第77話 幼き日の『面影』
潜っていくのは緑地のアーチであった。前に進めば進むほど、可憐な花は咲き乱れ、広大な草原が広がっている。
肺の中に取り込んだ空気は、少し甘いくらいだ。その甘さの中に、吹きすさぶ山稜の険しさ、自然の厳めしさが混ざっている。飲んだ事はないが、恐らくは酒類が該当するのであろう。酔いとしらふの間を行き来するかのように、自分はくるくると回転してから背中から草原に倒れる。
何だか世界の再果てに唐突に辿り着いたかのような気分であった。無論、昂揚感はある。それに付随しての緊張感も。
だが、目に入る全てがこの世界のメッセージそのものだ。
まさか、ここまで美しくそして果てしない麗しさを伴わせているとは思いも寄らない。一体何がどうなって、と言う理屈は後回し。今は、この自然界の祝福に酔いしれていたい――そう思った矢先、草むらから飛び出したのは小型の獣であった。
しかし、自分の知る動植物とはまるで異なる。
白く丸まった躯体に、植物を想起させる表皮。どれもこれも、現実世界の生き物とは思えない。
触れようとして、獣は少しだけうろたえたように後ずさる。
いけない、完全に警戒されている。
「あの……私、ここがどこなのかなって――」
「それはその子に聞いたって分からないよ?」
出し抜けに言葉が振りかけられる。ともすれば見知らぬ動物との邂逅が物語の始まりを予見させていたのもあるが、獣を抱えたのは金髪の少女であった。
水色のドレスに身を包み、背丈はさほど高くはないが凛としている。絹のような髪に、きめ細かい白磁の肌。頭頂部にはリボンを巻いており、ぴょこんとさながらウサギの耳のように立っている。
「……あなたは……」
「この子ね、怖がりだから。けれど、シェイミがいきなり出て行くなんて珍しいのかもね」
シェイミと呼称された動物は少女に懐いているようで愛おし気に頬ずりしている。それを少女も嫌がっていないのか、頬っぺたに口づけをしていた。
「……その……かしわもちみたいなのって……どうぶつなの?」
こちらの問いかけに少女は出し抜けにぷっと吹き出す。
「柏餅……かぁ! シェイミ、おもちだって!」
その言葉はシェイミにとっては不服だったのか、ぷいっと視線を背けてしまっていた。失敗したかと思っていると、少女はシェイミの背中を撫でる。
「けれど……考えた事もなかったけれど、確かにシェイミの身体はいい匂いがするし……ちょっと美味しそう?」
そう言うなりシェイミが少女の手から脱出し、その身には不釣り合いな威嚇を行う。
「ごめんってば! シェイミの事を食べたりはしないよ!」
少女が手を合わせて謝ると、仕方がないとでも言うようにシェイミはふふんと鼻を鳴らしていた。
ここまでのやり取りは動物と人間のやり取りと言うよりかは、どちらかと言えば対等な生物同士のやり取りに映る。それを不思議がっているのを悟られたのか、少女は首を傾がせる。
「ポケモンの事、もしかしてよく知らないのかな? もしかして、時空の裂け目から来たの?」
「じくうのさけめ……」
「あれだよ。結構前から問題になっていたんだけれど……そっか。あなた、“あっち側”から来たんだね。だったら戸惑いもよく分かるか」
何の事を言われているのか、まるで分からないままだったが、それでも金髪の少女にとって自分はまだ幼い存在なのは間違いないのだろう。少女の年の頃は十代の後半に映る。
「……あの、ポケモンって何なの? さっきの、シェイミみたいに……おとなしいいきものなの?」
「まさか! ポケモンは怖い生き物だよ? ただ……怖いだけじゃないって言うのが、あたしの持論っ! だってさ、相手の事が全然分かんなくったって、分かろうとすればそれはゼロパーセントじゃないじゃない? あたしは分かろうとしたいなぁ。ポケモンの事も、この世界の事も」
森羅万象全てに愛おしく思える価値があるとでも言うように少女は語る。ここまで器の大きい人間には未だ会った事はなかった。
否、そもそも自分はまだ五歳になったばかり。こんななりで世界の事を知った風になるのは間違いなのだろう。
「……けれど、いつものようにしていたら……こっちのせかいにきちゃって……」
「うーん、戻れるまで誰かが守ってあげないとダメそうだね。だってこの辺、一応は凶暴なポケモンも居るし。それならさ! あたしと一緒に居ようよ! そうすればきっと安全なはず! そうだよね、シェイミ!」
シェイミは先ほどのやり取りでへそを曲げたのか、つーんと澄ましている。それを少女はくすぐり攻撃で仲直りしようとしていた。
