魔法少女「あなた」   作:何処にでもある

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 *方針を二つ経験したことで傾向の理解が深まった!*
 方針のシステム的効果
 勇気…戦闘時魔法の効果が下振れる代わりに成長することもある。
 理性…魔法が安定し自分の理解している範囲で相手を倒すのに最適な行動を行う。
 快楽…戦闘中に配信を始め、終了時CPを[変身/非活性]を適用して獲得する。
 恐怖…飛ばせる戦闘をスキップし消耗を可能な限り抑えようとする。




シーン「冒険×その1」

 

 

方針→「勇気」

 あなたは魔法を実践の中で確かめることにした。

*魔法の効果に下振れが発生。戦闘中成長したりする*

 東京タワーのある場所に訪れたあなたは、アリスの唱える魔法に包まれながらもその身を電子の世界に溶かしてく。

 不思議な感覚に思わず眼を瞑ったあなたが再び眼を開けた時‭─‬‭─‬そこは蒼い粒子と床だけの真っ暗な世界。

 電子の広大で合理的な世界が生み出した迷宮に、あなたとアリスは立っていた。

魔法行使→《擬似・証明された霊性(デミ・レイシフター)》×10

判定…成功 あなたとアリスに霊性が10付与された!

→行使時判定を行わずに成功する。複数人同時指定可能。回数蓄積。寿命以外での存在の消耗を無効化し、この魔法に反応可能なあらゆるものを起動、発動、行使、行動、対応させない。

罠「粒子的存在数整列/劣」 アリスの魔法により無効化された! 霊性10→9

…拠点に入った相手がMGP財団所属でない場合、存在を-5。

場所「MGP財団東京支部跡地」…「定義:MGP財団」なら+1、「定義:魔法少女」なら-1。

魔法行使→《擬似・廃退した空室(デミ・ホワイハウス)

判定…成功

→行使時判定を行わずに成功する。自身の周囲を、場所による影響を受けない領域に変化させる。任意解除。

 

*あなた達は跡地の悪影響を無害化した!*

 

 

「さて、お通しも終わった所で…気分はどう?」

 

 …すごく心細い。怖い。

 

「ここに初めて来た子はみんなそう言う。普通のことよ」

 

 跡地には、暗闇が何処までも広がっていた。

 近くの半透明な青い床と壁だけが在って、遠くの景色は真っ暗な世界が広がっている。

 少し先しか見えなくて、電子の世界にしてはとても心細くなる。星から授けられる力が無くて、何処までも自分の力しかない。心細い。

 あなたは思わずアリスちゃんの手を握って、その背中に隠れようとした。

 想像した電子の世界より簡素で寂しい空間だったから、確かに存在する相手を求めたのだ。ふとした時に、この暗闇に取り込まれそうだから。

 事実、入るまでの刹那にアリスが行使した数式が展開された(デミ・レイシフター)魔法と財団の罠の攻防、降り立つと同時に行使された白色の波紋(デミ・ホワイハウス)の魔法を思えば、事実この空間全てが敵というのも間違っていないのだから質が悪い。

 

「…さ、行くわよ。あの子の所に着く前に好きなタイミングで混乱の方を引き出せる特訓をするから、魔法の準備をしておきなさい。倒し切れなかったら任せる方針よ」

 

 アリスちゃんが怖がるあなたの頭を撫でてから先に進む。

 あなたは慌ててアリスちゃんの後ろに引っ付いて逸れないように足並みを揃えた。

 ここが怖くはないのかと、あなたは問う。

 

「この光景は私たちが拠点を可能な限り破壊した結果よ。豪華なテクスチャ(通路や部屋)も悪辣な罠も、まとめて破壊した結果。だから怖くない。私達の努力の成果みたいなものだから」

 

 逆に普通の景色の場所に出た時の方が怖いとアリスちゃんは言う。

 それはこの拠点の機能がまともに動作しているという証拠なのだから、何が起きてもおかしくないらしい。

 

「浅瀬のここはまだ安全と思っていいわ。深く潜ったのにこの光景だったら、それは相手がそう偽装した空間でしょうけど‭─‬‭─さて、‬《擬似・幻想吸血鬼(デミ・シュガーヴァンプ)》、《擬似・尊敬の後押し(デミ・スペルブースト)》‭─‬‭─‬《擬似・往復譜(デミ・ダル・セーニョ)》」

 

 ‭─‬‭─幾つもの‬トランプが宙を舞う。

 

 

