕事してくれるみたいでさ、

 いっしょに楽しく気持ちよくなれてるよ」

「ほーん、なら、シラフやったら?」

「……最近だぁりんがレベル上げ頑張ってくれててさ」

「「「「「…………」」」」」

「……気張ってぇな」

「ありがと。

 調べたらレベル上限が30ちょいあったのだけは救いかな……」

*1
ラバカのアン

*2
ンども

*3
オリジナル悪魔です、ご了承ください。




セルフクロス。
もとい、拙作・しがない一転生者の徒然と、
R-18の方の拙作・しがない一式神の日常〜桃色日和〜より、
それぞれ主人公とその伴侶を引っ張って来て、地味子ネキとおしゃべりさせてみました。

おまけの方の、ジョークグッズめいたスキルカード群ですが、
ポポァさんの作品の方で【ゴミを見る目】なんてのがありましたし、
こういうのもあるだろ、むしろあれ、って気持ちで出しました。
……ごめんカナちゃん、書いといてなんだけど、現役JKに言わせていいネタではねえわ。

そしてこちらマカーブルさんよりいただいたFAとなります、
黒狐な地味子ネキです。


【挿絵表示】


眼鏡、獣耳、制服、幼い容姿……。
オタクの好きな萌え要素全部盛りでほんと好き。
マカーブルさん、いつもありがとうございます。
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