紅魔の転生メイドは今日も働く   作:硴里りま

1 / 3
あけましておめでとうございます!こちらの前作は『紅魔館のメイドやってます』です!年明けを記念して(?)リメイク作品を出すことにしました!だいぶ内容が変わっているのでよろしくお願いします!


序章 転生したら吸血鬼風人間でした
過労死


「こちら今週が期限の資料です」

「おぉ、やっぱりすみの君は仕事が早いなぁ」

「いえいえ、私はまだ勤め始めて2年くらいですし先輩の皆さんには叶いませんよ」

「そうかい?あぁ、そういえばこの資料任せて良いかい?この通り量が多くてね…」

「任せてくださいよ先輩、すぐ終わらせますよ」

「助かるよ、それじゃ、先上がるからね」

「はい、お疲れ様です」

 

 渡された資料の分厚さは約15センチ。はぁ、今夜も徹夜コースかな…。エナドリ、君だけが私の相棒だよ…。

 

 そんな泣き言を心の中で呟いたけど、エナドリは人間じゃないから相棒ではない。エナドリが相棒とか言い始めるほどに無理ゲーすぎる人生を歩む私の名前は紅野純乃。ちゃんと大卒のサーバー管理職25歳だ。サーバー管理職なのになんで資料を作ったり任されたりしてるかって?それはね…私が全く断れない性格だからだよ…!今の所1週間連続徹夜コース!会社が最早我が家!そんな可哀想な人間として生きている!!え?自分から可哀想って言うな?遠慮しておくよ。さぁて今日1日、あと5時間ちょっと頑張るぞ〜!

 

─────────────────────────────────────────────

 

 宣言通り5時間が経過して現在23時な訳だけど、元私の教育担当が急用で帰ったためにサーバーの点検と言う徹夜作業が追加されてしまった。

 私達が担当しているサーバーは普通の奴。だから結構時間がかかる。本来なら今日は私が担当じゃないんだけど、代わりに駆り出されたみたいな感じ?

 本来なら朝まで続くから手前の時間で寝たりするわけなんだけど、私は今回やる予定もなかったから1人クソ眠くなりながらやるわけですよ。うーん、ロスワやりたい…。

 

「メンテ頑張ろうな」

「は、はい」

 

 さっきのとは別の先輩に声をかけられた。わたし頑張れない。ただサーバー管理職としてこれは絶対に完遂させないといけない訳で…。

 

 

「…──」

 

─────────────────────────────────────────────

 

「…?私寝てたっけ…って…ここ森じゃ…」

 

 …んー?待って?空気が違うなー?これもしかしなくても異世界転生じゃない!?私過労死したの!?やったね!あの地獄から解放されたよ!!嬉しさで馬鹿になりそうだよ!そうと分かれば容姿の確認…!水はどこだー?っと、あった。…おん?

 

「んなんか…翼生えてね?」

 

 翼といえば…。

 

『よっし、今夜もよろしく頼むよレッドブル!まじで助けられてんだお前にっ!!』

 

 レッドブル、翼を授ける。あれ飲みすぎたかな…。

 

 それによくみたらだいぶ子供だし…。これもしかして結構長生きする説あるよ?やったね!あ、ちなみに容姿の説明をしておくと、下の方が青みがかった銀髪のセミロングで、服装はあまりにも貧相。きっと貧困層にいたんだろうね〜。てかブスくね?…まぁいっか、転生体に文句言っても仕方ないよね。というかこの感じだと転生よりも憑依な気がしてきた。違うかな?まぁいっか。楽しい楽しい転生生活の始まりだぁ〜!

 

 なんてはしゃいでいると近くから物音が聞こえてきた。

 

「……?」

「グオォ…」

 

 待て待て待て待て何だあの化け物は!!あっ、こっち気付いた…?ちょ、待ってこっち来ないで…!こちとら怖さで動かないんじゃい…!!

 

グシャッ…ビチャビチャ…

 

「…ぇ?」

 

 思わず目を瞑っていると唐突にそんな音がした。ちょっと待って?なんか喰われた音がしたんだけど……。目開けるのこわ、えなに?何が起きた感じ…?

 

「おや、子供…。こんなに可愛いのに…捨てられでもしたのかい?」

 

 …多分今目の前にいる人であろう何かに声をかけられた。けど…。

 これ私以外の人に言ってるな。全く可愛くないし。なんなら髪ボッサボサだったぞさっき見た時。

 …試しにちょっと目を開けてみよう…この人八重歯凄いな…なんか、襲われそう…そして今大人じゃないからか威圧感が…。

 

「嗚呼、そんなに怖がらないで、同族を食べるほど愚かじゃないよ」

「どうぞく…」

 

 同族?妙な言い方だな……。

 

「疑っているのかい?」

 

 もしかしてこの人、私のこと吸血鬼か何かに見えてんのか?だとしたら節穴だね、その目。ばーかばーか!

 

「そうだ、うちで匿ってあげよう。そうすれば仲良くもなれると言うものだろう?」

 

 そう言われて、私はついていくことになってしまった。ちなみに一言も喋っていません。くそー、ゆうかいされちまったー。なんちゃって。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。