ウワァー!!!オンパロスだこれッ!? 作:ありがとうオンパロス
【現パロ】8月15日の天気が良い日に
新春の風が吹く校舎はいつも通りの姿をしていた。だけど、浮ついた教室内はある噂話で持ち切りで。そんな様子に僕たちの日常が大きく変わる……そんな予感がした。
「聞いたファイノン? 転校生が来るって!」
「聞いたよ。でも、このクラスだとは限らないだろ?」
「もうっ、みんな楽しみにしてるんだからそんなこと言わないでよ」
キュレネと話していると、ホームルームの鐘が鳴る。先生が教室に入って来てもみんなは落ち着きがなくソワソワしていた。
「それじゃあ今日は転校生を紹介します。入ってきて」
「失礼します」
入って来たのは綺麗な制服が妙に似合わない、眼帯を付けた男の子だった。
「メアレスです。よろしくお願いします」
ゆったりとした仕草で礼をする彼と目が合う。その日、決定的に欠けていた日常のページ……最後の1欠片と僕たちは
「ようやく会えた、メアレス……」
僕たちにはオンパロスの記憶がある。何の因果か、みんなとまた知り合えた僕らにはただ1人見つけることの出来なかった人がいる。それが彼だった。
『虚無の英雄、メアレス』
彼は自身の全てを僕たちの為に捧げた英雄だった。彼は最期に
だけど、転校という運命的な再会を果たした僕らはようやく彼の手を取ることができた。
「私たちは初対面ですよ?」
「……そうか。でもそんなことは些細なことさ。これからよろしく!」
「よ、よろしくお願いします」
たとえ彼に記憶がなくても、今度こそ彼を救ってみせる。そう意気込んで僕は彼の手を引いた。
「メアレス、一緒に帰りましょ?」
「ごめん、今日の放課後はヘルタ先輩に呼ばれてて……。みんなで先に帰ってて」
「もーまたあの先輩のところ? メアレスは年上が好きなの?」
「そういう訳じゃ……」
「仕方ないわねぇ。みんなで待ってるから早めに用事を済ませてきてよね。明日からの夏休みは私たちと過ごすんだから」
そうして、彼と迎えた最初の夏。僕たちは毎日のように一緒の時を過ごした。ショッピングモールに買い物に行ったり、山や海なんかもみんなで行った。転校した頃より笑顔が増えた彼の姿に僕たちは喜んだ。今度こそ彼を幸せにできるって……
「あれ、メアレスまだ?」
「彼が遅刻するなんて珍しいですね……」
サフェルやアグライアが言う通り、その日は時間になっても待ち合わせ場所に彼が来なかった。これまで彼が遅刻なんて一度もしたことがなかった。
「メアたん、電話にも出ませんね……」
「メアレスさんでも寝坊とかするのでしょうか」
なんの音沙汰もなく、時計の針が約束の時間から30分も過ぎた頃、まだ日は昇ってるのに僕らの間に流れる空気は重く暗いものになっていく。
「こうも連絡がないと不安になりますね」
「あいつもそこまで愚鈍ではない。何かあれば連絡するはずだ」
茹だりそうな日差しの中、僕たちは彼を待ち続けた。
「カイザー」
「……どうした?」
「
「っ!」
駆け出したセイレンスとケリュドラに嫌な予感がして、彼女たちの後について行く。
着いたのは、彼が一人暮らししている部屋だった。インターホンも押さずにドアノブを回すセイレンスは一足先に部屋の中に入る。慌てて後に続いた僕らは扉近くにいたセイレンスにぶつかって足を止まる。
「メアレス……?」
8月15日のよく晴れた日。揺れるカーテンの向こうから水色の空が貫いてくる部屋で僕たちは影を見ていた。やけに煩い蝉の声が耳に響いて。汗で引っ付いた服が鉛みたいに重く感じた。
「……え?」
静かな部屋の真ん中で、天井に吊らされたその人は僕たちのよく知る人だった。
みんなで今度こそ彼を幸せにすると誓ったんだ。だって彼は自分で幸せになることが苦手だから。もう二度と苦しんで欲しくなかったから。
「じゃあね」
笑う陽炎に目が眩んだ。
アラームで目を覚ましたベッドの上で、
「まるで……」
まるで、
天気が良い夏の日のこと。僕たちの夏休みはいつもより長いものになってしまった。繰り返して、繰り返して、繰り返して、繰り返して、彼の死を覆すまで……彼を明日へ生かすため。
僕たちは、彼の手を取った。
「これでいいんだ」
陽炎に笑って押しのけた。瞬間、何かがここで終わった。
・ファイノン
持ち前のコミュ力でメアレスを速攻で囲った功労者。永劫回帰(笑)に1番早く適応して他のみんなに協力を持ち込んだ。
・キュレネ
ファイノンの幼馴染。メアレスとは普通に仲の良い女友達になってる。メアレスが誰とくっつくのか気になってる。
・トリスビアス
不思議な因果によって全員同い年なことに少しだけ残念がっている。今世では使命とかないから全力でメアレスにアタックしてる。学内では周りに付き合ってると思われてる。
・アグライア
今世でもお金持ちの家に生まれた。何かある度にメアレスに貢ごうと企ててる。金銭感覚が狂っているせいでメアレスから一緒に買い物に行くのを避けられてる
・サフェル
さっぱりしてるようで隙を見せたらしっとりメアレスに迫ってる。隙を見せるのが悪い。季節によっては加湿器要らず。
・キャストリス
実は1番メアレスとデートしてる。普通に恋人繋ぎをする。ハグもする。メアレスへの好意は否定しているが果たして……?
・ヒアンシー
今世のメアレスの地雷原の上でタップダンスしてる人。踏み抜いてもメアレスが隠れて苦しむだけだから別に問題はない。メアレスを想うヒアンシーは優しいね()
・アナイクス
なんだかんだふとした瞬間にメアレスのことを考えるくらいには心配してる。「もう何もしないで欲しいのですが」とか考えてる。
・モーディス
実質メアレスの保護者。お前にうちの子はやれん。出直してこい。
・セイレンス
メアレスの部屋に私物を置きまくってる。シャツを数枚拝借して使用(意味深)してる。最後にトラウマ再現されて激鬱。
・ケリュドラ
気付いたらメアレスと1番距離近い。本読んでいても無意識に肩に頭乗せるくらい。尚、指摘されてもそのまま。最後にトラウマ再現されて激鬱。
・メアレス
前世の記憶無し。えぐい過去とトラウマ持ち。転校したら知らない人たちが自分に誰かの面影を見ていることに気付いてワンアウト。地雷をヒアンシーにつつかれてツーアウト。最後は……なんやかんやあってスリーアウト、人生ドロップアウトした人。みんなの不幸は全部こいつが悪い。なんで生きてるんですか?()
このネタで普通に連載投稿出来そうだけど時間ないです……。
誰か書いてくれ。三次創作とか書いてくれないかな……?
あ、そういえばR18のやつもう投稿してます。
探せぇ!エッチなやつ(当社比)をそこら辺に置いてきた!
奪われ先
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ヘルタ&ルアン・メェイ
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トリスビアス
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アグライア
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セイレンス
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ケリュドラ
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ヒアンシー
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キャストリス
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サフェル
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キュレネ
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開拓者