GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

34 / 50
セブンスターズ加入

 

 

 私はセブンスターズとなるため、そのセブンスターズの1人であるタイタンと戦い、そのデュエルを私の勝利で終わらせた。

 フィールドに張られていた『ダーク・アリーナ』の闇が晴れ、すぐに暗い洞窟へと姿が戻される。

 暗い闇に目が慣れた時、影の闇の中で床に倒れ込む姿と、その呻き声が私の五感へと届けられた。

 

 

「い、嫌だ、やめろ……!闇になど戻りたくない……!」

 

 

 どこからともなく現れた蠢く何かによって、男の身体は黒く覆い隠され異界へと引き込まれようとしていた。

 悍ましく蠢くそれら一つ一つに顔があり、怨嗟や大欲のような黒い感情を思わせる表情で男を飲み込もうとしている。

 タイタンの身体は四肢の先から闇へと染められ、恐怖に喘ぎながら何かの中に沈められていく。

 

 

 私は1枚のカードを、その闇の中のタイタンへ向ける。

 

 

「メディア、お願い」

 

「はぁ...

 破滅すべき全ての呪符(ルールブレイカー)ッ!!

 

 

 禍々しい紫色に輝く歪な形の短剣をその手に持って現れた彼女が溜め息を吐き出し、その剣を振るいその短剣に込められた力を扱う。

 ルールブレイカーはあらゆる魔術契約を初期化し打ち消す力を持ち、その振るわれた宝具によって闇の契約は初期化され、男の身体が光を放って闇より引き摺り出される。

 しかし闇の力を全て打ち消したために彼の身につけていた闇のアイテムの効力すらも短剣が打ち消し、その白い仮面を散り散りに砕いた。

 

 

「こ、これは……!私は一体……!」

 

「ん、英霊の力を使って君の契約をなかったことにした。もう闇に飲まれることはないよ」

「おお、おお……!感謝する!ありがとう……!!」

 

 

 タイタンは闇に飲まれずに済んだことに喜び、私の手を取って首を垂れて縋っている。

 彼の両手に包まれた右手には彼の手汗が伝わり、顔を伏せた彼の声からは心の底からの安堵が滲んでいた。

 しかし、私と彼を見つめる7人の視線がより一層濃いものとなり、水面に映る影丸理事長の姿が揺れる。

 

 

「闇の契約を踏み倒しおったか……」

「ん、そうだよ」

 

 

 水面に映る理事長が感嘆の声を上げ、こちらを品定めするようにその目を細める。

 私が肯定したその事実に対しその場にいる他のセブンスターズ達がじりじりと寄り、今にも触れそうな距離で眼光を鋭くして私とタイタンを見ている。

 タイタンは縮み上がり私の後ろへと隠れ、背中を丸めて弱々しい様子で震えている。

 

 

「しかし、その者は闇のゲームに負けた。闇の力をも失い闇のデュエリストとしての力すら失くした其奴を、生かして帰すわけにはいかんな」

「ひぃっ!」

「なら、提案がある」

 

「提案だと?」

「このタイタンを、私の下につけて。雑用に使うから、そうすれば生かしておく価値があるでしょ」

「な、なんでもする!だから、助けてくれ……!」

 

 

 私としては、生かす方法があるのに無闇に人を見殺しをしたくはない。

 この形でならセブンスターズの陣営から逃すわけじゃないから止める必要はないし、目的通りに理事長を止めることができればその時点でタイタンは一般人に戻るだろう。

 理事長は私の言葉に唸り、暫しの沈黙の後にゆっくりと口を開く。

 

 

「良いだろう。お前の加入を認め、その下にタイタンをつけ側仕えとする。その代わり、貴様にはタイタンと共に雑事に就いてもらう」

「わかった」

「ああ!感謝する……!」

 

 

 セブンスターズの中で私がやる仕事は増えたけど、それでも人1人救えるなら安いと思う。

 ここにいる人達にはそれぞれ闇のゲームに手を出すだけの理由があり、そのために自分の大事なものをかけているんだろう。

 それはきっと本人たちも納得しているし、仕方のないことだ。しかし私は、それによって失われるような命でも、救えることなら救いたい。アルトリアやエミヤなら、きっとそうするから。

 

 

「時はここに満ちた。お前達の力が我に約束し、運命のカードへ導く。先陣を切るのは誰か」

 

 

 理事長が空気を変えるように一言を放ち、その言葉を聞いたセブンスターズ達の表情が引き締められる。

 先陣、つまり最初に七精門の鍵を取りに行く初陣を行う刺客であり、闇のゲームによってデュエルアカデミアの人間を狙う闇のデュエリストとなる。

 じっとりとした緊張感が走り、闇に紛れる7人の闘志が漏れ出しぶつかり合う。

 

 

「私が行こう」

ダークネスか……」

 

 

 黒い仮面を着ける茶色の髪の男が、その黒いコートを揺らしながら前へ名乗り出る。

 男はダークネスという者であり、その胸には金の首飾りが輝いていた。

 そしてその場を治める首魁の一声によって最初の刺客としてダークネスが任命され、私もそれに付いていくこととなってその場は解散になった。

 

 


 

 

 次の日、私は鮫島校長に呼び出されていることを大徳寺先生に告げられ、十代や万丈目と共に校長室へ向かいカイザーやクロノス先生と合流して8人で中に入った。

 そこでは鮫島校長からセブンスターズと七精門、そして三幻魔について説明され、いずれ攻め込んでくる7人に備えて私達に鍵を託すと言ってきた。

 8人の中のうちの私と大徳寺先生はセブンスターズに一員でもあるため、人数の多さも含めて少々妙な人選だった。

 

 






小鳥遊優花:セブンスターズ加入決定。鍵の守り手決定。

主人公の名前を今さら小鳥遊優花にするのはあり?

  • 名前の法則的にそっちの方があり
  • ここまできたら慣れたからなし
  • どっちでもいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。