GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

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セブンスターズ編
セブンスターズの入団試験


 

 

 光が差し込まず灯りとなるものもない暗い洞窟の中で、7人の男女が集まっていた。

 その中には人間、吸血鬼、精霊とあらゆる場所から集められた強者がおり、澄んだ水面の鏡面に映る頭目の姿を見て、ただ静かに固唾を飲む。

 そしてその7人に囲われ、私は水面越しにその頭目と対話する。

 

 

「貴様がアムナエルの言っていた小娘か、何をしにきた」

 

「ん、セブンスターズになりにきた」

 

 

 私は無表情を浮かべる素顔を白い仮面で隠し、身体を覆う黒いポンチョで背丈を隠した姿で宣言する。

 私を連れてきたアムナエルを除き、その場にいるメンバーの間に衝撃が走り、そしてそれらから向けられる視線がより一層濃く強いものになった。

 何故、私がこんなことをするのかについては、一昨夜の出来事が原因だった。

 

 


 

 

 一昨日の夜、私はエミヤに呼び止められ、布団で眠る前に彼の話を聞くことになった。

 昼間に起きた墓守の世界への旅行で昼寝していたため眠気は少なく、丁度いいと思って私は耳を傾ける。

 墓守の世界に行っていた日は、エミヤは「調べることがある」と言って単独行動をしていたが、そのことについて話すつもりらしい。

 

 

「まず、私が調べていたのは、あの大徳寺という教員についてだ」

「大徳寺先生を?」

 

「ああ、夜中に何やら闇のゲームや闇の儀式に関する会話を誰かとしているのを耳にしてね、それを探るために日中あの者がいないうちに調べていた」

 

 

 エミヤは一つ一つ説明を始める。昨日の夜、つまり古代遺跡へのピクニックが始まる前日の夜に大徳寺先生の怪しい会話を聞き、そして大徳寺先生が外に出続けることになる今日に先生の私室を調査したこと。

 そして彼の私室には魔術や錬金術に関するアイテムが並び、それが使い道を理解して並べた配置であったこと。

 彼のパソコンの中を調べ、その中から闇のゲームに関する資料や、これから行われる儀式の計画書などが見つかったこと。

 

 

「奴は確実に生徒を巻き込み、そのセブンスターズと名乗る者の1人として闇のゲームを始め、そして『幻魔』とやらを顕現させようとするだろうな」

「そっか……」

 

 

 エミヤは既に調べられる限りの『幻魔』の詳細を調べ、そして今それを事細かに私に伝えてくれている。

 それは世界を巻き込む存在であること、それが召喚された場合は世界中の人間と精霊から魔力が奪われ続けること、そうなればカードの精霊化や実体化は困難であり幻魔を止める術がないこと等を教えられる。

 彼は一度嘆息を吐き、椅子に腰掛けてその相貌に真剣な表情を浮かべて私に向かい口を開く。

 

 

「それで、大徳寺についてどう扱うか、君の判断を聞こうか」

 

 

 彼から投げかけられた言葉に頭を悩ませ、私は顎に手を当てて考える。

 先生が闇のゲームに関連する資料を持ち、そして計画書まであるのならほぼ間違いなく黒だろうと考えられる。

 しかし、だからといって話しもせずに責め立てるわけにもいかない。

 

 

「まずは、大徳寺先生本人に話を聞こう」

「……分かった」

 

 

 私の提案にエミヤが渋々といった顔で同意し、私達はある程度の警戒体制をとって彼の部屋は赴くことにした。

 彼の部屋の入り口である木製の扉をノックし、そして彼から入室の許可の声をもらって部屋の中に入る。

 中は少々散らかっており、巧妙に魔術的なアイテムを隠すために視界を塞ぐ配置をしていた。

 

