GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

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タイタンとのデュエル(1)

 

 

 暗い洞窟の中に薄い灯りが差し、2人のデュエリストを照らす。

 そのデッキに魂を込め、ディスクを構えて相手を見合う。

 7人の観戦者に見守られながら、デュエル開始の宣言をする。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 手札が5枚になるようにカードを引き、その中身を確認する。

 慣れない服装でのデュエルだが、それを意識の外へ置いて敵を見据えて構える。

 相手はタイタン、イカサマありとはいえ十代と対等に渡り合い、デュエリストとしての確かな実力を証明している。

 

 

「私の先行、カードをドローする。私は『デーモン・ピカドール』攻撃表示で召喚し、そしてリバースカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

 闇のデュエリストになったにしてはあっさりとした、随分と小ぶりな動きだった。

 召喚された『デーモン・ピカドール』の攻撃力は1600であり、守備力は1200の低級モンスターだ。

 骨の闘牛に跨る白い仮面の悪魔が、こちらをじっと見据えてくる。

 

 

「……私のターン、ドロー!」

 

 

 私のターンとなり、私はデッキから1枚のカードを引いて手札を6枚にする。

 手札の中身は魔法カードが3枚、モンスターカードが3枚であり、私の手札には頼もしい仲間達がいてくれている。

 そして、その仲間達の中には私のデッキの新しいカード、『ハサン』の名を持つカード達も含まれるのだった。

 

 

「私は手札の『英霊 百貌のハサン』の効果を発動する。このカードを相手へ見せることで、私のフィールドに攻守1300の『百貌トークン』1体を特殊召喚する」

「ちっ……」

 

 

 私が手札のカードを開示したことによりフィールドには紫の髪をした黒褐色の女性が白い髑髏のような仮面をつけて現れ、そしてその女性が私の手札に戻ると同時に、その女性と入れ替わるように1人の男性が白い髑髏のような仮面をつけて現れる。

 彼は百貌のハサンが持つ貌の1つ、《基底》のザイードだった。

 攻撃力・守備力は1300であり、決してその攻撃力は高くない。しかし召喚権を使わずにモンスターを並べられるというのは、得難い利点を齎してくれるものだ。

 

 

「私はフィールドの『百貌トークン』を生贄に捧げ、レベル5の『英霊 呪腕のハサン』を召喚する!」

「攻撃力2000のモンスター……!」

 

「私は『英霊 呪腕のハサン』で攻撃力1600の『デーモン・ピカドール』に攻撃!」

 

 

 ハサンの手から暗がりに紛れる黒いナイフが投擲され、それらがピカドールの赤い身体を刺し貫いていく。

 最後に放たれたナイフがピカドールの仮面を貫き打ち破ると同時にピカドールの肉体が砕け散り、ピカドールに刺さっていたいくつものナイフが床に落ちて音を立てる。

 攻撃力の差分の400が相手への戦闘ダメージとなり、タイタンのライフが残り3600となる。

 

 

「くっ……!」

「私はこれでターンエンド」

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

 相手がデッキから1枚のカードを引き、その口角をあげて笑う。

 相手のフィールドには伏せカードが1枚あるのみであり、相手の手札は5枚、現状こちらが優位な状況だった。

 しかしタイタンはそれでも不敵に笑い、その黒いコートを翻して笑う。

 

 

「フハハハッ!!今までのお遊びは終わりだ。これから始まるものこそが本物の闇のデュエルであり、貴様を絶望の縁へと叩き落とす舞台となる」

 

「私はフィールド魔法『ダーク・アリーナ』を発動!」

 

 

 フィールドが濃い闇に覆われ、黒い濃霧となってフィールドのモンスター達の姿を隠す。

 濃い闇の気配が辺りを包み、逃げ道も何もかもを暗い闇が塞いでしまう。

 足元すら確認できないほどの暗いフィールドで、霧の向こうに薄らとだけ見えるタイタンを見据える。

 

 

「フフフフ……このフィールド、『ダーク・アリーナ』の中では攻撃可能な全てモンスターは必ず攻撃せねばならず、そして相手モンスターが戦闘を行う相手を、攻撃を受ける側のプレイヤーが選択できるようになるのだよ」

 

