ウワァー!!!オンパロスだこれッ!?   作:ありがとうオンパロス

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■■■■くんはもう死んじゃったからDIEジェストだよ。
スタレはプレイしないと理解できない固有名詞やら設定やら多くて泣いちゃったよ。
難しいところは頑張って希釈したけど無理だよ。

そろそろ最終話だよ。


みんな不安よな……『記憶』動きます

 

「ファイノン……」

 

 互いに剣先を向け合う関係ではあったが、「彼」が皆の為に尽力していたのを知っている。その姿は真っ暗な永劫回帰の中でただ1人光を放っていた。もうかつての仲間を傷付けることに慣れてしまった僕の目にもその光は眩しく輝き、この世界にも希望はあると示し続けてくれた。

 

「まだ……ぉれは……」

 

 「彼」がその身を僕に砕かれてから、その後の永劫回帰で姿を見せることは無かった。

 

 

『あいつは完全に死んだ。あそこまで細かくなってしまえばもう何もすることが出来ないだろう。自我も、記憶も、何もかもを失った。だけど気にする必要は無い。あれはあれで、いつか来る最期を迎えただけのこと』

「……彼はもう現れないのか? どうすれば彼を復活させられる?」

『カスライナ……これは防ぎようのないこと、()()()()()()()()()

 

 

 殺すしかなかった……そう納得するには「彼」の存在はあまりにも大きすぎた。あの優しくて勇敢な英雄を手にかけた事実は足取りを重くさせたが、『彼』を拠り所にすることで進み続けた。

 

 

 

『……すまない、カスライナ。私はここまでのようだ』

「嘘だ」

『情けないが……私の自我は喪失する。分かれたとはいえ、『虚無』の影は私を離さなかった』

「どうして……どうしてっ! ふざけるな! こんな……こんなこと認めない! 認めるものか!」

 

 優しかった、僕にネックレスをくれた店主が消えていく。僕のせいで、僕の手の中でどうしようもなく、ただ無力感に苛まれながら喪われていく。

 

『最期に……もし、君が『私たち』を救けたいのなら、この世界に散らばった数千億の『私たち』の欠片を集めてくれ。修復することは不可能だが、()()()()()()()()()()()()()()()()。……それができる人が現れるかもしれない。でも……』

「……大丈夫。徒労に見えるこの道を、貴方は救世に繋がっていると言ってくれた。だからきっと……貴方の全てが徒労であるはずが無いんだ」

『あまり気にかけないでくれ。君が思い悩むからずっと考えていたが、君の救世の妨げになるのならそれは『私たち』の本意ではない』

 

 この世界に希望はまだある。救世の道も、彼を救う道もまだ残されている。だったら僕は……

 

『頑張れ、ファイノン』

 

 

 まだまだ進むことができる。

 

 


 

 

 33550336回目の永劫回帰。英雄を待ち続けたオンパロスに、遂に天外から主人公を乗せた星穹列車が訪れる。物語は斯くして、何事もなく無事に始まった。

 

 

 

「相棒。これをあげるよ」

「これは?」

 

 ファイノンに渡されたのは親指ほどの大きさの結晶だった。記憶結晶みたいだけど、硝子のように透き通っていて宝石のように輝いている。硬く冷たい印象を与えてくるそれは、しかし手の中で仄かに温もりを感じさせた。

 

「それは『英霊の護石』と言って、英雄の資格を持つ者は守護霊の加護を得られるんだ」

「へえー」

 

 宝石とは縁遠そうなファイノンにしては意外だと思ったが、英雄願望を持つ彼らしい贈り物だった。

 

あなたをまもる

 

 手に取った瞬間、不思議な幽霊が私の前に現れた。輪郭はあやふやで、精々分かるのは背中に天使のような翼を持っていることくらい。それでも、私を護ろうとする意志だけは鮮明に見えた。

 

「守護霊が見えるかい、相棒?」

「うん。変な守護霊だけど……言い伝えは本当なんだね」

「やっぱり相棒なら守護霊に認められると思っていたよ。もしかすると、相棒は半神になるのかもしれないね」

 

 その時は冗談めいた口調でファイノンは喜んだが、彼の言葉は現実のものとなった。

 

 


 

 

