酒と煙草とハンドガン 作:にわかセソセイ
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仕事で疲れたので投稿です。
おいおい、なんかカヨコちゃんが煙草に興味持っちゃったよ。どうしてこうなった?
まぁ普通に予想はついていますがね。
えーでもおじさん的には現役女子高生にヤニ吸わせたくないってか、もっと健康的な暮らしをして欲しいっていう感じ?なんだよね。
ぶっちゃけヤニなんざ吸ってたところで良いことねぇし。体力落ちるし臭いつくだけだぞ?
……まぁカヨコちゃんに煙草が似合うっていうのは俺も認めよう。
クールビューティなあの子が紫煙揺蕩わせて物思いに耽ってる姿が容易に想像つくもん。
まぁというわけで一旦保留。
容易に吸えと言えるほど、俺は彼女に責任を持てない。
拒否したら俺からくすねて陰で吸ってそうだし。
それで俺と同じ臭いつけて表情に出さずともクッソ喜んでそう(偏見)。
カヨコちゃんはなんとか説得できた……渋々って感じがモロに伝わってきたが。
「というわけなんだけど、どう思うよ」
『知りませんよそんなこと』
てなわけで黒服に電話で相談している。
「はぁ?人生の先人なんだからもうちょいなんかないんか?」
『と、言われましてもねぇ。私、こう見えて女性経験はないんですよ。交際などを含めてもね』
「まじ!?そりゃ大事件だな。風俗連れてってやろうか?お前の奢りで」
『全く魅力を感じないのでパスで』
なんでだよ!こっちは取引相手兼友人としてお前が末代にならないように気を使ってやってるのに。
やっぱり神秘主義者って処女信仰なんかな?どうでもいいけど。
「そんでどうするべきだと思うよ。なんかアドバイスとかくれ。お前もJKを弄んだりするだろ」
『クックック…よく知っていますねぇチェレンさん』
「え、マジでやってんの?引くわー」
『研究のためです。現在進行形でなあなあで済まそうとしている貴方よりはマシでは?』
こんにゃろう、言ってくれるじゃねぇか。
『一つ言えるのは、貴方が酒や煙草に癒しを求めているように、鬼方カヨコもナニカに癒しを求めているということですよ』
「ほう?」
『話を聞く限りでは、鬼方カヨコは肉体精神ともに疲弊している状態で貴方と出会ってしまった。女子高生の気持ちなど知りませんが、極限状態で強い雄に惹かれるのは雌としての生存本能ではないでしょうか』
「吊り橋効果的なやつか……」
なるほどなぁ。
それはそれとしておっさん二人がJKの心情を考察してるのキモすぎるな。
『まぁそういうわけなので、彼女のメンタルを何かしらで癒してあげればいいのでは?では、私は今から大事な交渉があるので失礼します』
言うだけ言って切りやがったよコイツ。別にいいけど。
黒服との取引で入手した『LUCKY STRIKE』に火をつけ、柵にもたれ掛かる。
にしても、癒しねぇ……
ヘビメタは癒しになるか?俺なら癌すら治るんだが。
あとは猫か?
今日路地裏から顔を出してた野良猫をジッと見つめてた気がするし。
でも突然猫拾ってきたら流石にカヨコちゃんもビビるだろう。
そもそもこの部屋で飼えるのか知らんし。
「どうしたもんかなぁ」
「なにが?」
「……それ、おじさん以外にやったらクソビビるから辞めた方がいいと思う」
「普通に来たけど?」
キョトンとした表情のカヨコちゃんが、俺と同じように柵にもたれ掛かり首を傾げているが、俺はそれどころではない。
……いくらキヴォトスで気が緩んでいたとはいえ、この俺がガキ一人の接近を見逃すか?
流石、情報部のエリートだと思うことにしよう。戦慄を覚えたとかそんなことは決してない。
「もう連絡先交換するような友達が出来たの?」
要約:私の知らない間に仲良くなった人がいるの?
この子、もう隠す気すらないだろ、こわ。
「カヨコちゃんが入れなかったっていう店の店員だよ。いい買い物をしたよありがとうってな」
いけるか?半分は事実だし。
「ふーーーん」
バレてるなコレ。俺の顔を凝視してきてるよ。絶対バレてるよ。
すごい目を細めて観察してきてるもんこの子。
「まぁ、そういうことにしといてあげる」
「どうも」
セェーーーフッ!!なんとかなりました!!
冷静に考えるとなんともなっていないが、まぁよし!
「それでカヨコちゃん?おじさんになにが用かな」
「別になんでも。ただ煙草を吸ってるデューの隣にいたかっただけ」
「さいですか……」
この子、こんなクーデレヒロインムーブしてるけど、下着の洗濯物はしっかり隠してるんだぜ?かわいいねぇ。
残り半分になった煙草を咥えながら空を見上げる。
うーん、明日は雨になりそうだな。
「ねぇ」
「あん?」
「お酒ってどんな味がする?」
今度はソッチかー。
「にゃー」
「わり、猫拾ってきちゃった」
「……え?」
「しかも2匹」
「「にゃー」」
「は?」
俺もこんなつもりはなかったんだよ。
『LUCKY STRIKE』
1871年に発売開始したアメリカ発のタバコ。映画・小説・テレビ・広告などに頻出していたタバコ銘柄の一つ。
デューが吸っていたのはラキストのソフトで上品で程よい苦味と渋み、そしてほんのり香る甘みが特徴。
今回文字数少な。必死にひり出したのに……
黒服が丁寧な口調のしょうもない会話で盛り上がれる友達みたいになっちゃってるのは、先生とデューの違いとして意識してみました。