GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

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別れと出会い

 

 

 『英霊 メドゥーサ』の元の攻撃力の半分、1500のダメージを受けた三沢のライフは0になり、万丈目を勝者としてそのデュエルを終了させた。

 勝った万丈目は憑き物が落ちたような、逆に何かを背負っているような、精悍な顔つきで息を吐いている。

 私と十代はすぐに駆け寄り、他の皆も後ろからついてきた。

 

 

「お疲れ様、万丈目。凄かったよ」

「すっげーよ万丈目!なぁなぁ!次は俺ともデュエルしようぜ!」

 

 

 2人で万丈目に迫ると、その表情筋を緩めた彼に溜め息を吐かれる。

 そして彼がデュエルディスクに置かれていたカードを整理してデッキに纏め、そのデッキを懐に収めた。

 私達は心を沸き立たせながら彼の方を見ると、振り向いた万丈目のその真剣な目に射抜かれる。

 

 

「俺は自分が定めた決まりを破った。これを勝利だとは思っちゃいない」

「万丈目……」

「でもやっぱすげぇよ!カッコいいなぁ!」

 

 

 十代の純粋な賛辞は、万丈目に微妙な顔で受け取られている。

 その時、後ろに立っていたカイザーが前に出て、万丈目の顔を見つめる。

 腕を組んだまま万丈目の相貌を見て目を閉じ、ふっと笑ってから目を開いた。

 

 

「良い顔になったな。素晴らしいデュエルだった、それは誇るといい」

「カイザー……」

 

 

 万丈目はカイザーにかけられた言葉に瞳を揺らし、その拳を握りしめた。

 万丈目はその固く結ばれた拳を緩め、立ち上がって近づいてくる三沢に目を向ける。

 万丈目はその顔に決意を固め、思いを込めるようにゆっくり口を開く。

 

 

「さっきも言ったが俺をこれを勝ちと思っていない。三沢、お前の勝ちだ」

「……なら、勝負は預かっておく。いつか決着を着けよう」

 

「そうか、ならいい。それと一つ謝っておくことがある」

「謝っておくこと?」

 

「俺は昨晩、貴様の机に仕舞われていたデッキを持ち出し、そしてそれを海に捨てた。後で拾い元の場所へ戻したが、あれはデュエリストとして恥ずべきことだった」

「そうか、そう思うなら大丈夫だ。お前は立派なデュエリストだよ、万丈目」

 

「ああ」

 

 

 万丈目と三沢は昨夜の一件について話していた。

 十代達は困惑した様子でそれを聞き、彼に話された内容を噛み砕いていた。

 三沢に許された万丈目は下げていた頭を上げ、今度はクロノス先生の方へ向き直った。

 

 

「クロノス教諭。今までご指導ご鞭撻の程、ありがとうございました。俺は今日限りで、このデュエルアカデミアを出ます」

「な、なぜでスーノ!?」

 

「元より決めていたことです。鮫島校長にも話を通してありました。この学園には俺の求めるものがありませんでした。だから俺はこの学園から出て、俺が求める強さを、別の場所で手に入れたいと思います」

「し、シニョール万丈目、今なら貴方はオベリスクブルーに居座ったままでいられるんでスーノよ?」

 

「関係ありません。俺がしたいんです、俺はもっと広い世界を知った時、そしてそこで強さを知った時に、また学園に戻ってきます」

「シニョール万丈目……了解ナノーネ。貴方のその心意気、それを認めまスーノ」

 

 

 万丈目が学園を辞める方向で話が進められ、十代達から驚きの声を挙げられる。

 万丈目はどこかスッキリしたような爽やかな顔をしており、そして相手をしているクロノス先生までもいつになく真面目な顔で応対をしていた。

 私はどこか納得したような気持ちでそれを見ていた。今日、万丈目の顔を見た時から私の中には、彼が何処かに行ってしまいそうな、そんな予感がしていた。

 

 

「そういうことだ。三沢、十代、そして優花」

「万丈目、本気なのか」

「ああ、本気だ」

 

「ホントに行っちまうのか?」

「当然だ」

 

「万丈目、次はいつ会える?」

「さぁな、一ヶ月後かも知れんし、一年後かも知れん。だが必ず戻ってくる」

「……そっか」

 

 

 万丈目から話される答えに私達は納得し、彼の姿をその目に焼き付けた。

 それから、万丈目は心の重りを下ろしたように軽やかに、そして新しい目的を見つけたように口角を上げて、その顔を私達に向けた。

 私達もそれに笑って応え、ここに改めて戦いの約束をした。

 

 

「貴様達との勝負は、この俺が貴様達を超えるデュエリストになってから必ず着ける。首を洗って待っておけ!」

「おう!待ってるぜ万丈目!」

「次は必ず、俺の方程式でお前を倒してみせる!」

「万丈目とのデュエル、楽しみにしてる」

 

 

 私達の言葉は、柔らかく口角を上げている万丈目に届き、受け取られる。

 彼がデュエルを行なっていた場所から降りて出口へ向かい、私達でそれを見送った。

 こちらを振り返らず後ろ向きに手を振ってくる万丈目に手を振りながら別れの言葉を言い、穏やかな気持ちで彼を見守る。

 

 

「またね、万丈目」

 

 

 万丈目の乗るフェリーの出航日。

 既に水平線の方へ向かい小さくなっているフェリーへ向かって十代が大きく手を振り声を上げ、三沢は大きく声を張り上げる。

 私は万丈目との再会を願いながら、静かにそれを見送った。

 

 


 

 

 それからは色々なことがあった。

 動物実験によってデュエルができる知能とタクティクスを得た猿と十代が『SALデュエル』っていうのをしたり、明日香のフィアンセになることを賭けて何故か私とオベリスクブルーの先輩が『デュエルテニス』っていうのをしたり。

 アンティルールでオベリスクブルーを狩り続ける『闇夜の巨人デュエリスト』という人と私でデュエルしたり、ドローパンの中の黄金の卵パンだけを盗む『黄金の卵パン泥棒』って野生児の人と十代でデュエルしたり。

 デュエルキング武藤遊戯のデッキを借りて使う「神楽坂」って人とデュエルするために私と十代で争った後、神楽坂くんに無理をさせる2連戦で戦ってもらったり。

 

 そして現在...

 

 

「亮様との恋路を邪魔する恋のライバル!

絶対に許さないんだから!」

 

 

 

どうしてこうなったの...?

 

 

効果モンスター

戦士族・闇・星8・攻3000/守2500

①このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。相手フィールドのレベル8以下のモンスターの攻撃力・守備力を0にする。この効果で攻撃力・守備力が0になった相手モンスターは攻撃できず、表示形式を変更できない。






小鳥遊優花:万丈目を見送った人。何故かオベリスクブルーの先輩に男と間違われた。梅召喚。

遊城十代:原作通りに色々やったりしてる人。サイコ・ショッカーとも魂をかけてデュエルしてたが、その時の優花はぐっすり寝てた。シャケ召喚。

万丈目準:休学なのか自主退学なのか自分でも分かってない人。その場のノリで何とかするつもり。

主人公の名前を今さら小鳥遊優花にするのはあり?

  • 名前の法則的にそっちの方があり
  • ここまできたら慣れたからなし
  • どっちでもいい
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