GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

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鍵の守り手

 

 

 私はセブンスターズになることが認められた日の晩、私はダークネスを連れてデュエルアカデミアまで戻ってきた。

 ダークネスは黒いグライダーを使って空から潜り込もうとしていたが、私がメディアに頼んで2人でアカデミアまで運んでもらった。

 彼女曰く純粋な空間転移は魔法の領域らしく、彼女ができて且つ私への負担が少ない手段で運んでくれたらしい。

 

 

「感謝する。アサシンとその精霊よ」

「ありがと、メディア」

「こんな雑用みたいな役回り、2度と御免だわ」

 

 

 メディアは姿を消してカードの中へと帰り、微かな魔力を通して私と繋がり続けてるだけとなる。

 僅かなパスだけ繋げてこちらの異変には反応できるようにしている辺り、彼女はそれなりに面倒見が良いように見えた。

 そしてダークネスはその黒い外套を風に靡かせ、仮面の下で不敵な笑みで笑い声を漏らしている。

 

 

「くくく、実にお誂え向きじゃないか」

「何が?」

 

「貴様は感じないか、アサシン。この島には闇の力が芳醇に眠っており、そして闇のデュエルを行うのに向いている危険地帯も、この孤島には数多く存在している」

 

 

 ダークネスが想定以上の立地の良さに笑い声を発し、早々にどこかへと向かって歩き出してしまう。

 私はその後ろ姿を追いかけて軽い小走りで後ろを歩き、自分が戦うフィールドを選ぶ彼の後を追って行った。

 彼は澱みない足取りで火山の頂上へと向かい、音を立てる赤いマグマ溜まりの上で彼がフィールドを作り出す。

 

 

「ここでデュエルをするの?」

「ああ、適当な相手を見繕い、この場へ引き込んでそいつとそいつの仲間の命をかけたデュエルをさせる。そのためのフィールドだ」

 

「待った、無関係な人を巻き込むつもり?」

「……それを非道だとでも?闇のデュエルにおいてはそんなこと、些事も同然だな」

 

 

 彼はなんでもないような声音で言い放ち、闇の力を使って舞台を整形していく。

 そうしてデュエルフィールドを作り上げた彼が振り返り、ゆっくりとした足取りでこちらへ歩み寄ってくる。

 その黒い仮面の眼に心を覗き込まれるような気分を味わいながら、私は口を開き自分の意思を彼に与える。

 

 

「別に、理由もないのに、人を見殺しにするつもりがないだけ。本当に死にそうになったら、巻き込まれた人たちは私が助ける」

「ふむ、まぁ良いだろう。あくまでも目的は鍵の守り手だ」

 

「それで、今からデュエルするの?」

「いや、今は多少闇の力を使ったからな。明日の晩、その日に気の赴く相手を選ぶとしよう」

 

 

 彼はそう言って山の下の森の方向へと歩み出し、暗い闇の中へとその姿を晦ませる。

 漸く1人になれた私は息を吐き、変装を解いてレッド寮の自室へと戻り、荷物の整理をしてからベッドで横になる。

 いよいよ明日になる闇のデュエルへの漠然とした不安を抱えながら、目を瞑って夢の中へと落ちる。

 

 


 

 

 翌朝、私は夜遅くまで起きていた影響で寝坊しそうになり、エミヤに優しく叩き起こされてからアルトリアと一緒にご飯を食べ、十代達の後を追ってアカデミアに向かった。

 今日は大徳寺先生による精霊学の授業であり、いつも通りに寝ていた十代が、授業の終わりに先生から指名をされて校長室へ呼び出される。

 その後、万丈目や三沢や明日香も指名され、私と大徳寺先生もそれについて校長室へ出向いた。

 

 

「おや、あなた方も校長に呼び出されたノーネ?」

「そうなのにゃ〜、みんな校長からの指名なのにゃ〜」

 

