陰の実力者になっちゃった! 作:うおw
アレクシアの描写をかなり盛るペコしました。
敏腕指導者シド君のお陰という事で一つご容赦ください。
モチベになるので高評価コメントお気に入りよろしくお願いします。
そうしてアレクシアとの偽装恋人・及び師弟関係が始まった。
「そこッ!」
「踏み込みが甘いッ!」
時に師匠として鍛え上げ。
「はい、あ〜ん♡」
「気持ちは嬉しいけど普通こういうのって固形物じゃないの?なぜにラーメン?」
時にイチャつき。
「魔力操作のトレーニングをするから何か適当なぬいぐるみを持ってきてとは言ったけど…なんでクマちゃん?」
「姉様が好きなの。当然部屋から拝借してきたわ」
「アイリス王女…」
時に剣術以外の指導も交えて行った。
そして気づいたのだが、確かにアレクシアは剣術の才こそ凡庸だが、魔力操作のスキルツリーがずば抜けている。
だから、その強みを活かす指導を行ったりもした。
そんな事を繰り返し二週間。
朝起きていつも通り日課である手帳の読み返しをしていると、
[アレクシア、ゼノンに誘拐される。シドに犯人の容疑がかかり、五日間程拷問される]
(あれ、たしかこのイベントの前日だったよな、凡人の剣云々の話って。)
…………あれ?もしかして凡人の剣のくだりを初日にやっちゃったから拷問がいつになるかわからない?
ま、大丈夫だろ!まさかそんなすぐにフラグ回収されるわけないし!よし!学校行こ!
「シド・カゲノー君だね?」
クソが!
ーーーーーーーーーー
「ご協力感謝します。ゼノン伯爵。」
「いえ、学園内で起こった事件ですので、私にも責任の一端はあります」
アレクシア誘拐から3日。
ミドガル魔剣士学園のある部屋で、アレクシアの姉であるアイリス・ミドガルとゼノンが話していた。
「それで、そのシド・カゲノーという生徒が怪しいのですね?」
「はい。生徒を疑いたくはありませんが…ですが彼は一見何の変哲もない生徒の様で、どこか掴みどころのない…騎士団の尋問にもなかなか口を破りません」
「ならば、見張りをつけて解放するのはどうでしょうか?」
アイリスの言葉を耳に入れながら、ゼノンは思索に耽る。
シド・カゲノー。
おそらく彼は実力を隠している。
本気を出したら、おそらくアレクシアよりも──
そこまで考えて、ゼノンは頭を振った。
よそう。どれだけ強くても所詮は学生。
次期ラウンズの私には敵うまい。
悩みを振り払い、ゼノンは窓の外の騒ぎに目を向けた。
ーーーーーーーーーー
(畜生…あいつら思う存分甚振りやがって…)
騎士団の拷問からようやく解放された俺は電車に乗って帰路に着いていた。
(いやー、にしても長かった…流石はイータとイプシロンだ。今度お礼を言わなきゃ)
当たり前のことだが、頭がおかしい人じゃない限りあんな拷問には耐えられない。
だからイータとイプシロンに協力してもらってスライムスーツに細工をした。
(外部からの衝撃を99%カット。更に魔力操作の鍛錬を積む事によって傷を負った風の偽装をも可能にした!なんて素晴らしい…)
そんな事を考えながら歩いていると前からフードで顔を隠した誰かが歩いてきた。
「後で」
うわびっくりした!
今のアルファか。
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「お帰りなさい。かなり面倒な事になっている様ね」
部屋に戻るとなぜかアルファがうちの学園の制服を着てた。
なんで?
「ただいま。(どうしたのその格好)」
「今は取り敢えずそれを食べて英気を養いなさい。」
そういってマクロナルドのバーガーを差し出してくれた。
「ありがと。(どうしたのその格好)」
完食したバーガーの包み紙をゴミ箱にシューッ!
あ、外した。
「もう…服くらい着替えなさいよ…」
「疲れた〜。後でやる〜(どうしたのその格好)」
「あなたならすぐに逃げ出せたでしょうに、よく五日間もじっとしてたわね」
「騒ぎを起こしたくなかったからな(どうしたのその格好)」
ベッドに寝っ転がっていると、アルファもベッドに手をついて俺を見つめてくる。
押し倒されてるみたいやな、ハハッ。
「…もう少し私達を頼ってくれても良いのよ?」
「心配してくれてるの?嬉しいねぇ。」
「大丈夫。俺、最強だから」
「…何かあったら相談くらいして欲しいものだけど」
「…で、今日来たのは作戦前の報告とあれのためだろ?」
「話が早いわね。早速始めましょう」
そう言うとアルファは制服をたくし上げる。
だからなんで制服着てるの?
「…早くしてくれると助かるのだけれど」
「ああ、ごめん」
アルファの腹に手を添えて目を閉じる。
「んっ……」
アルファの体内にある俺の魔力。
それを感じ取ると同時に、頭の中でイメージする。
ガンマとイータに教えてもらった臓器の形を脳内で構築し、以前行った様に魔力を流し込んでいく。
「んっ…んんっ…」
「…よし、これで終わりっと」
「助かったわ。次はまた1ヶ月後ね」
「教団の目的は王族の血みたい。王女救出と並行して周辺の拠点も幾つか潰すつもりよ」
「王族の血…ってことはまだ何日かは猶予があるか」
「そうね。あんまりデルタを待たせるわけにもいかないから準備が整い次第すぐに決行するわ」
へ〜。デルタ来てるんだ。
「以上が今回の概要よ。」
「了解。決行する日には知らせをくれよ」
「それと、そのバーガー私のだったのよ」
今度何か奢って頂戴と言いながらアルファは部屋を出て行った。
………なんで制服着てたんだ?
