GX世界の英霊デッキ使い   作:超融合は許さない

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ダークネス戦リザルト

 

 

 十代はダークネスと戦い、激戦の果てになんとか勝った。

 しかし十代はダークネスとの闇のデュエルで魂を幾度となく焼き焦がされており、見た目では分からないながらもその負担は推し量れた。

 私は一度十代達のいた場所から離れてアサシンとしての変装を解き、そして小走りで十代達の場所へ戻ろうとする。

 

 

「優花!」

「あれ?三沢にカイザー、2人も来てたの?」

「ああ、明日香がいつもの場所に来なかったから不審に思ってな。そしてこの山の上から光が見えた」

 

 

 闇のデュエルの気配を感じて光の中心へと向かうカイザーと三沢に合流し、2人を連れて十代の元へ向かう。

 道中でブルー寮から走ってきた万丈目が荒い息のままに合流し、互いに詳しい事情の説明を後回しにして走った。

 そして、目的の場所に辿り着くと十代とダークネスがそれぞれ地面に倒れ伏しており、2人とも弱々しい浅い呼吸音をたてて気絶している。

 

 

「十代!」

「気絶してやがる……」

「闇のデュエルをしたのか。なら、向こうに倒れているあの男がセブンスターズの……?」

 

 

 十代を囲む翔と隼人に混じるように三沢と万丈目が駆け寄り、十代の呼吸や脈、そして心拍を測って確かめていく。

 十代の周りにはその4人しかおらず、明日香が入っていないことに疑問を抱いていると、彼女がダークネスを抱き抱えて顔を伏せているのが視界に入る。

 カイザーと私はその様子を見て妙だと感じ、強い力でダークネスの身体を抱きしめている明日香の元へ歩み寄る。

 

 

「明日香……?」

「魂が、別の魂が入っていたの……!だから、その魂が封印されて、元の魂が残って──」

 

「一体、何を言ってるんだ……?」

「分からないの……?吹雪兄さんよ……!」

「ッ!」

 

 

 明日香が涙ぐみながら顔を上げ、抱き抱えている男の正体が自分の兄であったことを訴えてくる。

 それは普段の勝気ながらも優しい彼女とは程遠い様子で、年頃の少女らしさの残る喜びと慈しみに溢れた声音だった。

 その男、吹雪の顔からは既にダークネスの黒い仮面は外れており、いつか見かけた写真と同じ端正な素顔を晒していた。

 

 

「吹雪……!」

「その人が明日香の……」

 

 

 様子を見る限り、いくら身体を操っていたのがダークネスとはいえ先ほどの十代との闇のデュエルのダメージは吹雪さんの肉体に残っているようであり、十代共々魂が重傷であると見立てられた。

 気絶したばかりの2人を下手に動かすわけにもいかず、私達は2人の乱れた心拍や浅くて荒い息遣いが収まるまで側に寄り添っていた。

 震える細い指先で兄の顔を撫でる明日香が静かに抱きしめる力を強め、嗚咽を堪えるような小さい声だけがその場に響いた。

 

 


 

 

 その後、脈拍と呼気が安定してきた十代と吹雪さんを三沢とカイザーがそれぞれ背中に負ぶり下山し、保健室まで運んで鮎川先生に軽い事情を説明して診てもらうことになった。

 2人とも外傷はなく、どちらも命に別状はないが昏睡状態に近い容態であり、下手に刺激せずに当人達の回復力に任せるしかないとのことだった。

 私はそのことについて大徳寺先生に意見を尋ねるためにレッド寮へと帰り、大徳寺先生と部屋で2人になった上で音無のハサンに頼み、外に声が漏れないように仕掛けをしてもらった。

 

 

「それで先生、十代は大丈夫そう?」

「うーん、それは先生からも意見し難い問題だにゃ。先生自身、鮎川先生以上の意見は持ち合わせてないのにゃ」

 

 

 先生は膝の上で欠伸をするファラオを優しい手つきで撫で、申し訳なさそうな声音で現状の説明をしてくる。

 そして先生の膝から飛び降りたデブ猫のファラオが部屋の中で悪戯を始め、先生がそれに気を取られそうになっているのを見て私は妖美のハサンにお願いする。

 ハサンが頷くと数人のハサンが集まってファラオを囲み、ファラオのご機嫌をとりながら寝かしつけ始める。

 

 

「助かるのにゃ〜」

「続き、分かることだけでも話して」

 

「うーん、強いて言うとすれば、今十代くんたちに必要なのは元気だけど、それそのものを与えようとするより本人達に作ってもらえる環境の方が望ましいのにゃ」

「つまり?」

 

「つまり、リラックスしてもらうことだにゃ〜」

「リラックス……」

 

 

 大徳寺先生から言われた言葉に私は首を傾げ、十代をリラックスさせる方法について悩む。

 そもそも、私も十代もデュエルのワクワクを求めて刹那的に生きているようなところがあるし、特効薬になるようなリラクゼーション方法は思いつかない。

 十代を危険に晒したことに罪悪感があるため、少しでも回復させたいとは思っているが、何をどうすれば良いのか皆目検討がつかない。

 

 

「まぁ、今は保健室のベッドで静かに寝てるのが一番なのにゃ。もしあれだったら、手とか繋いであげると夢の中でも安心できて回復も早くなるかもしれないのにゃー?」

「ん、分かった」

 

 

 自分にやれることが少ないと悟りながらも、私にもできることを知って少し安心してきた。

 大徳寺先生のアドバイスを聞いた私は早速夜の暗い保健室へと向かい、しばらくの間は十代の側にいることにした。

 そして夜が深まってきた頃、私はセブンスターズのアサシンとして、セブンスターズの第2の刺客である吸血鬼に呼び出された。

 

 

作品の問題点がどこにあるか教えてほしい

  • キャラクター関連
  • 展開・ストーリー関連
  • 設定・説明関連
  • セリフ・地の文関連
  • 前書き・後書き・投稿時間等作品外関連
  • 作者関連
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