陰の実力者になっちゃった! 作:うおw
遅くなってすいません…
受験勉強が辛くってェ…英単語覚えられなくってェ…
それでも書ける時は一瞬で書けるから不思議ですね。
※一部キャラの解釈違いにご注意ください。
男一人が佇む講堂。
「誰かいるか」
「はいシャドウ様。ニューは此処に」
「今一度、我等の為すべき事を述べてみよ」
「ッ…はい。」
(我々のを引き締める為に再三作戦の見直しを行うとは…流石シャドウ様)
「我々の目的はシャドウガーデンを騙る教団員の殲滅、及びアーティファクト[強欲の瞳]の破棄です」
「…うむ。アーティファクトの在処は?」
「現在その片割れを教団幹部の『痩騎士』が、もう片方を学園生徒のシェリー・バーネットが所持しています。」
「陰と陽が交わりし者、か…。それでこそ我の相手に相応しい」
「…シャドウ様?」
「往け。そしてその刻を待つがいい。」
「かしこまりました」
そして、講堂は長らく静寂に包まれる事となる。
ーーーーーーーーーー
「やった!終わりましたよシド君!」
「本当?お疲れ様」
学校がテロリストの人達に占拠されてから、私は事態を打開する鍵になるこの[強欲の瞳]の制御装置を持って逃げ回っていました。
解析の為の道具がなくて困り果てていた時に偶然シド君と出会えて…
「それで、そのアーティファクトはどう使うの?」
「はい。これをみんなが囚われてる大講堂に投げ込めば、みんなの魔力が使えるようになるはずです!」
「…へえ。でも、吸われた魔力はどうなるの?」
「それは…相手に渡ったままになります。でも生徒全員の膨大な魔力なんて、そうそう御せるものでもないですし!」
「…ふうん。」
「相手の目的はそれか?ならむしろ…」
「…シド君?」
「ああ、いや。なんでもないよ」
…まただ。
出会ってからのシド君にほんの少し覚える、違和感。
ひょんな事から知り合って偶に言葉を交わしたりお茶を嗜む仲になったけど、いつものシド君はなんかこう、もっとあったかい。
今の状況で余裕がなくなってるだけかもしれないけど、普段はもっとこちらを気遣ってくれる。
でも今のシド君は、少し冷たい。
「これで皆やお義父様を助けられます!」
「お義父様…ああ、そうだね。」
一体なんなんだろう、この違和感は。
目の前にいるのはいつもの優しいシド君なのに。
まるで、ずっと遠くの何かを見ているような。
「大講堂へは僕が行くよ」
「えっ!?隠し通路があるとはいえ、危険ですよ…?」
「君はお義父さんを探したいんだろう?僕が行くよ」
「……はい。お願いします!」
うん。そうだよね。そんなこと気にしてる場合じゃない。
早くお義父様を助けないと。
ーーーーーーーーーー
(レックスは何処をほっつき歩いている…!)
大講堂、その最奥。
『痩騎士』の異名を持つ魔剣士、ルスラン・バーネットは、苛立ちを隠せないでいた。
(強欲の瞳の容量も無限では無いというのに…早く制御装置を…)
魔力を吸収し蓄えるアーティファクト、強欲の瞳。
長期的な魔力の保持が不可能であるという欠陥を抱えたそれを、娘のシェリーに研究させている制御装置と併せて運用する事こそルスランの目的。
全ては生徒から吸収した魔力を病の治癒に用い、再びラウンズへと返り咲くため。
なのに実際はどうだ。
目的の一つであるシャドウガーデンを誘き出す事には成功したものの、着実に手駒の数は減っていく。
制御装置の奪取に向かわせたレックスも待てど暮らせど帰ってこない。
「やはり私が動く他…なんだ?」
ふと、物音がした大講堂を見る。
痩騎士の顔が、獲物を求める醜い獣のそれへと変わる。
視線の先に映るのは、
自らが追い求めた物、そして武功を高める為の
餌。
ーーーーーーーーーー
「いいえ、この子は何もしていません。私が自分の縄を切っただけです!」
「まだ見せしめが足りないか…生徒会長の貴様を殺せば少しはマシになるか?」
首筋に刃があてがわれる。
ああ、ごめんなさいシド君。
君の死を無駄にしてしまいました。
せめて、みんなは───
「誇れ、気高き者よ」
……えっ?」
そこに立っていたのは、奴らと似たような格好をした男の人。
「まさか…貴様が…ッ!」
「そう。我が、我こそがシャドウ。」
「シャドウ…?」
「我が意志を体現せよ、忠実なる輩下よ!」
そう言い放った彼が剣を天に掲げると、窓から大量の人が講堂に入ってきました。
「あなたは…?」
「我らはシャドウガーデン。陰に潜み、陰を狩る者」
シャドウ……ガーデン……
「封じられし力を解放する」
そうシャドウが告げると、彼の懐から光が漏れ出して──
「魔力が…使える?」
「戦え。気高き剣を見せてみよ」
「……はい!立ち上がれ!反撃せよ!!」
ーーーーーーーーーーー
突如、乱戦状態と化した講堂に乱入者の声が響いた。
「賊よ。貴様らの求める物はこれか?」
シャドウと名乗った男の手に握られているのは強欲の瞳の制御装置。
「剣士の誇りがあるならば我が前に出でよ。さすれば打ち合いを受けよう。それとも──」
言葉を紡ぎながらシャドウは剣を取り出す。
「それは渡してもらおう」
突如、どこからか痩騎士が現れてシャドウに斬りかかる。
剣を難なくいなしたシャドウは、少し離れた場所に降り立ち呟く。
「…哀れだな。」
「…何?」
「まさかわからないとは言うまい。貴様のその体、もう永くはないだろう」
「なんだ?敵に同情か?」
「だからこそ哀れだと言ったのだ。届かぬ光を追い求める様が亡霊の如く映ってな」
「…貴様に私の何がわかるッ!」
「…決して叶わない理想を求める苦しみ、理解するぞ」
シャドウは言葉を発し終わると共に痩騎士に急接近し、魔力の波動を流し込む。
「ガハアッ!貴様、何…を……これは…?」
「胸が…病が…癒えていく!?」
その様子を見届けたシャドウは、なにかを痩騎士へと投げ渡す。
「これは…制御装置!?」
「受け取れ」
「貴様…何のつもりだ!?」
「それがあれば全霊で戦えるだろう」
「貴様を赦す事は無いが、せめて冥土に行きやすいよう未練を断ってやろうと思ったまでだ」
「……」
「傷は癒えたか。なれば貴様に一騎打ちを申し込む。…受けないとは言うまいな?」
「……そうか。」
痩騎士の纏う空気が、少し変わった。
「構えるがいい、強き魔剣士よ。そして名を名乗れ。」
痩騎士が鎧兜を脱ぎ、真の名を名乗る。
「ルスラン・バーネット」
「シャドウ」
「感謝する、シャドウ。」
剣と剣が触れる。
二人の位置が入れ替わる。
「誇れ」
「貴様は強い」
・シェリー
シドに違和感を感じていた。大正解!!!
なおこの後真実を知る事になる模様。
・ルスラン
なんか満足して逝った人。
なんでこいつがいい空気吸ってるんだ…?(困惑)
ちなみにシャドウとルスランの一騎打ちは大講堂の中でやっていたのでバリバリ生徒に目撃されてる。
最後の最後に教団に特大の利敵行為をした。
・ローズ
やや影が薄めになってしまったお姫様。
オ、オリアナ王国編があるから…
この話のシャドウ視点いりますか?(ボリュームは少なめになりそう)
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ほしい!
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いらない