きっとジャンル違いだとしても 作:ふなぐち又兵衛
2025/12/30追記、マカーブルさんとディストピアさんから、今回も素敵なFAをいただきました。
おふたりともありがとうございました、後書きの方に掲載させていただきます。
最近、目覚ましが無くても起きられるようになった。
母さんが淹れてくれた熱過ぎるくらいのコーヒーを啜りながら、
父さんに先んじて朝刊の新聞を読んで、みんなで朝飯を食べて。
迎えに来てくれたカナと朝の挨拶を交わして、「行ってきます」を両親に告げて出発。
母さんの期待のまなざしはやたらと重いし──夏に帰省してきた兄貴が、
カノジョさんとべったり熱々だったから、気持ちはわかる──、
父さんの「黒川さんはその……小さ過ぎやしないか?」って小言は痛かったけれど。
毎朝の通学路を吹き抜ける、冷えて乾いた秋風の中、カナとつないだ左手だけが熱い。
いや、たまに顔まで熱かった、たとえば、こうしてカナに左腕に抱きつかれた時とか。
「えー、顔と手だけー?」
胸も。
それ以上は頼むから言わせないでほしい、このちんちくりんのチェシャ猫娘め。
キミはなんでこんなにいいにおいがするしあったかいしやわらかいんだ、すき。
「にゃーん♪ だぁりんに食べられるー♪ ……あたしも好きだよ、だぁりん」
カナはおどけてそう言うものの、どちらかといえばおれが毎回食われてる気がする。
夏休み中に、カナが黒いキツネの耳と尻尾を生やせるようになってからだと、特に。
ホテルの薄暗い部屋の中で、頭を撫でまわされたい仔犬のようにキツネ耳を寝かせて、
フサフサした長い尻尾を振りながら、眼鏡越しでもわかるくらい拡大しきった瞳孔と、
長く伸びた糸切歯をぷっくりした口許から覗かせた笑顔で、おれを見つめる裸のカナ。
熱に浮かされたように互いをむさぼり合い、名を呼び合って、まっしろになって、
ひとつになったまま、満足げに鼻を鳴らしておれの唇をついばみ舌を絡めてくる、
このちいさなお狐様には、春の終わり頃から、何度すべてを捧げたことだろうか。
毎晩夢の中に旅立つ前に思い出される、なんなら気が緩んだ途端に脳裏をよぎる、
味も色も桃のような回想を断ち切ったのは、いつも通りのバリトンボイスだった。
『オオいかぶさるのはダンジローだが、モトめるのはアルジだろう、アホウめ』
どっちもどっちだ、と結ばれたのは、封魔管から発せられたヒコザさんの念話。
おとといも見たカナの白いふとももを思い出して、おれは顔と胸…を、一層熱くした。
我が校の女子生徒が着用する、黒いプリーツミニスカに包み隠されたカナのそこには、
封魔管や三段警棒を挿した、イカついベルト状のホルスターが巻いてあるわけなので。
うーん、見上げてくるカナの視線が痛い、あと視線をチラチラ下げないでほしい。
そんな表情をされると寝かされたキツネ耳と振られる尻尾と白い裸が視えるから。
「……えっち」
『アルジもな』
返す言葉もないです、それはそうとしてありがとうヒコザさん。
そうつぶやいたら革手袋でのサムズダウンが返された気がした。
オレはどちらのミカタでもないぞ、
アルジもダンジローも、ネンがらネンジュウサカってないで、
ガクギョウとアクマタイジのアイマにだけチチクりアえばいいんだ、だそうで。
「えー? たりなーい、24時間だぁりんとえっ…いっしょがいいー」
とのたまうちいさなお狐様を抱きしめたら、首にぶら下がってこられて唇を盗まれた。
リップのフレーバーがまざった甘さと、女の子特有の浮き立つような香りが強かった。
うんざりした色に染まりきったヒコザさんの念話が、ほとんど気にならないくらいに。
『ヒトメがナいトコロでやれ』
「人目がないのは鼻と耳で確認済みでーす……褒めて、だぁりん」
「ありがとうカナ、いつもカナの鼻と耳には助けられてるよ、ここでも、異界でも」
はじめての恋人は小柄なキス魔の美少女でした、おれ毎日幸せです。
そうつぶやいたら追撃が来た、笑顔と「あたしも幸せ」のおまけ付きで。
「でも、そこははじめてにして最後の、って言ってほしいな」
「ごめん」
『おタガいツラいなアルト、アルジとそのツガイがイロボケだと』
「あたし色ボケじゃないもーん、だぁりんとずーっと仲良くしてたいだけだもーん」
「ところで誰なんですか、アルトって」
「んー、福島のワンコくんが連れてる、ウマみたいにおっきい黒い犬型ハニワ?」
『センジツウまれた、オレとオナじナヤみをカカえているドウギョウのドウゾクだ』
