「解放の日」…MGP財団に洗脳されていた人類の7割が解放された出来事を指す。洗脳された被害者の中には魔法少女の姿もあり、その全てが解放されたこの日は、人類の運命が動く決定的な瞬間だった。
| 4/24 夜 訓練「対策:MGP財団」 |
| 場所:「ヒノモトビル305号室」 |
| *落ち着いたベージュと白と黒、紺などで揃えられた家具の落ち着いた空間には似つかわしくないホワイトボートを書く音が部屋に鳴る。「MGP財団とは!!」と書かれた板書をバンと鳴らしてアリスが振り向いた先には、ぶーたれている2人の少女と、ノートを取り出したあなたの姿があった……* |
「「遊ばせてよ!」」
「ダメでーす」
午後7時。早いる人は既に寝ている頃、あなた達の勉強会が開かれることとなった。
「もう遅いし寝ようよ!」
「そう言ってツイッターを12時までやるでしょ」
「朝にやった方が覚えられると思いますが?」
「その理論は通じない。そう、魔法少女の身体ならね」
全員変身しなさいというアリスちゃんの言葉に従い、全員が魔法少女の姿になる。
──ッパン!
「[変身]」
「へんしーん」
……[変身]。
あなたと2人の魔法少女は変身という掛け声と共に姿を変え、アリスちゃんは気軽そうに指を鳴らして変身する。魔法少女の年季の差を感じる違いだ。
変身すると途端に頭がぐっすり寝た朝のようにスッキリとした。
服は安っぽいが、東京の魔法少女の一斉変身である。ここがアリスの部屋でなければ壮観だっただろう。
「武器やスマホはあっちの端ね、電源はオフよ。代わりに帯やベルトがキツいなら緩くしてていいわ」
アリスちゃんは金髪虹眼に不思議な国という感じの服に、太ももに少し食い込む感じで巻かれたベルトや白いガーター?にチョーカーで現代的でワイルド……本人曰くスタイリッシュな服になっていて。
ラビは白髪赤目に白とピンクで椿の模様が入った…上が和、下がスカートな和洋折衷な服に変わり……。
「服を要求します」
「はい長めのバスタオル」
「ローマ風味にしろと…仰るつもりで…?」
「この場に男は……あー…もう居ないし、いいでしょ?」
それはそうですが…と渋るスパッツだけのパミがバスタオルを巻いていく。
私がいると言いたい所だったが……今はあなたも魔法少女。女になってるのは間違いないので否定しないでおいた。
そして、地味にパミが初対面のお風呂遭遇であなたの局部を確認してなかったのが判明した。だからどうしたという話ではあるが。
「パミちゃんはあれだね、全裸と全身鎧って両極端な変身だよね」
「代わりに戦闘中はほぼ無敵ですよ」
「加護がなきゃ魔法は使えないし、配信とか出来そうではあるけれど…マーキングミスして変身したら一発アウトってのは怖い挙動よね」
「常にアリスちゃんだけはマーキングしてあるので問題ないですよ」
「ねえ、私の敵として現れるって堂々と言わないで?」
「敵味方の区別がない砲撃なので…どっちだろうと撃つなら代わらないので…」
「コイツ自分の味方しかしないわね」
「無敵だけど無味だよねパミちゃんって」
ふむ…もしやこの三人が話し出すと、私が会話に入れる余地は存在しないのではないか?
次々と言葉が押し寄せて混ざれない。
あなたは自分がワンテンポ遅く喋っていることを自覚した。
「なんですか、なんでも守れますよ私は」
「それで敵を守ったりするから案山子なのよあなたは。もう7回は許してるけど、8回目はないから」
「失礼ですね、まだ2回しかやってませんよ」
「記憶を無くす前も含めてよバーカバーカ知恵無し案山子! 探索中断して帰すのも一苦労だって分っかんないかなあ…! もう兎にしなさいよ、それなら外で加護も効くでしょうが…」
「そんな…ちゃんと戦ってるのに…戦力になるのに…」
「あなたがメタられる相手を避けながら帰ってるのよ察しなさい。役に立ちたいって感情は理解するし嬉しいけどね、私が失敗すれば死ぬのはあなたなの。手伝うなら自分の命くらい守れるようになってから。いい?」
「……………はい」
「うーん納得してないわねぇ…ま、良いわ」
敵味方を見分ける知恵がなくて、突っ立ってるだけな方がマシな場合がある……なるほど、魔法の名前も相まって案山子とアリスちゃんが呼ぶ訳だ。
もしもの時に備えてマーキングしてあるのだろうが、それで敵になったら面倒に決まってるのである。ましてやあの魔法だ。具体的にどんな事故でそうなったかピンと来ないが、戦闘中にあれが飛んできたら絶対大変なことになるだろう。
ただ、それ以上に護衛しながら帰るのが面倒みたいだが。
「──と、言うわけでMGP財団対策よ! 未だに漠然と悪い連中としか分かってないあなた達にしっかりアイツらの面倒さを教えるから、ペンを執ることね!」
「はーい質問、そもそもどんな組織なんですかーアリスせんせー」
ラビちゃんがだらけた姿勢で質問する。
やる気がないのか頬をついたままペンを回していた。
不真面目な態度なものの、一々指摘したらキリがないと見たのか、アリスは構わずに答えた。
「──人類救済の為に未来から来た組織よ。ただし玩具として…だけど」
「おや、案外まともそうな…玩具ですか?」
