GX世界の英霊デッキ使い 作:超融合は許さない
「私のターン、ドロー」
これで私の手札は5枚。引いたカードは『
これは大聖杯の効果を使ってアルトリアを特殊召喚するためにも使えるし、しかもアルトリア以外にも装備できる汎用性の高い装備魔法だ。
効果としては、アルトリアがフィールドにいる時にモンスターに耐性を付与するもので、このカードを装備したモンスターを破壊されることはほぼないと言っていい。
「私はフィールド魔法『大聖杯:英霊 召喚』の効果を発動。手札の『
これであの厄介な魔神の効果を無視できる。
黄金の輝きを放ち、青い煌めきを宿す神秘的な鞘が現れる。
聖剣エクスカリバー、その鞘であるアヴァロン。
アーサー王が死後辿り着くとされる理想郷の名を冠しただ伝説の鞘だ。
その深青と黄金の鞘が数百のパーツに分解され、所有者を守るために展開される。
「バトルフェイズ。アルトリアでヒューガに攻撃!!風王鉄槌 ストライク・エアッ!!」
風の奔流がアルトリアの透明な剣を包み、荒々しく吹き荒れる。
アヴァロンの黄金の煌めきを纏ったアルトリアが、その剣を前へと突き出し、風の出力を全開にする。
「ふんッ同じことを繰り返すつもりか!『風魔神 ー ヒューガ』の効果発動ッ!攻撃宣言を行った相手モンスターの攻撃力を0にする!
「アヴァロンを装備しているアルトリアは相手の効果を受けない!攻撃力を元の2700のまま!」
「なにッ!」
フーガから放たれる風のバリアを、アルトリアから発せられる膨大な金色の光で打ち消し、剣から放たれる風がヒューガへと直撃する。
その風が爆風のように土埃をあげ、フィールドの全てが煙に隠される。
少し時間をかけ、その土煙が晴れると、中からアルトリア、フレイムウィングマン、そして
「罠カード...?」
「そう、私は罠カード『和睦の使者』を発動していた。このカードの効果により私のモンスターは破壊されず、そして私はダメージも受けない」
首を傾げる私に向けて、緑の弟がしたり顔で発動したトラップの効果を言ってくる。
悔しい、また相手にダメージを与えられなかった。
私のフィールドには完全耐性のアルトリアが1体、手札が4枚あるけど展開はこれ以上できない。
胸はワクワクしてたまらないのに、私はこのターンこれ以上動けない。
私のデッキは高レベルのモンスターが主軸だ。だからこういった、手札はあるのに手詰まりな状況、というのがよくある。
大聖杯の効果は1ターンに1度かつ、どちらかしか発動できない。
私がこのターンで出来ることと言えば、通常召喚権を使ってないのを利用してアルトリアを生贄にエミヤを呼ぶくらいだが、完全耐性のアルトリアを生贄にするほどの状況じゃない。
ここからが楽しいのに、何もできないのがもどかしい。
「私はこれでターンエンド。ごめんね十代、上手く役に立たなくて」
「いいや、そんなことないさ。お前が相手の狙いを暴いてくれるからこそ、俺はその相手の思惑に対して全力で力をぶつけられる」
「そっか。ならよかった」
十代は拍子抜けするほど前向きだ。
本当に安心する。十代なら勝ってくれるって、何故か任せられる。
ターンが移り、橙の兄の方のターンになる。
「私のターン、ドロー。私は魔法カード『強欲な壺』を発動する。デッキからカードを2枚ドロー」
迷宮兄弟の兄が、強欲な壺の効果でカードを2枚ドローし、その口角が吊り上がり獰猛な笑みが作られる。
恐らく、彼の手札の中にコンボが組み上がっているのだろう。
ターンプレイヤーである兄が弟の方へアイコンタクトを送り、弟の方はその意図に気付いて笑みを深めたようだった。
「私は魔法カード『死者蘇生』を発動!私は相手の墓地に存在する『カイザー・シーホース』を蘇生し、私のフィールドに呼び寄せる。そして、『カイザー・シーホース』は光属性モンスターの生贄に使用する時に2体分の生贄として使用できる!私は、2体分となった『カイザー・シーホース』を生贄に捧げ、『雷魔神 ー サンガ』を召喚!!」
遂に現れた、サンガ。
最初の一巡で迷宮兄弟の兄の手札に加わり、それから召喚を阻止してきたカード。
ずっと手札に握られていたサンガを、とうとう召喚されてしまった。
しかもあの迷宮兄弟達の顔、どうやらそれだけじゃなさそうだ。
「くくく、これで遂に揃った。貴様たちにも見せてやろう、究極のモンスターを!」
「自分のフィールドに『雷魔神 ー サンガ』、『風魔神 ー ヒューガ』、そして『水魔神 ー スーガ』が存在する時!」
「それら全てを生贄として!」
「「ゲート・ガーディアンを召喚!!!」」
現れたのは、サンガ、ヒューガ、スーガの合体モンスター。
ゲートガーディアン。迷宮兄弟が番人を名乗る理由は、このゲートガーディアンをエースとしているからだろうか。
攻撃力3750の超強力モンスターだ。私のデッキにいる最高火力の佐々木小次郎でも攻撃時に3600、ゲートガーディアンには劣る。