カナとヒコザさんの言ったことをまとめると、そのアルトというのは、
アガシオンという、人間に使われる為に生み出された、人造の悪魔なんだろうな。
しかし、同じ悩みって。
「……ワンコくんのシキ…カノジョさんが、ね」
そう口にしたカナの笑顔に、疲れたような翳りが覗いた。
『だいたいヒトメがナいトキのアルジだ』
「ヒコザぁ!」
すっごいわかりやすかった。
なら、ワンコくんとやらも幸せなんだろう、それだけは間違いない。
一瞬で顔を真っ赤にしたカナにそう伝えてみたところ、
言葉にならない唸り声をあげた彼女に抱きしめられた。
そして、胸板に顔をグリグリと押しつけられた。
……不必要なまでに元気になるから控えてほしい。
──いつまでコウドウでチチクりアっているんだ、チコクしてもシらんぞ。
そんなヒコザさんの念話が届くまで、おれたちはそのままでいたのだった。
それからしばらくは特筆すべきことはない、と思う。
伊東と葛城さんとも合流して登校、平城先生の朝のホームルームを聴いて、
フツーに授業を受けて、4人で昼食を食べて──人目がないことを確認の上で、
カナとお互いの弁当のおかずを交換して食べさせあっていたら、
何故かその場には居ないハズの、平城先生の舌打ちが聞こえたような気がした──、
眠気に耐えながら、午後の授業も受けて──午後一に古典は眠いです、平城先生──。
放課後は4人揃って図書室で宿題を片付けたら、2人と別れて下校する。
人目がなくなった途端、すかさず腕を絡めてくる、お狐様がいとおしい。
秋の16時台の帰り道は、西日がまぶしいものの、ひんやりとしていて。
「……ホテル、寄ってく?」
断れるわけがなかった。
『と、そうはいかんぞふたりとも、おキャクがキたようだ』
そのバリトンの念話が頭の中に響いた途端、おれたちはハッとしたように身構えた。
カナが丈の短いプリーツスカートの裾から、白塗りの三段警棒と封魔管を取り出し、
おれは姿を現したヒコザさんが無言で伸ばした手から、鉈じみた両刃剣を受け取る。
ヒコザさんがおれたちをかばうように先頭に立って、予備の剣と円形の盾を構えた。
おれたちを見つめ……いや、見下ろしていたのは、なんというか、異形の存在だった。
具体的にいえば、背中の翼を羽ばたかせて成人男性の背丈ほどの高さの宙空に浮かぶ、
首と胴に黒革のベルトを巻きつけ、目元を目隠しで覆った、緩く波打つ金髪の外人女。
目隠しの下から覗いているつややかな唇と、首のベルトから伸びた鎖のせいだろうか。
整った容姿のハズなのに、そいつは何故か酷くいかがわしく、厭らしい印象を受けた。
しかもそれが3体。
「人の子ですね」
「大きな人の子と、小さな人の子」
「そして造り物の骨人形」
「ソレはさておいて」
「どちらも力ある人の子のようです」
「私たちをハッキリと見つめてますものね」
「特に小さな人の子の方はイイですね」
「ハイ、とても強いマグネタイトを持っているようですし」
「もしかすると聖母となりえる人の子かもしれません」
「「それは素晴らしい」」
落ち着いた甘い声音はとてもキレイなもののハズだというのに。
そいつらの唇から紡がれたのは、どうにも気に障る内容だった。
だからだろうか。
「ヒコザ、だぁりんを守ってて」
いつの間にか、黒い獣の尻尾と耳を生やし、静かに指示を飛ばした臨戦態勢のカナが、
右手に構えた三段警棒に、異形どもの翼が西日を遮って生じた薄闇に拡大した瞳孔に、
禍々しく濁った血の色の靄をにじませながら、連中を見据えて腰を軽く落としていた。
──シューキョーカンユーはのーさんきゅー、ってゆーかね。
──あたしゃだぁりんの子以外を産む予定はないっちゅーの。
──だぁりんをかわいそーなヨセフさんにはさせないかんね。
軽口めいて紡がれたソプラノに、思わず面映ゆさをいだいてしまったのが申し訳ない。
ヒコザさんにも心底苦々しそうな念話で、このイロボケどもめと呆れられちまったし。
「獣の瞳と耳と尾とは」
「おぞましい」
「いえいえ、これはこれで愛でるべきかと」
『サカりのついたアホウしかおらんのか?』
テキもミカタも、と吐き捨てられたヒコザさんの念話に応えたのは、
彼の構えた盾越しでも、おれの全身を押し潰さんばかりの圧を孕んだ爆風だった。
くぐもった破裂音が、盾に防がれてなお身体の芯を震わせるのがゾッとする。
「オマエは不要です、人形よ、どきなさい」
