■■がバレてはならない転生オリ主のお話   作:執筆サボって執筆してます

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 完成した後に何時に投稿すればいいか悩んだ

 とりあえず推敲のために半日おいた

 きっと誤字があるはずだ

 ……匿名無しで投稿している作品(最近更新した)よりも千文字近く多く書けてるのはなんで?
 ※でもこの後も書き足した
 
 


深夜に料理を作るな!(飯テロ的な意味で)

 

「「‥‥‥」」

 

 無言でモニターに向かい無心でキーボードを打つ

 

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

 

 事務作業が終わらねえ、疲れているのか打鍵音が二重に聞こえている気さえする

 

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

 

 あ、今ので最後だったわ 

 

「‥‥‥帰るか」

 

「‥‥‥あ、やった終わった!」 

 

「おや?」

 

「あれ?」

 

 なんだ、深夜まで作業を続けていた奴が俺以外にもう一人いたのか

 

「君も今まで作業を?」

 

「ええ、丁度終わりました ところでなにか飲みます?」

 

 自分のついでだ、少しくらい湯を沸かす量が多くたって問題ないだろう

 

「丁度いいや、じゃあもう500mlくらい沸かして貰えるかな? えっと‥‥‥」

 

「俺の名前はマンナズといいます、そういう君は‥‥‥ミヅキで合っていますか?」

 

 社員証を見て思い出した、中身か一部 が深海のアレ(シーボーン)な奴かコイツ

 

「うん、僕はミヅキだよ よろしく、マンナズ」

 

「ええ、よろしく」

 

 共用の冷蔵庫を開ける、大量のエナドリと‥‥・なんだこれ? ラーメンの具材か? 

 

 戸棚を漁り何かないか探る、見事にインスタントコーヒーしかない

 

「ところで飲み物、インスタントコーヒーしかないのですがどうします?」

 

「? ああ、僕はお湯のままがいいかな」

 

「そうですか? 俺は元から白湯にする気でいたからいいですけどって、いや何をしてるんですか!?」

 

 ふと振り向くとそこには鼻歌混じりにカップ麺の包装を剥ぐミヅキの姿が! 

 

「何って‥‥‥ちょっと物足りないから具材を用意しているんだよ」

 

 しかもトッピングまで! 冷蔵庫のあれらはお前のだったのか! 

 

「カップヌードルは飲み物じゃないだろ!? いや飲むとは言ってなかったけどさ!?」

 

「君もいるかい? 好きな味をどうぞ」

 

 あ、それはいいです

 

「いえ‥‥‥お湯が足りないしあまり腹は空いてないですから要りませんよ」

 

「そっか、でもちゃんと食べた方がいいよ? 夕食の時間にも君は此処で座ってたじゃないか」

 

 マジで? 

 

「‥‥‥ソレは良くないですね 申し訳ないですがやっぱりもらえませんか?」

 

「構わないよ、これがシーフード味で______」

 

 ミヅキのはミソ味+バター+コーンだが此処は敢えて‥‥‥

 

「ならシーフード味を貰えますか?」

 

「何か加えたいものはある? いろいろあるよ」

 

 いや本当に色々あるな? 胡椒が好みだったが今回はちょっと冒険してみるか

 

「ラー油を後から追加で では少しお湯を足してきますね」

 

 そう言って水を足して沸かし直す、椅子に戻ると既にミヅキが机の上を片付けてある程度のスペースを作ってくれていた。

 

「はいどうぞ! 君の分だよ」

 

「机までわざわざありがとうございます」

 

 早速包装を剥がして蓋を開けた、魚介出汁のようないい香りがする

 そのまま食べてしまいたいがそれでは意味が無いのでやめておく

 

「そういえばさ」

 

 おや? 

 

「前に君が参加した記録を見たんだけれど、君は医療オペレーターとして高台の上から戦場に参加しているんだよね?」

 

「‥‥‥まあそうですね」

 

 何が目的だ? 何を聞き出したい? 

 

「戦いが終われば今まで殺そうとしてきた悪人を君は治療しなくちゃならないこともある」

 

「規定上はそうなりますね」

 

 まあ途中で間に合わないことも当然あるが、

 

「不思議だよね、悪人は始末しておいたほうがみんな困らないはずなのにわざわざ生かしておくんだ」

 

「‥‥‥社会福祉の観点ではなく個人的な考えになりますが、どんなに悪人であろうと生きていてほしいと願う者は残念ながらいます」

 

 君の目の前にもね

 

「実験台とかそういうことかな? それならドクターからの頼み次第で何人かは生かしておくこともあるけど」

 

 マジかよ、聞かなかったことにしておこう

 

「精神的な利益のため、というのが近いですね 直接仕留めないと心の整理がつけられない、なんて方もいらっしゃるんですよ 要は前に進むためのきっかけです」

 

 クソ親父をぶん殴る、これ俺の今生の目標ね

 

「じゃあ悪人を消すことには賛成なんだね」

 

 ちょっとほっとした感じだが申し訳なく思えてきた

 

「ところがどっこいそういう訳ではないのです」

 

「え?」

 

 カチッ

 

「あ、お湯が沸きましたね ちょっと取ってきます」

 

 席を立ってケトルを取りに行く 助かった

 

 いやしかしこの失言からどう巻き返そうか? 