魔法行使→《擬似・幻想吸血鬼(デミ・シュガーヴァンプ)》《擬似・尊敬の後押し(デミ・スペルブースト)

難度15 判定…戦闘 4D6‬+3=17+3=20 成功

難度15 判定…戦闘 4D6‬+3=18+3=21 成功

…戦闘開始直前に行使可能。戦闘判定。対象のHPを確定で-25する。

…魔法判定成功時行使可能。指定した魔法と同じ判定。自身のCPを30払うことで、対象の効果に記載された数値のいずれかを2倍にする。

 

*凶悪に変貌した紅い血蝙蝠の群れが、闇の中に佇む怪人に襲い掛かる!*

*相手に-50の確定ダメージ!*

怪人「ヘブンラビット*シャドウ」HP100/100→50/100

魔法行使→《擬似・往復譜(デミ・ダル・セーニョ)

難度15 判定…探索 4D6‬+3=13+3=20 成功

難度15 判定…戦闘 4D6‬+3=7+3=10 失敗

難度15 判定…戦闘 4D6‬+3=17+3=20 成功…不発!

…魔法行使処理時に個別に行使可能。探索判定成功時その処理をもう一度行う。

 

*トランプが変化した五線譜がアリス達の周囲を囲ったが、繰り返された時間の中で紅い蝙蝠は形を維持出来ずに消えてしまった…*

 

 

「‭─‬‭─‬まあ、安全と言っても私目線で比較した物よ。あなたは怖がるくらいで丁度良さそうね」

 

『‭─‬‭─‬寂しい』

 

「下がってなさい。出オチに出来なかった以上、稽古相手に使うから」

 

『寂しいどうして置いてかないで握って見て友達苦しい欲しい仲間1人はイヤ寒い寂しい誰か誰か誰か私の私の私の友達友達友達友達……』

 

「はいはい、あなたはいつもそればっかり‭─‬‭─‬ね!」

 

 アリスがトランプのカードを投げ……何処かで見たような大きなピンクのハンマーを持った、小さな兎の怪人が、鬱陶しそうに蝙蝠をハンマーで振り払う。

 真っ黒な影で構成されてはいる物の、今まで出会った怪人と比べると本人らしい要素が多分に含まれている。

 間違いなくラビちゃんが怪人となった物だと、あなたは魔法の力で理解した。

 

 同時に、これは偽物だとも。

 

「ご覧の通り再生怪人よ。はぁ…戦闘が始まったら初手からバ火力が飛ぶ相手が探索の度に蘇ってくるの、本当どうかしてると思わない? 《擬似・龍の眼(デミ・バレリー)》《擬似・とある伴侶の一生(デミ・ドラグーン)》」

 

 ─‬‭─‬ッパン!

 アリスが手慣れた手つきで指を鳴らし、それに呼応し兎の怪人の周囲に散らばったトランプが光となって、魔法に‭─‬‭─‬竜に変わる。

 

「盾は用意したんだから、後はあなたが混乱させれば勝ちよ。それと、この兎は純攻型。プレゼントは無意味。"態と魔法効果を弾かれて、混乱させなさい"」

 

 龍の様な威圧感を感じる、鋭い眼になったアリスちゃんの言葉にハッとして、あなたは自分に集まった人々の繋がりを魔法に変えて歌う。

 同時にナイトが飛び出し、武器を構えた。

 アリスちゃんにお膳立てされた戦いだが……この一手が重要だと、あなたは魔法を行使した。

 

 

魔法行使→《擬似・龍の眼(デミ・バレリー)》《擬似・とある伴侶の一生(デミ・ドラグーン)

判定…成功、成功

…行使時判定を行わずに成功する。先攻対抗前に使えば確定で先行になり、自身の1T目手番終了まで相手は魔法を行使出来ない。戦闘中に使った場合、その戦闘の手数を1回だけ増やす。

…竜に関係する魔法が成功時に行使可能。判定を行わず成功する。HP50、戦闘5D6、[挑発1]、他0の「ドラグーン」を1体味方として召喚する。

 

*ラビットは自分の手番まで魔法を封じられた!*

先攻対抗…アリスの魔法により確定

*「ヘブンラビット*シャドウ」は自分の手番まで魔法の行使が出来ない!*

1T先攻 あなた→行動放棄→《あなたの魔法1》《律された暗号(ハートフルワード)》→対抗精神固定

*「勇気」あなたは試しに歌以外で魔法を発動出来るか確かめてみた!*

*……その結果、発動したが効果は弱くなることが分かった! 難度-3*

難度24-3=21 1D6+10=4+10=14 失敗

→「ヘブンラビット*シャドウ」に[待機2/プレゼント2]が付与された。

ナイトの「攻撃」 1D6+3=6+3=9

ラビットの対応→「防御」→探索2D6+9=3+9=12

ダメージが0に抑えられた!