 部屋の真ん中で椅子に座り、太々しいファラオを撫でる先生の雰囲気はいつもと違い、どこか神聖さを感じるような圧のある佇まいだった。

 彼は口調はいつも通りに、しかしいつもより裏を感じさせる怪しい声音で喋り、私達に話しかけてくる。

 もう隠す気はないと言わんばかりに堂々とした態度であり、彼は私の隣に立つアルトリアを視認していた。

 

 

「君がアルトリアさんなんだにゃあ?」

「先生、精霊が見えて……」

 

「当然なんだにゃあ、伊達に精霊学の授業はやってないのにゃ」

 

 

 柔らかい物腰で威圧を出されながら、私は彼の話を聞き、そして内容を頭に留める。

 大徳寺先生は既に不治の病に侵されて本来の肉体は朽ちたこと、今はホムンクルスに自身の魂を入れて延命しているがそれも長くないこと。

 そしてセブンスターズとしてデュエルアカデミア理事長にして彼の友の影丸を支えながら、その上で影丸理事長を止められる人間を探し育てるのが目的なこと等を聞いた。

 

 

「先生、私もセブンスターズに入る。それで先生に協力する」

 

 

 私が協力の申し出をすると彼から驚いた顔を、それでいて想定通りだという表情を向けられ、彼が影丸理事長にその話を通すことを約束してもらった。

 そして彼により、セブンスターズのメンバーが集められる集会へと呼ばれ、そこで話の続きをするということになる。

 先生からは最大限の変装を行うように言われ、名前も偽って入れと警告を受ける。場合によってはその場で闇のゲームをやらされることも視野に入れておけとも言われた。

 

 


 

 

 そんなことがあり、私はこうしてセブンスターズの集会に顔を出している。

 事前に話が通っていたにも関わらず影丸理事長が私に目的を尋ねてきたのは、恐らくここにいるメンバー達にも端的に伝わるような状況を作ろうとしたのだろう。

 事実、他のメンバーから向けられる圧はより一層強くなっており、頭目の彼が笑い声を上げる。

 

 

「だがセブンスターズは7人いれば十分、そしてそれ以上いてはルールに反するというものだ。入りたくば誰かと闇のデュエルを行い、勝者の代わりとして入れ替わるしかない」

「ん、それでいい。相手はこちらで決めてもいい?」

 

「……良いだろう。戦う相手を決めるが良い」

 

 

 許可を貰った私は辺りを見回し、そしてそこに立つ7人の男女の中から対戦相手にする相手を見定める。

 その中から手強そうな相手、または今は戦いたくないと思う相手を除き消去法で候補を絞っていき、候補の中の1人の男が残る。

 過去に私達の前に現れ、そのインチキの闇の力で十代を苦しめた相手であるタイタンだ。

 

 

「私はそこのタイタンを指定する」

「私をだと……!」

 

 

 私に選ばれたタイタンが動揺し、そのウジャド眼の埋め込まれた仮面の下から冷たい汗を垂らしている。

 本物の闇のデュエル、ペナルティはどれほどのものになるかは分からないが、少なくとも戦うだけで彼が冷や汗をかいてしまうほどのものなのだろう。

 彼が平静を装い、そのデュエルディスクを展開して構え始める。

 

 

「良いだろう、相手になってやる。小娘、私を対戦相手に選んでしまったことを、せいぜい後悔するといい...」

「小娘じゃない、私の名前は──」

 

「私の名前はアサシンだ」

 

 

 フィールドには闇が広がり、デュエルを行う2人だけを微かに照らす光が灯る。

 互いにデッキをセットして、相手を見据えてデュエルディスクを構えた。

 デュエルが始まる。

 

 






小鳥遊優花:セブンスターズにカチコミに来た人。服はメディアに作ってもらった。

ハサン一同:アサシンと名乗られたからには縁を作らねば...。

主人公の名前を今さら小鳥遊優花にするのはあり?

  • 名前の法則的にそっちの方があり
  • ここまできたら慣れたからなし
  • どっちでもいい
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