「人の子はすべて我々の翼の
「然り」
『メをアけたままネゴトをイえるとはキヨウなインコだな』
「
爆風とともに飛び交う無駄口が、いずれも魅力的な声なのがやるせない。
中でも一番魅力的な声の持ち主が、軽快におれの懐に飛び込んで来て、
スカートのポケットから取り出した何かを、そっとおれに握らせてきた。
「ザンが止んだら投げつけてやって」
おれはその言葉に従い、戸惑いを押し殺してタイミングを見計らう。
つるりとした感触のそれはやけに重く、かすかに不快な冷たさを帯びていた。
さて、カナが再度跳ねて──スカートから飛び出たふさふさの黒い尻尾のおかげで、
あらわになったお尻を包む薄い桃色が目の毒だ──おれとヒコザさんから離れると、
舌打ちじみた短い喊声とともに警棒を振るって、目には見えない風の刃を放ち。
おれたちから最も遠くに浮いた異形が、低いうめき声と僅かな血飛沫をあげた。
「歌わせないよ」
『おマエたちのウタには、ニンゲンをセンノウするコウカがあるんだってな…っと!』
短いソプラノと、重々しいバリトンへの返答は、前者めがけて放たれた、一陣の爆風。
先程カナのガルによって左肩を裂かれて、表情を歪ませた最奥の個体が放ったそれは、
割り込んだヒコザさんに阻まれはしたが、不穏な余韻を、おれたちに強く感じさせた。
急なカバーリングが祟ったか、それとも乱射に耐えかねて息が切れてしまったものか、
厚手の生地に覆われた骨の左膝がつかれた一方で、異形どもの間に一瞬の空白が奔り。
「聖母候補に何をするのです!」
「この程度で果てるような脆い人の子なら必要ないでしょう!」
「ふたりとも落ち着きなさ」
美声による耳障りな言い争いを仲裁しようとした異形が、紫の光に呑まれて霧散する。
ザンの弾幕が途切れてくれたので、おれが投げつけた魔石が吐き出した、死の呪いだ。
おれを短く褒めてくれたカナが、片膝をついたヒコザさんの肩に、背後から足をかけ。
『
立ち上がる彼を踏み台に宙を駆け、勢いのままに無傷だった個体に警棒を叩きつけた。
刃物の刀身に当たる部分に、ドライアイスの霧めいた、紫の光を纏わりつかせながら。
左肩から右脇腹にかけて警棒で斬り裂かれた異形が、濁った断末魔とともに霧散して、
最後に生き残った手負いの個体が肩を庇いながら「呪わしい
「惜しい」
──あたしゃ
紫の光を帯びたままの三段警棒を、異形の腹から背中まで突き抜けさせながら、
カナは、おれのちいさなお狐様は、飄々と嘯きつつ手首をひねったようだった。
ひとつ大きく痙攣した異形が、赤い燐光の残滓になって、消えていったからだ。
身体の芯まで揺さぶる爆音も、血の臭いも消え失せて、涼やかな通学路が帰ってくる。
ただし、いつの間にか日も沈み果てたここにわだかまるのは、たそがれ時の闇ばかり。
髪も尾も闇に溶け込むようなカナが駆け寄って来ると、おれにそっと身を預けてきて。
ふわりと香る、安心と高揚を同時に掻き立てる甘い匂いが、おれの鼻腔をくすぐった。
擬音で表せばポスンとかになりそうな軽い感触がおれの胸板に響き、
黒い耳を寝かせたお狐様のおでこから伝わるぬくもりがここちよい。
「怪我はない、よね?」
「だいじょうぶだよ、カナは?」
「なーい」
耳と尾が幻のように引っ込められ、胸板にグリグリと頭を押しつけられる感覚が走る。
悪魔と戦った後の、手を汚した後のカナは、いつもこうだ。
だからおれもカナをそっと抱きしめ返した、いつも通りに。
そうして数分間ほど抱きしめあっていると、視線を上げたカナがポツリとつぶやいた。
「ごめん、ホテルはまた今度ね」
「うん、気にしないでいい」
から、と続けようとしたら、本日の最後にして最長のキスをされた。
……涙目になるまでし続けられるのは、嬉しいけどどうかと思った。
今夜は眠れないかもしれないな、色んな意味で昂ぶっちまったから。
「ところで、かわいそーなヨセフさんって誰?」
「浮気されて鳩の仔を押しつけられた大工さん」
『イエス・キリストのヨウフ、ギリのチチだな』
聞きたくなかった。
というかあの羽付き外人どもって、天使サマだったのかよ……。
「
……創造主の
『ショウバイオンナかロシュツキョウのヘンタイにしかミえんからな、レンチュウは』
おれには、やるせなく笑うカナを、あらためて抱きしめ直すことしかできなかった。
おまけ・ある朝における地味子ネキ
「…………」
『オきたか、アルジ』
「……おはよ」