「このこの~! シェイミにそんな態度似合わないってば! だったら、決まりだよね! あたし、あなたを守ってあげる!」
ふふん、と自信満々に胸元を反らす少女にぺこりと頭を下げる。このままだと真っ当に生き残る事は出来そうにないのは五歳の自分でも分かったからだ。
「よろしくおねがいします。その……なまえとか……」
「そうだよね! 名前を知らないと話にならない! それはそう!」
少女は少しばかり天然が入っているのか、その立ち振る舞いに戸惑いつつも、小さい声で名乗る。
「私のなまえは……姫宮綺咲。その、姫宮でも綺咲でも、どっちでもすきなほうを……」
「じゃあ綺咲ちゃんっ! 早速仲良しになりましょう!」
下の名前をここまで距離を詰めて呼んでくる相手は初めてであった。これまで、姫宮財閥の令嬢と分かれば相手は真っ当に距離を詰めてくる事はなかったからだ。自ずと上下関係は生まれ、そして誰一人として対等な友人関係を築いてはくれない。
「……あの……」
「なに? もしかして呼び方に難があった?」
「い、いえ……っ。その、おなまえは……」
「あっれー? 名乗ってなかったっけ。まぁ、いいや。あたしの名前はね――アリス。アリスって言うのがあたしの名前かな」
アリス、と口中に繰り返す。何だか思ったよりもしっくり来た名前を反芻しているとアリスはそういえばと下唇を押し上げて思案する。
「さすがに手持ちポケモンが居ないと、もしもの時は危ないから。……でも、“あっち側”から来たんなら、なかなかに難しいか。じゃあしばらくはあたしのシェイミがあなたのポケモンも兼任かな」
「……シェイミが、私の……」
「うん、そう。それに、シェイミだってぶつくさ言っておいて、何だかんだで綺咲ちゃんの事、気にかかってるんでしょ?」
アリスの呼びかけにシェイミは相変わらず不機嫌であったが、それでも否定しない辺り同意ではあるのだろう。
「……って言うか、あれ? どうぶつ……じゃない、ポケモンのおもっている事、分かるの……?」
「当然っ! シェイミとはそれなりに長い仲だし、それにね? 優しさと勇気を持っている人間にポケモンは惹かれるものなのよ。だから、シェイミはまず初手で綺咲ちゃんを襲わなかったでしょう? それはきっと、この大地に悪感情を抱いていなかったからだと思う」
アリスが仰ぎ見たのは険しい白銀と茶褐色の山脈と、どこまでも広がるかのような草原であった。風が吹き巻き、そこいらかしこでするすると雑草を撫でていく。まるでこの世界そのものの祝福を受けたかのように、アリスの姿を陽光が照らし出す。
関節をじわりと温める、太陽光の加護。光を受けながら、アリスはこの愛おしい世界を包括するかのように大きく呼吸する。綺咲も真似るように深呼吸して、不意にむせてしまっていた。
「まぁまぁ。慣れるのはこれから先、いくらでも出来るしさ。ゆったりと行こうよ」
ぽんぽんと背中をさすってくれるアリスはこれまで見てきたどのような少女よりも麗しく、そしてそのかんばせに浮かんだ慈愛は本物のように思われた。
「……その、アリス……さん?」
「さんは要らないよ。あたし、これでも中身の精神年齢は低いし」
アリスの背丈はちょうど女子高生くらいであろうか。幼児体型気味ではあるものの、それでも五歳の自分よりかはよっぽど大人である。
「……じゃあ、アリス。ここって、やっぱりあぶないばしょなの? 私……まよいこんだ……んだよね?」
その問いかけにアリスは熟考の末に指を立てる。
「そうだ! 迷い込んだと言うよりも、この場所に流れ着いた、と見るのはどう? それなら、あたしが水先案内人になれるし、それにね? ヒスイ地方を嫌いになって欲しくはないなぁ」
「……ヒスイ地方っていうんだ。でも、こんなにもひろいとちがひろがっているなんて……」
「ヒスイ地方はその国土面積だけは他を圧倒しているからね。けれど、綺咲ちゃんも不思議な子。ポケモンが怖くないんだ?」
それは、と口ごもる。初対面のポケモンがシェイミであったのも功を奏したのだろうが、それ以上にこの土壇場でも危険性を感じない。まるで最初から、この感情がセッティングされていたかのように。
「まぁ、怖がらない事は大事! ポケモンは使い手の感情に左右されるからね。そういう点で言えば、あたし達ポケモンの使い手は“感情”だけはブレさせちゃいけないんだと思う。人間ってさ、その時々で都合のいい言葉を吐いたり、あるいはどうでもいい事に拘泥したりするもんだけれど、それってさ。ポケモンにとっては見透かされているんだと思うんだ」