 

「ある種の小さな節足動物の中にはコロニーと呼ばれる大きな集団で暮らすものがおりまして役割も幾つかあるそうです」

 

 テラにも蟻はいるのだろうか? 蜂蜜がある*1以上はいてもおかしくはない 居たとしても地球の数倍以上の大きさな気がするが

 

「個体数を維持するための女王と雄個体、外敵の防衛を担う兵隊、そして巣の拡張修理餌集め育児とコロニーの大部分を構成する召使い、この召使いが問題です」

 

 お湯を注ぎ入れると更に良い香りが漂う、本当に残念だ

 

「ある観察実験で召使い達に餌集めをさせたらしいのですが、全体のうちよく働く働き者の個体が全体の2割、時々サボりながらも働く普通の個体が6割、ずっとサボっている怠け者の個体の2割に傾向が分かれました  もちろん多少の誤差はあるでしょうが2:6:2の比率というわけです」

 

 ミヅキにケトルを渡す、重石はペストマスクの下部パーツでいいだろう 

 

「サボっているのが悪人でいいのかな?」

 

「そう置き換えても良いかもしれませんね しかし全体から働き者を取り除いた結果残された個体の傾向の比率は取り除く前と同じく2:6:2となりました」

 

「悪人が減ったんだね 所でタイマーはセットしなくていいの?」

 

「あ、やべ‥‥‥まあ貴方と同じタイミングで食べ始めれば大丈夫でしょう さてその一方取り除かれた働き者達はどうなったかというと、こちらもまた2:6:2の比率に分かれていました」

 

 ミヅキはケトルをセットしてまた電源を入れた、何をする気だ? 

 

「あれ?」

 

「そして今度は働き者、普通、怠け者の3つのグループに分けてみたところやっぱり2:6:2の比率に傾向が分かれたのだそうです、環境が変わればどう行動するかも変わるということですね」

 

「環境によっては悪人が悪人じゃなくなるってこと? でも怠け者のグループでも怠けていた奴らはどうしようもないね」

 

 ミヅキはカップ麺の中身をかき混ぜてまたお湯を足した 

 そうするとコシがでるの? 機会があればやってみるわ

 

「そうかもしれませんね、ですが怠け者達は働き者や普通のグループが休みだすと働いて穴埋めをする役割があります 全ての召使い達が同じように働いて同じタイミングで仕事を休んでしまえば長期的にはコロニーを維持できなくなりますからね 一見効率が悪く見えますが必要ではあるのですよ」

 

「本当に悪い奴はいないって言いたいの? それはありえないと思うよ、もしそうなら見逃したのにまた悪事を働くクズなんていないんだからさ」

 

「他のやり方を知らない、それ以外に道があるという考えに至れない、そもそも自分の行動が悪だと考えていない、その他理由はあるでしょうがそうは言っていませんよ」

 

「それは___」

 

 

 pipipipipipipi! 

 

 

「……美味しいうちに食べてしまいましょう、伸びてしまいます」

 

「……そうだね」

 

 ミヅキがタイマーを止めるのを横目に重しを除けてうっかり元の位置に取り付けてまた取り外す、やっぱり疲労の蓄積は休む以外はどうにもならないらしい

 

「いただきます!」

 

「……いただきます」

 

 ズルズル、ハフハフという音がしばらくの間室内に響く、モニターからは背を向けているから汁が画面に飛ぶ心配はないので火傷しない程度の勢いで啜る

 やはり暖かい食べ物はいいものだ、熱が体に入る

 

 そろそろラー油を入れることにしたのでモニターの方へと椅子を回す どれぐらい入れようか、なんてことを考えながらふとミヅキのほうを見た

 

 絶句した

 

 青のりとしょうがチューブだと!? 青のりの風味は味噌で消えないのか? 