 火を追う旅に協力していく中で私は《歳月》の権能を引き継ぎ、フレイムスティーラーの強襲に耐え、多くの犠牲を払いながらも再創世を成し遂げるところまで辿り着いた。

 

 

()のことを頼むよ。相棒」

 

 再創世の直前、儀式を中断させたフレイムスティーラーから膨大な記憶が溢れ出し、ファイノン、フレイムスティーラー(カスライナ)、そしてオンパロスにまつわる様々な事実が明らかになっていった。

 

 フレイムスティーラー(カスライナ)の記憶を引き継いだファイノンは私に「救世主」の名を託し、彼は『壊滅』の神と対峙することを決意する。それぞれの道に進む時、最後に彼は刃を失った剣を託した。

 

「最後まで僕たちを救けてくれたこの英雄を……どうか救けてほしい」

 

 剣を受け取ると、かつて貰った『英霊の護石』が柄の窪みに納まった。ファイノンの言う()とは黄金裔たちに寄り添い、火を追う旅を見守り続けてきた守護霊だった。ファイノン(カスライナ)が集めてきた幾多の欠片が剣に集まり、『英霊の護剣』はその刃を取り戻す。

 

たすけてくれるの?

 

 守護霊の輪郭が少し明らかになってきたが、首から上だけは未だ見えることはなかった。

 

 


 

 

 ファイノンに託された33550337回目の永劫回帰。エリュシオンで私はキュレネと出会い、オンパロスに眠る『壊滅』の絶滅大君『鉄墓』の誕生を阻止するために私たちは1回目の火を追う旅の時代に戻った。

 

 《法》の力でライコスに対抗するためにケリュドラやセイレンスと出会うが、ライコスの手によって私は世界の外まで弾き飛ばされた。そこで私はなのと同じ顔をした「長夜月」から《世負い》の火種を受け取り、オンパロスに送り返してもらった。

 

 

 私のいない間、オンパロスでは千年もの時が流れていて、キュレネは廃墟となったオクヘイマに過去の記憶を残していた。黄金裔たちは長期にわたりライコスと戦い、大きな犠牲を払いながら再創世のための道を開いてくれた。

 

やつを けしさる

「怒っているの?」

ゆるせない

「うん。みんなが繋いでくれたこの火を絶やさせはしない」

 

 道中で黄金裔たちが戦いの中で集めてくれた欠片を吸収して、守護霊(■■■■)の姿はより鮮明になっていった。黄金裔たちの過去の記憶を見た彼は怒りに震えた。その怒りは黄金裔の皆への強い想いからくるものであり、不朽にも思える決意の表れだった。

 

 

 海の中で待っていたセイレンスに連れられて『創世の渦心』に来たが、そこにライコスも姿を現し、自らの正体を明かした。彼は『知恵』の星神の創造者、ザンダーだったのだ。

 

「全て消えたと思っていましたが、破片がまだ残っていたようですね。彼は星穹列車(あなたたち)が訪れる前の唯一の変数でした。彼は英雄の資格を持っていませんでしたが、『虚無()』に身を捧げることで真の英雄へと至りました。彼こそ運命(壊滅)に抗い、運命(虚無)に消された者。しかし残念ながら、黄金裔(あなたたち)は彼の献身を知る術すら持たない。まさに徒労を体現したかのような男でしたよ」

「あんたに彼の何がわかる!」

「少なくともあなたよりは知っているつもりです。あなたにも彼は救えない」

 

 

きえされ

 

 

 私とセイレンスはザンダーの力に歯が立たなかったが、少しだけ力を取り戻した守護霊(■■■■)が隙を作り、増援に駆けつけた天才たちとキュレネに助けてもらいながら『記憶』の力で彼を退場させることができた。

 

たすけなくても いいんだよ

 

 ライコスとの戦いで『英霊の護剣』は傷付いてしまった。守護霊(■■■■)の片翼が根元から崩れたが、彼は大丈夫と言いたげにただこちらを見守っていた。

 

「大丈夫。絶対にあんたのことも救けるから」

ごめんね

 

 


 

 

 ライコスを退場させた後、私は「長夜月」に記憶の潮に引きずり込まれてしまったが、開拓の仲間である丹恒が新たに得た力で記憶の潮の中から私を見つけ出した。

 