効果はあるのか、あるとしたらどんな効果なのか、それすらも分からない。
早く、このモンスターを攻略したい。私のターンが待ち遠しい。
「ゲート・ガーディアンでフレイム・ウィングマンへ攻撃ッ!」
「「魔神衝撃波!!」」
ゲート・ガーディアンを構成する魔神達が稼働し、サンガが雷を、ヒューガが風を、スーガが水をエネルギーとして集める。
それらのエネルギーがゲート・ガーディアンの力で混ざり合い、一つのエネルギーの塊となる。
雷・風・水、三つの魔神の力を一つに束ねたエネルギーの塊が、十代のフィールドのフレイム・ウィングマンへと向けられる。
「トラップ発動!『無敵の英雄 インビンシブル・ヒーロー』!このターンの間、俺のフィールドの攻撃表示モンスターは破壊されない!」
「ふんっ!だが!」
「ダメージは受けてもらうぞ!」
「「破ァ!!」」
「ぐぅ...!!」
フレイムウィングマンの攻撃力は2100、ゲートガーディアンの攻撃力は3750。
その差の1650ポイントのダメージが入り、私達のLPは3650まで下がる。次に直接攻撃で魔神衝撃波を喰らったら、それだけで負けてしまう。
緊張感が一気に上がり、心がワクワクで満たされる。恐らく十代も同じ気持ちだろう。逆境ほどワクワクしてくる。
「私はこれでターンエンドだ。さぁ、絶望を前に!」
「打ちひしがれるがいい!」
「...絶望?確かに絶対絶命かもな。だけど、こんなワクワクするデュエル、俺は楽しくて仕方がねぇよ!」
「十代...!」
「ああ!俺のターン、ドロー!」
ターンが移り、十代がドローをする。
やっぱり十代も同じだった。
私も十代も、強いデュエリストを前にして、今は楽しくて仕方がない。
「俺は魔法カード『強欲な壺』を発動!デッキからカードを2枚ドローする!」
「ちっ!」
「さらに俺は、フィールド魔法『大聖杯:英霊 召喚』の効果を発動!」
「それは...!」
「ああ!お前の力、借りるぜ優花!俺は手札の『スパークガン』を相手に見せ、デッキから『E・HERO スパークマン』を手札に加える!」
「くっ...だが、そんなモンスターが何になる!」
「これで逆転できるのさ。俺は魔法カード『融合』を発動!フィールドの『E・HERO フレイム・ウィングマン』と、手札の『E・HERO スパークマン』を融合!現れろ、『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』ッ!!」
現れたのは、銀色の鎧を身に纏う両翼の戦士。
輝く鎧が緑の素肌を覆い、その全身の銀の鎧に金色のラインが走っている。
雄々しくも神々しい。その姿は、天使のように輝いている。
「シャイニング・フレア・ウィングマンの特殊能力!このカードは自分の墓地の『E・HERO』と名の付くモンスターの数×300ポイント、攻撃力をアップさせる!俺の墓地にはバブルマン、バーストレディ、フェザーマン、フレイム・ウィングマン、スパークマンの5体のエレメンタルヒーローがいる。よってシャイニング・フレア・ウィングマンの元の攻撃力2500に1500を加える!!」
「「攻撃力4000だと!?」」
「シャイニング・フレア・ウィングマンでゲート・ガーディアンに攻撃!!シャイニング・シュート!!」
銀色の戦士が天高く飛翔する。
握る拳に眩い輝きを込めて敵に迫り、その腕を振り抜き迷宮の番人の、その硬く大きな巨体を輝く右手で打ち砕く。
ゲート・ガーディアンの巨体が、建物が倒壊するように大きな音と共に崩れ去る。
「シャイニング・フレア・ウィングマンの効果発動!!このカードが相手モンスターを攻撃して破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」
「なんだと!?」
「まずい!」
「ゲート・ガーディアンとの差の250の戦闘ダメージに加えて、ゲート・ガーディアンの攻撃力3750分の効果ダメージ。合計4000ダメージを喰らえ!」
「「フガァ〜〜!!!」」
「俺はこれでターンエンドだ」
これで迷宮兄弟の残りLPは1300。私達のLPは3650、かなりの差を付けて優勢に立っている。
その上に、十代のフィールドには攻撃力4000のシャイニング・フレア・ウィングマン、私のフィールドには完全耐性の攻撃力2700のアルトリア、迷宮兄弟達にはフィールドも手札も0枚、もはや逆転はあり得ないレベルだ。
しかしそれは、普通のデュエリスト相手ならばの話。
これだけの優位性を持っても、未だに安心が出来ないのが、この相手の恐ろしいところだ。
「私のターン、ドロー!」
「弟よ、頼むぞ」
「ああ、もちろんだとも兄者。私は魔法カード『天使の施し』を発動!カードを3枚ドローし、2枚を墓地へ送る」
相手が3枚のカードをドローし、それを確認して薄ら笑いを浮かべる。
