初音ミクと始めるシェアハウス!   作:難聴系以下略

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ちなみにこのミクは買った服のタグを切るのを忘れてそのまま着ちゃうタイプです。


2.Let's Shopping!! 〜お高い出費を添えて〜

 

「…あ、あれですか?マスター。」

「その便だね、乗ろうか。」

二人はバスに乗り、切符を取る。

 

「人、いませんね…この時間は人少ないんですか?」

「うーん…それもあるけど、やっぱり田舎ってのもあるかな〜」

そう言いながらミクは二人座席の窓際に座り、彼を呼ぶ。

「マスター、ここに座ってください!」

 

「じゃ、隣失礼します…」彼女の甘い香りが鼻に付く。

(…やっぱり、女の子なのかな…)

『(※前話参照)男の人が呼ばれたら嬉しい呼び方…?マゾとか旦那様とか…』

(いや〜…ただの世間知らずか…)

微妙な顔をしているのをミクに見られ、話しかけられる。

 

「…?どうかしましたか?」

「え?…いや、これから大変だなぁって…」

「?」

(無邪気なヤツめ…)

 

「…あれ、随分建物が増えてきましたね…そろそろですか?」

「…そう…だね!次で降りようか。」

 

そして二人はバスを降り、家電量販店へ向かった。

 

 

 

「わぁ…大きい建物〜!」

「流石新宿、端っこでも随分都会だねぇ…」二人は中に入る。

「あっ、俺はお花摘んでから周るから、好きに周ってて?」

「はーい、分かりました〜。」

 

「…ベッドは…この辺りかな?…わぁ、色んな物があるな…」

アンティークな物から二段ベッドまで、様々なベッドがあった。

 

ミクにはこれと言った好みはないが、せっかくなら快適に寝たいと考えたようだ。

「うーん…ネギ柄のベッドとか無いかな…あ、パンフレット?…ふむふむ…」

 

はたして、マスターの財布は耐えられるのだろうか…

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+

 

「…ごめんミク、ちょっと待たせちゃった…」

「いやいや、大丈夫ですよ!…ちなみに、もう決めたんですけど…」

「え?どれどれ…」

 

「『シ◯キークチュール.シングル』…はえー、中々いい見た目してるじゃん、マットもふかふからしいし…」

「で、ですよね〜…」そう言いながら、何故かミクは目を逸らしていた。

「で、値段は幾ら?」「…よ、よん…」

「…ん?4万?」

 

「45万です!」「買えるわけないでしょうがぁぁぁ!?」

 

 

 

「…ダメですか?」上目遣いで言う。

「世の中可愛さだけじゃ生きていけません…せめて5万以下でお願い…」

「はーい…」しょぼくれているが、不服そうでは無かった。まぁ買えるわけないとは分かっていたのだろう…

 

「じゃあ、これで!」4万ちょっと(ほぼ5万)のセミダブルだ。

「…た、確かに5万以下だけど………分かったよ…」

 

『お買い上げ、ありがとうございます!ご自宅へ発送という形で宜しいでしょうか?』

「あっ、それでお願いします!」(発送料で5万越える…)

 

彼は内心涙を流しながら料金を払っていた…

 

「よーし、買えたよミク。」

「ふふっ、良かったです!」彼女は笑顔で喜んでいた。

スマホを取り出し「…念の為オンラインアプリ入れとこ…」

 

 

彼は知らない。この選択が吉となる事を。

 

 

「…じゃあ、次は服屋ですね!」

そうして二人は店を出て、服屋に向かう、のだが…

 

「…ん?あれは…」交差点にある建物に映るモニター。そこから聞こえるBGMが…

「…私の曲…ですかね?」二人は立ち止まる。

『__♪』有名なボカロPの、ミクが歌う曲。バックのメロディーやリズムも洗練されていて、聴く人々を魅了するような、そんな曲だった。

 

「…あんな曲が作れるようになりたい所だよ…」

「へぇ…良いですね…、その曲のボーカルは、頂いていいですか?」ミクは微笑んで言う。その声は、芯のある透き通った声だった…

 

「…勿論。そのために、君たちを選んだんだからね。」

その言葉に、ミクは満面の笑みで答える。

「本当ですか?期待してますよ〜……あと、君たち、って?」

 

「…あぁ、実はもう1セットVOCALOIDをパッケージ版で買ってるんだ。多分明日届くと思うんだ。」

「そうなんですね!誰かなぁ…」

 

そんな時、ミクにふと考えが浮かんだ。

(…あれ?もしかして私みたいに__…まぁ、いっか。その時はその時だし!)

 

「…さ、服屋に行こう。…気づいたらもう16時だよ?」

「あっ、早い…!さっさと行きましょう!」

 

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『いらっしゃいませ〜』

「さて、ミクに合うサイズの服を探そっか…」

「身長は勿論、体重別に服を探せるみたいですね…」

 

ミクは楽しそうに辺りを探索していたが、体重別コーナーに差し掛かった瞬間動きを止める。

「…どうかした?」

「た、体重はちょっと恥ずかしくないですか〜?」

「それは恥ずかしいと思うんだ…。ミクの情報とか沢山の人が知ってるし…」

「いやそれフォローになってませんよ!?」ミクは恥ずかしそうに慌てふためいた後、諦めたように40kg〜のコーナーに入っていった。

 

彼もミクの元に続…こうか迷った挙句、ミクのプライバシーを考慮して止めた。(まぁ、体重で恥ずかしがるなら…服も恥ずかしいよな、下着とかもあるし…)

 

数分後、ミクは試着室を出て服を見せに来た、のだが…

「ジャーン!どうですか?」(パリピ衣装)