 私たちは無名のタイタンの大墓に入り、そこに眠っていた秘密を知った。三千万を超える輪廻で「キュレネ」は毎回ここに来て、自分を『記憶』に献上していた。

 

ひとり さみしい

「どうかしたのか?」

「彼が悲しんでる。彼女を独りにさせてしまったことを後悔してるみたい」

たすけないと

 

 

 『過去のさざなみ(キュレネ)』の記憶に導かれるように大墓の奥に辿り着いた私たちは「長夜月」と対面した。オンパロスを犠牲にして銀河を救う彼女の選択を拒むと、彼女は1()()()()を取り出した。

 

『お前たちが救世主か?』

「どうして■■■■が?!」

「気をつけろ!」

「この槍は《歳月》の狭間に落ちていたの。『彼』の望みは『壊滅』を『虚無』に堕とすこと()()。黄金裔を守りたいのなら、全てを虚無に堕とす彼を止めないとね」

『この世界を守りたいのなら俺を倒してみろ。救世主』

 

 英霊の残された最後の一欠片「無垢の善意・『虚無』となる英雄」との戦いは苦戦を強いられた。絶体絶命の状況、間一髪で割り込んだのは『英霊の護剣』に宿る守護霊(■■■■)だった。

 

『邪魔をするな『俺』。この憎い世界は皆を苦しめる。全て虚無にすることで救われるんだ!』

「違う! 私たちはそんなことを望まない。あんたも■■■■ならわかるでしょ。そんなことで彼らは救われない」

『黙れ黙れ黙れ! この痛みは……この苦しみは魂に刻まれたものだ! 俺はもう壊れてしまったんだ。本当は虚無になんて堕ちたくなかった! ただ普通に生きて死ねればよかったんだ。終焉を決められた俺にはせめてできることで皆のために……』

さよなら を いうときだ

『……そうか。ここが終着点なんだな』

 

 そして最後の一欠片は守護霊(■■■■)によって回収された。力の大半を取り戻したはずの守護霊(■■■■)だったが、首から上だけは浮かび上がってくることはなかった。

 

 それから、私たちは「長夜月」をエリュシオンの記憶の迷宮に閉じ込めた。長い対話を経て、なのたちは「長夜月」を説得して、2人はもう一度1つになった。なのが、やっと私たちのもとに帰ってきたんだ。

 

 

 再創世の条件は全て揃った。私たちは大墓の奥に戻って、最後の再創世の儀式に取り掛かった……。

 

 

きゅうせいしゅ

「■■■■?」

みんなをたのんだ

 

 再創世が始まる中、■■■■は笑っていた。

 

 

 

『さようなら』

 

 

 初めてはっきりと聞き取れたのは、そんな言葉だった。

 

 

 


 

 

 ()()1()()()()()()()()()()再創世は果たされた。

 

「■■■■……?」

 

 ミュリオンやキュレネと離れ離れになった時も、彼だけは傍に居た。当然、再創世後も私の近くに居るはずだと思い込んでいたけど……彼の姿はどこにもなかった。

 

「■■■■! どこにいるの?」

 

 どこを探しても見つからない。持っていたはずの『英霊の護剣』も消えていた。呼び声は懐に空いた穴を吹き抜ける風のように空虚に響く。突然の不安に戸惑っていると誰かに肩を叩かれた。

 

「■■■■!」

「大丈夫」

 

 振り向いた先にいたのは3千万の輪廻の記憶の影響で大きくなったキュレネだった。彼女の手には()()()()()が握られていた。

 

「彼の魂は再創世に耐えられなかった。ほとんどの記憶は失われてしまったけれど……彼はここにいる」

「ありがとう、キュレネ」

 

 指輪を手に持っても■■■■は姿を見せなかったけど、硬く冷たい印象に反して温もりを感じるのはこれが()である何よりの証拠だった。

 

「これは今までとは違うロマンチックな物語……。そうでしょう?」

 

 ピンク髪の美少女は妖艶に笑ってウインクをした。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 宙から降り注ぐ銀槍の雨、突き抜ける一筋の光芒の先で彼は笑う。

 

「さようなら、世界」

 

 伸ばした手の先には……『虚無』しか残っていなかった。




さようならで何度でも刺せるから美味しいよ。
(慈悲は)ないよ。

ハッピーエンド(の可能性)はまだあるよ。
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