まさか…ハッ!!!
アレクシアに嫉妬した…ってコト!?
七陰はシャドウに恋愛感情を抱いてたっぽいからあり得るよな…
何あの子可愛過ぎませんかね(真顔)
ーーーーーーーーーー
数日後、夜の王都にて──
「王女の靴なんて持ってどうしたんだシド・カゲノー?」
「魔力痕跡バッチリ残ってるなァ?」
「ちっ、違います!僕は誰かに呼ばれて…!」
「シド・カゲノー!王女誘拐の容疑で逮捕……ギャアアアッ!?」
騎士の腕をスライムで弾き飛ばす。
「お、お前ッ、こんな事してタダで済むと思ってんのか!?」
「心配しなくていい。夜が明ければ───
総て終わっているのだから」
そう言い放つと同時に、もう一人の騎士の意識を奪った。
「お見事でしたシャドウ様!この者共は如何いたしましょう?」
ベータが物陰から出てくる。
「イータにくれてやれ」
(さっきのモブっぽいセリフといい今のといい咄嗟に出てきたにしてはめっちゃシドっぽかったな…
まあ理解度が上がったって事にしておこう)
「ベータ」
「はい、シャドウ様!」
「アルファに一つ、言伝を頼みたい」
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「まあ、欲を言えばアイリス王女の方が良かったが…っと失礼、君は彼女と比べられるのが嫌いだったね?」
その言葉を聞いた瞬間、体が衝動的に動いてしまった。
「遺言はそれでいい!?」
ゼノンに咄嗟に防がれてしまうが、それでも動きを止めない。
「これでも食らえッ!」
私を誘拐した部屋にあった注射器を投擲して同時に剣を振り下ろす。
「らしくない小細工だね。シド君の影響かい?浅いッ!」
「だって腰が入ってなかったもの!!」
一瞬、剣から手を離す。
重力に従って落ちてくる剣を再度掴み、胴を狙った一撃は───
「やるね。なら私も、次期ラウンズの剣を見せるとしよう」
──呆気なく防がれてしまった。
そのまま剣を叩き折られ、崩れ落ちる。
「君は姉の様にはなれない。少し小細工を弄した所でそれは変わらない。少し手荒になるが、一緒に来てもらうよ、アレクシア」
「しかしシド君も可哀想だ。君の我儘に付き合わされた挙句冤罪とは。ま、君には関係のない事だけどね」
シド?
その言葉を聴いた瞬間、脳裏に一つの光景が蘇る。
ゼノンが振り下ろす手刀が、とてもゆっくりに見える。
確か、私が攫われる前の日。
あの時彼は、なんて言ったんだっけ?
ーーーーーーーーーー
「はあッ!」
目の前の相手に踏み込む。
「うん。以前よりも洗練されている。やっぱり成長速度が凄いな」
「軽口を叩く暇があるのかしら!?」
彼に息つく暇も与えずに攻める。
「師匠として嬉しいよ、ッと!?」
彼がバランスを崩した。今ならいける!
ありったけの魔力を込める!
「これで終わりよ!」
「ッ──
甘い!」
キインッ!
「弾き返された!?きゃっ!」
攻撃が決まったと思い力が抜けた私は簡単にあしらわれてしまった。
完全に入ったと思ったのに…
「隙に飛びついたな」
立てるか?と言いながら彼が差し出した手を握る。
「俺は師匠にこう教わった。覚えておいてくれ。
“とどめの一撃は、油断に最も近い。
追い込まれたその先が、一番の好機にもなる。
忘れるなよ?」
ーーーーーーーーーー
その瞬間、ゼノンは信じられない光景を見た。
アレクシアが己の腹に向けて突き出した折れた剣から、
黄金の魔力でできた刀身が現れ、己の腹を貫いた光景を。
「よくやった、娘」
・シド(偽)
拷問の痛み?耐えれるわけないやん
→せや!スライムスーツ改良したろ!
なお尋問で受けた傷をスライムスーツに反映するには魔力操作をクソ集中してしなければいけないのでめっちゃ疲れた。
アルファの制服のくだりは前世のオタク的思考が薄れていなければ2秒で気づいていた模様。
シド「老いたな…」
・アルファ
この小説のヒロイン。
アニメだとなぜかシドの部屋に制服で現れた。
可愛すぎませんかねこの人(真顔)
・アレクシア王女
ド級のリトライ、ドラトライだ!した結果まさかの大活躍。
負けイベの筈が第1形態のHPを全部削り切る大金星。
・ゼノン
慢心せずして何が次期ラウンズか!した結果手痛いしっぺ返しを食らった。
なおこの後消し炭になる。
幕間(日常回)好きかい?
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うん!大好きSA!
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本編書いて、役目でしょ