GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

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十代vsダークネス セブンスターズ初戦デュエル(6)

 

 

 エンドフェイズになり、ダークネスのフィールドにジークフリートが舞い戻る。

 光を吸い込むような黒い衣装のダークネスとは対称的に、その銀の鎧が眩しい輝きを放っている。

 ダークネスの残りライフは300であり、俺のライフは残り2600だった。

 

 

「私は『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)』を再び『英霊 ジークフリート』に装備する!そしてジークフリートでワイルドジャギーマンを攻撃ッ!」

 

天魔失墜──バルムンクッ!

 

「くっ!」

 

 

 戦士と騎士が正面からぶつかり合い、激しい激突と共に俺のモンスターが破壊される。

 攻撃力2600の男ではジークフリートの4000を受け止めることはできず、俺のライフと魂には1400の戦闘ダメージに相当する痛みが溢れて出てくる。

 俺のライフは残り1200であり、俺のフィールドにはレッドアイズが静かに佇んでいる。

 

 

「私はこれでターンエンドだ。だが私はエンドフェイズに、速攻魔法『サイクロン』を発動し、貴様の『フュージョン・ゲート』を破壊する!」

「くっ!俺のターン、ドロー!」

 

「俺はレッドアイズの攻守を変更!カードを1枚伏せて、ターン終了だ!」

「また、その場凌ぎの戦術か。だが、そんなことをしていていいのか?」

 

 

 ダークネスが顔にこちらを急かすようなニヤけ面を貼り付けて、顎を向けて俺の視線を誘導してくる。

 示されるがまま横を見れば、そこには既に翔と隼人を守っていた光の防壁がほとんどなくなっている情景が広がっており、2人は少し跳ねる程度の溶岩にすら怯えて身体を抱え合っている。

 いつマグマに落下しても不思議じゃないほどの絶対絶命の2人を見て、焦りが滲み出そうになりながら俺は奥歯を噛み締めてそれを隠す。

 

 

「翔!隼人!」

「もうあと幾許もないだろうな」

 

「くっ!」

 

 

 波打って跳ねる赤いマグマは2人の肌を掠めそうなほどであり、翔も隼人も恐怖に震えている。

 しかし、2人の間を縫うように通り過ぎる影があり、その影が2人の身体を抱えて火山の外へと運び出した。

 その影は黒い外套を着ており、白い髑髏のような仮面をつけていた。

 

 

「ふん、アサシンの奴め……」

アサシン……?」

 

 影の人物が火山の噴火口の付近まで飛び上がり、翔と隼人をそこで投げ捨てるように解放すると、すぐにその姿を黒い霧に変えてしまう。

 何もかもが謎のまま話が進み、2人の人質が解放されることになるが、闇のゲームそのものは既に進行しているため止まることはなかった。

 ダークネスが意識を切り替えるように息を吐き、自身のデッキへと手を伸ばした。

 

 

「私のターン、ドロー!私は魔法カード『死者蘇生』を発動する!」

「死者蘇生だと……!」

 

「これにより私は墓地の『真紅眼の闇竜(レッドアイズ・ダークネスドラゴン)』を自分のフィールドに特殊召喚する!死した竜の怒りを束ね、再び現世へ現れ出でよッ!

 真紅眼の闇竜(レッドアイズ・ダークネスドラゴン)』ッ!!

「切り札が、2体……!!」

 

 

 邪悪な気配を纏う闇の黒竜と、清廉な気配を纏う竜殺しの騎士が並び、視線だけで人を射殺さんばかりの圧が放たれる。

 ダークネスドラゴンには墓地のドラゴン族モンスターの数だけ攻撃力が上がる特殊能力があり、そして今の相手の墓地には5体のドラゴンがいる。

 攻撃力の上昇幅はドラゴン1体毎に300ポイント、つまり元の2400の攻撃力が1500ポイント上昇し、脅威の3900の攻撃力となってフィールドに顕現している。

 

 

「バトルだ!私はジークフリートでレッドアイズを攻撃ッ!」

「させない!罠カード『スーパージュニア対決!』を発動する!プレイヤーは互いの最も攻撃力の低い攻撃表示モンスターと、最も守備力の低い守備表示モンスターで戦闘を行い、その後そのターンのバトルフェイズを終了する!」

 

「ちっ!ダークネスドラゴンよッ!奪われしレッドアイズを喰らい糧と成せ!