猫→「攻撃」2ダメージ→対応放棄

ラビット 50/100→48/100

 

 

 ─‬‭─‬失敗(成功)してしまった。

 

 ナイトの攻撃は防がれ、チリの様なダメージしか無理な猫の攻撃はスルーされた。これがマズい。

 まず、この戦闘の肝はアリスによる初手の封殺か、あなたの魔法が無効化された際の混乱による自傷。

 片方が無理ならもう片方で倒す。あなたは《律された暗号(ハートフルワード)》でこの場に起きていることを把握出来る。

 だからアリスは説明を省いたのだろう。言わなくても分かるあなたの力を知っていたから。

 

『……くる…しい…よ』

 

 しかしどうだろう。あなたなりに魔法の力を弱めようとはしたが、結果は魔法のプレゼントを渡す結果となった。あなたの魔法、ラビの影怪人の頭部に立った蝋燭が無意味に燃えていく。

 ラビの戦いを思えば弱体化させるような力はなく‭─‬‭─‬そう考えている間にも、怪人はあなた達を補足した。

 手にしたピンク色のハンマーに力を宿し、その身を完全に兎に変わる。

 

 

『‬強化レベル─‬‭─‬20 亀より早い連撃(スタンプラリー)

 

 

 その日‭─‬‭─‬あなたは初めて、財団に改造された魔法少女の強さを見た。

 

 

 

 

 

///!WARNING!////自惚れの魔法少女////!WARNING!////自惚れの魔法少女////!WARNING!////自惚れの魔法少女////
強化レベル20
兎天魔法《亀より早い連撃》

松代 兎々

////!WARNING!////自惚れの魔法少女////!WARNING!////自惚れの魔法少女////!WARNING!////自惚れの魔法少女////!

 

 

 

 

 

 まるでゲームの様に、魔法陣の様にテロップがハンマーと、怪人の四肢に腕輪みたく巻き付く。

 兎の怪人はそれに苦しむ様に悲鳴を上げるも……無理矢理動かされたのか、自身の身体からミシミシと鳴る音に構いもせず、あなたに鉄鎚を下した。

 

 

1T後攻 ラビットの魔法行使→《亀より早い連撃 強化Lv.20》

…攻撃前行使可能。攻撃時自身のレベルを+20として計算する。使用後存在-10。この魔法が影響する攻撃は妨害出来ず、回避も防御も出来ない。この魔法は攻撃後任意で解除出来る。

(1)攻撃時戦闘ダイスを+23D追加。ダイス目をD20に変更。固定値に+23加算する[兎頂天]をこの戦闘の間付与。

(2)[兎頂天]の間、先攻後攻に縛られず最初に行動出来る。

(3)[兎頂天]中、殺害時に追加でランダムに2回攻撃する。

ラビットの攻撃対象→あなた→*[挑発1]*→ドラグーン

戦闘 13D6+10→[兎頂天]36D20+30=356+30=356

*対応不可。ドラグーンはミンチよりも酷い物体になった!*

 

 

 

 ドッ!!!‭─‬‭─‬‭─‬‭─‬ゴオッ!

 

 ヒッ…!

 

 悲鳴を溢す。

 あなたを庇って死んだ竜の肉片が飛散し、余りの衝撃に血が霧となって吹き荒れる。

 一撃の風圧だけであなたとナイトは吹き飛ばされ、あなたはアリスにキャッチされ、ナイトは影に潜ることで余波をやり過ごした。

 とんでもない、本当に想像を絶するものだった。仮に電車が何十も束ねられたとしても、纏めて平べったい平面にしてしまうような暴力の化身。

 当たれば終わりという余りにも分かりやすい……死。

 

「怯えないの。街中なら兎も角、ここは私達しか居ない。あなたは死なないわ」

 

 で、でも‭─‬‭─‬! まだ!