アリスはシェイミの横腹を撫でながらヒスイの広大な土地を歩んでいく。その背中に続きながら、綺咲は考えていた。アリスの言う通りならば、自分はポケモンに好かれているのだろうか。少なくとも悪感情ではないのだろうと自身に言い聞かせていると、不意に草むらから飛び出してきたのは鋼鉄の表皮を誇る四つ足のポケモンであった。
「……コドラ、か。ちょうど肩慣らしにはいいわね。綺咲ちゃん、戦ってみる?」
提案されて思わず綺咲は頭を振る。
「む、むり……っ!」
「ふぅむ、正常な判断だけれど、あたしのサポートもあるからさ。やってみない?」
どうしてなのだろう。アリスの言葉はすっと胸の中に入ってくる。それこそ心の壁を作るような暇もなく。
「わ、わかった……。けれど、シェイミの事、私はなにもしらない……」
「じゃあこれ、握ってみてね」
アリスが差し出したのは白い端末であった。特徴的な意匠を施されたそれを受け取った瞬間、綺咲の脳髄がシェイクされる。明滅する情報網と、そしてろ過不可能なほどの濃度の戦闘記録。それらがほんの五年しか生きていない脳髄に巡らされれば、自ずと眩暈もしよう。後ずさった綺咲は鼻の奥が切れたのか、鼻血を滴らせていた。
「いまのは……」
「アルセウスフォンを使えば、五歳の綺咲ちゃんでもコドラくらいなら倒せるようになるって事! さぁ!」
分からない。分からないのに――シェイミを操る術が、戦う力が内側から溢れ出してくる。別段、戦闘狂になったわけでもないはずだが、シェイミの技構成、その特性、そして何を得意とするのか何を苦手とするのかが理解出来る。
「シェイミ! マジカルリーフ!」
先ほどまで言う事をまるで聞きそうになかったシェイミが弾かれたように動き出す。綺咲が命じた通りに、虹色の葉っぱを舞い散らせそれらが四方八方からコドラを射抜いていた。
「あ、コドラ……」
倒すのは少しだけ忍びない。さすがに傷つけるのは良心の呵責がある、と思っているとアリスが差し出したのは赤と白のツートンカラーのボールであった。
「これを投げてみて。コドラを友達にしちゃおう!」
アリスの言葉通りにボールを投擲するとコドラに命中し、直後に割れてその躯体を吸い込んでいく。綺咲が目を瞠っていると、コドラの入ったボールが軽く揺れた後にカチリと音を立ててロックされていた。
恐る恐るそのボールへと歩み寄る。
太陽に透かすとコドラが丸まって収まっており、綺咲は思わず取り落としていた。
「……コドラが……ちっちゃく……」
「この状態がポケモンにとってはおやすみしているようなものなの。おめでとう! 綺咲ちゃんはコドラを捕まえたね!」
アリスに祝福され綺咲は訳も分からずにその事実を受け止める。だが、悪い気分ではなかった。アリスの言葉をそのまま受け取るのならば、コドラは友達になってくれたのだ。
放り投げるとコドラが繰り出され、眠そうに瞼を落としている。そうだ、ちょうど太陽の光が降り注いで昼寝には程よい。
「そこのところで休憩しよっか」
アリスに促され、綺咲はコドラとシェイミを連れて大樹の傍でまどろむ。
「あれはね、テンガン山! すっごく高くって、そんでもって寒いの! 滅多に登らないんだけれど、どうせだし、綺咲ちゃん、登ってみる?」
「い、いいよ……。さむいのはニガテ……」
「そっかそっか。じゃあここでお昼寝でもしよっかぁ~……」
そう言って伸びをした直後にはアリスはシェイミを抱きかかえて眠りについていた。綺咲はコドラの体表を撫でる。鋼鉄の身体はしんと冷たくって触れると思ったよりも気持ちがいい。
綺咲はうつらうつらとまどろみながら、手にした白色の端末を視野に入れる。
「これ……は……」
次に目を覚ました時には船で下流まで赴いていた。アリスが木製の船を漕ぎ、そして水底から昇ってきた虹色のポケモンを見やる。
「見て! ミロカロス! すっごく珍しいんだよ!」
アリスから見聞きした事は、大きく二つ――この世界には『ポケモン』と呼ばれる生き物があらゆる場所で息づき、人々と共生している事。そして、今はちょうど閑散期であり、アリス以外の人間は見かけない事であった。
草原を抜け、積乱雲の影を追いながらアリスは駆け抜ける。清涼感のある汗の香り。綺咲はまだ五歳であったが、きっと憧れというものが形を持ったとすればこういった存在なのではないかと予感していた。
アリスはどこまでも自由だ。
この世界に祝福され、そして今も命を誇っている。
時には雨に打たれ、時には嵐を前にして大きな木のうろに潜って互いに寝食を共にした。
アリスはあたたかかったのだ。
綺咲にとっては奇跡のような出会いで、なおかつ眩しくまるで太陽のようでさえあった。
