無意識に持ってるのが爆発するのっていいと思うんですよ。
..............それはともかく、感想とかどんどんください。
「ここは、これを使って.......」
「.......」
「そう、そのまま何も考えずにこの式を持ってきてみ。」
「こう?」
「よし、それでそこの問題は解けたな。」
「本当!?」
「今教えたのを応用していけば今回の範囲は行けるはず。この前の中間は酷かったもんな.......」
「うっ.......あれはたまたま」
「たまたまなやつが10点とか取るかよ.......しかもほとんど回答できてなかったし」
「そ、それは.......」
「まあ部活入ったばっかりだったしそっち集中してたんだろ?」
「そ、そう!正義実現委員会!いろいろ教えてもらってたからあんまり勉強出来なかったの!」
「なら仕方ないか.......しかし部活、か.......」
「アオは入らないの?」
「俺?俺は.......今のところ入るつもりはないかな。コハルみたいに頑丈じゃないしさ、ドンパチに巻き込まれたらすぐ死にそうだし」
「正義実現委員会に入ったら?」
「俺に正義なんて言葉は似合わないって」
「そんなことないと思うけど.......」
「ま、なんかキッカケでもあったら入るかもな」
「ふーん.......」
相槌を打って問題集を解き続ける。
さっき教えてもらってのを真似してやってみたらスラスラと解けていった。
数学は苦手で嫌いだったけど、今は好きかも。
アオが教えてくれた「公式を覚えてそれに当てはめたら行ける」って言葉がずっと解く頭を後押してくれてる。
「正義実現委員会、服カッコいいよな。黒一色」
「あと腕章も。いいでしょ?」
「男用の服あんのかな.......」
「知らない.......え、入ってくれるの?」
「さっきも言ったけど、キッカケがあったらな。もくしはコハルが入らせる気持ちにしてくれる、とか」
いたずらっぽく揶揄うみたいに笑うアオ。
.......絶対入りたいって思わせて見せるんだから。
ペンを止めて、いつもはまっすぐ見れないアオの顔を見つめて。
アオが「どうした」って目で聞いてくれる。
心の中で深呼吸をして言ってみた。
「.......じゃあ」
「ん?」
「わ、わたしが入って欲しい、って言ったら、入ってくれる?」
言って数秒、過ぎて数分。
私とアオ、二人とも何も言わず何もせず。
返事が聞きたくて声を出そうとしたら。
「いいぜ」
「えっ?」
「入ってやるよ、正義実現委員会」
「.......ほんと?」
「マジだって」
「ほんとにほんと?」
「ってもまあ、コハルと同じ仕事ばかりになりそうだけど.......」
「〜〜〜!」
思わず嬉しい声が溢れる。
アオといられる時間が増える。
もっとアオと一緒に過ごせる。
仕事をアオとできる。
そう考えただけで嬉しくなる。
それで慣れてきたら今みたいな夕日の教室の中でアオに机の上に押し倒され..............
「じゃ、早くキリのいいとこまで終わらせようか。入部届書かないとな」
「..............」
「.......コハル?」
「.......目」
「め?」
「エッチなのは駄目、死刑!!」
「は!?今どこにアレ要素あったんだよ!?」
今はまだ早いのを想像した勢いでペンを動かす。
まるで.......まる、で.......
マ、マッサージ機のように!!
「お、おお........すげぇ.......ペンが止まってねぇぞ.......」
明日から楽しみ。
だって、アオと隣にいる時間が増えるから。
今日はアオに似たの読んでから寝よう。
・・・・・・
「兄さん、俺部活入る事にしたよ」
"なんの部活?"
「正義実現委員会。コハルに入って欲しいって言われてさ。ガラじゃないんだけどいいかな、って」
"うん、アオらしくていいね"
「兄さんまでそういうのかよ.......俺は正義なんて」
"困ってる人を助けられるってことは正義の第一歩、っていうし.......それに"
「それに?なんだよ」
"いや、アオにとってコハルは大切な人なんだね、って"
「大切な、人.....................そう、かもな」
"うん、大切にしてあげて"
「当たり前だろ.......兄さんも大切だけど」
"私もだよ、アオ"
うん、わかってる。
兄さんが俺のこと大切にしてくれてるって。
俺もそう思ってるし。
そうでなきゃ、兄さんの話で一々丁寧に返したりしない。
今日なんてコハルとの帰り道に.......スク水の人に兄さんのこと聞かれたし。
コハルは.......その、でかいとこ見ていつものしてた。
まあ言いたくなる気持ちは.......いや、やめとこ。
「.......兄さんは、すごいよな。」
"そんなことないよ。アオの方がすごい"
「いやいや、兄さんの方がすごいって。」
兄さんの方がすごい。
それだけは、ずっと変わりませんように。
続く。
アオは誰かと話す時必ずと言っていいほど兄の話を振られる。
アオにとっては当たり前なので気にしていないのだが、それは兄のオマケや付属品と見られていてアオ個人をあまり見られていない。
メタ的に言えばモブ生徒は見てはいないが名前あり生徒は少し以上は見ている。
なので兄の話を全然振ってこず、アオ個人を見てるコハルと過ごすことはアオにとっての救いでもあり癒しである。