パミちゃんが前半に頷き、後半の言葉に疑問を呈す。
それに対して、アリスちゃんは前提として…と前置きを置いた。
「そもそも、アイツらは電子生命体で、人類が居なくても普通に生きていける種族なの。それで未来から来てるから科学力も何もかも相手が上。怪人だって、アイツらからすれば魔法少女を研究してお遊びで作った玩具に過ぎないわ」
思ったより格上だな…。
それで出てきたのは、人類からすれば絶望的な情報だった。
あなたもノートに書きつつも思わずそう呟いてしまうものだ。
「はーい、それじゃあMGP財団って未来から人類で遊ぶ為に来た連中ってこと?」
「……半分…2割くらい? 話したことはあるけど、アイツら救う気自体はあったわ。ただ、救い方すらゲームっぽく遊びながらやろうとはしてたけど…一応善より…うーん…」
アリスが言葉を選ぶ。そんないいように擁護する必要はないと思うが、どうやら気分的に憚れるらしい。
……ナイトと猫の改造を見る限り、本当にそんな風に思いやる必要のない相手だと思うのだが。
「ねえ、その救う気ってゲームをクリアしたいくらいの感覚じゃないの? 人類救済をゲームに見立てて遊んでるんだよね? しかも私達からしたら冗談じゃないエンジョイプレイするタイプの」
「えっ今の説明で分かるんですかラビちゃん?」
「ゲームは目覚めてからよくやるし…それに、怪人だって私達を誘うつもりで置いてるってアリスちゃん言ってたしね」
……ふむ、一旦まとめよう。
MGP財団は未来から来た、人外の高次科学文明の集団。
彼らは未来で滅んだ人類を遊び感覚で救おうとしている。
ただ…人類を初手で7割まで洗脳していた辺り、コチラに思いやる気も、人間を対等な相手だとも思ってはなさそうだ。
「なるほど…シールちゃんがまとめたのを見る限り、ただ彼らが設定したゲームクリアの条件が偶々人類救済だっただけで、人類に思い入れは一切なさそうですね」
「てか皆無じゃね? 未来で絶滅ってのもアレだけど、それで怪人だの魔法少女だので争ってるってバカじゃん。本当にクリアする気自体ないんじゃないの?」
……パーティゲームで身内でわちゃわちゃしてる感じ…?
「おっ、シールちゃん今いいこと言った! 多分それだよ! 洗脳すれば滅亡回避余裕→なんか魔法少女出たからそれで遊ぶ→最初のプランが破綻したけど面白いから続行って流れだよ! どう、合ってるでしょアリスちゃん」
なんだろう、思った以上に浅い。纏めると本当に薄っぺらい組織だ。
享楽の為に一つの種族の運命すら好き勝手する能力は厄介なものの、やってることはマリオパーティで遊ぶあなた達とそう変わらない。
そんなのが相手なのかと肩の力が抜けそうになるが、だからってやめる訳にも行かないのが厄介だ。
だって薄い理由ということは、それだけ簡単に滅亡に舵を切りかねないと言うことでもあるのだから。
「合ってるわ。だからこそ、私達は飽きて滅亡に舵を切らないよう、程よく相手の遊びに付き合いつつ、本来の滅亡の内容を聞き出して、いい感じに未来にお帰り願わなきゃいけないの。まともにやったら全盛期の私達でも負けるから、これしかないのよね」
アリスはそう言いながら、不意にホワイトボードに言ってる内容と別のことを書き始めた。
"先ず、書いてる内容に反応しないこと。
アイツらの1番厄介なことは電子生命体らしく電子機器全てがアイツらの情報源ってこと。スマホがオフでも声、カメラで全部筒抜け。テレビやラジオやパソコン、一回しかやられた事ないけど、電気の通ってる照明やエアコンに潜んで聴かれたりもしたわ"
「……へー。確かに面倒だね。もう接待じゃん」
「コレしかないのですか?」
それを見てあなたは背筋が強張る。
なんだそれは。電子機器というより電化製品ではないか。
流石にマイクやカメラのない物だと潜む必要があるみたいだが、それでも無法が過ぎる情報網だ。
「ないわ。だから面倒なのよコイツらは。そもそも過去と未来を行き来してるだけでとんでもないのに、私達を遊び相手にしか見ていない。それがどれだけ隔絶した壁か、想像できないくらいに」
"だから聞かれたくない独り言やMGP対策の相談、魔法のとっておきもよく注意して話すこと。執筆ならカメラには気を付けること。気にせずしたいなら
「だからこそ、あなた達には期待してるのよ。一度東京を解放したんだもの、少しずつでも、やれかいことはないはずよ」
"良い機会だから伝えとく。今後の予想として、近いうちに相手は東京を奪還する。今は私達が勝った分の報酬として襲撃してないだけ。絶対サプライズとか言ってこっちがギリギリ対処し切れないくらいの難易度で怪人を投下するに決まってるから、出来れば自分を守れるくらいには強くなって欲しい"
「つまり…配信しろって事ですね?」
"質問です。なんでもっと早く伝えなかったのですか? そうすれば対策の一つや二つは…"
「それは最初から言ってたけど、イヤならしょうがないでしょ?」
"何度も似たようなことは言ってるけど、あなた達は今、守られる側に立っていることを、自覚なさい"
「は……でも配信ってやるのに抵抗があるからなあ…」
"出し抜くってなに? 対策あるの?"