「……うーん…。言い方悪いけどセンス疑う衣装だね。」

「酷くないですか!?」思わず星型のサングラスが目から落ちる。

 

「ならこれは!?」(全身カエルのコスプレ)

「うーん、街に出歩くにしては…」

 

「ならばこれはどうですか!?」(水着)

「普段着にする気ある?」

 

「ならこれで!」(ミッ◯ーマ◯ス)

「いっちばんダメッ!」

 

「こ、これは…?」彼女はシャツとブラウスを合わせた服と、青いズボンを履いていた。

「…良いんじゃない?似合ってるよ、ミク。」

 

「そ、そうですか〜?ならこれにしちゃいます!」

ミクはなんだか自慢げな顔を浮かべていた。似合ってると呼ばれてご満悦なのだろう。

 

『お会計15000円となります〜』

一瞬微妙な顔を見せるも、すぐに笑顔で言う。「はい、分かりました…」

 

『ご来店ありがとうございました〜』

「…俺は暫くカップラーメン生活かなぁ…」その顔は妙に疲れていた。

「あはは…なんだかすいません…」

「…いや、さっきまでのダボダボの服よりずっと似合ってるし…何よりミクを買ったのは俺だからね…まさか実物が来るとは思わなかったけど。」

 

二人は再びバス停に向かい、バスを待つ。

「…そういえば、ミクはどんなふうに歌うの?なんか中継機とか必要かな?」

「あ、それは心配しないでください、PCに入れますよ!」

「…そ、そうなんだ…」

 

「…マスターは、どんな音楽を作りたいんですか?」

その言葉に彼は考え、答える。

「…俺は別に聖人じゃないから、誰かを感動させたい、とかはないんだけど…。」

「自分が満足できるような、そんな音楽を作りたいかなぁ…」

 

その答えにミクは少し驚いた後、笑顔で返す。

「…自分がイイと思ったモノが、結局は一番ですから!それも良いと思いますよ?」

「そう?…ありがとう。」

出会ったばかりの二人には、確かな信頼が生まれていた。

 

「…あれ、ミク。元々の俺の服は…?」

「え?………アッ。試着室に忘れてきました、てへっ★」

「……急いで取ってきて〜!!あと5分!」

「はい〜〜!!」

 

…そう。確かな…信頼?が…

 

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バスに乗り込み、座席に座る二人。最初と違い、ミクは息を荒げて倒れるように座席に座り込んだ。

「はー…ふー…間に合ったぁぁぁ…」

「お疲れ様…いや忘れたミクが悪いんだけど…」

 

時刻は18時。まだ明るさが残るが、月が浮き出ているのが見て分かる程の暗さと言った所か。

「…今日は…家に肉と米はあったはずだし、牛丼でもするかな…」

「牛丼ですか?美味しそう…」

「…ミク、もしかして食いしん坊?」

「えっ!?いやいやそんな事ないですよ!」

 

しかし牛丼という単語への反応速度は凄まじかった。年頃の少女は食い意地が張るのだろうか…

 

「まぁ、家に帰ったら多分ベッドが届いてるから、それを運ばないとね。あのサイズなら二人で全然持てるはず。」

「…確かに、ベッド買って良かったかもしれません…バッテリーだけじゃ疲れは癒せない…」

 

バスが着き、二人は降りる。

「さーて、歩こうか。」「よし、行きましょう!」

 

 

 

二人は屋敷に着き、ベッドを搬入する。

「ミク、そっちは持てる?」

「はい、全然行けますよ!」

 

そして、ミクの部屋にベッドを置き…すぐさまミクはベッドに寝転がる。

「あー……成る程、これが幸せというヤツですね…」

「…ミク、気持ちは分かるけど先に手を洗おっか。」

「はい…」

 

二人は暫くした後に、居間に集まり夜ご飯を食べる。

「はい、お待ち!牛丼に卵乗せてみたよ。」

「わぁ、凄く美味しそう…ヨダレが垂れちゃいそうですね〜」

 

「…それじゃ、」

「「いただきます!」」

 

「…うん、我ながらいい出来栄え。」ご飯をかきこみながら。

「ん〜、暖かくて、卵がお肉に染みてて…味を感じられるVOCALOIDで良かった…」

「あはは…まぁ、味を感じられないのは辛いしね…。あ、米はおかわりあるから好きに食べてね?」そう言いながら、彼は二杯目に移っていた。

 

「速くないですか!?」

「まぁ暫く一人暮らしだったからね〜…すっかり慣れちゃったかな。」

 

二人は美味しくご飯を食べ、そして…

 

「「ごちそうさまでした!」」

 

「よーし、後は歯を磨いてお花摘んで…取り敢えず今日は寝るかなぁ。ミクはどうするの?」

悩むように顎に手を置き「私ですか?…歯は自動でキレイになるし、食べた物もエネルギーに変換されるので…ベッドを堪能しようと思います!」

 

少し笑いながら「そう?まぁ気持ちは分かるよ…俺も買った時は嬉しかったしね〜…それじゃ、お休みなさい…」

「はい、マスター!お休みなさい!」

 

(一番は、マスターに買ってもらえたのが嬉しいんですけどね…!)

 

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翌朝…

 

「…ふぁぁ…よく寝た。」

時刻は午前6時過ぎ。ゆっくり起きようかと思ったのだが…

 

ピンポーン

屋敷のチャイムが鳴った。

 

「…誰だ?こんな時間に…配達にしては早いしな…」

 

 

 

 

「…ねぇ、ちょっと早く来すぎたかな?」

「まぁ…でも外にずっといる訳にもいかないだろうしなぁ…」

 

まだまだ、仲間は増えそうだ。





今の状態に更に2人増えたら、主人公君の財布タヒにそうですね…ドンマイ…
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