 

 あなたは必死に逃げようと言う。しかし、無駄だ。

 既に‭─‬‭─‬連撃は開始されたのだから。

 

『‭─‬‭─‬暖かいなあ』

 

 兎の怪人が、その死を啜り不自然に加速する。

 

「だから死なないって…いっそ実際に体験した方が早いか‭─‬‭─‬《擬似・龍の巫女舞(デミ・ドラゴンダンス)》」

 

 

魔法行使→《擬似・龍の巫女舞(デミ・ドラゴンダンス)

…《擬似・龍の眼(デミ・バレリー)》と《擬似・とある伴侶の一生(デミ・ドラグーン)》を行使し、その後「ドラグーン」が死亡した直後に行使可能。行使者に[龍巫女3]を付与する。

[龍巫女3]…[挑発]、[幻影]と同じ効果を得る。先攻後攻を任意のタイミングで交換可能。ターン終了時のみ数値を減らす。

[幻影]…ダメージ発生時[回避]に成功したとみなす。発動後数値を1減らす。

[回避]…戦闘ダイスで対抗し、上回った際受けるダメージを0に、下回れば2倍にする。

*竜を殺した事でラビットはもう2回攻撃出来るようになった!*

対象→[龍巫女3]→アリス→[龍巫女3]→ダメージ0 ×2

 

 

 ‭─‬‭─‬幻想的な光景だった。

 当たれば終わりの連撃の隙間を縫うように何人ものアリスが舞って避け、当たっても幻影となって掻き消える。

 魔法少女の美しい姿と相まって何人もの天女が遊んでいるようで、兎の怪人なんて存在しないとすら錯覚する。

 

「さあ、もう一度(ワンモアセット)。魔法が成功する範囲で、その上でギリギリのラインで使いなさい」

 

 ぽんと気が付けば後ろに居たアリスがあなたの肩を叩き、ハッと現実に戻る。

 見惚れている場合ではなかった。気を取り直して考える。

 プレゼントと混乱を与えるこの魔法は、実力(レベル)が高く心が弱い(精神ダイスが少ない)相手程プレゼントを渡し易く、混乱させ難く、目の前に居る兎は丁度混乱し難い能力の相手である。

 正直な所今すぐアリスに頼んで倒して欲しいくらいだが…今はあなたの訓練も兼ねているのだ。

 死が張り詰める中、あなたは勇気を出してより大胆に、破綻し易くなるように魔法を‭─‬‭─‬静寂に己を混ぜた。

 

 

2T先攻 あなた→行動放棄→《あなたの魔法1》……「勇気」成長判定

*「勇気」死中にこそ活あり。勇気精神が研ぎ澄まされていく……*

*「思い出す」難度15、精神ダイス、勇気-5、一度通った道-1、死中-1*

難度15-7=8 精神2D6+1=7+1=8 成功

名称判明→《あなたの魔法1》→《鼠の子は鼠(オルファン)

*全ての魔法の輪郭を理解したことで、一つの魔法として本来の姿を取り戻した!*

*これまで積み上げた魔法をかなり取り戻した!*

[記憶喪失4]→[記憶喪失3]

記憶の欠片があなたの自我の一部となる……+1/0/3/7

ステータス 更新点のみ記載

 

名前:シール・サプライズ

状態:[記憶喪失3][怪人化後遺症4][契約不全]

傾向:勇気6、理性4、快楽6、恐怖11

 

魔法「家族と誕生を祝う魔法‬」

鼠の子は鼠(オルファン)

 封印/使役/歌。

 自分の行動開始時発動可能。使用時CP-30。

 相手の対応時、難度を対象の精神ダイスの平均×2または1にする。対象はこの魔法に対し対抗ダイスを選ぶことが出来る。

(1)声が届く範囲に[プレゼント3]を付与。

(2)効果(1)が無効化された場合、対象に[混乱/狂乱2]を強化扱いで付与。これは無効化出来ない。

(3)効果(1)が効いた場合、自身と使役した相手に[シールド25]を付与し、効いた数だけ防御可能回数を増やす。

[狂乱]…行動が攻撃しか出来なくなる代わりにダメージ2倍。

 

律された暗号(ハートフルワード)

 封印。

 常時発動。CP毎T-5。

(1)指定した相手が判定ダイスを任意で選べる場合、それを精神に固定する。

(2)判定結果を全体に開示させ、発動された魔法の内容を自分だけで確認する。

 

影の石棺(シャドーアークセス)

 使役/歌。

 参加した戦闘で死者が発生して終了、中断すると発動。CP-20。

 魔法を持たない相手、または全ての魔法を観測した相手を1人まで指定し、魔法をランダムに1つ持ったまま使役する。最大2体まで使役可能。維持費は発生しない。また、使役した相手を魔法少女とみなしてCPで強化出来る。魔法がない場合、[記憶喪失4]を付与する代わりに知能を上げられる。

 

鼠の子は鼠(オルファン)》《律された暗号(ハートフルワード)》→難度1、精神ダイス固定

難度1 精神1D6+10=6+10=16 成功 ラビットは《鼠の子は鼠(オルファン)》を無効化し、[混乱/狂乱2]を付与された!