「さらに私は儀式魔法『マタドール降臨の儀式 ダーク・パセオ』を発動!手札・フィールドからレベルが6以上になるようにモンスターを墓地へ送る。私は『デーモンの召喚』を墓地へ送り、手札から『デーモンズ・マタドール』を儀式召喚する!」

 

 

 現れたのは人の顔を持ちながら、明らかに人ならざる存在である黒い戦士。

 その腕は異様に長く、昆虫を思わせる硬質さを持つ腕を広げ、その腕から伸びる蝙蝠の羽のような赤い部位を闘牛のマントのように靡かせていた。

 身体のほぼ全てが黒い装甲の覆われており、邪悪な印象を抱かせる風貌をしている。

 

 

「このコンボが完成した時点で、もう貴様に正気は残されていない。諦めてサレンダーするのならば、今のうちだぞ」

「どんなコンボかも分かってないのにサレンダーするも何もないでしょ。それに、そんなコンボなら俄然やる気が出てきた」

 

「ふん、ならば篤と味わうがいい。さらに私はダメ押しに『デーモン・バンデリジェーロ』を召喚!」

 

 

 現れたのは緑色の蛇のようなモンスターであり、その顔は悪魔のように凶悪な顔で、その牙を剥き出しにして赤い眼光をギラつかせている。

 攻撃力900、守備力600の貧弱なモンスターでありながら、その威圧感は確かにデーモンの名に相応しい圧力を孕んでいた。

 タイタンはその白い仮面の下で悪魔のような微笑を浮かべ、口角を上げながらその効果を宣言する。

 

 

「バンデリジェーロは、召喚に成功した時に相手フィールドのモンスター1体を選択し、そのモンスターを破壊する効果を持つ。私は『英霊 呪腕のハサン』を選択し、破壊させてもらう。霊は冥府へとお帰り願おうか」

「くっ...」

 

「バンデリジェーロは、召喚したターンに攻撃することが残念ながらできないモンスターでね、私はこれでターンエンドだ」

 

 

 フィールドには攻撃力・守備力が共に0の『デーモンズ・マタドール』と、攻撃力900で守備力が600の『デーモン・バンデリジェーロ』がおり、伏せカードが1枚伏せられている。

 バンデリジェーロはレベル3のため、召喚時効果以外の効果を持ってる可能性は少ないが、問題はレベル6の儀式モンスターであるマタドールだ。

 あれだけのコストを払う儀式モンスターが、ただの攻守0のモンスターではないのは当然として、そこにどんなタクティクスが隠されているのかが分からない。

 

 

 私はカードをドローする。

 

 

効果モンスター

戦士族・闇・星5・攻2000守1500

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、どちらか1つしか発動できない。

①:手札のこのカードを相手に見せて発動できる。自分フィールドに「百貌トークン」(戦士族・闇・星4・攻守1300)1体を特殊召喚する。

②:このカードの攻撃力・守備力を200ダウンし、自分フィールドに「百貌トークン」(戦士族・闇・星4・攻守?)1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンはこのカードと同じ攻撃力・守備力になる。

効果モンスター

戦士族・闇・星5・攻2000/守1500

①:このカードはリリースなしで召喚できる。

②:特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1000になる。

③:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。そのモンスターを破壊する。このカードの攻撃力・守備力はその破壊したモンスターのそれぞれの元々の数値の半分アップする。

効果モンスター

戦士族・闇・星5・攻2000/守1500

①:このカードはリリースなしで召喚できる。

②:特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1000になる。

③:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。そのモンスターを破壊する。このカードの攻撃力・守備力はその破壊したモンスターのそれぞれの元々の数値の半分アップする。

効果モンスター

戦士族・闇・星5・攻2000/守1500

①:このカードはリリースなしで召喚できる。

②:特殊召喚またはリリースなしで召喚したこのカードのレベルは4になり、元々の攻撃力は1000になる。

③:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。そのモンスターを破壊する。このカードの攻撃力・守備力はその破壊したモンスターのそれぞれの元々の数値の半分アップする。






小鳥遊優花:ハサン達がカードプールに入ってきてウハウハな人。デュエルを楽しんでる。

タイタン:平静を装って紳士風に振る舞うけど普通に一喜一憂してる人。

主人公の名前を今さら小鳥遊優花にするのはあり?

  • 名前の法則的にそっちの方があり
  • ここまできたら慣れたからなし
  • どっちでもいい
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