やがて数日間の時を過ごした後に、いつものように綺咲はアリスへと声を掛けようとしていた。コドラに乗ってアルセウスフォン片手にシェイミを追い立てている。シェイミからは何度も植物を吹き付けられて嫌がらせをされたが、綺咲は一度として嫌だと思って事などなかった。むしろシェイミなりに気を遣ってくれているとさえ思ったほどだ。
「……こら、シェイミ……。あれ? 綺咲ちゃん……」
アリスが不意によろめく。綺咲は咄嗟に受け止めようとして、草原に倒れ伏したアリスへと必死に声を投げる。
「アリス……? アリス……っ!」
額に手をやると酷い熱だ。
「コドラ……っ! シェイミも、アリスを引っ張って!」
シェイミが地表から植物の根を持ち上げてアリスをコドラの後ろに保ちつつ、二人と二匹で懸命に大樹の根元まで運んでいく。
「……ああ、そっか。もう時間が来ちゃったんだ……」
「アリス……! 熱は……どうすればいいんだろう……! 風邪なら……!」
「違うの。綺咲ちゃん……やっぱり、よくなかったんだね。あたしの身勝手で綺咲ちゃんを長い間、ここに居させてしまった。そのせいで……未来が変わってしまった」
「……みらいが……?」
どういう意味なのか分からない。そう返そうとして、アリスは綺咲へと声を投げようとして、不意に現れた人影に目線を振り向ける。
「……チェシャー。お願いが、あるの……」
「なんなりと。アリス」
「……だれ……」
白黒の衣装を身に纏った女性が恭しくアリスへと頭を垂れる。
「綺咲ちゃんを……現実世界に帰してあげて……」
「い、いや……っ! いやだよ……っ! アリス……! 私、かえりたくない……!」
「あたしのせいなの……。あたしが……一人なのが耐え切れなかったから……この地獄に、綺咲ちゃんの魂を定着させてしまったせいで……アーキタイプが生まれた……」
「アーキタイプ……?」
疑問が尽きないながらも綺咲には直観的に、もうアリスとの毎日を過ごせない事を理解していた。アリスとは遠く離れてしまうのだ。そう思うと、居ても立っても居られず、綺咲はアリスへと縋りつく。
「いやだよぉ……っ! なんで……おわかれしないといけないのぉ……っ!」
アリスは綺咲の髪を結う。長髪を後頭部で一本に結い上げ、赤いリボンでそれを束ねていた。
「……本当に……ありがとう、綺咲ちゃん。この世界はね……本当はあっちゃダメなんだ。あたしのための地獄なのに……誰かを巻き込んじゃった……。チェシャー、綺咲ちゃんの事を頼める?」
「おおせのままに、アリス。貴女は……いつだって、そのように他者の事を想える……」
「よしてよ、チェシャー。あなただって……この地獄に囚われる事はない。ずっと見ていたんでしょ? あたしと綺咲ちゃんの事……」
チェシャーは肯定も否定もしない。ただ、アリスの言葉をそのガラスのような瞳で受け止めている。
「……行きましょう、姫宮綺咲様。そろそろお時間です」
チェシャーが手を引くので綺咲は精一杯抵抗する。
「いやぁ……っ! なんでおわかれしないと……ここにいたい……っ!」
「いけません。ここに居たいと、アリスと貴女が同時に願ったから……アーキタイプが生まれたのです。本来、この鏡面界にはアリスだけでした。ですが、残り二つの空白を埋める……新たなる人格が生じたのです。アリス、わたくしが行ってしまえば、またこの世界は変動するでしょう」
「……うん。だろうね。けれど、綺咲ちゃんは現実世界で生きるべきだもの……。あたしのワガママで、綺咲ちゃんを死なせたくない……」
「かしこまりました。姫宮綺咲様、現実世界へと戻りましょう」
「いーやっ! もどりたくない……っ! アリス……!」
必死に手を伸ばす。アリスの指先が、その白磁の肌が、今に触れるかに思われた刹那――彼女は微笑んでいた。
「ありがとう、綺咲ちゃん。……そっちの世界には、あたしは行けないけど……。がんばってね」
そんな、何でもない別れのような言葉を口にしてアリスは手を離す。
「アリス――っ!」
途端、時空の裂け目が開いて世界が流転していた。赤銅色の磁場が拡散する空へと、チェシャーがその足元に光の階段を構築して一歩ずつ上がっていく。
「……貴女は戻らなければいけません。それが如何に非情な別れであろうとも、鏡面界と現世は繋がってはいけないのです」
「アリス……アリス……」
綺咲は涙に濡れていた。その胸の中にはアリスより渡された白い端末が握られている。思いのたけをぶちまけるように、綺咲は今一度、崩れかけた世界へと叫んでいた。
「……アリスっ! もう一度……ぜったいにもう一度……あいにくるから! だから、その時まで私を――!」