1T後攻……[混乱2]により行動不能か自分に攻撃。[狂乱2]により攻撃固定。ダメージ2倍。

攻撃対象→ラビット

戦闘 [兎頂天]36D20+30=(313+30)×2=686

 

 

 ‬空高く、高く、高く‭─‬‭─‬暗い宙に兎が高く跳ぶ。

 

「…ふぅ。あなたの錆び取りはこんな所ね。兎が落ちてくる前に避難……って、どうしたの? 頭痛い…そう、じゃあ背負うから、休んでなさい」

 

 アリスがあなたを背負い、兎が落ちる前に前へと駆け出す。

 死に様を見る必要は無かった。あなたには見る余裕も無かった。

 魔法を本来の実力まで引き上げた影響か、はたまた記憶を無理矢理掘り出したせいか……今のあなたには、周囲を気にする余裕は無かったのだ。

 

 断片(下水道)断片(死体)断片()断片(ガラクタの誕生日)……。

 

 ノイズと共にかつての記憶が走る。その瞬間の恐怖が、楽しい思い出が、乱雑に脳に散らばっていく。繋がらない。線にならない。記憶が整理出来ない。

 立ち上がれない。前を向きたくない。思い出したくない。怖い。分からない。気持ち悪い……。

 

 だれか助けて…。

 

「……これじゃあ道中で使い物にならなそうね。ま、良いわ。そこの騎士、代わりに抱えなさい」

『‭─‬‭─‬‭─‬』

 

 やめて。

 

「やめない。私はあなたの親でも家族でもなんでもない。過去なんて知らない。だからあなたの感傷には寄り添わない。あの子までに後2回は接敵するでしょうし、時間も人の記憶(CP)も有限なの」

 

 ……いやだ。1人は嫌だ…私は…。

 

「でも、1回目で力を引き出したのはよくやったか…頑張ったわね、少し寝なさい。大方記憶が急に溢れて混乱したのだろうし…まぁ、子守唄くらいなら歌ってやるわ。……〜♪」

 

 冷たくも暖かい鎧に包まれて、心地よく穏やかな歌があなたの荒んだ心を鎮めていく。

 魔法でもなんでもない、ただの歌。お日さまとお月さまの歌。

 散らかった記憶に覚えのない歌では合ったが、あなたの為を思って奏でられた歌。

 

 アリスの役に立てるだけの力を引き出したあなたは、重く閉じる瞼に従って夢の中へと旅立った。

 

 

ラビットHP48/100→-638/100 討伐

*巨大化した自身の武器に押し潰された兎の怪人の影は、誰にも見られないまま孤独に消え去っていった……*

戦闘終了

戦闘結果

 あなた:CP-70。かつての魔法の強化を全て取り戻した。

 アリス:CP-30。

今回の冒険表

 

「MGP財団東京支部跡地」簡易図

 

    ↓現在地(6マスを移動中)

1F罠/兎→罠→転

2F転→鼠→罠→罠→罠→目的地

 

冒険…冒険をする際、1D6を振りその分進んでそのマスのイベントや敵と接敵する。基本一直線。

固定…事前に踏んだ事のあるマスが6マス内にあれば指定し移動可能。今回はアリスが指定した経路で移動している。

怪人の影…財団の拠点は電子の中な為、中身の魔法少女を奪っても弱体化した影となって復活する。生き物ではないので死亡にはならず、使役対象にはならない。

強化レベル…MGP財団の科学により改造された魔法。CPの代わりに存在を消費し、効果をレベルと同じくらい増やしたり上書きしたり効果が全体化する。

 

 






 ラビの初めての冒険が終わった際
ラビ「コレで弱体化は嘘だし罠も多過ぎだし2度と来ない」
アリス「前は強化レベル60全体攻撃とかやってたからまだマシなのに…」

 パミの初めての冒険が終わった際
パミ「私帰りますね。私の盾を軋ませる馬鹿力の相手なんてしてられないです」
アリス「良いけど、喉元通り過ぎても同じ事言いなさいよ?」

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