『うむ、おはよう』
液晶画面の時計を見れば5時半、まだまだ布団にくるまっていてもいい時間帯のこと。
うめき声と唸り声を足して2で割ったみたいなシロモノを喉と鼻腔から排出しながら、
わたしはずり落ちた掛け布団と2枚の毛布にくるまり直して、肌寒さに別れを告げた。
その際に溢れたこどもじみた甘いニオイは、やがて自室のそれに溶け込むんだと思う。
枕元には目覚まし時計と黒縁眼鏡とヒコザ入りの封魔管、
そして異界でも機能するガイア連合製のスマートフォン、
昨日も
いつもは右ふとももに巻いてるゴッツい黒のホルスター。
うん、みんな揃ってる、問題はない、と言いたいところだけど。
「だぁりんいない、だぁりんどこ?」
『キノウ、
「うー……」
──ちがう、そうじゃない。
先月の星霊神社にて、カフェオレみたいな色の髪と、晴れた青空みたいな瞳になった、
ユーノくんのそっくりさんがぼやいていた言葉が、わたしの口からもポロリと零れた。
わたしと同じくそれを思い出したらしく、バリトンの念話が、
ベッドの上でミノムシになったわたしの頭の中にじかに響く。
音量が地味に抑え気味なのは、ありがたいなって思いました。
ただし、内容はぜーんぜんありがたくないわけで。
チガう、そうじゃない、か、テバサキのユーみたいだな……まあ、
アルジはどこからミても、シグレやナナコのドウルイなわけだが、じゃねんだわ。
わたしは怪我が治って退院してきただぁりんを歯型とキスマークまみれにしたり、
異界でだぁりんに発情して、耳に息を吹きかけて変な声を出させたりしないもん。
『だが、チャンスが、キカイがあったらするんだろ?』
はい。 ……って何言わせるのさヒコザ。
確かに、自分にしか黒井くんのアレが
水橋くんの作ってくれた味噌汁ほど旨いものはない!*2って豪語するしぐれさんには、
ウザさちょっぴり、羨ましさと共感はたっぷりだけどねえ、わたしは。
あー、だぁりんが作ってくれた親子丼食べたい。
教育ありがと伊東くん、だぁりんのおかーさん。
この前わたしが
男子ふたりの手料理を、葛城さん平城先生とごちそうになった時のことを思い出してると、
どこか呆れたというか、鼻白んだような気配を帯びた、ヒコザの念話が伝わって来ました。
『ジブンのオンナにしかタたんのは、なんのチガいもありゃしないんだろ?
ダンジローも、マメシバのユートも、おそらくはユーも、マサヒトも。
どいつもこいつもチュウジツなことだな、ケナゲだし、いじらしくはあるが』
んー、どうだろ、そこまでガッチガチのガチなのは、黒井くんだけなんじゃないかな?
……でも、カナにシてもらわないとイけなくなった、
ってベソ掻いただぁりんはかわいかったね、ふひひ。
あと伊東くんはうん……端的に言えばきれいな誠って見た目だし*3、
カノジョの葛城さんも、*4いつも満足げな言葉様って感じだもんね、
スクイズは前世でのネットでしか知らんけど。
『それとだ、ツガイとタノしむのはケッコウだが、
ヒニンはワスれてくれるなよアルジ、コトネにもそうツタえておいてくれ。
オレはまだおマエたちのコをあやすココロのジュンビができてないんだからな』
ハイハイ。
まあ、さすがにおなかをおっきくして高校中退は勘弁だしねえ、わたしも、葛城さんも。
……そもそも、この悪魔とメシア教が好き勝手絶頂してる世界なんかでは、
うっかりおなかおっきくしてられる余裕なんかどこにもないよね? なのが、ねえ……。
難産でした、ってか荒事を書こうとすると途端に筆が止まる体質が憎い……!
そしてそろそろ次の(バ)カップルも書いてみたい所さん、
でしょうか(名無しのレイさんの短編集の最新話にサムズアップしながら)。
来年もどうにか書いていきたいなと思います、良いお年を。
そしてこちら、マカーブルさんよりいただきましたFAとなります、
お弁当あーん♪ の5秒前?
【挿絵表示】
狐耳版
【挿絵表示】
……こんな恋人が学生時代にほしかった……!
「ホテル寄ってく?」
【挿絵表示】
狐耳版
【挿絵表示】
……こんな恋人が……学生時代にっ……!!(w
そしてこちらはディストピアさんより、
最新話の臨戦態勢な地味子ネキ
【挿絵表示】
カッコよさとかわいさが両立してはる……!
もとい、武器装備な獣耳尻尾の黒セーラーロリいいよね……。
かさねて、マカーブルさん、ディストピアさん、
おふたりとも、素敵なFAを本当にありがとうございました。