「ティラミスふ〜み!これは間違い探しでスーノ?仲間外れが1人2人といるノーネ!」

「「気にすんな(しないで)、万丈目」」

「お前らだ、お前ら」

 

 

 クロノス先生の小言を軽く流しながら校長室へ入ると、中で鮫島校長が椅子に座って待ち構えていた。

 真剣な表情をする校長に対してその校長の目の前に十代が立ち、それの横に並ぶように皆が一列になる。

 神妙な面持ちの校長がゆっくりと私達8人を見回し、一度深い呼吸を行なって口を開いた。

 

 

「君たち8人を呼んだ理由を説明するためにはまず、私は『三幻魔』についてお話しなければなりません」

「三幻魔?」

 

「ええ、この学園の地下に封印されており、古くから伝わる言い伝えを持つ強大な力を持つカードです」

「この学園ってそんなに古いのか?」

「黙って聞いてろ……」

 

 

 鮫島校長が話を続け、時折十代の横槍やクロノス先生からの十代と私に対する嫌味が入りながら説明を受ける。

 曰く、三幻魔の封印が解かれれば闇の力によって人々の心は乱され、世界は無に帰すこと。曰く、その封印を解くための鍵を奪う手段はデュエルしかないということ。

 鮫島校長は一通り説明し、セブンスターズについても言及してから、その封印の鍵が入っている箱を開いた。

 

 

「君達にはこの7つの鍵を、それぞれ1人1つ守って欲しいのです」

「1人1つ?でも、ここにいるのは8人だぜ?」

 

「ええ、ここにいるのは私がその腕に信頼を寄せる8人のデュエリストです、一部藁に縋る思いで集めた者もいますが。しかし、それでもあなた方はまだ子供であり、闇のデュエルとは大いなる危険と責任が伴うものです」

 

「この話を聞かなかったことにしても構いません。その場合、私含む数人の教員達を対処に当てます。1人あたりの負担は増えますが、それでもなんとか食い止めて見せます」

「校長……」

 

 

 校長は私達の負担にならない慮った物言いで提言し、それだけ危険なものだとして警告をする。

 私達はその言葉を重く受け止め、しっかりと校長の顔を見据えて決意を新たにする。

 クロノス先生が最初に動き出し、校長の机に置かれた鍵を手に取り、十代達がそれに続く。

 

 

「校長、脅かしはいけませン〜ノ。つまり、悪質な道場破りに対し、アカデミアの維新を見せつければ良い。ただそれだけのことなノーネ」

「う、うん。今はその認識で構わないが……」

 

「だけどこんな面白そうなこと、やらないわけにはいかないよな」

「能天気め、まぁ校長が俺を呼んだことは正解だったと言っておこう」

「私は、そんな話を聞いて黙って見ているなんてできません」

「俺も、こんな話を聞いたからには絶対に戦う。そして、俺の数式で勝ってみせる」

「俺も同じだ。話を聞いたからには是非もない」

「……じゃあ、最後の鍵は私が貰う」

 

「闇のデュエルは勝つにせよ、負けるにせよ、大きなリスクが伴います。そのため大徳寺先生には、もし危険な状況になった生徒が出た時のケアと、もしもの時の代打をお願いしたいです」

「わかりましたなのにゃ〜」

 

 

 大徳寺先生以外の7人が鍵を受け取り、それについていた紐を使って自身の首にかける。

 校長室の中、私達は8人で決意を固め、校長室を後にしてそれぞれ元の場所へ向かう。

 しかし、私だけは知っている。その闇のデュエルは今夜行われることを。

 

 






小鳥遊優花:大徳寺先生と自分はどっちもセブンスターズだし、どっちが持ってても同じかなーとか考えて手に取った人。

主人公の名前を今さら小鳥遊優花にするのはあり?

  • 名前の法則的にそっちの方があり
  • ここまできたら慣れたからなし
  • どっちでもいい
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