相手が引いたカードのうちの2枚を墓地へ送り、今度は弟の方が兄にアイコンタクトを送って頷き、兄の方もそれに応えるように深く頷いた。
2人がこちらは向き直り、その眼をギラギラと光らせる。
「私は魔法カード『ダーク・エレメント』を発動!このカードは墓地に『ゲート・ガーディアン』が存在する時に発動できる!」
「くくく...『ダーク・エレメント』は、LPを半分にしてデッキより『闇の守護神 ダーク・ガーディアン』1体をフィールドに特殊召喚するカード!」
「我々は己がライフを糧として!」
「「ダーク・ガーディアンを召喚!!!」」
それは暗黒の大気を纏う闇の守護者だった。
蜘蛛のような形状でありながら、鋭く、硬く、鎧のように煌めく下半身。
その上から生えるように佇む、褐色肌を黒い鎧で覆う筋骨隆々の戦士。
右手に斧を、左手に盾を構える闇の戦士。
『闇の守護神 ダーク・ガーディアン』
①:装備モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
②:自分フィールドに「英霊 アルトリア」が存在する時、装備モンスターは戦闘・効果では破壊されず、相手のカードの効果を受けない。
③:自分フィールドに「英霊 アルトリア」が存在する時、装備モンスターは以下の効果を得る。
・1ターンに1度、闇属性モンスターの効果が発動した時に発動できる。その効果を無効にする。
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使えない。
①:モンスターのカード名が記された手札の魔法カード1枚を相手に見せて発動する。そのカードに記されたモンスター1体を手札・墓地から特殊召喚する。この効果の発動後、この効果の発動に使用したカード名のカードはこのターン使用できない。
②:モンスターのカード名が記された手札の魔法カード1枚を相手に見せて発動する。そのカードに記されたモンスター1体をデッキ・墓地から手札に加える。この効果の発動後、この効果の発動に使用したカード名のカードはこのターン使用できない。
「英霊 アルトリア」にのみ装備可能。
①:装備モンスターの元々の攻撃力・守備力は3000になる。
②:装備モンスターがそのモンスターの元々の攻撃力よりも高い攻撃力を持つモンスターに攻撃するダメージ計算時のみ装備モンスターの攻撃力は1000アップする。
③:装備モンスターが闇属性モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ装備モンスターの攻撃力は1000アップする。
④:装備モンスターがレベル9以上のモンスターに攻撃するダメージ計算時のみ装備モンスターの攻撃力は1000アップする。
戦士族・光・星8・攻2700/守2700
①:このカードは相手のカードの効果を受けない。
②:装備モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。
③:自分フィールドに「英霊 アルトリア」が存在する時、装備モンスターは戦闘・効果では破壊されず、相手のカードの効果を受けない。
④:自分フィールドに「英霊 アルトリア」が存在する時、装備モンスターは以下の効果を得る。
・1ターンに1度、闇属性モンスターの効果が発動した時に発動できる。その効果を無効にする。
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使えない。
①:モンスターのカード名が記された手札の魔法カード1枚を相手に見せて発動する。そのカードに記されたモンスター1体を手札・墓地から特殊召喚する。この効果の発動後、この効果の発動に使用したカード名のカードはこのターン使用できない。
②:モンスターのカード名が記された手札の魔法カード1枚を相手に見せて発動する。そのカードに記されたモンスター1体をデッキ・墓地から手札に加える。この効果の発動後、この効果の発動に使用したカード名のカードはこのターン使用できない。
小鳥遊優花:タッグデュエルに向いてなくて良いところなしな人。もう少し活躍したい。
遊城十代:タッグデュエルでも見せ場を普通に作れる人。もっとデュエルを楽しみたい。
迷宮兄弟:わりとカツカツな戦況なのに相手のデッキがよく回るから舌打ちとか漏れちゃった人。わりと強い。
主人公の名前を今さら小鳥遊優花にするのはあり?
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名前の法則的にそっちの方があり
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ここまできたら慣れたからなし
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どっちでもいい