 ダークネス・ギガ・フレイムッ!!

「くっ!だがこれで、ジークフリートの上昇した攻撃力は元に戻る!」

 

 

 俺の手札は残り2枚、そしてどちらも魔法カードであり、次のターンを凌ぐにはモンスターか罠カードが必要だった。

 ただモンスターを伏せるだけでは相手の第二打で葬られることになり、ただの罠カードでは相手の攻撃を防ぎ切れるか怪しかった。

 俺のフィールドはモンスターゾーンも、魔法&罠ゾーンも全てがガラ空きだ。

 

 

「俺のターン、ドロー!俺は魔法カード『死者転生』を発動する!」

「死者転生だと……?」

 

「俺は手札のカード1枚を墓地へ送り、代わりに墓地のモンスター1体を手札に加えることができる!俺は『E・HERO バブルマン』を手札に加える!」

 

「そしてバブルマンを守備表示で召喚し、効果発動!このカードが召喚・特殊召喚した時に、自分のフィールドにバブルマン以外のカードが存在しない場合、俺はデッキからカードを2枚ドローする!」

 

 

 デッキからカードを2枚引き、そのカードを確認して俺は笑みを浮かべた。

 1枚は罠カード、そしてもう1枚はデュエルキング、遊戯さんから貰った俺の相棒のカードだったからだ。

 ハネクリボーの精霊が現れ、俺の周りをふわふわと漂い始める。

 

 

「クリクリ〜!」

「ハネクリボー!」

 

「ふぅ……よし、俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 俺の手札はハネクリボー含めて2枚、そしてフィールドには守備モンスターと伏せカードが1枚ずつある。

 相手のライフは残り300、何かの方法で300を削るだけで勝てるのに、俺にはその一押しが見つからない。

 絶望的な戦況だが、それでも相棒が近くにいるだけで勇気が湧いて勝てる気がしてくる。

 

 

「私のターン、ドロー!私は『火竜の火炎弾』を発動する!その効果により、貴様に800のダメージを与える!」

「ぐぅ!」

 

「私はジークフリートでバブルマンを攻撃する!

天魔失墜──バルムンクッ!

「リバースカード発動!『ヒーロー・バリア』ッ!俺のフィールドに『E・HERO』がいる時に発動し、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」

 

 

 バブルマンの前に鋼のプロペラのようなものが回転しながら現れ、それが電気のようなエネルギーを纏ってジークフリートの剣を防ぐ。

 決めきれなかったことに対してダークネスが表情を歪め、仮面の下で苦い顔を浮かべながら睨みつけてくる。

 互いのライフはダークネスが300で俺が400、フィールドのモンスターに大きな差はあるがいよいよ佳境の段階だった。

 

 

「ダークネスドラゴンでバブルマンを攻撃ッ!

 ダークネス・ギガ・フレイムッ!

「くっ!バブルマンは破壊される!」

 

「しぶとい奴め。ターンエンドだ」

 

 

 何とか凌ぎきれた相手ターンが終わり、俺のターンのドローフェイズとなる。

 しかし俺のフィールドには再びカードが1枚もなく、そして手札もたったの2枚。

 身体はボロボロで立っているのがやっとな身体でも、俺の心にはワクワクが溢れて仕方がなかった。

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「俺は魔法カード『強欲な壺』を発動!カード2枚ドローする!」

 

 

 手札に加えた2枚のカードを確認し、俺は胸に溢れる喜びに打ち震える。

 欲しいカードは全て揃い、勝つための方法は既に頭の中にあり、あとはそれを全力で相手にぶつけるだけ。

 口角が上がるのを感じながら、俺は手札のカードを2枚使用する。

 

 

「俺は『ハネクリボー』を守備表示で召喚し、カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

「また守備固めの逃げか!」

 

