高校に通い始めてから数ヶ月、まだ高校に来てないクラスメイトがいる。根倉(ねくら)凛(りん)彼女とは何の接点も無いと思ってたんだけど…親によれば保育園の頃仲が良かったらしい。流石の親の記憶力だとは思うが何をするにも一緒で良く手を繋いでたとも聞く。不味い、何一つ覚えていない。
母『悠!凛ちゃん一人だったら声かけて上げてね!』
悠『はーい…(凛…ホントに覚えてないんだよな…)』
私の名前は佐藤(さとう)悠(ゆう)根倉凛と保育園の頃は一緒だったらしい。親から頼まれたので見かけたら話しかけることにしてみる。
~学校にて~
悠『凛ちゃん、確か…リボンを着けてるって言ってたよね…どこだ~…て言うか来てるのかな…?』
見回すもののいない。ホントにいない。そういう子だとは思っていたけどもはやそこまでの域とは思わなかった…けど、窓際にぼーっと座っていた…あそこかな?
悠『あの…凛ちゃん、だっけ?…同じクラスの悠って言うんだ…よろし……』
凛『……ッ』
いきなり私の腕を掴んできた。流石にビックリしてひぇっと言う声をあげてしまった。凛ちゃんはぎゅっ…と…私の腕をずっと掴んでいる。
凛『……ゆーくん…』
悠『ゆーくん!?……あ、覚えてくれてたんだ…』
ゆーくん、それが私のあだ名。保育園から小学校低学年くらいまで良く言われていたから覚えてた。この子は凛ちゃんで間違いないらしい。
凛『ゆーくんだ…』
悠『悠……だけど?』
凛ちゃんの言葉に困惑していたら立て続けに凛ちゃんがあわあわしだした。私のせいなのかな…取り敢えず謝ろうかなぁ……
悠『ご、ごめん…驚かせた?』
凛『……会いたかった…会いたかったよぉ…ふえぇ…』
悠『ちょっ!ちょっと凛ちゃん!?』
感極まったのか凛ちゃんが目の前で泣いちゃった。あわあわする私、相変わらず凛ちゃんは泣いたままだ。
凛『うぅ…』
次の瞬間何を思ったか私は凛ちゃんの手を取り走り抜けていった。取り敢えず何処かに行こうとしか思えなかった。凛ちゃん……大丈夫かなぁ。
悠『はぁ…はぁ…ここなら大丈夫…かな?』
凛『あっ…その…ごめん、なさい…』
悠『ううん!大丈夫!凛ちゃん、私の事を覚えてくれてて、ありがとう!!』
凛ちゃんの顔が急にパッと明るくなる。そんなに嬉しかったんだな…と思いながら、私は言葉を続ける。
悠『でも…実は私、凛ちゃんのことあまり覚えてないんだ…ごめんね……だからね!凛ちゃんのこと、また最初から……教えてほしいな……』
凛『……ゆーくん…』
ぼっ!と赤面した凛ちゃん。なんだか幼くてかわいく見えてくる。昔もそうだったのかな…?
凛『ゆーくん…その……嬉しい…』
悠『凛ちゃん……そういえば…!』
ふと思い出した。凛ちゃんが着けているこのリボン、よーく見てみると保育園の時に私が良く作ってたリボンにそっくりだった…ちょっと待って?
悠『あぁっ!!!凛ちゃんのリボンってあの時の!?』
凛『う、うん…あの時……ゆーくんがくれた……』
あの時の記憶が一気にフラッシュバックする。確か私が親の仕事の都合で転園することになって、その時に確かあげたんだっけか……
悠『まだ、大切にしてくれていたの?…』
凛『ずっと……着けてたよ』
まさかのビンゴ。一途過ぎる凛ちゃんに私はキュンとするしかなかった。心臓がドキドキする音が聞こえる。
悠『凛ちゃんのそのリボンがあったから、私は凛ちゃんと再び仲良くなれそうな気がするんだ!』
凛『ゆーくんのお陰で……まっ、また仲良くなれるの?』
ボンッと再び真っ赤に染まる凛ちゃん。とてもかわいくて仕方が無い。凛ちゃんはどうすれば良いかわからずアワアワしている様子。
悠『あっ!授業忘れてた!戻らないと……』
凛『そうだった……忘れてた……』
気が付けば三限目の途中だった。急いで教室に戻って腹痛でトイレに籠ってたと言う言い訳でなんとか事なきを得ることが出来た。
~放課後~
悠『りーんちゃん!かーえーろー!』
凛『ひゃぁぁっ!……ゆーくんだ…』
急な私の登場にビックリしたのか少し悲鳴を上げた凛ちゃん。恥ずかしくて顔を背けてしまっている。
悠『手、繋いで帰ろっか』
凛『う、うん……』
コクりと頷き、恐る恐る私の手を握る。凛ちゃんの手はとても冷たかったけれど、温もりを感じることは出来た。保育園の時と同じように手を繋ぐ。
悠『ずっと……こうしていたいな』
凛『う……うん』
夕焼けを背にして帰っていく。帰り道はいつもより長く感じた。
凛ちゃんがとってもかわいいと思います。
この小説に他の男は登場してもよいか
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別に登場しても気にしません
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百合に挟まる男は滅べば良い
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良いと思うけど長くは居て欲しくない