 まあ個人の自由だしいいか、気になるなら後で試せばいいし……

 

 俺も好きに入れるとしよう、ちゃんと食べきれるような加減で……

 

 あっ辛! これ辛! ちょっと入れすぎたわ……

 

 __

 ___

 ____

 

 

「ご馳走様でした!」

 

「……ご馳走様でした」

 

 口の中が すごく 痛い 

 

 ……会話に支障が出ないならいいのだが

 

「おいしかったね、ところで続きは後片づけをしながらでいいかい? 君の分も片づけるよ」

 

「ええ、嬉しかったですよ……お願いできますか?」

 

「あらら」

 

「……これは後の研究で分かったことですが、怠け者の召使いの中には一生仕事をサボりつづける程に腰の重い個体もいるそうです それらがどういった役割を持つかは未だに全てが判明していませんが……もしその個体の役割がコロニーの重大な危機に対応することであるのなら、役に立たずにいることは良いことでしょう」

 

「もしもの備えは大事だよね」

 

「しかし逆に役割がこれだろうとされているものもいます、いわゆる自滅作用です お話ししたこの節足動物の中には女王や雄といった繁殖のための明確な役割を持たず、全ての個体が召使と兵隊の役割を兼任し、大型の若い雌個体による単為生殖で殖えます これらの個体も通常は他の召使いと同様の役割に切り替わりますが、中には産卵を続ける個体がいます」

 

「卵を産み続けるけど女王じゃないんだね」

 

「女王はコロニーの維持が目的ですからね、もしかしたら女王に進化したのかもしれませんが……それにしては中途半端なのでそうだとしたら進化している途中なのでしょう とりあえずこの個体のことは半端者とでも呼びましょうか」

 

「進化……ね」

 

 そういえばシーボーンにも女王のような個体がいるんだったか いやまて誰が解き放った? 

 

「なぜなら半端者が生み出せるのは半端者のみ、つまりこの個体から生まれてくる個体は働かず他の個体の獲得した資源を消費し続けることになります 数が増えると食料を運搬する効率も悪くなり結果として半端者の所属するコロニーは滅びます」

 

「資源の消費、かそれこそ僕が消しておきたい悪人たちのことだね」

 

「……そういえば貴方の善悪の定義を訊いていませんでしたね」

 

 なんだったかな、ダメだ忘れた

 

「……正直な所、良く分からないんだ」

 

 そうなの? 

 

「と、言いますと?」

 

「僕はある日、予想外の贈り物を受け取ったんだ その時に『よそからは良いところを身に付けて、自分の悪いところを切り捨てることによって、より良い自分になるべきだ』って送り主のおじいちゃんは言っていたんだ」

 

「ソレはなんともまあ贅沢な話に思えますね」

 

 少しうらやましいな、何故だ? 

 

「でも結局それは具体的なものじゃなかった、だから僕は思ったんだ 良い人と一緒にいて、お互いに学びとることだけじゃなくて…… 君はどう思う?」

 

 おーっと、ヤバいかなコレは? まああれだ、こういう時にこの選択はある

 

「貴方の考えの是非についての言及は避けましょう 俺は俺で知らないことが多すぎる 先民(ヒト)も、国も、何もかもにおいて判断材料が足りなすぎる」

 

 先延ばし、どうしようもないときに使われる選択 どのような形であれ答えを出すことそのものがまずい気がする今はこれしかないのだろう 少し悔しいが仕方ない

 

「……そっか ところで参考にしたいから君自身がどう思っているのか教えてほしいかな」

 

「‥‥‥俺の場合は役割を果たすことができなければ悪、果たせれば善だと考えている できれば参考にしないでほしい」

 

 明らかに誤解を招く言い方だが仕方ない、今までの会話は多分_____

 

 


 

 

 あ、ドクター 昨日頼まれていたことなんだけど……

 

 ……え? 上手く聞き出せていた? 

 

 そっか、それならよかったよ

 

 僕が気になることはないかって? 

 

 何で顔を隠しているのかとか実は前に会ったことがないかとか色々あるけど……

 

 なんだか少しだけ違和感があるんだ 

 

 だから僕ともう一度録音を聞きなおしてみてくれないかい? 

 

『__、________……________?』

 

 

 うん、やっぱりだ もしかしたらだけど彼は……

 

 


 

 

 夜明けまであと5時間、眠れねぇ 余計な事ばかりが頭に浮かぶ

 

 そういえば俺がミヅキに伝えた方針に当てはめると今の俺は_____

 

「……悪だな、どうしようもなく それこそ半端者以上に性質(タチ)が悪い」

 

 明日が休みでよかった、そう呟いて目を瞑った はやくねさせろ

 

 

 

*1
蟻はハチ目なので蜂の仲間





 マンナズのCVのイメージはどのとは言わないがfateのモードレッド

 自滅作用云々の話の基になったアミメアリの自滅作用は今では否定されているそうな
 DNAの配列も通常の個体と比べると別なのでたまたま突然変異を起こした一個体が原因となり
 コロニー全体が道連れになっているというのが近い模様
 進化も環境に適合した突然変異が定着して起こる場合があるそうですね

 時間

 積み重なるもの 測るもの 戻らぬもの 

 しかしこの話、結構後のほうで投稿してもよかったのかもしれません
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