 

 俺の相棒、ハネクリボーが愛らしい姿のまま防御姿勢をとり、勇ましい表情でダークネスを睨みつけて構えている。

 そして、ハネクリボーとリバースカードを伏せたことにより、俺の手札は残り2枚になった。

 ダークネスは訝しげにこちらを見据えながら、自身のデッキからカードを引いた。

 

 

「ハネクリボーは破壊され墓地へ送られた時に効果を発動し、そのターンのダメージを0にするモンスター。ならば私は、手札から魔法カード『守備封じ』を発動する!」

「ハネクリボーが攻撃表示に……!」

 

「ハネクリボー自身の効果が発動する前ならば、その戦闘ダメージによって貴様を屠ることも可能となる。ダークネスドラゴンの攻撃ッ!

 ダークネス・ギガ・フレイムッ!!」

 

 

 暗黒の瘴気を孕む闇の黒竜が天高く飛翔し、夜空の闇に溶けるようにその闇をより深いものとする。

 その口から放たれる業火は黒より黒く、悍ましい怨嗟と恐ろしい呪いが込められ、邪悪な力が込められた巨大な黒炎の弾となる。

 誇り高き竜達の冥府からの怨念が形となり、その純白の美しい翼を汚し燃やし尽くそうと迫る。

 

 

「俺は速攻魔法『進化する翼』を発動する!!」

「なにっ!」

 

「フィールドのハネクリボーと2枚の手札を墓地へ送り、俺はデッキから『ハネクリボー LV10』を召喚する!」

 

 

 猛火に包まれたハネクリボーが眩しい光に包まれ、その姿をより神々しい、そして雄々しいものへと変える。

 翼はより大きく、より美しく変わり、それはまるで竜のように神聖な美しさ持つものになる。

 竜の頭部を模した金色の鎧を纏い、その純白の両翼を大きく広げ、天へと舞い上がる。

 

 

「進化したハネクリボーの効果!このカードをリリースすることで相手モンスターを全て破壊し、その元々の攻撃力の合計分のダメージをお前に与えるッ!」

「なんだと!?」

 

 

 天へと昇るハネクリボーがその雄々しい翼を力強く羽撃かせ、ダークネスドラゴンよりもより高い空へと翔け上がる。

 そしてその美しい翼が光を放ち、闇の広がる夜空の全てを眩い光で優しく照らし包み込む。

 ハネクリボーが激しい光を纏って急降下し、夜を支配する闇の竜を地に落とさんとその身を加速させて黒竜と共にダークネスへ迫る。

 

 

「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

 

 苦しみの断末魔を上げ、ダークネスは膝をついてその身を光に焼かれる。

 辺りからはその叫びに呼応するように炎が噴き上げ、今にも噴火しそうなほどにマグマが激しい動きで揺らぐ。

 ダークネスの叫び声がより一層苛烈になり、それと同時に視界が光に包まれ白く染まった。

 

 

装備魔法

「英霊 ジークフリート」「英霊 クリームヒルト」にのみ装備可能。

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:相手フィールドにドラゴン族モンスターが存在する場合、装備モンスターの攻撃力は1000アップする。

②:フィールドの表側表示のこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札に戻す。

③:「英霊 クリームヒルト」に装備されているこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキ・墓地から「流離魔剣・聖妃失墜」を手札に加える。

効果モンスター

戦士族・光・星8・攻3000/守2500

①:このカードは相手の魔法カードの効果を受けない。

②:自分・相手ターンに1度、発動できる。このカードをエンドフェイズまで除外する。






遊城十代:苦戦勝した人。この後は気絶した。
小鳥遊優花:オリ主なのに出番がほぼなかった人。カイザー達と一緒に十代に合流する
天上院明日香:この後、兄を見て泣くことになる人

ダークネス:しばらく封印。

作品の問題点がどこにあるか教えてほしい

  • キャラクター関連
  • 展開・ストーリー関連
  • 設定・説明関連
  • セリフ・地の文関連
  • 前書き・後書き・投稿時間等作品外関連
  • 作者関連
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