「やりたくないなら好きにやれば? 私は1人でも拠点から仲間を助けに行くしね」
"ツイッターっていう相手の領域で遊んでる子には教えてあげない。案山子も配信で口を漏らしそうだから教えない"
「むう…」
「ぬぅ…」
言葉と文字の両方で会話し始めた三人から落とされた情報を書き留めていく。
聞きたいことは2人が書いてくれる分、あなたはそっちに集中することにしたようだ。
おかげであなたのノートは4ページ目に突入した。
「ま、連中は戦闘要員でもないし、戦力は怪人くらい。洗脳とか厄介な絡め手の対策は必要だけど、恐れ過ぎてもダメ。以上、MGP財団対策のまとめよ。全員板書」
"現代社会で生きるなら心以外全て筒抜けと思いなさい。けれど、相手は遊び気分だから警戒し過ぎることはない。悪口さえ言わなきゃね。以上"
あなた達が書き終わったのを見て、アリスちゃんがホワイトボードを消していく。何処からか持ってきたのと同様、何処かへと仕舞った。それから、平然とした顔でお風呂に向かう。慣れているのだろう。今の事実を知ってなお、文明の恩恵を堂々と享受していた。
対して、あなた達は考えに更けているようだった。
相手の出来ること、考えを知って、自分達がどういう存在と相対しているのかを理解した。
魔法少女をやっている以上嘘だとは思わない。全て真実なのだろう。
ただ、相手と比べて今の自分達がどれだけ小さな存在なのか。
それがどうにも掴み取れなくて、あなた達は揃って頭をひねることになったのだった。
| 訓練終了 *思考パターン[対策:MGP財団]を獲得した!* |
| [対策:MGP財団]…あなたの行動や選択肢に影響する知識。今後財団に握られたらマズい情報を適切に秘匿出来るようになる。また、配信中に魔法の弱点を話さなくなる。 *決戦時のあなたのメタ怪人が弱体化した!* |
| *考えてばかりでも仕方ないので、あなたはラビ達に明日の予定を聞いてみる事にした。その結果、あなたも自分の予定を組み上げたようだ* |
| 2日目(シーン5/24〜8/24)の行動案選択
1.ラビを積極的に配信仲間にする コミュ「偽万能」→コミュ「自惚れ」→イベント「祭りの残響」→コミュ「自惚れ」/配信予定 配信をするなら早い方がいいと考えたあなたは、ラビに積極的に付き纏うことにしたようで……。 *確実にラビを仲間に出来ます*
2.仕事をしつつラビを誘う コミュ「反動」/配信→イベント「ラジオ/ゲスト出演」→コミュ「自惚れ」→訓練「対策:魔法少女」 自分に出て欲しいという仕事を見たあなたはラジオに出演してみることに……。 * ギャンブル案です。上振れ狙いなら*
3.アリスを手伝いつつラビを誘う コミュ「偽万能」/配信→→冒険「MGP財団東京支部跡地」→コミュ「自惚れ」 財団の話を聞いたあなたは、早速その脅威を経験する為にもアリスに付いていくことに……。 *手伝いに行きます。既に2回スルーしてるのでかなり安全です*
4.魔法の訓練に集中する 訓練「連携:偽万能」→→→訓練「魔法の挙動把握」/成長案選択 良い加減魔法を使い熟せないといけないと考えたあなたは、ひたすら検証してみることに……。 *魔法の名前を全て開示し、全ての挙動を把握。戦闘時の勇気の傾向が賢くなります。成長に必要なCPが削減されます*
5.自分の能力を確かめる コミュ「反動」/配信→→訓練「肉体の限界把握」/成長案選択→イベント「性の自覚」 魔法少女の身体で何が出来るのか、そもそも自分が得意なことは何かをあなたは調べてみた所……。 *戦闘時の理性の傾向が賢くなり、現在未解放な訓練を解放します。また、性別を強く意識するようになります*
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| *全部いずれ必要なことだから、どれを選んでも悪いことにはならなそうだ…* *しかし、今選ばないと後に響く選択もある…慎重に選ぼう* |
アリス「うーん…15日前に兎、7日前に案山子、2日前にあの子で…そろそろ4番目行けそうかも」
行動案選択
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1.ラビを積極的に配信仲間にする
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2.仕事をしつつラビを誘う
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3.アリスを手伝いつつラビを誘う
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4.魔法の訓練に集中する
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5.自分の能力を確かめる